じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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流刑の島-ABASHIRI-

流刑の島-ABASHIRI-

平熱43度

萬劇場(東京都)

2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★

近未来設定の骨太なドラマだが…
「ニューヨーク1997」を想起させる近未来設定での骨太なドラマ。
各人物の設定、殺陣の迫力(的確なサンプラーのオペを含む)、終盤で明かされる事実、程よい笑い、エピローグなど客観的に見ればそれぞれ良くできているが、個人的趣味から言えば主要人物の死によって事態が収まる落とし方は好みではない。

桜

温泉ドラゴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/02/05 (火) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヒントのちりばめ方が絶妙
東大卒のエリートでありながら故郷の町長となった男が起こした事件の真相…。
学生時代から三十半ばまでのポイントをピックアップし、解明のヒントを「寸止め」レベルでちりばめた語り口が絶妙な上に演技・装置・照明などが相俟って観応えあり。
それにしてもバミれない舞台美術なのに巧くサスの下に入ること!(笑)

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

【無事に終演しました】タイトル、拒絶【ご来場本当にありがとうございます】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

普遍性が出てきたかも?
今までに観てきた女性の「本当はそうなのだろうけれど正面からソレを見せなくても」な部分は控えめ(まさか慣れたのか?(笑))だがマイルドテイスト(とはいえある種の「痛み」は健在)な分、普遍性が出てきた印象。
終盤で姉に語るマヒルの台詞など奥が深く、それを笑顔で語るマヒルの心情を考えると刺さる感じ。

focus#3 円

focus#3 円

箱庭円舞曲

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/02/28 (木) ~ 2013/03/11 (月)公演終了

満足度★★★★

本人が演るのはズルい?(笑)
過去作品の人物や場面を使っての短編オムニバス。
そこそこの長さがあるものから瞬間芸のようなものまでうまく組合わせられ、最後にはそれらの「その後」も見せる構成はさすが。
また、元ネタをかつて観ていたものについては観ているうちに「アレか!」と思い当たったり「それをそうしちゃいますか(笑)」と意表を突かれたり、な楽しみもアリ。
どちらかと言えばスピンアウトよりもセルフパロディなオモムキ、普通は他者が演って本人は苦笑いするようなモノを自らやっちゃあズルい、な感無きにしも非ず。(笑)

東京駅

東京駅

空かると

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

失う(喪う)ことの哀しさやそれに対する畏怖?
不条理気味で詩的な世界から失う(喪う)ことの哀しさやそれに対する畏怖がうっすら伝わったり伝わらなかったり。
終盤でのある台詞にデジャヴ(←この言葉も劇中に出てくる)を感じたらこれを観る少し前に観たドラマに近いものがあったのだった。
また、東京駅の設定から「もしやそれって…」と思ったものがほぼ的中。
このテの設定が好きなだけに感じ取れたのか?
あと、はっしーの「歌手ぶり」と、まりーの「小鳥ぶり」もなかなか良し。

ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない?

ヤバイ!帽子忘れた!何か代わりのモノない?

ポップンマッシュルームチキン野郎

千本桜ホール(東京都)

2013/02/16 (土) ~ 2013/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

フッキーさんのポケット
サイコサスペンスやライトホラー、一人芝居など普段とは趣を異にする短編たちを普段に近いノリの1本で繋ぎ、さらに序章と終章を附けた短編集。
フッキーさんってば本当にポケットを沢山お持ちだこと。
が、考えようによってはいつもの長編に練り込まれた各要素を個別に抽出して見せたと言えるのではあるまいか?などと思ったりもして。

Butterflies in my stomach

Butterflies in my stomach

On7

サラヴァ東京(東京都)

2013/02/09 (土) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

「準リーディング」で描く女性の一代記
7人の女優の「準リーディング」で描く女性の一代記。
ある年から10年刻みで語る構成や優しさあふれる内容はもちろん、役の割り振り、効果音や音楽(の大半)を「声」で表現する技法、T字状の演技エリアの使い方などアイデアも良くて満足。

二代目、ちょっと黙ってて

二代目、ちょっと黙ってて

ハチビットプラネット

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2013/02/13 (水) ~ 2013/02/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

「泣かせ逃げ」はヤメて!(笑)
創業社長の急逝により帰国した二代目は実は俳優を目指していて…な物語。
会社買収を巡り二転三転する終盤のスリル(各株主の持株数とか絶妙だし)と全体に漂うユーモア、さらに最終的な落としどころなどなかなかに見事。
ただ「泣かせ逃げ」なラストはズルい…ってか鬼かよ、減点!(笑)

獣のための倫理学

獣のための倫理学

十七戦地

LIFT(東京都)

2013/02/19 (火) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「十二人…」ファン必見の傑作サスペンス
35年前の事件をロールプレイングで検証する民間人グループがたどり着く結末…「十二人の怒れる男」を彷彿とさせるサスペンスにワクワク。
多少のツッ込みどころもあるが「芝居の嘘」と割り切れるし、何より人物・状況設定が巧くどっぷり引き込まれて楽しむ。

ネタバレBOX

「はたしてそこまで他人の罪を被れるか?」については「彼がやらなければ自分がやっていた」あるいは「思いとどまっていたことを代行してくれた」と、「あそこまで役に没入するか?」については囚人と看守のグループに分けての心理実験の例の延長線上のものと、それぞれ解釈すれば大きなツッ込みどころはクリアできないでもないし…(笑)
あと、「十二人…」の登場人物の遺伝子を継いだような人物もいることにニヤリ。
フレネミーがころんだ

フレネミーがころんだ

熱帯

駅前劇場(東京都)

2013/02/07 (木) ~ 2013/02/12 (火)公演終了

満足度★★★★

女性ならではの視点?
面白うてやがて恐ろしきとでも言うべきか、大いに笑いながらも地雷源を歩いているようで気が休まらない(笑)。
アフタートークでも話題になったが男にはない世界かも?
また、暗転もない一瞬での場転や幕切れの潔さ等も鮮やか。

ワクラバノユメ

ワクラバノユメ

メッテルニッヒ

萬劇場(東京都)

2013/02/08 (金) ~ 2013/02/10 (日)公演終了

満足度★★★

2つのテーマを均等に扱い虻蜂取らず気味
「もしかしたらあったかもしれない」架空の幕末史も終盤の夢魔たちのパートもそれぞれに面白いのだが、均等に重きを置いたために冗長になり(上演時間135分)両パートが虻蜂取らずになったのは残念。
何もかも盛り込むのではなく取捨選択して適度な長さに刈り込む潔さも必要では?

あ、ストレンジャー

あ、ストレンジャー

マームとジプシー

吉祥寺シアター(東京都)

2013/01/18 (金) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

特盛版?(笑)
初演版を「特盛」にしたようで、おなかいっぱいというかそんなに喰い切れないというか、サクッとした持ち味が失われた感無きにしも非ず。
ただそれはあくまでも比較論であり単品では面白いのだけれど。
初演は「小柄な選手が技量で華麗に相手を仕留める」で、今回は「身体の大きな選手が力ワザで豪快に投げ飛ばす」な感じかしら?

4人の被疑者

4人の被疑者

劇団ヨロタミ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2013/01/30 (水) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

異色作ながら傑作
ヨロタミ的には異色作ながら傑作。
タイトルにもなっている被疑者4人を見せて概要を仄めかすと共にスライドする壁と椅子・卓によって様々な場を表現できることを示す冒頭の四場(留置場2つ、取調室、面会ブース)で既にガッチリ引き込まれ、以降は各事件がどう繋がっているかで引き付けられっ放し。
終盤に多少の無理はあったものの「芝居のウソ」の範囲内だし、それよりも練り上げた全体の内容が良いし、満足。
すべての発端であるところのものも◎。
カルト教団内部のシーンに笑いがあったのはコメディを得意とする劇団の性であろうが、うまくバランスが取れていたようにも思う。

それはさておき恋はくせもの

それはさておき恋はくせもの

劇団レクラム舎

スタジオAR(東京都)

2013/01/11 (金) ~ 2013/01/18 (金)公演終了

満足度★★★

観ようによっては隔靴掻痒の感
マクロからミクロまでいろんな問題を盛り込みつつも丁寧にかみ砕いて提示しないので、観ようによっては隔靴掻痒の感があるやも?
「ん?これはアレの隠喩?」とか読まなくてはならない、みたいな。
ある意味「ブッフェスタイル」? 沢山盛り込んだテーマから好きな(あるいはワカった)ものだけを受け取ればイイ、的な。

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★

男と女の間には深くて暗い川がある
まさに「男と女の間には深くて暗い川がある」。
おひとり様から夫婦までの様々な性を得意の(?)シンクロする複数の会話なども駆使しながらコミカルかつ辛辣に描き、しかし最後は夫婦論までもって行き鮮やか。
なお、終盤のある場面にクリムトの「接吻」を連想。

4Q

4Q

SCARLET LABEL

シアター711(東京都)

2013/01/04 (金) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

選択・組合せの妙
2人の演出家が2人芝居と多人数芝居をそれぞれ1本ずつ手掛け、味わいが異なるのに葛木英作品としてトーンは共通という作品選択と組み合わせが絶妙。
また、転換のための時間を作品タイトルに関連した(?)映像で繋いだのも上手い。
4本の中では男の人魚(!)を描いた「泡」の「もしも人魚でなく普通の男だったら」感と、DART'S作品に一脈通ずる「廻」が好み。

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

最後の晩餐【全日程終了いたしました。有難うございました!】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2013/01/04 (金) ~ 2013/01/07 (月)公演終了

満足度★★★★

櫻井さんのキャラクターが活きている
前日の「初雪の味」が和定食とすればこちらは小洒落た洋食屋でカジュアルなランチといったところか。
クロニクル的に語られた各エピソードが最終場で種明かし的に組み上がるスタイル、好きだなぁ。
また、櫻井さんの飄々としたキャラクターがハマっていて愉快。
で、2場で「もしや?」と思った(が否定的)ことが的中して「やっぱり!」だったりも。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

会津編
基本的には同じ脚本・同じ装置なのに、アタマの中に広がる「外の景色」が全然違うのは不思議。これぞ方言の成せる技か。
それにしても赤べこなどの小物が違うのは気付いたが、こたつの電源コードがない(=掘りごたつ:布団に隠れて見えないが、装置もちゃんとそうなっていたそうな)とか、台詞の中の「スクーター」が「軽トラ」になっているなんてところまでは気付かなかったなぁ。あと、台詞に出てきた「飯盛山のさざえ堂」が懐かしい。

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

鎌倉編
とある家族の大晦日を何年かにわたって描いた秀作、家族・親族の情がまんべんなく漂い、大晦日感もたっぷり。
そしてユーモラスながら一抹の寂しさ(第3場の「あと何回こんな年越しができるのだろう?」な想いが身にしみる)もあり、よき観劇初めとなる。
観ながら会津編のキャストを重ねてみたりもして。

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

茶番劇《終演いたしました!!!本当にありがとうございました!!》

味わい堂々

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2013/01/08 (火) ~ 2013/01/13 (日)公演終了

満足度★★★

攻めてきたなぁ
イマならではの題材で思い切り「攻めてきた」印象。シュールな笑いを基調に半ばで一度転機があり、終盤の「ある場面」以降は圧巻。
が、史上最長の上演時間とのことで、中盤までに若干の冗長感が無きにしも非ず。
いずれにしても番外公演しか知らない方々は戸惑ったろうなぁ。

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