じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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さらば八月のうた

さらば八月のうた

劇団M.O.P.

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

熟練職人の名人芸の如し
1つの歌にまつわる年代記。
歌の「傍系」(?)エピソードを順不同に見せる前半と歌の「成り立ち」と関わった人々の物語を時系列的に見せる後半、という構成及びまとめ方やその後の締め括りに、それを表現する演技に至るまで、いずれも熟練職人の名人芸の如し。

01272125★たくさんのご来場ありがとうございました。★

01272125★たくさんのご来場ありがとうございました。★

ソテツトンネル

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★

ホロ苦さが独特
前半が若干平板なのと後半が浮世離れ気味なのがひっかからないでもないが、15年の歳月を隔てても許せないこと、逆に忘れ去ってしまうことなどのリアルさと、特に後半に漂うホロ苦さが独特。
また、最近観た他作品と併せて「韓国的な考え方」というものを知る。

15 Minutes Made Volume9

15 Minutes Made Volume9

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/08/12 (木) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

取り合わせの妙+練られた構成
縛りや打ち合わせがあったワケではないのに前半3本に環境ネタがあったり前後半それぞれにバックステージならぬ「フロントステージもの」があったりと、偶然性と練られた上演順による全体の構成が各編の魅力をさらに引き出しており、存分に楽しむ。
また、観たことのある団体もガラリと変わった作風であったり、まんまだったりと特色があり、その取り合わせの妙にも感心。

墨を塗りつつ

墨を塗りつつ

風雷紡

サンモールスタジオ(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

比類なき切り口の意欲作
市井の人々(やや上流も含む)に戦争が残した疵というシリアスなテーマとリアルタイプの「犬神家の一族」的ミステリーを両立させた比類ない切り口で描いた意欲作。
二方が縁側で続き間もある十畳の日本間をスーパーリアリズムで再現した装置も見モノ。

富獄三十六系

富獄三十六系

尼崎ロマンポルノ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/08/11 (水) ~ 2010/08/12 (木)公演終了

満足度★★

消化不良感あり
多額の負債を抱えた末に拉致される人物たちの閉塞感は伝わるが、他のキャラのバックグラウンドが見えず消化不良感あり。
アフタートークでやっと腑に落ちた部分がいくつかあったが、本来は芝居だけで腑に落ちるようにすべきでは?

BARAGA-鬼ki- 再演

BARAGA-鬼ki- 再演

演劇集団Z団

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2010/08/06 (金) ~ 2010/08/15 (日)公演終了

満足度★★★★

新撰組ファン必見?
昨年4月の初演より完成度がさらに高まった印象。
その結果、第2幕では3〜4回涙ぐみそうになる。
また、新撰組を虚実取り混ぜ描いた男芝居の中、紅三点である女優(蒼井そら、やまだまいこ、真山奈緒)の使い方と「お嬢」のキャラクター設定が秀逸。

悪魔が来りて笛を吹く

悪魔が来りて笛を吹く

劇団ヘロヘロQカムパニー

前進座劇場(東京都)

2010/08/08 (日) ~ 2010/08/14 (土)公演終了

満足度★★★★

懐かしいったらありゃあしない
得意の(?)「三方額縁」への投影と盆を駆使して多い場もスムーズに見せるワザが見事。
また、トリックはもとより過去の映画、ドラマの配役も思い浮かべたりしながら懐かしく観る。
さらに物語の奥に沙翁からギリシア悲劇に遡る系譜も読み取る(深読みあるいは誤読?(爆))。

通りゃんせ

通りゃんせ

ユニークポイント

座・高円寺1(東京都)

2010/08/05 (木) ~ 2010/08/10 (火)公演終了

満足度★★★★

ほっこりとした気持ちになる
日韓国際結婚の障壁を描くのかと思いきや、肉親や仲間の想う気持ちは国が違えど変わらず、な優しさあふれる内容にほっこりとした気持ちになる。
また、人と人のつながりを表す大きな装置が上方にある以外はほとんど素とも言える舞台で、空港や列車内、走っているクルマの中などを音響・照明によって表現しながら関係者が各地から集まる過程を見せる前半と、祝宴での様子を見せる後半という構成も良く、登場人物たちには「見えない存在」でありながらストーリーに「干渉」する丈の短い浴衣姿の2人の「女」(座敷ぼっこ風?)の存在と使い方も面白い。
さらに終演後のバックステージツアーでの装置、音響、照明の秘話も興味深く、満足度高し。

サード

サード

演劇実験室◎万有引力

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇ならではの表現方法がふんだん
映画よりも軒上泊による原作の雰囲気に近く、加えて少年院の面々をそれぞれ描いて(調べたら映画もそうだった)、より舞台向きに仕上げた感じ。
さらにイントレを客席上方にまで(!)張り巡らせた装置も含め、演劇ならではの表現方法がふんだんで観応え十分。

また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

娯楽要素をバランス良く取り合わせた秀作
初演が20年近く前なだけに若干の青臭さ(笑)もあるが、等身大の凡人(?)ゆえに共感しやすい主人公が巻き込まれる事態のハラハラドキドキ、叶わぬ想いの切なさ、程良い笑いなど、娯楽要素をバランス良く取り合わせた傑作。
が、こうして往年の秀作の再演を観ると「何故に近作は…?」という感もひとしお。(失言気味?)

徒然なるままに…

徒然なるままに…

川崎インキュベーター

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★

若干の違和感あるも後半でクリアか?
コメディタッチとの事前情報の割にはいきなりハード…という導入部から一転しての笑いの多い前半には若干の違和感を禁じ得ず。
が、その分、終盤の反戦メッセージが強調される感じ?
前半で笑った「あのエピソード」が終盤でそんなにも哀しく演じられようとは誰に予想できようか?
ラストの母と妻、それにコンペイトウも切ない。
また、白虎と朱雀でかなり印象が異なるのは完全ダブルキャストの醍醐味と言えよう。

バリューな時間

バリューな時間

ザッパー熱風隊

アイピット目白(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

井上テテって実は…
イキオイに乗じてムチャを通すドタバタ系のように見えるが終盤ではキチンと計算して組み立てたことが窺われて「ヤるモンだな」と…(深読み?)
前作でもそのような印象を受けたし、井上テテって実は「爪を隠している鷹」なのではあるまいか?
それに加えて椎名法子、りりあん、池田夏希がメインキャストとあってはもう鬼に金棒?(爆)

正太くんの青空

正太くんの青空

Wit

サンモールスタジオ(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

名作誕生
当日パンフレットで高橋いさを自身が語っているように裁判劇風に進みながらも終盤では動的な展開もあり劇的なクライマックスを迎える構造は流石だし、さらに三組の親の気持ち(σ(^-^)の弱点の1つだ(爆))もしっかり描き込んで鮮やか。
昼下がりから夕方にかけての変化を表現した照明も見事。

自称女優

自称女優

江古田のガールズ

「劇」小劇場(東京都)

2010/08/04 (水) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

結末は両刃の剣?
冒頭の趣向・演出でいきなり引き込まれ、以降は上出来なコメディぶりを存分に楽しみ、終盤のタイトル関連の部分では息を呑む。
その後の展開も見事だが、多少クドい(あるいはいじり過ぎな)感無きにしも非ず。
大好きなパターンではあるのだが、そこのところがちょーびみょー。(笑)
なお、入口付近での演技や「アレ」の中もよく見える特等席とも言える2階席を「天井桟敷席」と称して半額で提供するという大サービスにも感謝。

engin版 品川心中

engin版 品川心中

engin

六行会ホール(東京都)

2010/07/30 (金) ~ 2010/08/04 (水)公演終了

満足度★★★★

原典に忠実である上にさらに工夫アリ
一部を膨らませつつも原典に非常に忠実なばかりでなく、今まで観た落語の舞台化で感じた「サゲの一言でスパッと終われない」という弱点をカバーすべくオリジナルのオチにした脚色(とそのシーンの見せ方)が秀逸。
これが第1回公演だそうだが今後の公演にも期待が持てる。

パーティーが始まる

パーティーが始まる

TOKYO PLAYERS COLLECTION

王子小劇場(東京都)

2010/08/03 (火) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

「裏・競泳水着」的な?(笑)
タイトルの意味が劇中に留まらず現実の当ユニットやこの年の佐藤佐吉演劇祭にもあてはまり「外に向けて広がる」終わり方であることや、劇中の1エピソードが全体の構成を暗示するメタフィクション風であること、さらに主人公が二人一役なことなど、劇団競泳水着では使わないであろう手法を駆使しながらも根底に流れるのは上野イズム、いやぁ面白い。

『DREAMS7』

『DREAMS7』

project ON THE ROCKS

銀座みゆき館劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

ベテランの味
7編からなるオムニバス短篇集。
ベテラン脚本家の作だけに、派手さやインパクトはないがジワリと滲み出てくるような余韻あり。
中では落語の「長短」を思わせる「花火」と初演(厳密にはテレビ放映)時に好評だったという「真珠」が特に気に入る。
また、作家役をストーリーテラーにした構成も○。

バラシて終わりと思うなよ

バラシて終わりと思うなよ

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2010/07/28 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

なるほど、それで…
解散公演千穐楽後、退館までの90分間をリアルタイムで見せるバックステージ系コメディ。
公演中や公演直前までを描いたものは多々あれど、終了後のバラシを描いたものがなかった理由がよくワカった。毎ステージで組んではバラす手間はさぞや…(笑)
また、戯画化された人物たちのKYぶりが極端で、危うく本気でイラつきそうになったりもする。

新宿黄金狂詩曲

新宿黄金狂詩曲

演劇ユニット・リッチ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

歌舞伎町っぽさ満載
3人の作家によるオムニバスコメディ。
3編それぞれ歌舞伎町っぽさを漂わせつつ、色合いが異なりオムニバスの面白さを堪能。
また、ちょこまかとした場転も愉快。

ネタバレBOX

しかしあの「裏」と「表」の仕事って一体何だろう?
ガールズトークアパートメント

ガールズトークアパートメント

UDA☆MAP

劇場MOMO(東京都)

2010/07/29 (木) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

軽快な娯楽作
女優系目線で見て「ドリームチーム」的な布陣によるハウスシェアリングコメディ、各人に合った(合わせた?)個性的なキャラ設定や春夏秋冬を描いた連作短篇形式によるテンポの良さも相俟って、軽快な娯楽作な仕上がり。
「シーズン2」もあればイイのに。

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