じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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女体カーニバル

女体カーニバル

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

『他人の不幸』
前日に観た『口だけの女』の5年前という設定なので、「この人物は将来あんなことになるのに…」とか「あの状況の原因はこれだったのか」などと “神の視点” で観るような感覚。

ネタバレBOX

ラスト近くに登場人物全員(劇中の死亡者も含む)を舞台にあげてそこまでのハナシを総括するという手法には度肝を抜かれる。

また、前日の想いが遂げられないオンパレードの『口だけの女』とは真逆のハッピーエンドというのが意外と言えば意外。(あそこでヒットして終わりかと思った)
リュケイオン

リュケイオン

innocentsphere

青山円形劇場(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/03/26 (月)公演終了

満足度★★

題材、手法とも苦手なタイプ
引きこもりの更生施設での静かな群像劇ということで、題材、手法とも苦手なタイプではあったが、客席にもスピーカーを設置してのサラウンド音響(芝居では珍しい)や、“あの名曲” の生演奏などが良かった。

女体カーニバル

女体カーニバル

柿喰う客

王子小劇場(東京都)

2007/03/21 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★

『口だけの女』
一言で表現すれば「ダークでピンクな悲恋もの」?

風俗関係、暴力団関係、それに警察関係の登場人物たちが地方都市で繰り広げる物語、映画であれば少なくともPG-12、おそらくはR-15 な表現を含みつつ…(以下ネタバレへ)

また、タイトルの意味(いやもう、序盤でそれは想像に難くないのだけれど)が劇中人物によってハッキリ告げられる場面以降の言葉遊び(「リトマス試験紙」関連やナマで披露されるラップ)がなかなか。

さらに、女性刑事・二歩(コロ)のイッちゃってる目つき(ホント、ヤバいんだこれが(笑))と、尾管弔介(村上誠基)の独特な台詞回し(鳳啓介のモノマネ風?)が印象的。

ネタバレBOX

主な女性キャラの想いがことごとく遂げらない(←作者が当日パンフで暗示している)というのが特色。
行き掛かり上、というよりはほとんどトバッチリばかりの強引な、というか乱暴な「人員整理」もこの物語の幕をひくにはある意味適切(?)で、猥雑なエネルギーがあふれるって感じ。
There is...そこにあるもの

There is...そこにあるもの

SORAism company

ウッディシアター中目黒(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/19 (月)公演終了

満足度★★★★

これぞエンタメ
オープニングでいきなりダンスだし、前半にはかなり笑いもあるし、アクションまで盛り込まれていて、クライマックスでは(読むのに難くないけれど)親子の情で泣かせるし、これぞエンタメ。

ネタバレBOX

寿命を取り引きする鬼がいて、鬼 vs 死神になるという発想がユニークで、そんな物語を通して「命の重さ」「本当に大切なもの」などを問いかけてくるのがヨイ。

「母の寿命はあまりなかったのでは?」という疑問が残らないではないけれど(何か見落としたか?)、総じて言えば満足。
取調室

取調室

U-1グランプリ

新宿シアタートップス(東京都)

2007/03/13 (火) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

アイデア盛り沢山のコント集
十数編のコントを単に羅列するのではなく、いろいろアイデアが凝らされていて楽しい。

ネタバレBOX

また、某アイドルを想起させる「公称16歳のアイドルで1日署長」に扮したつぐみがかつてないほどハジけており、これを見ることができたのも大きな収穫かも?(笑)
サボテンの花

サボテンの花

演劇集団キャラメルボックス

シアターアプル(東京都)

2007/03/14 (水) ~ 2007/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

原作を読んだのは5年以上前で…
…オチしか覚えていなかったので帰宅後ザッと目を通したら、やはりかなり膨らませており、観ていて「いかにもキャラメル」と思ったエピソード2つがオリジナルだったのにニヤリ。

BLUE

BLUE

30-DELUX

シアターサンモール(東京都)

2007/03/15 (木) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

シンプルかつストレートな勧善懲悪系近未来アクション
随所に得意のアクション(平家の落人絡みだけに殺陣主体)がちりばめられているのはもちろん、個人的には「異色顔合わせ(笑)では?」と思われた IKKAN(オフィス★怪人社)を中心としたお笑いもほど良いアクセントになっていて、2時間弱の上演時間がアッと言う間。

ネタバレBOX

欲を言えば落人たちの呪い的な面ももう少しあれば、などと思いつつ、一方、クライマックスで背景が空と海の青になるところと、クラーケンの見せ方に感心。
狂想のユニオン

狂想のユニオン

イキウメ

吉祥寺シアター(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/21 (水)公演終了

満足度★★★★

リドルストーリー的結末
不可解・不条理な状況の真相が次第に判明してゆき、いよいよ解決か…というところで振り出しに戻るかのようなドンデン返しがあって、最終的には観客の判断に委ねるリドルストーリー的結末がニクい。

心の奥底にある不安を呼び覚ますような作風健在!

煙が目にしみる

煙が目にしみる

ファルスシアター

シアター風姿花伝(東京都)

2007/03/16 (金) ~ 2007/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

小規模な劇場向けのアレンジ
序盤の原田夫妻と全般における礼子に笑顔が多すぎるのは気になったが、今まで大きめの劇場で上演されてきたこの作品を、シアター風姿花伝という小規模な劇場で上演するためのアレンジがほどこされており、特に火葬の釜のスイッチを入れる場面と骨上げの場面、それにラストシーンの見せ方に苦心のあとを見ることができて感心。

君は人のために死ねるか

君は人のために死ねるか

野鳩

駅前劇場(東京都)

2007/03/14 (水) ~ 2007/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

一言で表現すれば「ヘタウマ」
リアリティとは程遠く、ベタと言っても過言ではない「演技していますよ」と言わんばかりの表現(動作および台詞回し)が独特で、「そういえば幼い頃に観た“おしばい”というのはこんな感じだったなぁ」みたいな。
(気付いてみれば子供向けの芝居や教育テレビの低学年向け番組のようなノリだ)

でもそれがえもいわれぬ雰囲気を醸し出していて、受け入れることのできない人もいるとは思うけれど個人的にはクセになりそうなほど。

今年の公演はこれ1本だけなんてもったいない…

ネタバレBOX

自殺しようとしている学生服の主人公に、その男女同級生はともかくとして何故か忍者(兼マッチ売りの少女)までかかわるというシュールな内容がびみょ~な可笑しさを湛えつつ、終盤ではそこそこ感動させられてしまうのが巧みなところ。
また、終盤のシーンで、病室の壁に沢山吊るされた折鶴がキレイで、その直後の場転のあざやかさとともに感心。
R+ Unplugged Vol.1

R+ Unplugged Vol.1

楽園王

ミュージアム東京(東京都)

2007/03/08 (木) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

「見本市」のような短篇6編
幻想譚、コミカルなもの、日常の断片を切り取ったようなものなどバラエティに富んだ「見本市」のような短篇6編で、家族モノに弱い身としては3編目のの母娘の会話と5編目の“モンブラン”に特にツボを突かれる。

また、前半3編での照明(キャンドル、懐中電灯、自転車の前照灯)の使い方が見事。

橋を渡ったら泣け

橋を渡ったら泣け

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/03/05 (月) ~ 2007/03/29 (木)公演終了

満足度★★★★

キャスティングの妙
「重くなりそうな内容ながら、コメディリリーフ的な役割を演ずることの多い役者をメインに起用することでそれが緩和されるというのはキャスティングの妙」というコメントを事前に考えていたら、まんまそれが使えて…(笑)

ほぼ前半だけの出演とはいえ、クセ者の揃った出演陣の中で初舞台の岩佐真悠子も健闘(当然贔屓目だ)

海賊BOOGIE★WOOGIE

海賊BOOGIE★WOOGIE

劇団BOOGIE★WOOGIE

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2006/12/06 (水) ~ 2006/12/10 (日)公演終了

満足度★★★★

見応えアリ
基本的にはコメディながら、宝物をめぐる思惑、対立している漁師グループのリーダー2人の友情・侠気などをダンスやアクションも交えて描いていて楽しく、見応えもアリ

ブルーバーズ・ブリーダーズ

ブルーバーズ・ブリーダーズ

ヨーロッパ企画

ザ・スズナリ(東京都)

2006/09/22 (金) ~ 2006/10/01 (日)公演終了

満足度

まとまりがなく節度もないタレ流し
よく言えば非常に実験的な舞台、しかしてその実態はまとまりがなく節度もないゴチャゴチャガヤガヤのタレ流しで、70分にまとたのではなく、まとまらないので70分で切りあげたという印象

again~アゲイン

again~アゲイン

TEAM JAPAN SPEC.

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/03/07 (水) ~ 2007/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

東京裁判、再び?
事前情報から政治色が濃いかと思いきや、戦勝国主導の軍事裁判の是非に関する台詞などあるものの、裁判ものとしての面白さがメインとなり、スピーディーな演出と相俟って2時間半もの長さを感じさせず、なおかつ見応え十分

うなさかのうた~海境之謡~

うなさかのうた~海境之謡~

演劇ユニット 金の蜥蜴

ブディストホール(東京都)

2007/03/01 (木) ~ 2007/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

余は満足じゃ
古典作品の口語訳・現代語訳のような感覚が神話・伝説系の題材とうまくマッチしているのみならず、ユーモア、アクション、感動も盛り込むという、他に類を見ないユニークな公演。余は満足じゃ。

どっぷりぬるま湯おんせん街

どっぷりぬるま湯おんせん街

KUSARE芸道R

シアターブラッツ(東京都)

2007/01/25 (木) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★

2回観ちゃいました
ベタな喜劇(「コメディ」ではなく「喜劇」な感じ)に見せかけておいて、実はその奥に人情があったり、モロモロ計算されていたり、文字通り「笑いと感動の名作」な感じで満足度高し

アタッテル88 -6つの嘘-

アタッテル88 -6つの嘘-

カリフォルニアバカンス

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/01/26 (金) ~ 2007/01/30 (火)公演終了

満足度★★★★

こちらはサスペンス
アタマ10分ほどはコメディ・サイドの「黒いボタン」と共通ながら、こちらは息詰まるようなサスペンス。ダークでビターな結末が「黒いボタン」の中のセリフによって緩和される仕掛けも巧い

アタッテル88 -黒いボタン-

アタッテル88 -黒いボタン-

カリフォルニアバカンス

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/01/27 (土) ~ 2007/01/31 (水)公演終了

満足度★★★

アイデアに感服
開場時から仕込んでおいたネタを使って観客参加型のオープニングにし、しかもそれが劇中のクイズ番組の回想シーンになっているというアイデアに感服

たまたま、素敵。

たまたま、素敵。

“STRAYDOG”

サンモールスタジオ(東京都)

2007/01/23 (火) ~ 2007/01/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

通算3度目
大好きな作品で、00年10月の初演、02年8月の再演と過去2回観ているのにもかかわらず、終盤の遺書が見つかるシーン以降の怒濤の優しさ攻撃にはやはり泣ける

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