じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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11月15日の夜空に

11月15日の夜空に

劇団Peek-a-Boo

あうるすぽっと(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「生き死にに他人も何も関係なかろう」
昨年の池袋演劇祭大賞受賞作品の凱旋公演で、若干の改訂はあれどほぼ初演通り。
11月15日夜の近江屋から雷鳴と共に時空を超えて現代に来た龍馬が若者たちに「生き方を見せる」物語、お得意のファンタジック・コメディ的な部分も含めてやっぱりよくできている。
時に今回は「生き死にに他人も何も関係なかろう」という龍馬の言葉が心に響く。
前々日の『草奔崛起』なども含めて幕末は、斬り合いだの藩の命によっての切腹だのと、他者(の意思)によって命を奪われることは多かろうとも、自らの命を絶つなんて滅多になかったろうから。
これもしばらく経ってまた観たい作品である。

セイム・タイム

セイム・タイム

劇団ヨロタミ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

伏兵によるネタバレとは…(とほほ)
ファミレスのボックス席3つ分の装置を、窓の外の標識や樹をズラすことで9つくらいに使い、ほぼ同じ時間軸の出来事を3つの視点で見せるアイデアが良く、「実は…」なオチも面白いが、客演者の所属団体のチラシが当日パンフでは隠している役どころを明かしてネタバレになっていたのは困りモノ。

【いよいよ千秋楽!】ラバーズコンチェルト【当日チケットあり】

【いよいよ千秋楽!】ラバーズコンチェルト【当日チケットあり】

ヒューマンアカデミー同窓会

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/09/18 (土) ~ 2010/09/23 (木)公演終了

満足度★★★★

マチソワで両版を観劇
かえで・あざみの2バージョンが、片や「笑の大学」風のバックステージ系、片や「七人の侍」前半のような仲間集結系と、ほぼ同じ時間軸上の出来事を全く違った視点から描いているのが面白い。
さすがLast Brandの貞岡秀司(作・演出)、仕掛けるなぁ。

草莽崛起

草莽崛起

劇団宇宙キャンパス

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★

武士のしきたりの不条理さを集約
武士のしきたりの非情さ…というより不条理さが終盤に集約されている感じ。
さらに執行する側に「みせしめとして」と言わせているのもイイ。
ここの作品を観るのは本作で3本目で、毎回スタイルは異なるが、根底には常に「まっすぐさ」があることに好感。

にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫

にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

Heiz Ginza(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

保護者会を参観(笑)
下すべき判決のない「十二人の…」な感覚。
レンタルオフィスに懐かしい机と椅子を持ち込み、学校らしい掲示物を貼って作った空間での上演はさながら保護者会の参観(笑)の如し。
そんな中での討論、時折各親子の関係などが見え隠れしてリアル。
また、劇中では使われないものも含め、机の中のアイテムも凝っていて、そんなところも楽しい。

よわいもんいじめ

よわいもんいじめ

コマツ企画

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

あの事件が少しワカった気に
実在の事件をベースにしたタテ軸に女のサガをヨコ軸として絡ませて、碁盤の目のようにキッチリ組み上げられた感じ。
おかげで今まで疑問だらけだったあの事件が少しだけワカった気になるも、「教祖」はもっとおっちゃん然としていて欲しかったかも?(笑)

特殊相対性の女

特殊相対性の女

NPO法人 現代朗読協会

Com.Cafe 音倉(東京都)

2010/09/19 (日) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

バトル気味ジャムセッション?(笑)
ピアノの生演奏をバックに女優と朗読家がそれぞれに物語る(それでいて稀にユニゾンになる)スタイルはいわば朗読と一人芝居のジャムセッション、それもフリージャズ系のバトル気味の。(笑)
また、卵の殻や羽毛を使った演出も独特。

悪魔のセバスチャンと天才演出家

悪魔のセバスチャンと天才演出家

Attic Theater

テアトルBONBON(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

よりコミカルに…
虎のこのオリジナル版と比べて、よりコミカルになり、音楽も強調されて「彫りが深くなった」印象で、演出の違いがまざまざ。
また、初演時もそうだったが使用曲の大半を知っているため、曲が流れた途端に「それかい!」だったりするのも楽しい。

私が一粒の米であったら

私が一粒の米であったら

世田谷パブリックシアター

生活工房ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/22 (水)公演終了

満足度★★★★

統計数値が一目瞭然
米一粒を1人の人間として各種統計を米粒の「山」で見せる展示、各国の人口密度や人口、難民や被災者の数などが文字通り「一目瞭然」。
単に数字を並べただけではピンと来ない数値も、こうして視覚的に表現されると「そんなに違うんだ」とかアッサリのみこめる。
また、山の形に工夫があったり(有明スタジアムでの某アーティストのコンサートの入場者数はスタジアムの形+入場口に向かう人々の列になっているとか)関連項目がユーモラスだったりなのも楽しい。

大石馨の夏の補習授業

大石馨の夏の補習授業

劇団やったるDAY!

劇場MOMO(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

泣かせた後の配慮も心憎い
主人公が兄を喪ったことで閉じこもるのではなく、自分では気付かないままにモラトリアム状態に陥っている設定ゆえに、そのことに自ら気付く終盤が活きるのが上手い。
また、大いに泣けるクライマックスの後に長めの暗転を置く配慮が心憎い。

アジミ杯 ~AJIMI CUP~

アジミ杯 ~AJIMI CUP~

味わい堂々

atelier SENTIO(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

A・Bとも個性丸出し(笑)
A・Bそれぞれ観たことのある作家の作品は、その個性丸出し(笑)ぶりに大いにウケる。
また、Aはインパクトが強くBは洗練された感じ、とそれぞれ全体の印象が対象的なことも含んだ構成の妙もあり、各編の合間に入るTシャツのCM映像もAとBで違いまであって楽しい。

ミストレイン

ミストレイン

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

「あけてくれ」
いわば集団「あけてくれ」(←今時通じるか?)状態?(笑)
不条理にも勝手に動いたり止まったりする電車に閉じ込められた人々が、事態を通じてそれまでのトラブルや悩みから一歩前進して朝を迎えるラストシーンが、照明効果と相俟って印象的。

伝説との距離

伝説との距離

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

壮大なホラ話
宇宙規模で「メシを喰わせろ」な壮大なホラ話。
登録された声しか受け付けないマザーコンピュータと会話するどころかあんなこと(ネタバレ自粛)まで可能ならしめるアイデアが楽しく、終盤に出てくるレシピの数々にはおナカが鳴りっ放し。

心の余白にわずかな涙を

心の余白にわずかな涙を

elePHANTMoon

王子小劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

濃密な空気漂う
出演者の大半が客演なのに紛れも無く elePHANTMoon そのもので、舞台が教会ということもあってか静謐な空気も感じさせる。
「静かな演劇」の範疇に入るのだろうが SPIRAL MOON や先日の『忘却曲線』とはまた異なる感覚。

ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010

ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010

ZOKKY

王子小劇場(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

KIKKY体験っっ!!!
昔懐かしき「バイノーラル録音」の効果をナマで体験、的な感覚だが、囁く息使いまで肌に伝わるのがナマナマしい。
それにしてもあの椅子、わざわざ作るとは恐れ入る。その後の再利用のアテはあるんだろうか?(笑)

白と黒とその泡と 

白と黒とその泡と 

KENプロデュース

池袋小劇場(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

雨降って地固まる
若干お約束気味な部分もあるが、雨降って地固まるな家族を描いたウェルメイドコメディ。
初演同様Rockな読経シーンが楽しいばかりでなく、遺言の「正解」に達した時の執行人・橘の嬉しそうな表情と子役の少女の演技が印象的。

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

☆御来場ありがとうございました☆ サマータイム、グッドバイ

ガラス玉遊戯

「劇」小劇場(東京都)

2010/09/14 (火) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

夏から秋へ
登場人物のうちの3人の心の中の「負の部分」に共鳴し、暗黒面に引きずり込まれるかと思ったが、すべてを吐き出した後の佐紀子の姿に秋の風が吹き抜けるような爽やかさ(まるでこの日の気候のよう)を感じて救われる。

PRESENT あ・げ・る

PRESENT あ・げ・る

ももいろぞうさん

劇場HOPE(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★

大人のための童話?
願いごとを叶えてくれるピンクの「象神様」や急成長して話し相手となるばかりかビールまで呑む花(!)なども登場する「大人のための童話」。
シュールでポップな感覚が楽しく、(良い意味で)チープな装置・衣装もいかにもここらしくて◎。

闘争×ホルモン TackleBagタックルバッグ

闘争×ホルモン TackleBagタックルバッグ

グワィニャオン

俳優座劇場(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

試合シーンの見せ方が特に見事
さびれた商店街のオジサンたちが町おこしにラグビーに挑戦する熱血系。
様々なアングルで見せる試合シーンがリアルに感じられるのは中継を時々観ているからか?(いや、それだけではあるまい)
また、総勢56人ものキャスト(特に男たちのドラマの中での女優陣)を上手く使いこなすことにも感心。

KOKORO=(ココロイコール)

KOKORO=(ココロイコール)

Oi-SCALE

Glad(東京都)

2010/09/13 (月) ~ 2010/09/13 (月)公演終了

満足度★★★★

Oi-SCALE流リーディング
シンガー、ラッパーそれぞれ約30分ずつのパフォーマンスに続く「アスファルト」はモノローグ劇(だが演者は8人)で、リーディング形式でありながらも映像と elec-g. の生演奏が伴うところが Oi-SCALE 流?
バイクに乗った主人公が夢の中にいることを知っていて…な構造や結末などもモロに林灰二の世界だし。

で、1年ほど前の『カムパネルラ』のサイドストーリー的な印象を受けたが、その前年の『痛みのない傷』(未見)にかなり近いとのこと。

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