満足度★★★★★
「女の子だけの世界」だからこそ、より感じさせられる「男」という存在
劇団ロオルさんの『夜想』を観てきました!
ネタバレBOX
まだ公演中の為、詳しい内容は書けませんが、
女性キャストのみによる、
「女の子の、女の子による、女の子だけでつくられる世界観」は、
男の私が観てもいろいろと考えさせられたり、また自分と心情や心境が重なる部分もあったりして、途中から涙が止まりませんでした。
女性キャストのみの出演にも関わらず、作品からは終始
「男」という存在が『思い知らされる』くらい伝わってきて、
「ねえ、わたくしに、あなたはなにをしてくださるの?」というサブタイトルは、
演出の本山由乃さんが世の全ての男性に問いかけているのと同時に、
女性たちにも「愛する人に、自分はなにをされたいのか?」というメッセージを作品を通じて問いかけ、また訴えかけておられるように感じました。
谷崎潤一郎さんの『夜想』という作品を通じて、7人の女性キャストの
方々から「男の愛」と「女の愛」というものの悲しさと素晴らしさ、そして
喜びと痛みのようなものを教わった気がします。
また演じられていた出演者の方々の瞳が、公演が進むごとにきらきらと
輝きを増していったのは、単に照明のせいではなく、
それだけあふれるくらいに感情がこみ上げ、また瞳にまで「熱情」
みたいなものが込められていた証なのではないかと思いました。
劇団ロオルさんの『夜想』、その公演初日を観られて本当に良かったです!