是々の観てきた!クチコミ一覧

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星の記憶

星の記憶

アンティークス

シアター711(東京都)

2017/12/06 (水) ~ 2017/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

この劇団は2回目。
以前観た時には、悪くはないのだがごちゃごちゃと詰め込み過ぎの感があったのだが、今回はいい。
元々、詰め込むのが好きな作家なのだろうが、今回の場合はそれが奥深さにつながっている。
味わいのある、大人向けの作品となった。

デトックス述懐

デトックス述懐

ひとりぼっちのみんな

スタジオ空洞(東京都)

2017/07/27 (木) ~ 2017/07/31 (月)公演終了

満足度★★★★★

今もどこかで同じようなことが繰り返されているであろう、演劇を目指す学生たちの熱い日々。
年を取って思い返せば、大した話ではないことが、若い彼らにとっては人生の大問題となる。
そのあたりが実にリアルで、経験のない自分ですら切なくなってくる。
俳優さんたちも皆、熱演で、その熱量が、この作品にふさわしい。
また子役の女の子がとにかく達者で、舌を巻いた。
最近の子役の巧さは、本当にすごいものがある。

家族百景

家族百景

七味の一味

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2017/07/14 (金) ~ 2017/07/17 (月)公演終了

満足度★★★★★

想像以上に、非常に完成度の高い作品だった。
俳優陣も気持ちのいい間で台詞を入れてくる。
あらすじだけを考えればベタな話なのだが、まったく陳腐さを感じない。
これは、何よりも演出の腕だろう。
満を持して演出に進出しただけのことはある。
いや、この才能、今後もどんどん発揮して頂きたい。

「ドドンコ、ドドンコ、鬼が来た!」

「ドドンコ、ドドンコ、鬼が来た!」

椿組

花園神社(東京都)

2017/07/12 (水) ~ 2017/07/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

久しぶりの椿野外劇。
しかし、夜になっても暑いこと暑いこと。
走り回って演じる大勢の俳優さんたちは、さぞかし大変だろう。
作品は椿組らしく、また野外劇らしく、泥の地面に足をつけて演じることで広がっていく世界が、確かにある。
パワフルで、雑駁で、暑すぎる夏の夜にはもってこいだった。

Hexagram

Hexagram

アブラクサス

OFF OFFシアター(東京都)

2017/07/05 (水) ~ 2017/07/09 (日)公演終了

満足度★★★★

映画や舞台で何度も取り上げられている歴史上の人物を、今、あらためて作品にすることに、これまでと違う切り口をという作者の意気込みが感じられた。
少々まじめすぎの感もあったが、だからこそよかったともいえる。

泥の中

泥の中

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2017/06/27 (火) ~ 2017/07/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

何とも言えず、味のある作品。
セットも、登場人物も、薄汚くて、胡散臭い。
シリアスなのに、どれほど笑っただろう。
つまるところ、演じる俳優さんたちの力に他ならない。
作品の世界にどっぷり浸かる心地よさを味わった。

飛鳥に咲く

飛鳥に咲く

劇団グスタフ

シアターグスタフ(東京都)

2017/06/22 (木) ~ 2017/06/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

初見の劇団。
劇場が遠くてわかりにくいという弱点をカバーすべく、サイトでの詳しい写真付き案内に加えて、道にも案内の女性が立っていた。
暑い中、長い時間立ち続けるのはご苦労なことだが、こういうことで好感度も増すというものだ。

内容も骨太のきちんとしたもので、すべからく好感度が高い劇団という印象。
後半の殺陣の迫力を観て、ここは殺陣が売りの劇団なのだと感じた。
上下で繰り広げられる殺陣を観ながら、出演者に高所恐怖症の人はいないのだろうか、などと、下らぬことまで考えてしまった。
客席通路と2階をうまく使った演出も見事であった。

オネエ探偵と初恋喫茶

オネエ探偵と初恋喫茶

秘密結社Crymax

シアターブラッツ(東京都)

2017/06/07 (水) ~ 2017/06/11 (日)公演終了

知人のお知り合いが出演されるとのことでICEチーム観劇。
たしかに、謎解きの部分はよく作られていたと思うが、古い時代に設定したことで詰めの甘さをさらけだしてしまったようだ。
それとも時代考証は不要だと思っているのだろうか。
衣裳、小道具、言葉遣い、どれをとっても、ここまで時代を無視した作品は初めてである。
俳優たちもまったく時代を体現していないが、この状態では体現できなくて当たり前だろう。

また、半数以上が、台詞を喋っているだけで、まったく芝居が立ち上がってこない。
パンフレットを見ると声優さんが多いようだが、舞台演劇をなめているのか。
日頃はこんなに厳しい意見は書かないのだが、これは演出家の責任である。

ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

演劇企画集団THE・ガジラ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2017/06/04 (日) ~ 2017/06/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

かなり気合を入れて席に座ったが、思いの外、訳が分からぬものではなかった。
刹那刹那で何かが見えた気がして、しかし、次の瞬間には遠い所に行っている。
そんな揺さぶられ続けた2時間15分であった。
そして、最近になく短く感じた2時間15分であった。

こういう作品だと、難解な言葉を駆使して語りたがる御仁も出てくるだろうから、自分はひと言にとどめておこう。
この作品の主役は、音と光。そう感じた。

ぼちぼちそろそろ~farewell

ぼちぼちそろそろ~farewell

劇団SHOW&GO FESTIVAL

「劇」小劇場(東京都)

2017/05/30 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度か拝見しているが、今回の作品の出来によってはもうやめようと思っていた。
いや作品の内容と言うよりも、俳優のレベルと言ったほうがいいだろうか。
そしてそれを今回はっきりと証明した気がする。
非常に面白かった。
それはいい俳優がきちんとした芝居をしたからである。
ただそれだけのことが達成できない劇団がなんと多いことか。
こちらの劇団も然り。
今回のようなレベルのものを観せてもらえるのであれば、次回もまた観に行きたいと思う。

から・さわぎ

から・さわぎ

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★

以前も拝見して、そういえば、そうであったと思い出した。
なぜか、こちらのコメディは笑いが少ないのである。
悪くはないのに、本当に不思議に思う。
ラスト近くなっての、専務とマダムと松尾取締役の芝居は笑えた、ということは、俳優の力量もあるのだろうか。

ネタバレBOX

なぜ、あんなに無理のある演技をさせるのだろう。
そうかと思えば、一本調子の台詞の羅列。
演出の問題だろうか。
客席の笑いの少なさを見れば、決して自分一人の感覚ではないと思うのだが。
それとも、自分が観た回だけが、特に客席が静かだったのだろうか。
ポルカ

ポルカ

劇団芝居屋

テアトルBONBON(東京都)

2017/05/24 (水) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★

毎回、拝見している劇団。
今回、前半の平坦さに少々疲れたが、後半は、やはり安定した面白さを観せてもらえた。

ネタバレBOX

しかし、最初の歌はなぜなのか?
よほど売りたい歌手なのか、関係者なのか。
1曲なら付き合いもするが、3曲は常識を超えている。
これから芝居を観ようとしている気持ちの高揚がどんどん冷めていき、次に芝居に入り込むのに時間がかかった。
雨と猫といくつかの嘘

雨と猫といくつかの嘘

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2017/05/23 (火) ~ 2017/06/04 (日)公演終了

満足度★★★

確かに名作なのである。
しかし、今回初めて、観ている自分に疲れを感じた。
よく言えば「青☆組の個性」、悪く言えば「マンネリズム」。
全く違うテーマの作品を観ても、だんだん同じものを観ている気分になってしまう。
今後、この劇団(作家)が、どう進んでいくのか、気になるところである。

祖国は我らのために

祖国は我らのために

マコンドープロデュース

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/05/18 (木) ~ 2017/05/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

どの国の歴史も多面体である。
作品の言葉の中で、それが表現されるのは当たり前と言える。
しかし、それを視覚的にも見せようとするこだわりには驚いた。
群と個が緊張感を保ちつつ動いていく舞台に、演劇の力を感じた。

惜しむらくは、叫ぶ台詞が聞き取れない俳優が何人かいたこと。
大切な台詞は叫んでも伝えてほしい。

60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

若い人がこの時代を描くと、自分たちのように実際に生きてきた人間には、どことなく違和感を感じるものだが、この作品はそれがまったくない。
まるで当時のどこかの家を覗き見しているかのようなリアルさに驚いた。
特別大きな事件が起きるわけではないが、最後まで夢中で観てしまった。
この劇団の人気の理由を納得。

夜の来訪者と朝の来訪者

夜の来訪者と朝の来訪者

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了

満足度★★★★★

星チーム観劇。
あらためてよくできた戯曲だと感心させられた。
狭い空間ならではの緊迫感が、客席にまで迫ってくる。
速射砲のような台詞の応酬は、俳優の力あってこそであろう。
そして、あの速さあってこそ、場の緊迫感が一度もだれることなく、最後まで観客を引き付けたのであろう。

ネタバレBOX

母親役の俳優さんは若すぎたのであろうか。
本来自然ににじみ出るべき気品や気位の高さが、無理やり作ったように感じられた。
もっと年齢の高く、重さのある人をキャスティングした方がよかったのではないだろうか。
夜の来訪者と朝の来訪者

夜の来訪者と朝の来訪者

制作「山口ちはる」プロデュース

OFF OFFシアター(東京都)

2017/05/04 (木) ~ 2017/05/10 (水)公演終了

満足度★★★★

「朝の来訪者」観劇。
当初、「夜」と対になる作品化と思っていたのだが、プログラムを読んでまったく違うことを知る。
戦いに至るまでの不思議なバカバカしさが、俳優さんたちの熱演、怪演で秀逸。
しかし後半、特にラストは、自分のような爺さんには甘ったるくて、感動はとてもできなかった。

河童村ブルース

河童村ブルース

ものづくり計画

赤羽会館(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

大浜氏の作品が好きで以前から拝見していたのだが、このところちょっと低迷気味かと思っていたところに、久々に大浜氏らしい、優しさと面白さにあふれた作品に出合えた。
チラシの文を読んで、スター芝居になるのではという嫌な予感がしていたのだが、決してそうではなく、かえって蓮城まことさんのひたむきさが前面に出て好感が持てた。
役のみならず、素でのひたむきさも見えたから、客席により伝わったのではないかと思っている。
ベタであることは承知で観に行っているので、満足して楽しめた。

デッド・ビート・ダッド!

デッド・ビート・ダッド!

演劇企画CRANQ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/27 (木) ~ 2017/05/01 (月)公演終了

満足度★★★★

このタイプの作品は、やはり笑いを取りやすい(不謹慎だが)のと、シチュエーションが舞台向きだからなのだろうか、かなりよくあるし、またなかなかの佳作が多い。
こちらもきちんとした芝居で、間違いないクオリティのものを見せてくれた。
が、さすがに長い。
面白くても、長いと感じるのだから、このあたりは次回公演では再考をお願いしたい。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

愛でもないし、youでもなくて、ジェイ。

アナログスイッチ

王子小劇場(東京都)

2017/04/26 (水) ~ 2017/04/30 (日)公演終了

満足度★★★★

初見の劇団だが、きちんと作り込まれていて、台詞の細やかさと俳優たちの演技で覗き見しているようなリアリティがあった。
思ったより笑いが起きていなかったのは何故だろう。
自分自身、面白いのに笑いきれなかったのは、起こっている現実の切なさからだろうか。
とても面白かったとは思うが、少々長い。
尻の痛さに苦しんだ。

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