じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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衛星都市へのサウダージ

衛星都市へのサウダージ

ヨーロッパ企画

新宿シアタートップス(東京都)

2007/06/20 (水) ~ 2007/07/02 (月)公演終了

満足度

さすがに飽きる
悪い意味をも含めてここの特色であるユルさ、ヌルさ、グダグダ感満載で、全体を貫くストーリーもないのに2時間15分も演られるとさすがに飽きる。

物語性皆無で切れ目のないグダグダを1時間演じただけの『ブルーバーズ・ブリーダーズ』も苦痛だったけれど、これもアレといいとこ勝負?

ESP Capriccio

ESP Capriccio

劇団S.W.A.T!

シアターVアカサカ(東京都)

2007/06/13 (水) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

起承転結をキッチリふまえたツクリ
喩えて言えば『冬のユリゲラー』っぽい『ファンタスティック・フォー』。超能力開発研究所の4人のメンバーがフトしたことから超能力を身につけてしまったことで巻き起こる小騒動。

そこそこドタバタであったりはするものの、実は起承転結をキッチリふまえたツクリなので安心して観ていられるし、非常にわかりやすい。特にトラブルと超能力それぞれをキレイに着地させる「結」の部分が鮮やか。

ネタバレBOX

得た能力に悩むでもなく、ごく小市民的な使い方をしたり、それどころか最初は気付かなかったりなんてあたりが楽しく、それを使って解決するのも「人類の何たら」とか大上段に振りかぶった事態ではないのがごく身近な感じ。
白南風の空 夢の伽詞

白南風の空 夢の伽詞

SHAFT

ザ・ポケット(東京都)

2007/06/15 (金) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

戸惑いともどかしさアリ
「転生モノ」と知っていたにもかかわらず、それらしくなく、むしろタイムスリップものなんじゃね? のような戸惑いと共に観ていたら、終盤でやっと明かされて納得。もう少し途中でリークがあっても良いのでは?

ネタバレBOX

しかし決闘に使った銃、大正時代にはまだなかったモデル(コルト・パイソンに見えた)では?
ピースメーカーあたりなら問題ないのに…
暗殺者ときどきOL

暗殺者ときどきOL

カリフォルニアバカンス

OFF OFFシアター(東京都)

2007/06/12 (火) ~ 2007/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★

ツッコミどころは多々あれど…
お得意(?)の客いじりから始まり「そう来ますかぁ!」な会話とテンポの良さで存分に笑わせ、後半に若干息切れした感があるのは否めないものの、意外な伏線を使った巧みなオチに満足

ホタルカワ

ホタルカワ

風花水月

王子小劇場(東京都)

2007/06/15 (金) ~ 2007/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★

正攻法の静かな演劇
「火葬場もの」ということだったので、「生と死」がテーマかと思いきや、祖母の葬儀に集まった4人の姉妹兄弟(長女・長男・次女・三女)(と、そのイトコ夫妻)の会話劇。

各登場人物の輪郭がクッキリ浮き上がり、本編では語られないバックグラウンドまで想像できるように描き込まれているのが見事。
また、家族の絆、あたたかさを感じさせるエピローグが心地良い。

別役実の二人芝居二本立て公演

別役実の二人芝居二本立て公演

新宿サニーサイドシアター

こった創作空間(東京都)

2007/06/11 (月) ~ 2007/06/14 (木)公演終了

満足度★★★★

「いかにも別役実」な会話劇
言葉によって反論を封じ徐々に相手を追い詰めてゆく「受付」、論旨よりも言葉尻を捉えて進む「トイレはこちら」ともに「いかにも別役実」だが、片やちょっとコワく、片やユーモラスというコントラストもあって楽しい。

ワンマン・ショー

ワンマン・ショー

森崎事務所M&Oplays

シアタートラム(東京都)

2007/06/07 (木) ~ 2007/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

倉持裕テイスト全開
冒頭から夢の中のようなもどかしさがあり、その後も変幻自在さ満載で倉持裕テイスト全開。結果を見せておいて後からその前の場面を見せることによる、バラバラだったピースが次第に組み上げられて行くような構造が秀逸。

ヴェニスの商人?

ヴェニスの商人?

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

アイピット目白(東京都)

2007/06/05 (火) ~ 2007/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★

時間モノが好きな身として楽しい
タイムスリップ関連では微妙な部分もあるが時間モノが好きな身として楽しいし、「肉親愛」を盛り込みハッピーエンドとなるストーリーは悪くないし、創作落語チックなくすぐりや懐かしネタにはツボを突かれたし、一見ラストシーンかと思わせた後にオチを付けるアイデアもイイし、期待の出演者たちもそれぞれ良かったし、ということで満足

ネタバレBOX

しかし、ある人物を過去に戻って殺したためにその後の彼が消滅するならともかく、逆に老いた人物が亡くなったために過去のその人物が消えるというのはどうよ?

さらにそれを「タイムパラドックス」の一言で片付けるというのもどうよ?
明日。 私 結婚しますっ

明日。 私 結婚しますっ

Premier☆Million☆Carats

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/06/01 (金) ~ 2007/06/05 (火)公演終了

満足度★★★★

コメディと泣かせの対比が鮮やか
前半は、というよりも大半はほとんどドタバタ系コメディながら、亡くなった母がCDを買ってきた時のエピソードが出るあたりから人情噺風となり、家族の絆で泣かせるその対比が鮮やか

ネタバレBOX

とは言え、山口百恵の「秋桜」の使い方はちょっと卑怯かも?(笑)
象牙の塔へ

象牙の塔へ

crew

pit北/区域(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/05 (火)公演終了

満足度★★★★

正攻法の作品
ダンスやアクション、ギャグやパロディ、ケレン味などを一切排した正攻法の作品だが、戯曲と演出そして役者の演技そのものの魅力によってかなりひきつけられる。いずれも若手だというのにというのに大したモンです

slow

slow

少年社中

ザ・ポケット(東京都)

2007/05/30 (水) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

一条の光明を見せて終わるのが巧い
「人の心の弱さ」につけこんだ(?)ある人物の思惑通りにコトが運んでしまったことが判明してちょっと雰囲気が重たくなる中、「誰かが傍にいること」という一条の光明を見せて終わるのが巧い

西遊記~Psych-you-kick~

西遊記~Psych-you-kick~

スーパーグラップラー

新宿シアターモリエール(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

濃縮還元100%感動
「力」というものの使い方とその使い手の「器」や、妖怪と人(=主義主張の異なるグループ同士の隠喩?)の共存方法など、テーマが深い上に密度の濃い終盤に感動

「THE MASTER」 back agein

「THE MASTER」 back agein

ACファクトリー

シアターサンモール(東京都)

2007/06/07 (木) ~ 2007/06/07 (木)公演終了

満足度★★★★

「たいせつなこと」を非常にわかりやすく
たとえ正しい力であっても抑止力を失って使いすぎればそれはもはや正しいとは言えない、と読み解くべきか、自らの力を過信して自然の摂理まで乱す人類への警鐘、と読み解くべきか、いずれにしても天使とサタンをメタファーとして「たいせつなこと」を非常にわかりやすく楽しく語っているのがイイ

就職戦線大波乱 忍者養成アカデミー

就職戦線大波乱 忍者養成アカデミー

Team AZURA

サンモールスタジオ(東京都)

2007/05/31 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

三段階に変化する構成
出だし(から中盤まで)こそコメディだけれど、それが次第にハードな方向に転じて行き、一転して感動で締めくくるという三段階に変化する構成が巧く、現代社会へのメッセージも込められているのが○

5年生のはなし。

5年生のはなし。

RUN BEAT

OFF OFFシアター(東京都)

2007/05/30 (水) ~ 2007/06/05 (火)公演終了

満足度★★★

結末がイイ
コミカルではあったが、母を殺したことを周囲の人々と共に隠そうとしつつも気持ちから拭い去ることのできない犯人の心情が挿入され、「たとえ時効が成立しても罪そのものがなくなるのではない」という結末がイイ

スミカ

スミカ

かやくごはん

「劇」小劇場(東京都)

2007/05/29 (火) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

しみじみとした優しさ
全体的にユーモラスな中、故人あるいは人の死というものに対する登場人物それぞれの想いが見え隠れしてしみじみとした優しさが漂うのがイイ。
また、途中で出てくるリンゴのエピソードから繋がったラストも巧い。

ツグノフの森

ツグノフの森

G2プロデュース

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2007/05/18 (金) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★

個性的な出演陣
最近になって「苦手なのでは?」と自覚した「細かなエピソードを積み上げて全体を構成するスタイル」なので入り込めないまま徒に時間が流れてしまったが、個性的な出演陣の演技によってそれなりに楽しむ。

軍鶏307

軍鶏307

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2007/05/20 (日) ~ 2007/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

ほぼ完璧な重量級感動作
戦争が人々の心に遺した深い傷を生々しいまでにえぐり出してまざまざと見せつけるというハードな作品ながら、ほど良く笑える部分を絶妙のバランス・タイミングで配して緩和するというテクニックもあって、グイグイとひきつけられる。

ネタバレBOX

さらに「人間、堕ちるのは早い」という院長の台詞とか、「若者を再び戦争に征かせる(=死なせる)ために治療をしていた」元従軍看護婦・桜のもう二度とそんなことはしたくない(させない)という気持ちなども胸に沁みて、何度涙を流したことか。

また、ガランとした倉庫の内装も見えるオープニングシーンの後に能嶋病院のリアルなセットが出現し、さらに終盤では倉庫の広さを活かして港の光景を出現させる舞台装置も見事。
犬は鎖につなぐべからず

犬は鎖につなぐべからず

ナイロン100℃

青山円形劇場(東京都)

2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

ケラによる岸田國士リミックス
たとえばモーツァルトの複数の有名曲を抽出してドラムンベースで繋いだリミックスの如く、大正末期から昭和初期の戯曲の独特の雰囲気にいかにもケラなくすぐりをまぶして楽しい。

ドラマのつくりかた

ドラマのつくりかた

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2007/05/11 (金) ~ 2007/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

変形タイムスリップ+家族の絆
30年後の人物の魂・意識が時空を超えて現在の人物に憑依するという発想がユニークで、途中で観客が持つであろう疑問(タイムパラドックス関連など)をタイミング良く登場人物に質問させて答えを導くというのも巧い。

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