じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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蜻蛉の華 ~クサリメグリ~

蜻蛉の華 ~クサリメグリ~

soulstory

遊空間がざびぃ(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

雄弁にストーリーを物語る
以前観た『愛染桜』と同様、台詞やナレーションがなくダンスのみであるのに雄弁にストーリーを物語っているのが面白い。また、蜻蛉・蟻地獄・蜘蛛・蟻などのキャラクターを如実に表現した衣装・メイク、それに動作(振付)も見事

旅すれば闇日光

旅すれば闇日光

カリフォルニアバカンス

アイピット目白(東京都)

2008/04/22 (火) ~ 2008/04/28 (月)公演終了

満足度★★★★

上出来ナンセンスコメディ
いつもながらの上出来ナンセンスコメディ、「なワケねーだろ!」満載なのに不思議と説得力があるのは確立された作品世界と出演陣のしっかりした演技に裏付けられているからか?

 リバイバル メモリー 

リバイバル メモリー 

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/04/23 (水) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

知的迷宮を彷徨うような感覚
ある日突然、自分が誰なのかわからなくなる、会話をしていてホンの少し前のことが思い出せなくなる、というスリリングな導入部で始まる初の「不条理物」は自己探し系。知的迷宮(あるいは「アリス的迷宮」?)を彷徨うような感覚が良い。
内容的に意識下のシーンが多いのである意味何でもありで、回想シーンにおいて、その後に紛失する筈の紙袋を持った女性が登場して、主人公がそれを追おうとするとヒロインが「回想シーンなので追っちゃダメ」と諭すというアイデアも面白い。
もちろんお得意のアクションやお馴染みの仮面ライダーネタもあり、多様に解釈できるラストが余韻を残す。

銀座通りのデカプリオ

銀座通りのデカプリオ

昭和芸能舎

シアターブラッツ(東京都)

2008/04/22 (火) ~ 2008/05/02 (金)公演終了

満足度★★★★

下町的人情
3年前に上演した『横丁のデカプリオ』のバージョンアップ版。終盤のお祭り場面の初演よりグレードアップした「出し物」の見事さもさることながら、下町的人情や高円寺の阿波踊りが続いた理由を「諦めない奴がいたから」とする台詞が心に沁みる。

ハリジャン

ハリジャン

innocentsphere

シアタートラム(東京都)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

「鬼に金棒」状態
ここの持ち味である重厚さに尾上松緑の客演が加わって「鬼に金棒」状態。
運命のようなナニカに導かれての結末はシェイクスピアの悲劇と共通する味わいあり

銀細工とシャドー-擬曲編-

銀細工とシャドー-擬曲編-

楽園王

pit北/区域(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

初心者にもとっつき易い感じ?
旗揚げ公演作品17年ぶりの再演ということで、確かに最近の中・上級者向け(?)の「純文学っぽい雰囲気」とは趣を異にして、初心者にもとっつき易い感じ?
当主が亡くなり長男・次男・次女が遺された家に、10年前「ふくえゆめい」になった長女が探偵に連れられて戻って来るが一切の記憶を失っており…というサスペンスタッチの物語で、記憶を失ったままの女性は本当に長女なのか?だとすれば記憶は蘇るのか?的な興味を引きつつ、記憶とは何か、その人物であるとはどういうことか、などに言及し、キモは「メロドラマ」(なのか?)という組み立てが巧み。
また、この小屋の特色である吹き抜けとなった舞台を囲む上の階の回廊も使う(しかも死角となる客席用にビデオモニターも設置)演出や、終盤の燃え盛る別荘を表現する照明効果、それにエピローグの「今までどう生きてきたかではなくこれからどう生きて行くかが大事」という台詞なども印象的。

シェイクスピアBOOGIE★WOOGIE

シェイクスピアBOOGIE★WOOGIE

劇団BOOGIE★WOOGIE

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2008/04/18 (金) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

融合は成功
出だしは若干の違和感が拭い去れなかったが、やがてそれは違和感なく溶け込んで面白かったし、もちろん原典寄りの部分はちゃんとシェイクスピアしていたし、基本的にはシェイクスピアとBOOGIE★WOOGIEテイストの融合は成功。
悪戯好きなパックを飄々と演じたル☆パンを筆頭にキャスティングも的確。

カウントダウン

カウントダウン

ファルスシアター

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★

ブラックな結末には違和感
とある犯罪を遂行中の側と阻止しようとする側を前半と後半の二部構成で見せるという構造で、前例はいくつか観ているが時々見せる他方との接点が、後半を観た時にすべて明らかになって面白い。
また、急場しのぎの嘘と勘違いで事態が混乱するという王道パターンではありながら、その嘘や勘違いが意表をついていて、斬新?
ただ、あのブラックな結末には違和感アリ。そうなる必然性もあまりなく無理やりな感じが漂うのは惜しい。さらに、いくつか振ったまま放置されて終わってしまうネタあり。

次回公演も同じ作家の書き下ろしとのことなので、モロモロ含めて次回に期待。

ブロッサム・セレナーデ

ブロッサム・セレナーデ

進戯団 夢命クラシックス

萬劇場(東京都)

2008/04/17 (木) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

非常に満足
前作とは異なりかなりコメディ調に始まりながらもハートウォーミングな中盤を経て戦うことの虚しさを訴える感動のクライマックスに持ち込むというストーリーテリングが巧みでそのテーマも含めて非常に満足。

TAKE-MITSU

TAKE-MITSU

BB団

千本桜ホール(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★

Z団とはまた違った味わい
基本設定はカレル・チャペックの『RUR』を想起させるものの、あれほど重かったり暗かったりせず、後半は「TAKE-MITSU」をめぐるSFサスペンスで、エンタテインメント性十分。
作・演出がさるしげろっくのお二方ということに加えて平均年齢24歳というフレッシュさで兄貴分のZ団とはまた違った味わいがあって面白かった。

SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

シアターブラッツ(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

続いて虎バージョン
甚とはうって変わったようなハードバージョン。また、展開が同じ前半部分も同じ時刻にもう一方では何が起きていたかを見せるのが上手い。

SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

SAMURAIメガネ荒野に立つ!?

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

シアターブラッツ(東京都)

2008/04/16 (水) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★★★

まずは甚バージョン
落としどころはうっすらと想像がつくが、双方対になるキャラクターの設定と配置がイイ。また、お得意の生の芝居と映像のコラボレーションがいつもながら見事。

恋人としては無理

恋人としては無理

柿喰う客

ギャラリーSite(東京都)

2008/04/13 (日) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事…ってか絶品?
柿版『JCS』とでも言うべき内容はもちろん、名前のある登場人物だけでも13名、一般市民やピラトの部下など名のない人物やロバ(!)も含めると30以上の役を5人だけで演じ、しかも主要人物は1つのアイテムと口調という「記号」で表現して交互に演ずる手法が面白く、かつ見事…ってか絶品?

NEN,GOO!〜お江戸のスターが勢ぞろい

NEN,GOO!〜お江戸のスターが勢ぞろい

J's PRODUCE

あうるすぽっと(東京都)

2008/04/09 (水) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

アイデアに感心
ストーリーに「練り込む」のは難しかろうと思われる「税金」というテーマを、パラレルワールド的な(あるいはすべてが滅んだ後の遥か未来に再建された?)「お江戸」の年貢増額を発端とした倒幕運動とその顛末に仕立てたアイデアには感心。

寸前家族

寸前家族

パラダイスシアター「おもちゃ工房」

萬劇場(東京都)

2008/04/11 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度

期待外れ
嘘と誤解で事態がややこしくなるというコメディの王道で好きなタイプではあるが、よく観ているのが災いしてか「フツーの面白さ」にとどまる…どころかいくらコメディとはいえ無茶な部分も散見されて、期待外れ。
また、一介の強盗が、アーマライトM16を使用するなんて、いくらなんでもリアリティなさすぎ。

THE BEST PARTNERⅡ

THE BEST PARTNERⅡ

ジーモ・コーヨ!

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2008/04/10 (木) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

2日目を鑑賞
犬と人間の関係を扱い、野犬も登場、人間の身勝手さ批判など、劇団Peek-a-Booの『ONE!』とカブる部分も多いが、人間側が中心、野犬より飼い犬の数が多い、など対照的で、視点がちょうど裏返しのような部分もあり、両方観ると相乗効果が得られる、な感じ。

炎の記憶

炎の記憶

SORAism company

シアターブラッツ(東京都)

2008/04/10 (木) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

ガンマニア的には引っかかる
何故か死なない神父と、彼を訪れたワケあり気な男を中心とした物語。男の「秘密」と神父が1人の時に現れる「影」などで引っぱる引っぱる。
かなり重要なヒントがありながらも他に気をとられていて落としどころを見抜けなかったのはキレイに1本取られたようでちょっとクヤしい。そんなことならもっとそちら系のネタを入れておいて欲しいモンだわさ。いや、アレを知った上で観るとあれこれ気付くシカケなのか?
ただ、シスターのマシンガンの入手経路と乱射ぶりがちょっと引っかかる。「クリスチャンである二代目」ですらあんなには乱射しなかったんじゃなかろうか?…ってか、室内で乱射したら壁や天井がボロボロにならないか?
他にガンマニア的にはハンマーを起こしたまま銃を渡すのが気になったりもして…

黄金の山

黄金の山

椿組

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2008/04/04 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

謎がすべてつながった時のコワさ
かつてバラバラ殺人を犯した少女が、埋蔵金を探して山にこもっている「家族」のもとに帰ってきて…と書くと重そうだが、少なくとも前半はコミカル。
そんな中になにやらアヤしげな謎がチラホラして、それを小出しにすることで「それって、何?」「どうなって行くの?」という興味をつなぐのが巧み。
そしてその謎がすべてつながった時のコワさ…。前半が喜劇調なので後半のコワさがより際立つ感じ。
途中で「どんだけ世間から隔絶しているんだよ!」なツッコミどころはあったものの、なかなか面白うございました。あと、最後に乱舞する桜吹雪もよかったなぁ。

童の音小僧

童の音小僧

モノヅクリズム ソラトビヨリ。

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/04/09 (水) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

初日と大楽を鑑賞
グワィニャオンの『音小僧』(03年5月)にも感じたことながら、この世に存在するありとあらゆる音を作り出している存在がある、という設定で2時間のドラマを創り上げるのがスゴい。
また、その音の表現方法はもちろん、それに動作も付けることによって、たとえば飛び立つ鳩や迫り来るバイク、それに花火(これは照明効果も加わるが)などその映像が脳内でちゃんと再生されることにも感心。
さらに「手づくり」から「機械」に変わってしまうことの味気なさについてもサラリと触れているのがイイ。

旅に出ようよ

旅に出ようよ

デッドストックユニオン

タイニイアリス(東京都)

2008/04/03 (木) ~ 2008/04/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足
校長が資金を持ち逃げして窮地に陥ったタレント養成スクールを舞台にした物語で、コミカルな序盤、窮余の策からサクセスストーリー系となる中盤、そして芸能界の「オトナの事情」のために「どうなっちゃうの?」を経て感動のフィナーレを迎えるという全体の構成が上手い上に、ディテールも凝っていて大満足。

当日パンフによれば、音楽にインスパイアされて生まれた作品ということで、まさに主題歌とのコラボレーション。中盤で「こんな素人たちとユニットを組むの?」と落ち込んだサリーと主題歌のAメロ部分(スローバージョン)が対話するようだったり、終盤では歌詞がそのまま芝居の内容に反映されていたりという手法がユニークにして見事。

また、男女合わせて11人の生徒たちの設定がネットアイドル、A-BOY、ラッパー、OL、看護士など多彩でそれがうまく使われているばかりでなくスクール側もクール&ドライな経理担当を筆頭にキャラがたっていて、その演技も○。

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