BIGBABYの観てきた!クチコミ一覧

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Carmen operacomic

Carmen operacomic

THE REDFACE

横浜市開港記念会館(神奈川県)

2019/04/13 (土) ~ 2019/04/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

ビゼーの人間性に触れられ、素晴らしい経験となりました。

ネタバレBOX

榊原さんの舞台をテンポ良く回す力は素晴らしく、2時間強もあっという間、とても楽しませていただきました。会場の隅々まで響く声量の豊かさや迫力あるフラメンコ等々、存分に堪能させて頂きました。
私、大変不勉強で本公演を拝見するまでビゼーについてほとんど知識も無かったのですが、公演を拝見して人間的魅力を改めて知ることが出来、また彼の死後にビゼーとカルメンを世に知らしめた夫人についても感動しました。また横浜での公演の意味も解説していただき、本当に有意義な時間を過ごさせて頂きました。
半永久的なWIFE

半永久的なWIFE

劇団NLT

オメガ東京(東京都)

2019/04/12 (金) ~ 2019/04/19 (金)公演終了

満足度★★★★★

改めて“愛”の素晴らしさに触れることが出来た感動的な作品でした。

ネタバレBOX

舞台を外国にしたとのことでどの程度入れ込むことが出来るかやや不安でしたが、役者さん達の熱演は完全に海の向こうへ連れて行ってくれたと思います。
ひとつひとつのシーンがとても良い出来栄えだったと思いますが、最後にトーマスがアントロイドのメアリーのスイッチを入れ直したところ、そしてトーマスの死を見たメアリーが(プログラムに反して)自らスイッチを切ろうとするところ、は本当に感動的でした。
南吉野村の春

南吉野村の春

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2019/04/10 (水) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

家族の愛、人と人との繋がりが美しく描かれた素晴らしい作品でした。

ネタバレBOX

極道の弟と田舎の役所勤務という実直な兄との相手を想いあう姿は感動的、さらに既に足を洗いながらも元兄貴分に最後まで慕う男、全てを知り尽くしたかのような近隣の老婆、全ての人が優しく描かれており、都会で忘れかけていたものが久しぶりに蘇ってきた感がありました。極道の世界を描きながら誰一人死なない、という設定もお見事です。
また、ひなびた民家のしつらえがとても素晴らしく、スクリーンを駆使した季節感の演出は見事でした。
R.U.R.

R.U.R.

ハツビロコウ

小劇場 楽園(東京都)

2019/03/26 (火) ~ 2019/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

途切れることの無い緊張感の連続、素晴らしいです。

ネタバレBOX

人類が自ら生み出したロボットの手によって滅亡させられる、という悲劇。何よりも100年も昔に現代を見事に予想的中させるような脚本、すごいの一言です。ノアの方舟を彷彿とさせる島からの脱出、男女ロボットのアダムとイブは未来と旧約聖書という隔世物が併存、まさに興亡の輪廻ですね。
今回の公演は演出の松本さんが現代にも通じるように書き直して舞台にしたとのこと。
とてもわかり易い作品に仕上がっており、緊迫感がラストまで続く演出と役者さん達の熱演はお見事でした。
作品を拝見して感じたのはひょっとしてカレル・チャペックは映画「ターミネーター」や「シンギュラリティ」まで読み切っていたのでは、と思えたことです。しかも現在、テクノロジーの発達がもたらしている諸問題までも。
スリーマイル島やチェルノブイリの悲劇がありながら起こした福島原発事故、既に我々は増え続ける核の廃棄物や汚染水に追い詰められていますよね。でも原発はやめようとしません。
ボーイング737の墜落原因のMCASもしかりです。どうもMCASがパイロットの指示を無視するようで、意思を持ったかの如くです。そんな時に都心のど真ん中に航路を変更しようとする我が国。
終演後もずっと考えさせられた作品でした。初めて海外作品に取り組まれたハツイビロコウさんが今こそやるべき、と公演を決められたこと。よく理解できました。
桜の森の満開のあとで

桜の森の満開のあとで

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/03/21 (木) ~ 2019/03/27 (水)公演終了

満足度★★★★★

現在の我が国の問題を浮き彫りにする、強いメッセージ性を持った舞台でした。

ネタバレBOX

最初は単位取得や“A”を取る目的で学生達が参加したはずのモックカンファレンスでしたが、国家の目論見迄が露見したことによる後半の展開は圧巻です。
当初は単なる田舎町の姥捨山条例の制定の可否を問う、といった一見他愛のない話に見えました。が、実は国策を進める為に日本の過去の黒歴史を知っている者を排除していく。という国家の陰謀が学生達を洗脳し、巻き込みを謀る驚きの話でした。
議論終盤の武川教員からの一言により、なぜ教員が市長として学生達のディベートに参加していたのか、賛成派の「議会」と「総電」が学生の言動を超えた動きだったのか、という冒頭の疑問が全て払拭されるのですが、同時に新たな恐怖心が芽生えてくるんですね。
原発についていうと、舞台上の時間設定は今から2年後、即ち東日本大震災から10年後ということになります。福島第一原発は震災後40年で廃炉にするということでしたが、燃料デブリの取り出しが出来ず、ロボットで中を覗いているだけで手が付けられないんですね。除染土や放射能を帯びた冷却水の処理も目途が立っていない状況です。これらがどんどん増え続けて事態はより深刻になってるんですね。
また自衛隊の話でいうと、自衛隊は“後方支援”のみであり、戦闘は決して行わないはず、というのが全国民の認識だと思っていたのですが、何故か米海兵隊との軍事訓練を行っているんですね。仮想敵国に日米で交互に実弾で攻撃を加える練習なんですが、これを戦争といわずに何というのでしょうか。観劇前はあまり現実味を感じていなかったこの舞台でしたが、学生の自衛隊員の兄の戦死や原発の地域との親密化、といった話があり、現実味があり過ぎて驚きでした。
舞台評価になりますが、今回の役者の皆さまの熱演は本当に素晴らしく、中でも国家に贖えない苦しみを演じた池田智哉氏、冷静沈着にディベートをまとめ上げたニュームラマツ氏、この二人の迫真の演技は高く評価させていただきたいと思います。
演出面に於いては賛成派と反対派が文具とネームプレートを持って座席移動させたことによる対峙感効果はとても素晴らしかったです。
密室劇に於けるfeblaboさんの空間醸成の上手さには大いに敬服いたしました。
TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

TOCTOC あなたと少しだけ違う癖

株式会社NLT

ザ・ポケット(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

“癖”がスゴい!一度観ると癖になる舞台です。

ネタバレBOX

恐るべし“癖”のリピート攻撃。2時間笑いっ放しでした。またルー大柴さんの醸し出す柔らかな空気感、とてもいいですね。
役者の方々のコミカルな名演技も充分楽しめましたが、待合室上部の文、
OK C'est parti=(さあ行くぞ、ですがこれが2回書かれているってもしかして違う意味?)
Fils de pute=(この野郎)
と結構荒療治的な言い回しでした。
あと十字架を挟んで右側の6.55957は無きフランスフランの対ユーロ交換レートで記念コインにも刻まれた数字・・・。ん?この数字に反応した私も、もしかして・・・汗。
サンカイ

サンカイ

やみ・あがりシアター

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

多人数の出演でしたが、スッキリとまとめられ素晴らしい舞台に仕上がっていました。

ネタバレBOX

7階建のマンションの上下に住む住人達の“別れ”をテーマにしたストーリー。破談や家族崩壊、LGBTQ、DV等笑えない話が出てくるのですが、軽妙な笑いをうまく散りばめており、重く成り過ぎない仕上がりになっているのが好印象でした。
そして六つの部屋を媒介するのが蛇。それぞれの部屋でいろいろなドラマが起きのですが、蛇が現れるとどんな状況であれ、皆恐怖心で全てを忘れてしまうんですね。人間の持つ悩みや苦しみが蛇一匹に勝てないことが笑えます。蛇役の川人さん、迫力があって良かったです。
疚愛 – ALL OF THE HARASSMENTS

疚愛 – ALL OF THE HARASSMENTS

ナイーブスカンパニー

高田馬場ラビネスト(東京都)

2019/02/22 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

つかこうへい氏を知っている人にも知らない人にもお勧めの舞台です。

ネタバレBOX

70分という短い時間ながらしっかりとした仕上がりでした。総理の部屋と心九郎・いつみの部屋、という2場面はセットを含め“熱海殺人事件”を彷彿させながらも全く新しい世界を生み出しており、その展開にどんどん引きずり込まれ、思わず身を乗り出してしまいました。
ご出演の三名とも熱の入った演技でした。特に古屋さん演じた心九郎は素晴らしく、その凄まじいオーラは本当に敬服いたしました。
昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ~築地 ソバ屋 笑福寺~Vol.10

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

新年初笑い、楽しませていただきました。

ネタバレBOX

ゲネの最中に停電があったとのことで練習不十分という初日を拝見させていただきました。立ち位置間違えなどがありましたが、それらを全て笑いに変えるところは流石江藤君でした。「オリオン座のむこう」「みかん色の恋」とても良かったです。
俺の骨をあげる(8/17(金)19:00開演 当日券ございます!)

俺の骨をあげる(8/17(金)19:00開演 当日券ございます!)

劇団鹿殺し

サンシャイン劇場(東京都)

2018/08/15 (水) ~ 2018/08/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

終始熱気あふれる素晴らしい公演でした。

女人嵯峨(にょにんさが)

女人嵯峨(にょにんさが)

劇団俳小特別プロジェクト公演

俳優座劇場(東京都)

2018/07/15 (日) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

勉強にもなり、とても楽しめました。

あゆみ

あゆみ

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

初体験の展開手法、大いに楽しめました。

ネタバレBOX

『とことこver.』を拝見しまた。冒頭8名の女性の同時の登場は展開予測が一瞬できませんでしたがストーリーが進むにつれ「なるほどなるほど」、個性の全く違う8名が1人の主人公と周囲を演じ、それ自体が新たなストーリーとなり、非常に楽しめました。これこそが舞台の醍醐味なんでしょうね。個性の異なる女優さん達の絶妙なコンビネーションとfeblaboさんの見事な演出により主人公のあゆみがしっかりと“一人の人間”として見事に描かれたと思いました。個人的にはあゆみが泥酔して前田さんにおんぶしてもらうシーン大好きです。
「熱海殺人事件」「青春かけおち篇」

「熱海殺人事件」「青春かけおち篇」

★☆北区AKT STAGE

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2018/12/11 (火) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

『熱海殺人事件』2時間呼吸が止まったかと思うくらいの素晴らしさでした。

ネタバレBOX

『熱海殺人事件』は他劇団で『モンテカルロイリュージョン』『売春捜査官』を先に拝見しましたが、本家本元の当作品はなかなか機会に恵まれず今回が初見でした。先の2作品からはこのような作品であることは全く想像しておらず、特に水野朋子婦人警官がかような重要な役割であったと初めて認識しました。大筋は先の2作品と大差はありませんが、本作品は“大山金太郎と山口アイ子”、“木村伝兵衛と水野朋子”この二つの愛が描かれた作品だったのですね。好きだからこそ別れがあり、好きだからこそ手に掛ける、つかさん流の“愛”の形の描き方、素晴らしいです。そして既存の演劇界に無かったリズム感と言葉の一つ一つ、つかさんが岸田國士戯曲賞を最年少にて受賞したのもうなずけます。
木村伝兵衛を演じた平田裕治さん、マシンガンのように繰り出される台詞を実は一つ一つ大切に発する能力の高さ、容姿も端麗で北区ACT STAGEさんはこんなにすごい役者さんがいらっしゃるんですね。また心根の優しい人格が殺人を犯してしまう大山金太郎を演じた関谷裕太さん、素晴らしい。水野朋子役の山田奈保さん、熱海の海岸のシーンや木村伝兵衛への想いの描き方は実に感動的、ラストの静岡に向かうシーンはこみあげてくるものがありました。容姿も可愛らしく木村伝兵衛とのバランスがとても良かったです。是非また拝見したい女優さんでした。
天国のつかさん、素晴らしい作品とDNAを受け継ぎ貴方の想いを伝えてくれる劇団を残してくれて本当にありがとうございます。
群盗

群盗

劇団俳小

d-倉庫(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

これが17歳の青年が書き出した作品とは・・・。素晴らしすぎです。

ネタバレBOX

見せ場の作り方は本当に素晴らしかったです。カール役の渡辺聡さんの会場中に響き渡る声も素晴らしかったですが、アマリア役の米倉紀之子さんの演じた女性のせつなさ、感激しました。
菜ノ獣

菜ノ獣

尾米タケル之一座

ウッディシアター中目黒(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

2時間たっぷりと楽しめました。

ネタバレBOX

ベジタブルマンの悲しさを笑いを散りばめることにより重くなりすぎなかったところが高評価です。
ベッドトークバトル プレミアム

ベッドトークバトル プレミアム

ショーGEKI

小劇場B1(東京都)

2018/12/07 (金) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

“C”の回を拝見しました。バラエティに富む5本の作品はいずれもしっかりと楽しめ、ショーGEKIさんのハイレベルな作品作りに敬服いたしました。

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

人造カノジョ~あるいは近未来のフランケンシュタイン~

劇団鋼鉄村松

萬劇場(東京都)

2018/11/28 (水) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

ラスト10分間の思わぬ展開、震えました。

ネタバレBOX

フランケンシュタイン(無論SF)の時代では人造人間は怪物以外には存在せず。圧倒的多数の人間の前で怪物に与えられたのは悲劇的結末のみでした。しかしシンギュラリティが起こるといわれる2045年にはひょっとすると少子高齢化した人類は能力でもはるかに優れるAIに数の上でも劣勢となってしまうのかも知れないんですね。オープニングでモノクロ衣裳から本番衣裳に着替えるのですが、やや時間をとったこのシーン、最後にまた最初の衣裳に戻ったときに意味がわかり「なるほど!」と思わず唸ってしまいました。
役者陣では高橋里帆さんのヒマワリは明るくて悲しい非人間感の出し方は素晴らしいの一言です。武田博士のボス村松さんの楽しくて怪しい存在感も抜群でした。また新宿ムラマティさん演じるノムラ、堂々と正論を吐くも予期せぬコメントに急に腰砕けになるという落差や運転手役では大ラスで何気ない一言で会場を凍りつかせる等、素晴らしかったです。
本作品は人間と非人間のマジョリティとマイノリティが後半徐々に逆転するという恐怖かつ現実味を帯びたストーリーですが、コミカルな要素をふんだんに取り入れたり壁面に工具類をポップに描いたことでバランスの取れた素晴らしい作品に仕上がった、と感じました。
享保の暗闘~吉宗と宗春

享保の暗闘~吉宗と宗春

雀組ホエールズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団初の時代劇とのことでしたが、人物の描き方・殺陣・ダンス、いずれも素晴らしいクォリティでした。

ネタバレBOX

まずは主宰の佐藤雀さんに感謝をしたいです。名古屋に行かれた際に出会った「宗春ロマン隊」との出会いと公演あいさつ頂戴した資料でこれだけの舞台を作り上げていただきました。お恥ずかしながら当方不勉強で宗春については全く知識を持ち合わせなかったのですが、吉宗との関わりを含めとても興味深く拝見でき、本当に勉強になりました。
宗春の幕府に対する反抗的な行い振る舞い、御三家の藩主であり、さらに格下の藩出身の吉宗がよもや自分に処分を下すまい、という安心感だったのでしょうか。不遜とも思える言動の数々は過去のことであり、舞台上で描かれていることが分かっていながら冷や冷やでした。
吉宗については御三家の中で尾張藩に次ぐ紀伊藩の藩主であり、本来であれば将軍職に就くことはできなかった吉宗。尾張藩との格差や宗春へのコンプレックスから将軍職への自らの資質に疑問を持ち、後継者問題に頭を悩ませる吉宗の描き方がとても面白く、TVドラマで悪党をバッサバッサと成敗した吉宗とのギャップを感じとても興味深かったですね。
舞台拝見後、いろいろなことが頭をよぎりました。例えば“江島生島事件”の江島が門限に間に合っていたらおそらく宗春が将軍になっており、どのような政治・改革を行ったのだろうか、とか、吉宗は享保の改革で質素倹約を奨励する一方、思いつきのように「象を見たい」という一言で象を長崎から江戸まで歩かせ、通り道の藩には数々の要求を強いましたが、この象が尾張藩を通過するとき宗春は何を思ったのだろうか。など、いにしえに思いをはせることが出来たのも本公演の素晴らしさによるものでした。
佐藤雀さん、たっぷりとロマンを感じましたよ。

背に描いたシアワセ

背に描いたシアワセ

やみ・あがりシアター

APOCシアター(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

とても良い意味での“客騙し”の舞台、やられましたね。

ネタバレBOX

冒頭から若妻が古めかしい白い割烹着だったり“キドカラー”だの“2ドア冷蔵庫”といった時代錯誤のような会話が飛び交い、なぜか新婚家庭に平気で近所の方が平気で上がり込んでくる、という不思議感満載の前半でした。
後半、本当の人間関係が判明した瞬間は驚きもありましたが、むしろ“あたし”を取り巻く人の心の優しさを改めて感じることができました。“あたし”役の加藤睦望さんとおかあさま役の市川歩さん、嫁姑感が出まくりで素晴らしかったです。
ACT GAME 第五回戦

ACT GAME 第五回戦

ACT

上野ストアハウス(東京都)

2018/10/24 (水) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

B×Cチームの回を拝見しました。気迫のこもった素晴らしい戦いでした。

ネタバレBOX

[Bチーム]
“親の死”を契機とした多感な時期の三人の男女の心情を描いた心に響く作品でした。特に演出の井保三兎さん、包丁や縄を心情表現を具現化するツールとして用いたり、またピンスポットの使い方も絶妙、素晴らしい舞台に仕上がったと思います。
[Cチーム]
課題の脚本の出だしからはとても想像のつかないハートフルなコメディ、短い稽古時間に関わらずテンポよく、脚本・演出・役者さんたちの素晴らしいチームプレイを感じました。サイコロの個数や組合わせ方にも感心しました。また4人の女優が演じたルリコの多様な人格にも“サザエさんと卵”の共通項を設けたことにより、話がバラけることなく骨太な舞台に仕上がったと感じました。

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