じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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パブリック・リレーションズ

パブリック・リレーションズ

JACROW

OFF OFFシアター(東京都)

2013/01/07 (月) ~ 2013/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

「企業内百鬼夜行」あるいは「明けない夜はない」
途中までは「これだったら誰かを殺してくれた方がまだ楽」と思われるほどの居心地の悪さ(笑)があるが、終盤でやっと光明が見える、的な?
それほどまでに脚本、演技・演出、配役がかっちり組み合い「退路を断っている」と言えよう。
一方、前言を翻すようだがハラスメントその他の「悪事」は、ベタと言おうか類型的と言おうか「ありそー!」なあまり頬が緩んでしまうのもまた事実だし、ある人物の見せ方も後から考えるとかなりベタ(笑)。
その見せ方に遊川和彦の手口(笑)を想起したりも。
そんな中に「理想論はおろか正論だけでは世渡りはできない」的なことも盛り込んであれこれオトナの味わい、堪能しました。
【勝手にキャッチコピー】「企業内百鬼夜行」「明けない夜はない」

カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

カエルの魔女とネズミの王子【閉幕御礼!】

劇団やぶさか

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/01/19 (土) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

センスいいんじゃね?
ファンタジックなアドベンチャーを装いつつも芯には容姿のために引っ込み思案な少年の成長を据え、程好い笑いも交えながら緩急のリズムを心得て語られるストーリーはディズニーかジブリ作品の舞台化の如し。
また、傘を使った飛行・落下シーンの表現や花道を使うなどの演出も巧み。
さらに各動物をモチーフにした衣装は秀逸で登場人物名もユーモラスだし、あれこれセンスがイイんじゃね?。

だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

38mmなぐりーず

王子小劇場(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

次はライブハウスで
持ち歌が倍増した上に日替わりコーナー&ゲストアクターと内容も濃くなり、従来のイベント寄りなステージから音楽系のライブ色が濃厚に。何と100分超え(これまた1年前と較べて倍増)とは。
1年前の4曲に負けず劣らず豪華な作詞&振付陣の今回の新曲4曲、2曲はライブ終盤での「こっからトばすぜ、みんなついてきてね!」系、あるいは乃木坂46における「制服のマネキン」的ポジション(←私見:マニアックか?(爆))のものだし、前回と違って8人全員ではない曲も複数あることで、ステージ進行に変化を付けることが可能になったと言えよう。
また、振付陣も知った上で観ると確かに「あー、あの人らしい!」と思える部分があって楽しい。
さらに、お披露目では歌とは完全に独立し別モノだった芝居も今回は楽曲と関連したものになって全体に統一感も出て来ており。
お披露目ライブでは「女優がアイドルを演っています」な感じだったのが今回は「アイドルもできる女優」に進化、これは「芝居もできるアイドル」よりも強いんじゃね?
今までは劇場での公演だったが、次回はライブハウスで観てみたいモノである。
なお、最終日の卒業イベントで、挨拶の間は涙を見せないどころか微笑みながら卒業の理由と諸経緯を自分の言葉でしっかり澱むことなく語ったまりーは立派。(「最年少で21歳」などと余計なコトを口走ったのはご愛嬌(爆))
また、メンバーが次々泣き崩れる(←大袈裟:しかし涙もまたアイドルの必修アイテムだよね)中、堪えて仕切ったまいまい、さすがリーダー。

アタシのアンテナ終末論

アタシのアンテナ終末論

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新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

オーソドックスな物語をエンターテイメントに仕立てた快作
理不尽な権力に立ち向かう主人公というエラく真っ当で小っ恥ずかしいほどオーソドックスなストーリーを、いのうえ歌舞伎に通ずるロックナンバー、アングラ気味のメイク・衣裳、主人公がニートなど露悪を装うことでエンターテイメントに仕立てた快作。
「オーソドックスなストーリー」ということはつまりワカり易い訳で、高い所から低い所へ水が流れるように澱みなく物語が進むのが小気味よく、伏せられていた事実が明かされた時には「やっぱり!」と観客に優越感を与える、的な(笑)。
ゆえに細かい台詞など聞き取れなくても問題はないが、歌詞部分や仮面を付けての台詞もクリアに伝われば(投影するというテもアリだな)なおよしか?
なお、不道徳な感じにかつての柿喰う客を、ロックとアングラに虚飾集団廻天百眼を連想。(どちらもずっとマイルドだけれども)
また、受付開始が5分押しなことを1階エレベーター前で知らせてくれたり、開場後は「全席自由だが満席予定なので差し支えなければ」と断った上で奥に誘導する(もちろん遅れて来る客のための席も確保している)など、スタッフワークも優秀で好感を持つ。

mug couple2

mug couple2

東京ネジ

Gallery&Café FIND(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

「場」の切り取り方が潔く全体が小気味よい
カフェを舞台にしたハートウォーミングコメディ。
公演場所を活かした設定や人物の隠れた繋がりが次第に明らかになる構造に加えて「場」の切り方が潔く、全体が小気味よいリズムに乗っているように感じられるのがまた上手い。

七人のオカマ

七人のオカマ

昭和芸能舎

笹塚ファクトリー(東京都)

2012/12/18 (火) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

概ね良好だが珠に疵アリ
複数の母子の絆を軸に性同一性障害をも絡めたメインのストーリーはイイが、沖縄の駐留米軍兵士による少女暴行を添え物的な扱いにしたのは残念。
いろいろ難しいとは思うがいつかきちんとした形で取り上げて欲しいと思う。
一方、ショー場面の楽しさや笑いの組み込み方などは毎度ながら巧み。
ただ、シリアスとコミカルのギャップが大きいので人によっては難色を示すかも?

キャロリング

キャロリング

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2012/12/03 (月) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

全盛期の雰囲気ふたたび…
全盛期の作品群はこんな雰囲気だったなぁ、な感じ。
「悪役」も私利私欲のためでなく、誰かのためあるいは止むを得ずにそうするあたりとか。
が、冒頭の「もったいない」に関する良い台詞のすぐ後の主人公には今一つ共感できず、違和感が…。

ヒーローズR

ヒーローズR

劇団Spookies

池袋GEKIBA(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ナンセンスのち王道
5色の戦士、バイク乗り、光の巨人らが抱える些細で時にはナンセンスな悩みが可笑しく、しかし立ち直るきっかけは王道ヒーローもの、というバランスが巧い。
また、キャラ設定と演者が絶妙(いや、一部はやり過ぎ?(笑))で、中でも長官の飄々とした味は絶品。

TST クラシックス

TST クラシックス

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

紅い華のデジャヴュー
6C時代、1年前、今回と都合3度目になるが今回初めて前世パート(の前半)に古典落語の人情噺的なモノを感じる。
また、黄泉の世界の二人組がよきコメディリリーフで「ベテランの力」をまざまざと見せつけられた感じ。

鳥とホームレスと女と先生

鳥とホームレスと女と先生

タイタニックゴジラ

プロト・シアター(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

頬が緩みっ放しの85分間
プロローグこそ詩的だったりシュールだったり(さらにアレの連呼(爆))でアングラ風ながら本編は意外やほのぼの系、時折抽象的な部分を挟むも(←これがまた良きアクセントになっている)基調は往年の(日テレ日曜20時?の)青春ドラマのように爽やか。
85分間、ずっと頬が緩んでいたさぁ♪

ネタバレBOX

公園の設定を古ぼけた木造アパートに変えれば、もうそれは昭和の青春ものの王道シチュエーション、知り合いからふとしたきっかけまで、何人かの人が集まり共に過ごしてやがてユートピア的なその場を去って行く…懐かしい感覚。
あと、ロデオボーイが何ともシュールかつトボけた感じだったな。
RUR

RUR

演劇集団 砂地

上野ストアハウス(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/18 (火)公演終了

満足度★★★★

さすが「名作」
序盤で生と死について哲学的に語っておいてやがて人間側からは技術の進歩に頼ることの危うさ、ロボット側からは先人が創ってきたものをおろそかにすることの罪深さを訴え、「進化の兆し」を見せて終わるのはさすが。
美術や演出による現代的なアレンジも◎。(もちろん古式蒼然たるオモムキを否定するのではないが)

クラウド・エンド・オルタナティブ

クラウド・エンド・オルタナティブ

激団リジョロ

タイニイアリス(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/17 (月)公演終了

満足度★★★★

テーマが◎
「罪とその償い」「被害者遺族の心情」に始まり「復讐の連鎖の虚しさ」に至るテーマが◎。
また、幻想と現実を往き来する構造から実は彼らは既に死んでいて地獄で永劫苦しみを繰り返しているのでは?とも思ったり。
さらに、舞台両脇に置いたドラム缶や打楽器を出演者が叩き鳴らしながらの暴力シーンの迫力たるや…。

すべての夜は朝へと向かう

すべての夜は朝へと向かう

劇団競泳水着

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

「上野節」満載
冒頭から「上野節」炸裂(笑)。
以降、以前のトレンディ路線にコメディ、昼メロなどの要素をも加えた発展形的な内容を存分に楽しむ。
しかし、一部の登場人物は恋愛経験の浅い方にトラウマを与えかねないのでは?(半分真顔) ←ある程度慣れていれば(?)「あー、ワカる!」「あるある、そゆこと」なのだけれども。(爆)
なお、プロローグで「ある期間を短時間で見せる」手法が巧み。(複数箇所を混雑させた装置と相俟って、部分的に角角ストロガのフを連想したりも)
それにしても「相楽系」「小劇場系」がほぼクッキリ区分できる客層って…(笑)

弔いの鐘は祝祭(カーニバル)の如く

弔いの鐘は祝祭(カーニバル)の如く

天幕旅団

劇場MOMO(東京都)

2012/12/20 (木) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

原作を知っていても知らなくてもオススメ♪
イカンよ、原作を知らない人が観たらこういうハナシかと思っちゃうじゃないか!(笑)
しかもそれが大体合っていて大きく間違っていないから始末が悪い。(爆)
…ってコトで、知っていなくても知った気になれるし、知っていればより楽しい75分、オススメ♪

なぉ、勝手に付けたキャッチコピー(笑)は以下
「クリスマス・キャロル補完計画」
「人に歴史あり・スクルージ編、あるいはスクルージはいかにして守銭奴となったか」

ネタバレBOX

貸した金の回収(衣服を金に見立てて脱がせて自分が着込む)やスクルージが事務所を出てから自室に着くまで(それまでの室内を外にする方法、マーレイの亡霊、階段など)の演劇的表現、円形の舞台で盆を回しているような見せ方なども面白い。
健康のため、一時間おきに一五分程度の休憩を取りながら遊びましょう。

健康のため、一時間おきに一五分程度の休憩を取りながら遊びましょう。

613

OFF OFFシアター(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

2団体の持ち味を活かした内容
持ち味の違う2団体の特質を活かし組み合わせて「2つの世界」をそれぞれ描き出したことに感心。
が、夢落ちに準ずるカタチで緩和しているものの内容はビター。
一部ぼやかして観客の判断に委ねているし。←嫌いじゃないどころかむしろ好きだけどね。
しかしベテラン制作さんですらメモを確認するほどの長いタイトルはどーよ?(笑)

ネタバレBOX

チェス盤を模した床に駒(キング、ナイト、ルーク、ポーン)をモチーフにした椅子を配するセンスと床に電飾を仕込んだかのように見える照明効果も見事。
『上品』

『上品』

ロスリスバーガー

新宿眼科画廊(東京都)

2012/12/14 (金) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

温故知新、アッパレ!
余命いくばくも無い妻と寡黙で不器用な高倉健の如き夫というベタな設定のメイン部分は昭和のモノクロ映画に通ずるしっとり感あり。
そこに差し挟まれたブッ跳び系の妄想パートはもしかして照れ?(笑)
そんな組み合わせはまさしく温故知新、アッパレ!

生きてるうちが華なのよ。

生きてるうちが華なのよ。

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

もはや名人芸
ほぼ本格的なゾンビものに夫婦愛、親子愛、ひいては人間愛をたっぷり盛り込みユーモアで味を付けた名作が個性豊かな役者陣を迎えてさらにパワーアップして帰って来た感じ。
2度ある泣かせ所の配置や笑いの挟み方はもはや名人芸?

泳ぐ機関車

泳ぐ機関車

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★

頑張れハジメ!
昭和史の一部がグイグイと迫って来る感覚で、戦後の復興の陰にはこういう人達も少なからずいたのだろうななどと思う。
また、大好きな『泥花』の前日譚…どころか「直前日譚」で、あちらの冒頭シーンが浮かんで来るくらい。
いつか三部作の連続上演などあるといいなぁ。
そして、頑張れハジメ!

ネタバレBOX

終盤、失意の底に沈みながらも立ち上がり歩き始めるハジメがとてもイイ。
そして、遭遇した知人の「ラストのハジメはしっかり正面を見据えていた」との指摘に眼からウロコがボロボロと。
東の龍と西の太陽

東の龍と西の太陽

劇団熱血天使

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

スケールの大きい音楽劇
芝居・ダンス・歌が三位(照明・音響もあるので五位?)一体となったスケールの大きい舞台で劇団四季の持ち味に通ずるものアリ。
ただ、古事記からのエピソードが有名なものばかりなのでワカり易い一方、若干の喰い足りなさが無きにしも非ず。
とはいえ、現代の院生が「ある人物」の手引きによって時空を超えて神代にスリップするという枠組みも好みで、漠然と「不思議の国のアリス」を思い浮かべたりも。

ラブサードホテル

ラブサードホテル

ゲイシャフジヤマNo.1

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/15 (土)公演終了

満足度★★★★

バカバカしくて楽しい
ラブホテルを舞台にしたオムニバス…というか進むにつれ各編が関連してくる連作。
なので序盤はやや味気なさを感ずるも尻上がりに良くなる。
「鍋」「半額で済む手段」「プロレス」(←各編のタイトルではない)などバカバカしくて好き。
また、オープニングとエンディングなどの映像も上出来で楽しい。

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