タッキーの観てきた!クチコミ一覧

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仮面狂想曲

仮面狂想曲

戯六遊

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演に好感です
 公演内容は、推理サスぺンスものであるが、舞台の雰囲気は妖気が漂うような不気味さがあった。それは、自分にとって不快ではなく、迫力ある演技の成せるものだと思っている。ただし、脚本は凝っているため、分かりづらい面があった。ストーリーが進むにつれて、後から実は…と色々な説明が出てくる(見ようによっては継接ぎに思えるが)。この状況の変化に伏線なし(例えば”女主人の登場”など)が繰り返されると、観客自身による思考が麻痺し、単に演技を眺めているだけになり、観ている感がなくなると思う。
 少し脚本と演出・構成のバランスを考え、観客目線を意識した見せ方にしてほしかった。
 なお、役者の熱演には好感が持てた。

家族の休日

家族の休日

公益社団法人日本劇団協議会

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/19 (水)公演終了

満足度★★★★

本当に家族なの
 或る”家族の休日”という設定であるが、その家族構成が…、登場人物はいずれもキャラが濃く(特にお母さんは好きです)、その演技に見入ってしまった。さて、家族とは…、改まって考えると、生まれ育つうちに自然と形成され、深く考えることもしない。いるのが当たり前という感覚である。しかし、身近すぎて見えない部分もあり、成長とともにそれは増幅する。時に分かり合おうとすれば、煩わしく感じる。そんなモヤモヤ感がでており、面白い公演だった。
 なお、シリアスな場面にもかかわらず、時折、音楽(サザエさんテーマ曲)に合わせたポップ調な演技(仕草)は笑えた。

あそこに見えるのはユートピア

あそこに見えるのはユートピア

たこ足配線企画

明石スタジオ(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいが…最後に
人間のエゴ等、毒を吐き散らす公演は多いが、本作は真逆の出だし…、要は登場人物全員が善人という設定だ。パラダイスな世界であるが、いったんそこに不測な事態が生じると、本来人間が持っている邪悪な感情が…、と言っても外部からきた人間だけ。
脚本について、若干の違和感を持った⇒(ネタバレ)へ

演出・構成は、歌ありダンスあり、ミュージカル仕立てで明るく楽しい。一方、内容はブラックユーモアが底辺にあり、そのアンバランスが心に残った。

ネタバレBOX

長老が、島民の意識を洗脳したのではなく、外科的手術で感情をコントロールしたことは、あまりに短絡すぎて状況説明としては面白くない。時間をかけて平和ボケさせてきた、という現代社会の問題を切り口にしたほうが公演に深みが出たと思うが…。

なお、最後のシーン以降の展開については、観客の皆さんどうぞ、という問いかけ。その結末手法はありかもしれないが、できれば作者なりの思いをもう少し描いて欲しかった。
ドール・チェンジ

ドール・チェンジ

劇団SwanLake

中野スタジオあくとれ(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な世界観
本公演は、クラッシックバレエ・コッペリアが題材で、現代のネット社会と新型鬱と呼ばれる病という、2つの問題をテ-マにしたもの…と、当日配付のパンフレットにある。確かに警鐘するメッセージは、自分には分かった。
さて、ストーリーはその進展(記念日からのキッカケ、その後の場面転換は唐突感あり)にしたがって拡がりをみせるが、それをどう収束し結末をむかえるか。手法的には、“やはり”予想されたものだが、それでも面白い。これまた、パンフレットにある、表層をサラリと楽しむも良し、深読みして刺激を味わうのも良し…とあるが、自分は後者を楽しんだ。
公演全体を通して、不思議というか幻想的な舞台空間を作り上げており、魅了された。

ミチコとの遭遇

ミチコとの遭遇

Teamかわのじ

RAFT(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

切ない…
真面目に仕事をして…そんな人間は面白味に欠ける。だから葬儀の参列者が少ない?しかし、人には個性があり、正直に生きようとすればするほど苦しくなるかもしれない。そんな人と残された家族(息子)の気持ちを描いた公演だ。その表現が秀逸…「ミチコ」という女性の登場だけで、周りの人間が勝手に故人の人物像を作る。
家族とは、居て当たり前、相手のことを知っているようで実は何も知らない。想いも上手く伝えられない。そんなありふれた、そして不器用な感情がにじみ出るような印象深い公演だ。本当に切ない気持になった。
脚本、演出、演技とも素晴らしく見応え十分である。

わが家~darling! darling!~

わが家~darling! darling!~

虹創旅団

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

期待したい!
公演プロットは、よく演じられる内容…現世に未練があり、蘇り想いを果たすというもの。本公演は、照井民氏の処女脚本・演出(共同)とのことであるが、結末は予定調和で新鮮味に欠ける。また暗転が多く、観客としては集中力を保つのが大変かもしれない。公演全体を通して人に対する”優しい思いやり”の気持ちが大切…後悔しない人生を送るようにというメッセージを投げかける。訴えは、ストレートなセリフがあるから明確であるが、表層的な気がする。もう少し深堀した演出が欲しかったなぁ。
演技は硬くぎこちない。総じて若い役者(新人も出演していた)が多く、伸びしろがあるので、今後の公演を大いに期待したい(もちろん若い、照井氏の脚本・演出も期待している。それだけの力があると思うから…)。

流れゆく庭-あるいは方舟-

流れゆく庭-あるいは方舟-

ワンツーワークス

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

緊迫感が…
今、本当になすべき事…、わかっているようで実は、実行出来ない。その人の立場によって行うべき優先順位が違うからである。そこに人間のエゴ・弱さが垣間見える。本公演では、市行政とマスコミ各社での役割・立場(職制の違いも絡め)によって、本当になすべき事が何か、危機的状況に陥りながらも建前で行動する人間の愚かしさが浮き彫りにされた。
演技は迫力があった。「流れゆく庭-あるいは方舟-」というタイトルから水害が想定できるが、本当に役者は熱演だった。制作スタッフによると、役者がインフルエンザに罹らないかが一番心配だったと。
さて、脚本・演出は見事で、最後の一瞬まで目がはなせない緊迫感ある芝居だった。
できれば、市民の目線(電話の問い合わせのみ)をもう少し描いてほしいような…(目線が多くなればそれだけ、問題の焦点が曖昧になることは承知しつつも)。

心音

心音

新選組Project

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★

よかった!
旗揚げ公演は、一言でいえば”心火”が伝わる舞台でした。脚本は、新撰組・土方歳三を中心とした時代劇ですが、巷にあるストーリーを単になぞるだけではなく、アレンジし興味を持たせる工夫をしていました。演出は、もちろん殺陣は素晴らしいのですが、哀しみに満ちた場面も盛り込んであり、楽しめました。
一方、演技はかたく滑舌もよくないところがありました。また、殺陣は素晴らしいのですが、どの場面も少し斬り返しが多いように感じました(どの場面も同じだと単調になります)。一刀で終える迫力ある殺陣等、バリエーションを持たせると見応えが増すのでは…。今後も期待しております。
☆3.5

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

ココロノキンセンアワー演劇部

タイニイアリス(東京都)

2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了

満足度★★★★

生への欲望が
切実なまでの生への欲望…、それをブラックコメディで表現する。重たい内容をあえてコメディ調にしたところに、現実を直視するのが辛い心情が出ている。しかし、あぁ悲しいと嘆くだけではない。台詞にもある「前を向く。」が最後の場面にある。喪服姿の女性は皆…怖いと逞しさが出ている。⇨続きは後日

True Fake Truth-真実の消息-

True Fake Truth-真実の消息-

SPPTテエイパーズハウス

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった~
2時間弱の公演で、泣き笑いがあり楽しめた。役者が魅力的なところに負うだろう。劇中劇な演出は見応え十分で集中して観れた。テンポもよく心地よいし、余韻が…素晴らしい。
なお、殺陣があるから仕方がないかも知れないが、キャストが多いような気がする。

CRIMERS

CRIMERS

劇団超ダッシ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

これからだ!
幾つかの事件が収斂されて、大きな事件へ…。ストーリー、演出は楽しめた。もちろんリアリティに欠け、ご都合的なことがあるが、多少芝居に無理があっても、観せる「力」があれば観客を圧倒する。本公演は、残念ながらそこまで達していないと思う。その主な理由は、場面ごとのテンポ感覚がバラバラで「観せる」になっていない。役者達のその場のテンポで、公演全体のバランスを考えていないこと。もう一つは、演技力に難点があったこと。まだ若い役者だから伸びしろは十分あると思う。今後に期待する。

真実の明暗 ~2014

真実の明暗 ~2014

有機事務所 / 劇団有機座

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★

テンポが…
休憩を含めて3時間弱か…。前半・後半に分けた場合、明らかにテンポが違う。前半は、主筋に沿って政治、社会に対する問題を論じる場面があるが長すぎてテンポが悪い。ストーリー展開上、本筋に関係する台詞に整理してはどうか。反して、後半はテンポが良くなったが、リアリティに欠けた。全体的にバランスが…。映画「○○の行方」を観ていたので、結末は予想が出来たが、その通りになった。もう少し工夫がほしかった。なお、舞台設営・美術は、見せる工夫(しかしリアリティはここでも欠ける=弁護士事務所に法律書がない)をしていた。

ゴーストライターズ!!

ゴーストライターズ!!

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

堪能した~
奇想天外なストーリー展開と幾重もの伏線があり、最後まで飽きさせない。次はどうなるのかワクワクし、期待以上の満足感が得られる。また、舞台美術は凝っており、音楽は面白いし、全てにおいて満足…本当に楽しめた。エンターテイメントな公演で、2時間30分が短く感じられた。もう、堪能した~。

ヒミツきち2014

ヒミツきち2014

劇団SHOW&GO FESTIVAL

OFF OFFシアター(東京都)

2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

面白い!
この作品は、しっかり取材したノンフィクションだ。脚本・構成は見応え十分である。タイトルから想像しにくいが、学園(女子高)ものである。美術教師を中心に学校で起こる問題を多少デフォルメして描いている。例えば進路相談、モンスターペアレント等、観ていて面白い、楽しい。ただし、犯罪がらみの騒動が起き、その解決が…。終盤は急ぎ足になったため無理な展開(説明)になったようで、少し残念だ(こんなに書いたらネタバレか)

心の中、翼ひろげて

心の中、翼ひろげて

夏色プリズム

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/27 (木) ~ 2014/03/03 (月)公演終了

満足度★★★

もう少し深堀して
公演全体としては、優しく丁寧な作り方だ。テーマも重いが、現実問題として存在するのだろう。ただし、描かれた行為を施設において実際行っているのかは知らない。それだけに驚いた。
ストーリー展開の中で、施設職員の女性と入居者男性2名の三角関係?における場面はもう少し追求、深堀してほしかった。女性の内なる葛藤、男性のストレートな性欲と感情…まさにそこからテーマの重要性が見えてくると思われる。もっとも、そこは描ききらずに観客の判断に任せるという演出かもしれないが、一観客としては少し消化不良である。

七本の色鉛筆

七本の色鉛筆

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
劇団俳協の公演はいつも楽しみに見ている。今回公演も期待通りに素晴らしかった。まず、脚本と演出が素晴らしい。家族愛をテーマの主軸に据え、各人ガ持つ心の葛藤、恋愛など、巧みに描くあたりは見事です。多くを書いても書き尽くせない。
些細なことだが、父親としてあれほど寛大になれるだろうか…、自分は無理かも。

私のかわいそうなマラート

私のかわいそうなマラート

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしいの一言
劇団俳協の公演はいつも楽しみにしている。今回も見事な作品を見せてくれた。もう、脚本・演出・演技・美術・効果のどの要素をとっても素晴らしい。言語に書き尽くせない。
今後も大いに期待しております。

ビキニも夢みる白い部屋

ビキニも夢みる白い部屋

KENプロデュース

戸野廣浩司記念劇場(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/24 (月)公演終了

満足度★★★★

面白い!
まず、タイトル通りビキニ姿が登場する(少しネタバレ?)。
さて本題だが、脚本・演出は秀逸だ。ストーリーはネタバレになるので書けないが、途中すごく話しが散らかる。これをどう収拾するか…、よく使われると思う手法でどんでん返し。お見事です。
演技は、出だしは少しかたいと思ったが、中盤以降、活き活きと演じており楽しめた。登場人物のキャラ設定にもメリハリがあり、分かり易い。舞台美術は平凡で、最小必要限であったが、それが逆に芝居に集中させる効果があったと思う。軽妙な進行ながら、内容はシュール…、実に面白い作品だ。

もの2けの姫

もの2けの姫

ノーコンタクツ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★

殺陣は素晴らしい
まず、衣装・小道具をはじめ、舞台美術は凝らしており楽しめた。演出・演技は、映画と違い表現するのが難しいが、芝居というライブ感を活かした殺陣で魅せてくれた。
ただし、脚本は、「もの2けの姫」と似たタイトルの映画通り。同じ展開になるにしても、少なくてもテーマは大切にしてほしかった。たぶん表現しようとしていたのだろうが、あまりにエンターテイメントな演出がテーマをボカシてしまった。
楽しめる公演だけに少し残念だ(☆3.5)。

星ガール

星ガール

多少婦人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★

意味深ですが…
まず、舞台美術は宇宙船ということがすぐ分かる見事な作り。しかし、そこに居る人物の服装は普段着?見た目の第一印象は、バランスが悪いような…。
脚本は極めて興味深いもので、ブラックユーモアという感想を持った。また、一定の状況(条件)の中における、人間の生理と心の深層を絡めたストーリー展開は面白かった(ネタバレか?)。演出はどちらかというと明るいポップ調。テーマの重さをうまく演出でカバーした仕上げだ。
ただし、結末は…、自分の感覚としては短絡的で予定調和だった。もう少し意外性というか、才気のある展開を期待した。
全体的に優しく分かり易い作品であるが…、もう少し人間の内面を深堀してほしかった。

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