カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】
劇団やぶさか
相鉄本多劇場(神奈川県)
2013/01/19 (土) ~ 2013/01/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
やぶさかの本分
充分な大きさの劇場で、役者二十名の大所帯。そして、やぶさかさん十八番のフェアリー・テイルもの、とくれば、もはや垂涎もの。
ストーリーは、主人公である少年を中心に据えているため低年齢向けではあるが、少年の成長譚として王道をいくまとまった内容。何より、大人数を活かした演出が光る。役者も年齢を問わず、輝く表情で魅せてくれる。
この二時間のお伽噺に情熱を傾け、銭を掛け、真面目に、お馬鹿をして、楽しみ、楽しませることこそ、やぶさかさんの、いや劇団の本分なのだな、と改めて実感。
七つの海
劇団やぶさか
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2011/08/27 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
やぶさかワールドの完成形を見た!
まず登場人物たちの”活き”の良さに惹かれました。メインキャストだけで七、八人はいるのに、それぞれが個性的な性格で、しっかり過去を持っている。それらを二時間でまとめ上げた脚本家の海老原さんには感服しました。
その中でも「幼い白蛇の精」「病弱な主人公の妹」「我が子を失った聖職者」を三本柱にストーリーは展開し、見事に大団円へと向かう。ここ数年で観たやぶさかさんの公演で一番好きなストーリーです。
劇場の大きさと役者さんの声量が見合ってなかったり、大がかりなセット転換に手間取ったりもありましたが、より大きな舞台・演出へとチャレンジしていく姿勢はとても評価できると感じました。
ここまで磨き上がった「やぶさかワールド」を、今後とも研鑽し続けていって欲しいと思います!