じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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ゴジラ

ゴジラ

リブレセン 劇団離風霊船

かめありリリオホール(東京都)

2010/09/27 (月) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★★

「再演版」ふたたび
06年3月のシアターアプルでの上演と同じ「再演版」で、去ったゴジラそっくりの(!?)青年がやよいの前に現れる、という夢落ち風なロマンティックなエンディング。
序盤でゴジラの尾に咲いていたと語られる「すみれ」が青年の手にあるというのがまた巧い。
それにつけても影を使ったゴジラの表現は毎度ながら見事。会場が大きいほどこの効果は出るワケで、アプルとかここなんかでは特に映える感じ。

ストロベリー

ストロベリー

国分寺大人倶楽部

王子小劇場(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/27 (月)公演終了

満足度★★★★

ココロの奥底に眠っていたものを揺さぶり起こされる
※ 公演修了につきネタバレです

海水浴場に近い民宿(?)でのある年の夏と翌年の夏の物語で、学生時代のサークルが縁の男女グループの恋愛模様…。
大半が男同士・女同士という変則的あるいは近代的(?)なスタイルではあれど、ココロの奥深くホコリまでかぶって眠っていたモノ(爆)を揺さぶり起こされたような懐かしさアリ。
その愛情が異性間ではなく同性間である(=「種の保存」という本能的なものではない)ことで、より純粋に感じられるのかも?
「共鳴」まではしなかったものの、間違いなく「共感」はしたな。

また、二間続きの民宿を表現した装置もけっこうリアル(よく観察すると微妙なところもあるが(笑))で、高校時代の夏合宿や、その後のスキーで泊まった宿などを思い出したのも懐かしさの一因か。
いや、そういう場での恋愛模様という複合的なものと言った方が的確かも?

そんな本編は、いろんな想いが行き交って、いくつかの報われない想いが余韻として残るのだが、5分の休憩を挟んでのオマケ短篇『田中マルクス邦衛』のおバカさがその切なさを一掃してくれて、一服の清涼剤、的な…っていろいろ違うか?(爆)
ちなみに当日パンフには「本編の余韻を著しく損なう恐れがあります。余韻を楽しみたいお客様は、ご覧にならないことをおすすめします。」とあり、それもある意味正しい。σ(^-^) の場合はむしろ気分転換になったので観て正解。(笑)

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉 第1章

劇団秋葉~GEKIAKI~

DRESS AKIBA HALL(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

今後の展開にも期待
チラシ裏面のメンバープロフィールからして虚構性ぷんぷんで、何から何まで作り事な感覚をまるごと楽しむ、的な。
当初は「マジカルロード」的なものかと思ったが、むしろ「パートリッジ・ファミリー」に近いか?などとも思う。(いずれにしても例えがマニアック過ぎ(爆))

乳水

乳水

鳥公園

d-倉庫(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ひしゃげたキャビネットが象徴するいびつな家族像
アメリカで実際にあった事件がベースとは聞いていたが予想以上に複雑な(?)状況。
焼け焦げた柱や錆びたシンクなどを使った装置はその象徴か?
中でもひしゃげたキャビネットにいびつな家族像がよく顕れていたように思う。

強盗銀行〜GO TO BANK

強盗銀行〜GO TO BANK

劇団TEAM-ODAC

笹塚ファクトリー(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度

出演者降板にも触れず…
銀行強盗に対する演習を終えた銀行に強盗が入り、さらにその直後にもう一組の強盗が入って…という出だしのコメディ系だが、『スペーストラベラーズ』(00年、本広克行監督)にも似て、コトがコトだけに次第にシリアスになって行き、最終的に人死にまで出すというのは好みに合わず。どうせなら『遊びの時間は終らない』(91年、萩庭貞明監督)のようにスマートに終わらせて欲しかった。
普段はオリジナルを上演している中、今回は既存の作品を脚色して、とのことながら何故本作にしたのか疑問が残る。
また、チラシに写真入りで出ていた里中あやが出演していず、それについて何も触れていないのは何故?
普通は当日パンフなどに「事情により降板しました」とか一言入れるハズだが、それすらできない「オトナの事情」でもあったのか???

ЖeHopмan【シャハマーチ】 下北盤

ЖeHopмan【シャハマーチ】 下北盤

電動夏子安置システム

Geki地下Liberty(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

より完成度アップ
先日の「池袋盤」の続編で、メンバーの一部は引き続き参加しての次のゲームという設定。
ルールに関しては池袋盤で十分にのみこめたので、冒頭からジェナーがノルマをどう導くのかとか、スパイは誰なのかとか、ゲームの内容そのものに集中でき、スパイなどかなり早い段階から見抜いてしまう。
一方、罠に関する新たなルールが加わっていたり、『ライアーゲーム』のナオよろしく(笑)このゲームそのものを敵として引き分けに持ち込もうとする人物がいたりと、新要素もあって、そちらの面でも楽しめると言うシカケ。
また、池袋盤の時に感じたような「観る順によっては(あるいは一方だけでは)ワカりにくいかも?」な部分も感じず、より完成度がアップしたような。

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点 vol.1 Re:TRANS(MU×ミナモザ×鵺的) 満員御礼、審査発表をblogにて公開しました!

視点

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/09/21 (火) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

それぞれに味わいがありしかも濃密
「ミザリー」を想起させるミナモザの「スプリー」、会話に緊張感のある鵺的の「クィアK」、いかにもハセガワアユム的(私見)なMUの「無い光」それぞれに味わいがあり、しかも濃密。
2編の後に休憩が入るのも道理、みたいな。(笑)

11月15日の夜空に

11月15日の夜空に

劇団Peek-a-Boo

あうるすぽっと(東京都)

2010/09/23 (木) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

「生き死にに他人も何も関係なかろう」
昨年の池袋演劇祭大賞受賞作品の凱旋公演で、若干の改訂はあれどほぼ初演通り。
11月15日夜の近江屋から雷鳴と共に時空を超えて現代に来た龍馬が若者たちに「生き方を見せる」物語、お得意のファンタジック・コメディ的な部分も含めてやっぱりよくできている。
時に今回は「生き死にに他人も何も関係なかろう」という龍馬の言葉が心に響く。
前々日の『草奔崛起』なども含めて幕末は、斬り合いだの藩の命によっての切腹だのと、他者(の意思)によって命を奪われることは多かろうとも、自らの命を絶つなんて滅多になかったろうから。
これもしばらく経ってまた観たい作品である。

セイム・タイム

セイム・タイム

劇団ヨロタミ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2010/09/22 (水) ~ 2010/09/26 (日)公演終了

満足度★★★★

伏兵によるネタバレとは…(とほほ)
ファミレスのボックス席3つ分の装置を、窓の外の標識や樹をズラすことで9つくらいに使い、ほぼ同じ時間軸の出来事を3つの視点で見せるアイデアが良く、「実は…」なオチも面白いが、客演者の所属団体のチラシが当日パンフでは隠している役どころを明かしてネタバレになっていたのは困りモノ。

【いよいよ千秋楽!】ラバーズコンチェルト【当日チケットあり】

【いよいよ千秋楽!】ラバーズコンチェルト【当日チケットあり】

ヒューマンアカデミー同窓会

ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)

2010/09/18 (土) ~ 2010/09/23 (木)公演終了

満足度★★★★

マチソワで両版を観劇
かえで・あざみの2バージョンが、片や「笑の大学」風のバックステージ系、片や「七人の侍」前半のような仲間集結系と、ほぼ同じ時間軸上の出来事を全く違った視点から描いているのが面白い。
さすがLast Brandの貞岡秀司(作・演出)、仕掛けるなぁ。

草莽崛起

草莽崛起

劇団宇宙キャンパス

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/21 (火)公演終了

満足度★★★

武士のしきたりの不条理さを集約
武士のしきたりの非情さ…というより不条理さが終盤に集約されている感じ。
さらに執行する側に「みせしめとして」と言わせているのもイイ。
ここの作品を観るのは本作で3本目で、毎回スタイルは異なるが、根底には常に「まっすぐさ」があることに好感。

にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫

にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

Heiz Ginza(東京都)

2010/09/11 (土) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★

保護者会を参観(笑)
下すべき判決のない「十二人の…」な感覚。
レンタルオフィスに懐かしい机と椅子を持ち込み、学校らしい掲示物を貼って作った空間での上演はさながら保護者会の参観(笑)の如し。
そんな中での討論、時折各親子の関係などが見え隠れしてリアル。
また、劇中では使われないものも含め、机の中のアイテムも凝っていて、そんなところも楽しい。

よわいもんいじめ

よわいもんいじめ

コマツ企画

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

あの事件が少しワカった気に
実在の事件をベースにしたタテ軸に女のサガをヨコ軸として絡ませて、碁盤の目のようにキッチリ組み上げられた感じ。
おかげで今まで疑問だらけだったあの事件が少しだけワカった気になるも、「教祖」はもっとおっちゃん然としていて欲しかったかも?(笑)

特殊相対性の女

特殊相対性の女

NPO法人 現代朗読協会

Com.Cafe 音倉(東京都)

2010/09/19 (日) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

バトル気味ジャムセッション?(笑)
ピアノの生演奏をバックに女優と朗読家がそれぞれに物語る(それでいて稀にユニゾンになる)スタイルはいわば朗読と一人芝居のジャムセッション、それもフリージャズ系のバトル気味の。(笑)
また、卵の殻や羽毛を使った演出も独特。

悪魔のセバスチャンと天才演出家

悪魔のセバスチャンと天才演出家

Attic Theater

テアトルBONBON(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

よりコミカルに…
虎のこのオリジナル版と比べて、よりコミカルになり、音楽も強調されて「彫りが深くなった」印象で、演出の違いがまざまざ。
また、初演時もそうだったが使用曲の大半を知っているため、曲が流れた途端に「それかい!」だったりするのも楽しい。

私が一粒の米であったら

私が一粒の米であったら

世田谷パブリックシアター

生活工房ワークショップルーム(三軒茶屋駅前キャロットタワー4階)(東京都)

2010/09/15 (水) ~ 2010/09/22 (水)公演終了

満足度★★★★

統計数値が一目瞭然
米一粒を1人の人間として各種統計を米粒の「山」で見せる展示、各国の人口密度や人口、難民や被災者の数などが文字通り「一目瞭然」。
単に数字を並べただけではピンと来ない数値も、こうして視覚的に表現されると「そんなに違うんだ」とかアッサリのみこめる。
また、山の形に工夫があったり(有明スタジアムでの某アーティストのコンサートの入場者数はスタジアムの形+入場口に向かう人々の列になっているとか)関連項目がユーモラスだったりなのも楽しい。

大石馨の夏の補習授業

大石馨の夏の補習授業

劇団やったるDAY!

劇場MOMO(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

泣かせた後の配慮も心憎い
主人公が兄を喪ったことで閉じこもるのではなく、自分では気付かないままにモラトリアム状態に陥っている設定ゆえに、そのことに自ら気付く終盤が活きるのが上手い。
また、大いに泣けるクライマックスの後に長めの暗転を置く配慮が心憎い。

アジミ杯 ~AJIMI CUP~

アジミ杯 ~AJIMI CUP~

味わい堂々

atelier SENTIO(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

A・Bとも個性丸出し(笑)
A・Bそれぞれ観たことのある作家の作品は、その個性丸出し(笑)ぶりに大いにウケる。
また、Aはインパクトが強くBは洗練された感じ、とそれぞれ全体の印象が対象的なことも含んだ構成の妙もあり、各編の合間に入るTシャツのCM映像もAとBで違いまであって楽しい。

ミストレイン

ミストレイン

発条ロールシアター

タイニイアリス(東京都)

2010/09/17 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★

「あけてくれ」
いわば集団「あけてくれ」(←今時通じるか?)状態?(笑)
不条理にも勝手に動いたり止まったりする電車に閉じ込められた人々が、事態を通じてそれまでのトラブルや悩みから一歩前進して朝を迎えるラストシーンが、照明効果と相俟って印象的。

伝説との距離

伝説との距離

シャチキス(少年社中×ホチキス)

シアタートラム(東京都)

2010/09/16 (木) ~ 2010/09/19 (日)公演終了

満足度★★★★

壮大なホラ話
宇宙規模で「メシを喰わせろ」な壮大なホラ話。
登録された声しか受け付けないマザーコンピュータと会話するどころかあんなこと(ネタバレ自粛)まで可能ならしめるアイデアが楽しく、終盤に出てくるレシピの数々にはおナカが鳴りっ放し。

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