歌姫、ネバーダイ!
ライオン・パーマ
上野ストアハウス(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
不倫妻の数程が 日夜跋扈している小演劇界にあって、シュール・ファンタジー で右に出る者はいない、と思う。左に出る者はいるかもしれないが…。
真正面から笑ってあげられる 大人っぷりと年熟ずみ。
さぁ、番外編をあけよう。
書を捨て、きょうは心にパーマでも 編もうでは ないか。
渇生
HIGHcolors
「劇」小劇場(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/30 (月)公演終了
正しい顔面のイジり方
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
怪人二十面相が初めて雑誌に載ったのは1936年だった。著者は言わずと知れた江戸川乱歩、大正・昭和の巨魁である。このころ、「マスク」を外したら別人に化すというのはフィクションで、札束が、日本中に二十面相を出没させるなど思いもよらなかったろう。
海外へ目を向けてみる。著名なポップス歌手が整形を繰り返したのは彼が黒人だったからとされている。さように、「マスク」とは社会的なのだ。 2016年、世界の市場規模は1兆円を超えている。
説明を読むかぎり「女5人の物語」らしい。然るに、役が同一か。誇張や形状で もってして差し引いたのがその実相と、いささか困惑顔である。
イジメがあったという事実は確認できませんでした
teamDugØut
明石スタジオ(東京都)
2017/08/31 (木) ~ 2017/09/04 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
原因は保身だ。
大人が、大人たらしめる安全装置としての組織、 とばっちり役を授かれた子ども…。
密室劇こそ、学校教育である。そこでは日々、地域の目の届かぬ舞台で、悲劇や喜劇が 量産中だというから。
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
夢の国、見果てぬ城に傷跡を彫む。
漆黒と色彩の、男と汗の、見栄。
それは、通勤電車に捧ぐオマージュか。
無意味を意味づける、この傑作ども。
あるいは、演劇街の中心で、ライオンパーマが、平凡を、流行りのことばでオルタナティブするのだ。
根も葉も漬けて
やみ・あがりシアター
中野スタジオあくとれ(東京都)
2017/03/09 (木) ~ 2017/03/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
「根も葉もない噂」という。
「噂」は咲く花じゃないか。
ようするに、 「根も葉もない噂」というのは、押し花か造花を指すわけだ。
いくら過ぎても「花」のまま。そのような人為的加工を経ているわけだから、水気たっぷりなのだ。
「根も葉もない噂」は、一向に枯れやしない。
夏の夜の夢
青年団リンク・RoMT
サンモールスタジオ(東京都)
2017/03/10 (金) ~ 2017/03/20 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
「ナツヨル」ーたいてい、英国を代表する戯曲家の喜劇をさすにあたり、この略語をようする。中高生ですら上演せしめるテキストである。もっとも、国際的視野と社会性を自認する某青年団リンクのことだ、おそらくは軽々しく、そして「ナツヨル」の殻を ほどよく中和してくる だろう。
「緑のオウム亭ー1幕のグロテスク劇ー」
雷ストレンジャーズ
小劇場B1(東京都)
2017/03/01 (水) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
酒場は餘興だ。
そう、グラスを傾けつつ、世の中とやらを口にする 男は、余人である。
大激動の18世紀フランスをめぐり、今宵も酒場が舞台となった。けんもほろろの泡と、金貨が交わされる商業主義の洪水との狭間では、いやおうになく「境界」が 過ぎ去る。そういうものだ。
演劇と観客、または酒場と昼の街の「境界」が去ったとき、はたして、それは“一夜の餘興‘’だったと呼べるのだろうか。
音楽劇『おばけリンゴ』
Moratorium Pants(モラパン)
座・高円寺2(東京都)
2017/02/23 (木) ~ 2017/02/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
その赤い果物を破壊したいと思っている。
巨大企業しかり、動画配信サイトで流行った歌手しかり、わたしたちしかり。
その赤い果物が村人にとっての果実たれ、と「◯◯◯のリンゴ」が喚くわけではあるまいし。
ゴーストシスターズ!
合同会社シザーブリッツ
ウッディシアター中目黒(東京都)
2017/02/09 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了
世界で一番の殺し屋
THE REDFACE
中目黒トライ(東京都)
2017/02/04 (土) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
さらば、ブラックローズ
ライオン・パーマ
萬劇場(東京都)
2017/02/01 (水) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
いまの日本に足りないのはハード・ボイルドだ。そういわれて15年くらいたつ。
愚直な までの、男。
わかっちゃいるけど、地平線の彼方まで やめられない。
走っても走っても、そう たらしめているのは男だ。
あるいは、ライオン・パーマの看板男・加藤岳仁が、こんどこそ、男の水先案内人となるのだろう。
そして、笑いあり、涙あり、といった ありきたりを氾濫するかのごとく、ここにひんまがった ハード・ボイルドを示すのである。
雪女ー密室の行軍ー
鬼の居ぬ間に
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/12/14 (水) ~ 2016/12/19 (月)公演終了
期待度♪♪
雪山は「落語」
独自のポジションにあるのが「演劇」である。 日本的な、みせる「歌舞伎」を継承しつつ、それでいて「落語」でもあるからだ。
寒むそうだぜ。吹雪ってのは視界を真っ黒にしちまう。大自然の密室さ。
ってことは、かすかな「音」や隊員の「話」で成立する上においてさ、「落語」のレトリックが やっぱり肝じゃん?
裏の泪と表の雨
BuzzFestTheater
ウッディシアター中目黒(東京都)
2016/12/08 (木) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ドヤ街と恋人の街
この響きは浪速にしかわからないだろうな。
経済の使い勝手のいいい供給源だった御仁も、かれこれ社会のお荷物さ。むろん、日本一のそれは横浜だったりするんだけど、上演するハコが洒落乙を憚る中目黒なんだっていうから グッジョブよ。
演劇がドヤ街を 映す。
汚くていいのさ、ドラマがあれば。
ラクリーメ・ロッセの読書会(6日昼追加公演)
もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡
ラゾーナ川崎プラザソルなど(神奈川県)
2016/11/25 (金) ~ 2016/12/06 (火)公演終了
期待度♪♪
「いつでもどこでも」朗読型演劇!
よりけりだけど、アルコールをお供に嗜むのも いいよな。 発展途上のレパートリーシステムって風呂敷広げられちゃ、「いつでもどこでも」保証するわけだよね。川崎の商業施設だったり、下北沢の訝しげな地下だったりさ。日進移ろいでく。「いつでもどこでも」スゲェよな。
夢幻の血脈
劇団虚幻癖
Geki地下Liberty(東京都)
2016/11/23 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
旅立ちの人
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
立つ風とともに旅立ちぬ
旅のお好きな国民性である。
東海道五十三次ってなもんで、張り巡らせれたおかげで物流や経済が育んだわけ。
この劇団、男の作家だけど、とっても佳美らしいじゃん。下手な舞台装置は置かずにさ。ということは、さしづめ「心の五十三次」を よろしくお願いしますよ!
ゲズントハイト
ナイスコンプレックス
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
バカにされる男たれってか
某ハンバーガー・チェーンの『ピエロ』が、本国で目撃されなくなっているそうだ。あくまで現地メディアの噂だが、『ピエロ』に扮した人物による事件が多発しており、要注意だって話だぜ。まぁ、売上がガクンと下がった日本支社の『ピエロ』は消費期限切れのチキンナゲットで要注意の扱いだったけどね。
それは いいとして、お笑い芸人『サバンナの八木さん』が舞台に出るとはさ。ギャグの代名詞である「ブラジ◯の方、聴こえてますかぁー!?」をパクった五輪演出家もいるほど、ギャグの量とスケールでは向かうところ「笑いなし」。だけど、爪先から『ピエロ』だぜ。なんたって三十路越えの男が「敷居」を取り払っちゃてるわけだから、変な意味でなくて、まじで、『ピエロ』なのよ。芸風がさ。
2016 音楽劇「赤毛のアン」
DGC/NGO 国連クラシックライブ協会
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2016/10/21 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
これは形を変えた国際シンポジウムだった
各国のVIPを招待してシンポジウムを開けるデッカい会議場が 日本にいる。そうして建設案が持ち上がったのが80年代だった。世にいう「東京国際フォーラム」である。 周辺に それと近しいシロモノは建ったが、交通アクセスの面では申し訳ないけど断トツだろ。そんな「東京国際フォーラム」。25周年公演を迎え改修に入り、で、ホールCの顧客であった協会が引越し前の半ば その打ち上げ公演ってわけさ。
大勢の市民が参加する。いきおい踊れば(アンダンス)ドンドン、ドンドン、揺れちゃう。まぁ、「誰もが教育をうけることのできる地球社会」の壮大なコンセプトのもと、寄付金なんかもあって動くわけさ。ただ、そういった頭の啓発で済む話じゃないそうだぜ、あの揺れ と音と一体感は。
かえってきた不死身のお兄さんー赤城写真館編ー
演劇企画ハッピー圏外
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2016/09/26 (月) ~ 2016/10/02 (日)公演終了