余計者
teamキーチェーン
d-倉庫(東京都)
2016/05/18 (水) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
初体験!
まるで映画を見ているような感覚で楽しませていただきました。
事件が起きているその場所と、連続した空間にまさに今いる、っていうゾクゾクした感覚を味わえたのは、ほんと貴重な体験でした。
舞台にするには扱いにくい題材だと思いますが、、ほんとスゴイ!と思いました。
今回、サスペンスを基調として、人間ドラマ的要素も多く取り入れられていましたが、ほんと素敵な役者さんが揃っていらっしゃるので、すっきりとサスペンスに重点を絞っておやりになっても十分、人間味のあふれる作品になったのではないかと思いました。
ドードーの旗のもとに ~いくつもの傷口に唇をおしあてて~
劇団ガソリーナ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/07/19 (土) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
不協和音を楽しむ‘朗’読劇。
朗読…声をあげて朗々と、詩歌や文章を読むこと。
と国語辞典にある。
‘朗読劇’と聞いていたので、さぞかし耳に心地よい言葉の調べを聞けるのかと思っていたら、、まるでその逆で、正直面食らった。
役者たちは大仰に声を張り上げ、絶叫する。
矢継ぎ早に浴びせかけられる、言葉、言葉、言葉。
言葉の洪水。
20人近くの役者たちが狭いステージの上で、めいめい好き勝手にしゃべりだす。
とにかく辛い。耳障りだ。
たくさんのカラーボールを役者たちがスローモーションで投げあう、というシーンがあった。
役者の体がゆっくりゆっくりと動く。
しかし当然、手から離れたボールはスローモーションでは動かない。
このとき感じる、ふとした違和感。
(先日見た、蜷川さんの‘わたしを話さないで’にも、サッカーボールを使ったスローモーションのシーンがあったが、こちらはボールもしっかりゆっくり動いていた)
そんな‘違和感’が、この朗読劇にはいたるところに点在している。
見ていくうちに、次第にこの‘違和感’たちが集成し、増幅し、やがて大きな不協和音を奏でだす。
この不思議な感覚!!
そうか!これらはすべて演出家の意図するところだったのか!!
無秩序に雑然と存在してると思えていたものはすべて、計算高い演出家の手によって巧妙に仕組まれたものだったのだ。
そう気づいた時に、さっきまで感じていた嫌悪感はすっかり消え去り、快感へと変わっていた。
一度だけではほんと物足りない。
何度も何度も見たくなる作品だ。
(残念なことに、、わたしが見たのは楽日であったが。。