Archives of Leviathan
風琴工房
ザ・スズナリ(東京都)
2011/10/19 (水) ~ 2011/10/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
2日め観劇
青色発光ダイオード(と、思われる。劇中明確な表現は無し)の開発に関わった技術者達と会社の話。その話の聞き役となるフリーライター。
現実会社に勤めてそうな配役、舞台セットに眼を惹かれ、いいアクセントの生音響、青色の映える照明、お見事だった。
以前、仕事で医療系技術者達と関わる事があったけど、その時の人物像や出来事が類似してて思わず苦笑い。
冒頭からチラシ絵の一部を彷彿させる行動が洒落てた。
題材が難しそうに思えるけど杞憂でした、面白かった!
開発事業や技術系、医療とかに関わる人達にかなり受け入れられそうな作品と思った。
泣き虫 なまいき 石川啄木
シス・カンパニー
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/10/07 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
引き際
metro
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/10/06 (木) ~ 2011/10/13 (木)公演終了
満足度★★★
見ました。
もうひとつの日本の混乱具合、とはいいながら、ほとんど現在日本の状況じゃないか、とも思えてしまう。
若松さんの人形使いに苦笑いしてしまいました。
月船さんの度胸の良さに感心したけど、よくよく考えてみれば宝塚ってもともと関西の劇団だし、「笑わせる」ことには長けてるんだろうな。
出ている全員の色気と狂気と歌声を堪能しました。
ただ、笑いと皮肉と風刺の話の展開の一部にちょっとついて行けなかった所もあり。
猟銃
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2011/10/03 (月) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
三人の女と一人の男
学生の頃、小説を読んだ覚えはあるが、自分にはあまり理解出来ない読後感という印象だった。が、今になって読み直せば「秘めた思い」というのはなんとなくわかる気がする。実行は出来んが。
今回の舞台、中谷さんと監修の鴨下さん以外、全て外国人スタッフによるものなので、外国人視点による日本文芸作品の舞台版といった印象。
そういえば深津さんの「春琴」の時も、舞台暗かったなぁ。
流行語になってしまった「やまとなでしこ」ではなく、ここでは大和撫子という言葉が適しているが日本女性の着物姿=禅ってイメージなんだろうか。
中谷さんは上品な言葉使いが似合ってた。熱演でした。
ウエアハウス-circle-
演劇集団円
シアタートラム(東京都)
2011/09/30 (金) ~ 2011/10/12 (水)公演終了
満足度★★★★
ベテラン役者に畏怖
円の俳優さんも出ているけど、ほぼ橋爪さんと金田さんの二人舞台。
オリベの言動や行動に笑ったりしてたのに、一瞬で空気が変わる瞬間を体験。凄かった!
四つ子の宇宙
四つ子
アトリエヘリコプター(東京都)
2011/10/01 (土) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
ゆるい感覚
作家兼役者の4名のエチュード持ち寄って、自由気ままに作った作品のような感じ。場所柄、五反田団ぽい印象がなきにしもあらず。彼らの作品を観た事ない人は、あまり受け入れられないかもしれない。
爆笑ではなく、じわじわ来る不思議さを合わせもった面白さでした。
朱雀家の滅亡
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2011/09/20 (火) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
ああ、三島作品
新国立劇場の今期スローガンの如く、まさしく滅びゆくものに託した美意識、そのもの。
苦難の現実に立ち向かう日本人の姿って、他国の人から見れば奇異に見えるかもしれないけど、この作品には信念を貫く姿勢、儚さの美徳、というものを感じた。朱雀?鳳凰?の木製テーブルと朱色の門のシンプルなセットが一際目立ちつつ、それぞれの心情を吐露する二幕の國村さんと香寿さんに圧倒。
美しい仕草と言葉使いが甦ったけど、ちょっと肩が凝ったw。
アダルト
男子はだまってなさいよ!
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/25 (日)公演終了
髑髏城の七人
劇団☆新感線
青山劇場(東京都)
2011/09/05 (月) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★
青春活劇
誰にでも気兼ねなく勧められる(値段には目を瞑ってもらうが)名作の再演。
メインの三者三様の活躍と磯野いそへい(意外な活躍っぷり!)さんに拍手喝采。
無界の人々が巻き込まれて行く展開から涙腺緩くなるのは毎度の事。
メイン演者に若手が多い分、終盤の疾走感が似合い、また各々の活躍がカッコ良かった。
キネマの天地
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/09/05 (月) ~ 2011/10/01 (土)公演終了
満足度★★★★
名人劇場
役者を一生の仕事にしたプライドの気高さに笑わせられ、ほろりとさせられた。
きっと井上さんはそんなやり取りを優しく見守っていたのだろうな、と思わせ、いい舞台見たな、と劇場を笑顔で出られるお話。
出演者全員が素晴らしかったです。
輪廻くん
スペースボンド
駅前劇場(東京都)
2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了
満足度★★★
短編作でした
残像のような記憶を辿り、六編の輪廻転生を繰り返した後の結末。
冒頭から不条理劇?と思いきや、内容はまんま説明文の通りだけど愛情を感じさせる話だった。
三月の地震が影響している為か、余計に人との関わりを考えさせる。
上演時間が約80分と短い為かちょっと物足りなさも感じた。
ピグマリオン
アトリエ・ダンカン
あうるすぽっと(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
現代能楽集Ⅵ 『奇ッ怪 其ノ弐』
世田谷パブリックシアター
世田谷パブリックシアター(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/09/01 (木)公演終了
満足度★★★★★
トークショー付きの日に観た
シンプルなアレンジされた能舞台?前作同様、軽妙な語り部を交えつつ先の展開が読めないまま進んで行く、と思っていたらしっかり収まり、面白かった。
能楽集の括りなので、複雑かなと思いきや世界観の深さに思いっきり引き込まれ、結末わかっているけど、また見たいと思った。
父と暮せば
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2011/08/17 (水) ~ 2011/08/24 (水)公演終了
満足度★★★★
語り継ぐ作品
こまつ座の名作を初観劇。
物語を穏やかに進めつつ、悲しみを繰り返さない力強い決意を感じ、この先を生きて行く姿勢に胸打たれた。
この芝居を頭の片隅に残し、これから暮らしていこう。
奥様お尻をどうぞ
キューブ
本多劇場(東京都)
2011/07/30 (土) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
満足度★★★★
摩訶不思議な話
いつの間にか始まり、どこで終ってもいいような印象。
いい役者達の無邪気で見事なデタラメっぷり。
夢(舞台)で笑って現実で起きている現行の憤怒にも似た空しさも覚え。
面白かったけど上演時間がちょっと長かったかな、いい意味でグッタリ来ましたw。
そして誰もいなくなった
劇団東京乾電池
駅前劇場(東京都)
2011/08/19 (金) ~ 2011/08/21 (日)公演終了
満足度★★★
ベケット+アガサ=別役
劇団35周年記念公演。
笑わせる箇所がちょっと古典的のような感じだったけど、小難しく考えず楽しめた。江口さんがいい女優さんと再認識、綾田さんはかわいいおじさんでした。
さよなら また逢う日まで
ブラジル
紀伊國屋ホール(東京都)
2011/08/14 (日) ~ 2011/08/16 (火)公演終了
満足度★★★★
バランス良い娯楽作
服役終えた男、かつての仲間達に裏切り者は誰か、終盤の千葉と佐々木のやり取りはカッコ良かった。大久保の会話はほんとイラッとしてうざいw!この作品は苦笑系というより、娯楽作だと思う。面白かった。
クレイジーハニー
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2011/08/05 (金) ~ 2011/08/28 (日)公演終了
身体痛めつけて生きてる人
絶対、他者とは交じりあう事は無い生き様っぷり、本谷さんを自己投影したような作品、と思えば良かったのかいなー?
作家とファンのやり取りの矛盾から生じた暴力的な展開は、わかるんだけど、ひろみと甘田の2人の生き様は普通人の自分には理解出来そうにない世界だった。
オーディションで選ばれた10人やメインの役者さんは良かったです。
トロンプ・ルイユ
パラドックス定数
劇場HOPE(東京都)
2011/08/09 (火) ~ 2011/08/14 (日)公演終了
満足度★★★
ほんとに人馬一体化してました。
競馬なんて日曜日のスポーツコーナーで結果を見聞きするくらいの知識しかなく、地方競馬と言われても、電車のトゥインクルレースの広告やら、大井競馬場くらいしか想像出来ない。
楽しめるか、幾分不安感でしたが、見てみればそこにはまさしく人馬一体となった話が静かに熱く繰り広げられてました。
馬場やパドックを周回するシーンは、まさに競走馬といった感じ。
各自の衣装が、馬との性格を現しているようで似合ってました。
岸家の夏【全日程終了!次回公演は2012年1月東京・2月大阪にて!】
劇団鹿殺し
青山円形劇場(東京都)
2011/07/28 (木) ~ 2011/08/07 (日)公演終了
満足度★★★
鹿殺しのスタイル
劇団初の女優祭り、勢いのある劇団がトントン拍子に進む姿を見てるのは楽しいし、幸福と思った。
真夏というより晩夏の時期に当てはまりそうでいつもの(?)私小説ぽい話で面白かった。三人姉妹の個別のシーンは良かったけど、姉妹それぞれの関係性は、やり取りが駆け足に見えた。
母・登志子さんが出るとなんかホッとして、最後の場面うるっときそうになった。