世界虚仮(セカイコケ)
ゴツプロ!演劇部
小劇場 楽園(東京都)
2023/03/15 (水) ~ 2023/03/21 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
このところ、劇場で折り込みチラシを見る度にこのチラシが目に入り、大きく白く浮き出す「世界虚仮」という文字が気になって仕方ない。表裏は一体ってメビウスの輪につながるような感じだが、さて一体どういう世界が展開されるのだろうか。
おわりに、星xと。
ウチュウ日和
ファンタジーホール(東京都)
2023/03/17 (金) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
何の説明もないし、劇団HPを見てもNEXTのページには前回公演が掲載されたまま。どういう内容のものになるのか皆目わからないが、まあ宇宙に関する話であれば興味ある部分だし……。
無償の愛
Orgel Theatre
東中野バニラスタジオ(Vanilla Studio)(東京都)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
遠くにいる愛する人と、とても近くにいる他人—単身赴任や遠距離恋愛中の人にとっては他人事ではあるまい。「私の心は(一緒に住んでいる)ミレーユのものだ、だが、身体の方はそういう訳にはいかない」と言ったのはアラン・ドロンだったし、わが国でも「不倫は文化だ」と名言(?)を吐いた俳優もいたが。
百万年ピクニック【劇団SHOW】
劇団SHOW
池袋GEKIBA(東京都)
2023/03/25 (土) ~ 2023/03/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
紙芝居屋かあ、懐かしいなあ。私らが幼少の頃は公園や通学路の片隅で自転車の後ろの荷台に積んで紙芝居屋が来ていたが、水飴を買うお金がないと見ることができず、そんな時は遠くから寂しく眺めていた。そういえば、小学校などでも授業の一環で紙芝居を見せていたっけなあ。
この作品、紙芝居と少女が探している作家とはどう関わり合ってくるんだろう。
雨上がりのあさに
イベント企画OZ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ドガドガプラスの大岸明日香が2つの役を演じる(シャッフルキャスト?)というので、それぞれのステージを予約済。
「愛された人が、その愛に気付くのはずいぶん先か、または一生無いか」—愛した人間にすれば切ないよまあ。「見返りを求めないのが愛」とも言うが、やはり心の奥底にわずかなりとも期待感はあるだろう。それにしても人類の記憶を記録した図書館から自分を愛してくれた人の記憶を探しだすのは大変な苦労だろう。
幽霊塔と私と乱歩の話
木村美月の企画
小劇場 楽園(東京都)
2023/03/01 (水) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
そう、江戸川乱歩邸を使った江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは池袋の立教大学が日本内外の大衆文化研究の拠点とするべく設立した研究機関だ。その大学を舞台にしての、木村美月が好きな土地で好きな人と、好き勝手に演劇をする「木村美月の企画」第二弾。江戸川乱歩『幽霊塔』をモチーフにした物語、これはもう興味をそそられる。
仮想定規プレゼンツ~フリンジスタイルフェスティバル~
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2023/02/23 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
単なる短編での演劇フェスではなくて、幅広い分野を集めてのまさに東京の「今ここにある芸術文化の魅力」が詰まっている。いやあ目移りするがスケジュール的に観れるものが限られているのが残念。
The Stuffed Train/ドロップ
仮想定規
中野スタジオあくとれ(東京都)
2023/02/23 (木) ~ 2023/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「ドロップ」はまるで「くまのプーさん」のような設定だが、「The Stuffed Train」の仮想定規の真骨頂たる異形たちが織り成す摩訶不思議ミュージカルというのも気になる。
脚本やめます
劇団うけつ
東京アポロシアター(東京都)
2023/03/04 (土) ~ 2023/03/04 (土)公演終了
The Reed
犬猫会
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/08 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
”dogs and cats”といえば”どしゃ降り”だが、〔物語と共にどこか遠い旅路へ導くようなファンタジーとプチ SF な世界観を得意とする山猫智代と、細やかな心情描写と抽象的でダイナミックな舞台美術で想像力を掻き立てる演出を得意とする水野玲子という2人が「アーティストとして社会とどう向き合い、今何を届けたいか」頭としっぽを振ってひねり出した作品]—この一文だけで期待が高まる。
妖怪大戦争
劇団森
早稲田大学学生会館B203(東京都)
2023/02/24 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「妖怪大戦争」といえば、「大魔神」につぐ形で製作された大映特撮時代劇映画・妖怪三部作の2作目で、後に時代を現代にして三池崇史脚本・監督でリメイクもされた。オリジナルの最後に登場する百鬼夜行をどこまで視覚化できるだろうか。
マギーの博物館
劇団俳小
サンモールスタジオ(東京都)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
第二次世界大戦終結後間もないカナダの貧しい海辺の炭鉱の町を舞台にした物語。日本で炭鉱を舞台にしての演劇というと桟敷童子がすぐに頭に浮かぶが、カナダの炭鉱町の貧しさは日本のそれとどう違うだろうか。カナダ戯曲翻訳の第一人者・吉原豊司の翻訳だけ、舞台世界をじっくりと見つめたい。
コウセイ
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2023/02/23 (木) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ラビット番長は昨年のグリーンフェスタで、いつもの介護・将棋・草野球路線とは異なった作品を上演する予定だったので、期待に胸膨らませGカップになっていたのだが、コロナで残念ながら公演中止に。演目は違えど、今年のグリーンフェスタでも従来とは一線を画す作品となるようで、楽しみだ。
15 Minutes Made in本多劇場
Mrs.fictions
本多劇場(東京都)
2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
おお~、あの15 Minutes Madeがついに本多劇場に進出、しかもキャラメルボックスも出演するという。グ~ンとパワーアップした舞台を楽しみたい。
『タバコの害について』~コロナの頃中ver.
劇団夢現舎
新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)
2023/02/24 (金) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
前回公演「なまえ(仮)」では益田喜晴と田中陽の演技力にすっかり魅了されたが、今回はもはやレパートリーの1本になった″行灯パブ・ろびっち”でのチェーホフの「タバコの害について」だ。20年からはずっとコロナの頃中ver.で上演されてきたとのことだが、私はそのヴァージョンだと翌21年12月下旬に観て、ようやく柄本明のものに近づいたとの思いを強くしたものだった。3月中旬からはマスクも推奨レベルにさがるようだし、小劇場界もようやく息がつけるようになるだろうか。
リーディング公演『ロッテルダム』『若造(チャマーコ)』
公益社団法人 国際演劇協会 日本センター
上野ストアハウス(東京都)
2023/02/16 (木) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
【2ステージ予約済】
どちらも興味深い内容(キューバの戯曲なんて、まず上演されたのを観たことがない)だが、私にはイチ推しの日向みおが出演する「ロッテルダム」を見逃せなくて、この作品を2ステージとも予約済。
それにしても公益社団法人の主催だからだろうが、上野ストアハウスで2千円というのは驚異的な安価さだ。
「また明日ね」
劇団PIS★TOL(ゲキダンピストル)
ザ・ポケット(東京都)
2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
長崎原爆の前日を描いた舞台作品に井上光晴の「明日―1945年8月8日・長崎」があり、これまで4回観ているが、劇団PIS★TOLの今回の作品は東日本大震災の前日を描いているらしい。両作品ともに「明日」という言葉が使われているのが悲しさを呼ぶ。剣持直明の客演が楽しみ。
レプリカ
ハツビロコウ
シアター711(東京都)
2023/03/14 (火) ~ 2023/03/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
演劇にありがちな大きな身体表現が無くとも丁寧にしっかりと物語を紡ぐストレートで丁寧な作品創りで、観客を舞台世界に引きずり込むハツビロコウ。次回公演はチェーホフの「ワーニャ伯父さん」になるようだが、毎回目を離せない。今回の鐘下辰男の「レプリカ」は未見の作品だが、閉鎖された土地での密な人間関係の偏愛が織りなすサスペンスとのことで、松本光生がいつかやりたいと熱望し条件が揃うのをひたすら待っていたというのだから、これはもう期待しかない。
フツーの生活 沖縄編
劇団昴附属養成所
Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)
2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
少し前だが、バブル期に比べて生活が厳しいという意見に対して、バブル期を知らない世代からの「バブルに比べてどうのこうの言わないでほしい。バブルを知らない自分たちには今がフツーなんだから」という意見に目を見開かされる思いがした。確かに今暮らしている日常こそが普通なのだ。しかし、それが普通であってはならない日常だってある。戦争だったり、チベットやウイグルのような人権圧殺がそれだ。この作品は第二次大戦中のガマを舞台にして描かれるらしいが、昨年チョコレートケーキが上演した「ガマ」をはじめとした戦争六部作が読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞したばかりなだけに、老舗劇団昴がどう描くのか興味が募る。
ところで、私が沖縄の泡盛会社に入社した時のことだ。歓迎会を19時から始めるというので、残業していた私はその10分前に息せき切って会場である店に駆け付けた。ところが宴会場の準備は整っているのに、誰も来ていない。じっと待っていたら、最初の人間が来たのは2時間後だった。「19時からじゃなかったんですか?」と問う私に「ああ、沖縄時間の説明を受けてなかったのか」と。結局21時半に始まった歓迎会は午前3時頃まで続いた。翌朝二日酔いの頭を抱えつつ8時半に出社してみればこれまた誰もいない。9時から始動の工場の生産ラインも止まったまま。9時過ぎに出社してきた社員になぜ誰も定刻に来ないのか訊くと「だって、昨日は呑み会だったじゃん」。基地をなくすことで得られなくなる補償金に代えて本土の企業に沖縄に進出してほしいと言いながら、こんなことがフツーとしてまかり通っているんじゃ無理だよなあとつくづく感じたのだった。
点と線のオブリビオン
9-States
駅前劇場(東京都)
2023/02/22 (水) ~ 2023/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
オブビリオンとは「忘却」のこと。「点と線」は松本清張の代表作のひとつだが、それが忘却と結びつくとなると……。前回公演「彷徨いピエログリフ」は昨年観た240本の芝居でBEST10に入る内容だっただけに今回も期待が大きい。ライオン・パーマの加藤岳仁が客演しているのも楽しみ。