生憎
劇26.25団
王子小劇場(東京都)
2008/08/07 (木) ~ 2008/08/12 (火)公演終了
満足度★★
油
役者さんたちの地力は感じたけれど、
なんと言うか油っこい演技をさせられていたのが残念。
正直、少なからず不快感が残った。
オープニングとラストは良かった。
だるまさんがころんだ
燐光群
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/03/20 (木) ~ 2008/03/31 (月)公演終了
満足度★★★
情報量
面白かった。
まず第一に情報量が半端じゃない。
それにそれを伝える熱量もあるが、
その発し方が大人的と言うかクレバーと言うか、
とにかく学生のノリとはわけが違う。
エンディングも良かった。
でも面白かったと言いながら、実は中盤で一瞬寝た。
いつも思うけど長いと思う。
最後のタマゴ 最初のキオク
One on One
萬劇場(東京都)
2008/03/05 (水) ~ 2008/03/09 (日)公演終了
満足度★★
残ったキオク
ビジュアルやソロのダンスは素晴らしかった。
伏線がきちんと張ってあったのも良かった。
が、逆に言えばそれしか心に残っていない。
大半が説明ゼリフで物語が薄く、感情の大雑把さはいかにもミュージカルで、
それなのに「え、今のなんで?」と思うこともあった。
テンポは悪くなかったはずなのに、1時間45分がかなり長く感じた。
お前がダメな理由
箱庭円舞曲
サンモールスタジオ(東京都)
2008/02/27 (水) ~ 2008/03/03 (月)公演終了
満足度★★★
対話
役者さんはみんな上手かったと思う。
ケンカとかは生々しくて面白かったけど、やや冗長気味で長さを感じた。
大筋がないので、すなわち「次どうなるんだろう」というのがなかった。
大筋はなくても、人間関係とかに何かもう一味欲しかった。
舞台が作り込んであって、衣装がくるくる変わるのは良かった。
目を楽しませることの大事さを再確認。
セサミストレート
カカフカカ企画
アイピット目白(東京都)
2008/02/06 (水) ~ 2008/02/13 (水)公演終了
満足度★★★
ギャリック砲の構え
前説が最高。
全編通して一番笑った。
まだ全然笑いどころじゃないのに、
何故か既に面白そうな雰囲気が登場から出ていた。
まさにそれこそがコメディに必要なものだと思う。
中だるみを感じたり、やけに暗転が多かったり、
これ元ネタ知らないと厳しいだろうなとか
(とりあえずエヴァの基礎知識は必須)
思うところはあった。
でも総じて結構楽しめた。
トカトントン ―唄を忘れた純友は―
劇団地上3mm
小劇場 楽園(東京都)
2007/12/21 (金) ~ 2007/12/28 (金)公演終了
満足度★★
圧迫感
結構好きな劇団で期待していただけに、今回は楽しめなくて残念だった。非常に長く感じた。役者も一部以外の人はセリフを言えてない感じがした。ドラクエ3でいうと、戦士・武闘家・戦士の肉弾パーティーなのに、みんな攻撃力が低い。みたいな。技巧、機微こそが3mmではなかっただろうか。
トリツカレ男
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/25 (火)公演終了
満足度★★★★
憑依
今回は面白かった。最近毎回「原作モノをやめた方が」と思ってたけど、今回は意義のある脚色だったように思う。普通に楽しかった。ただちょっと音楽に統一性がないと言うか、行き当たりばったりな感じがした。あと主人公の気持ちには正直あんまついていけなかったけど、大筋が面白かったのでさほど気にはならなかった。
いわゆる「キャラメル嫌い」の人はどうしてもいると思う(特に小劇場で演劇やってる人に)し、どちらかと言えば自分も決してやりたい演劇ではないけれど、単純なエンターティンメントとしての質の高さはなんだかんだ言ってやっぱり尊敬しなければならないと思う。
息の根に根付く
地球割project
アドリブ小劇場(東京都)
2007/12/06 (木) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
満足度★★★
白
バラバラに蘇る老人の記憶と現実とが交錯する。
主に戦争を描く記憶側も見応えはあったが、
むしろ圧巻は現実側の方だった。
スタッフの会話はあまりに素っ気なく、関係ない雑談もする。
しかもその会話がいやに上手い。
老人の心を深く掘り下げながらこういう仕打ちをしてしまう。
作家の視野の広さ、力量を強く感じた。
惜しむらくは演出。
反復はちょっと繰り返し過ぎてくどかった。
布を多様に使う動きは、
面白いところもあるけど今一つキレイじゃなかったのが残念。
O L と 魔 王
舞台芸術集団 地下空港
シアターブラッツ(東京都)
2007/11/29 (木) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
満足度★★★
予想外
タイトルやあらすじからは正直全然期待していなかったけど、
実は割と面白かった。
序盤はメタシアターギャグとか客イジリである意味予想通りだったけど、
中盤からは若干強引ながらも結構普通に楽しめた。
いわゆるファンタジーで好印象を抱いたのは久し振りかも知れない。
衣装とかエンディングが良かった。
ときめき都内
劇団チャリT企画
OFF OFFシアター(東京都)
2007/11/27 (火) ~ 2007/12/02 (日)公演終了
傷は浅いぞ
柿喰う客
王子小劇場(東京都)
2007/11/14 (水) ~ 2007/11/26 (月)公演終了
満足度★★★★
刺し傷
最初このノリに最後までついていけるか不安だったけど、話がちゃんと面白かったし、多分段々と慣れたのもあって、最終的には気持ちよかった。結論が早いのが良かった。アフタートークも予想外に充実していた。終演後、俳優さんがみんな小柄で驚いた。
マーチ!
売込隊ビーム
新宿シアターモリエール(東京都)
2007/04/06 (金) ~ 2007/04/08 (日)公演終了
サボテンの花
演劇集団キャラメルボックス
シアターアプル(東京都)
2007/03/14 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了
満足度★★
うーむ
音楽劇、と銘打った割には、音楽のクオリティがびみょう。先に銘打ってしまったから無理にやり通したような印象。
それより脚本が気になった。単純に、なんか面白くなかった。キャラメル史上初ちょっと眠くなった。何も僕の心が老いたというだけではないだろう。TRUTHのようながむしゃらなパワーが最近は感じられない。
6000円というチケット代は、6000円分予算がかかったとか、6000円分がんばったとかではなくて、6000円分面白いという意味でなければならないはずだ。その根底となる脚本に、今回はどうしても6000の値を認められなかった。笑いも近頃「ファン」に頼り過ぎていると思う。カーテンコールとか、ちょっとどうかと思っている。
墨田座歌舞絵巻
劇団TipTap
早稲田大学学生会館(東京都)
2007/03/02 (金) ~ 2007/03/05 (月)公演終了
満足度★★★★
おじいちゃんがツボだった
久々に晴れやかなミュージカルを観た。
脚本は少々雑なところもあったけど、無駄な葛藤がなく、
工夫も凝らされてて素直に楽しめた。
小ネタも好みのタイプだった。
雲。家。
Port B(ポルト・ビー)
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2007/03/01 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了
満足度★★
愛国心のテキスト
観客に丸投げされた感じで、僕はそういうのはあまり好きじゃない。
好意的に観ることを強いられているように思う。
確かに映像はちょっと面白かったけど……。
さようなら僕の小さな名声
五反田団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2006/10/27 (金) ~ 2006/11/05 (日)公演終了
満足度★★★★
私演劇
序盤がズバ抜けて面白かった。段々飽きたけどそれは何と言うか、自明と言うか仕様だと思った。真面目に演劇をやってる人が観たら腹が立ったりするかも知れない。演劇には最早、大なり小なりそういう要素が欠かせないと思う。
アフタートークで着替えの意味について解説があった。(まず、アフタートークをやれることを羨ましいと思った)流石に○○に掛けてるとまでは気付かなかったけど、まぁ何となく意味的なものは観劇中に感じた。
曖昧であることは、批判されるとしたらそれ自体が原因ではなくて、元々中身がないのに芸術ぶってさも曖昧なナニモノカのように振る舞うのがいけない。その点、今日は中身を感じた。勿論それは口にしようとすれば意外に普通でげんなりする類の。
ただ、今回限りかな、と。いや、というのはちょっと違って、シングル売れてるからアルバム曲ちょっとこんな感じにしてみました的な。要するに、それが通るのが羨ましい。
九日目にはもう飽きている
東京ナイス
こまばアゴラ劇場(東京都)
2006/11/24 (金) ~ 2006/12/03 (日)公演終了
満足度★★
古き良きドラクエ
ドラクエ1をやり出したあたりまでは、これから面白くなるのかもとも思えたけど、結局よくわからなかった。何か押し付けがましさを感じた。
少年ラヂオ
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2006/11/25 (土) ~ 2006/12/25 (月)公演終了
満足度★★★
キャラメル
前回観た『俺たちは志士じゃない』が、キャラメルらしからぬと言うか、冒険が裏目に出ていた(と僕は思った)こともあり、今回は良くも悪くも、いや、今回は結構良い方の意味で、キャラメルボックスらしい作品だと感じた。
「明るい」。「楽しい」。正に仰せの通り。アクションも、浮いてるんだけど、上手いし、最近はアクションは最早浮いちゃっていいと思っている。
でも一部「スピーディ」じゃなかった。しかしそれはあの客層が必要としているもののせいだ。そして多くの役者もまたそれを求める。時間を遣って言葉で追える、善良な、心の動きだ。そういうのは、少なくとも僕は、わざわざ観たくはない。
前説では例によって(か?)関連グッズの宣伝。自分らで高いって言っちゃうところは大変素晴らしかった。本編より面白かったかも知れない。それにしても、確かに高い。それでも実際買う人がいるのだから、相当なことだ。
砂の女
劇団地上3mm
王子小劇場(東京都)
2007/01/18 (木) ~ 2007/01/21 (日)公演終了
満足度★★★
王子小劇場へ
安部公房面白い。と言うとそれで済んでしまうのだけど、原作に忠実(らしい)のはとりあえず良いことだと思う。
東大的というのだろうか。小鳥クロックワーク(旧)やひょっとこ乱舞にも似た匂い。役者にさせてることとか、何より選曲とか。
その方向では、透明な幕が一枚張られたような、悪い言い方をすれば「何かやってるなぁ」という、びみょうな距離を感じた。そこを覚めさせない、繋ぎ止める何かに欠ける気がする。村人集の力量のバラつきにも大因ありかと。
地上3mmは、今まで観た中では、駒場の小空間でキャベツとか何とか言ってたのが一番面白かった。いや、どうだろう。川口さんのあっちょんぶりけがツボだっただけかも知れないが。確かあの時は「自由でいいなぁ」と思った。「自由だなぁ」は悪い意味で思うことの方が多いけど、3mmは珍しくいい意味でそう思ったと思う。今回そのへんは原作ありきだからよくわからなかったけど。
前半・後半の切れ目をあの場面の直後に置いたのは秀逸だった。あれのおかげで全体のテーマが明確になった気がする。と言うかあの場面で核心を口にしたとふんだので、あの終わり方も納得できた。あと照明も良かった。暑そうで。
女のいろあや戯画
石神井童貞少年團
ギャラリーLE DECO(東京都)
2007/02/14 (水) ~ 2007/02/18 (日)公演終了
満足度★★
受け付けでチョコレートを貰った
パッと見雰囲気充実してるけど、展開は少々ワンパターン。
人物も何だかステレオタイプの「女」だったような。
役者陣はバランス取れてて良かったので、
話の転がる作品を観てみたい。
他ジャンルとコラボレーションした意義は、ちょっと疑問。