【全公演完売!】からくりサーカス
カプセル兵団
笹塚ファクトリー(東京都)
2012/02/09 (木) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★
155分間観応えたっぷり
原作は未読につきどれだけの範囲を舞台化したのかはわからないが全43巻のの原作を上手く整理した感じは伝わって来る。
また、人間型ではないクリーチャーの表現はいわば御家芸で見事だし、ちりばめられたギャグも楽しい。
愛はタンパク質で育ってる
ぬいぐるみハンター
駅前劇場(東京都)
2012/02/08 (水) ~ 2012/02/14 (火)公演終了
満足度★★★★
もっと観ていたかった
1組の恋人たちのスケッチを挿し挟みながらあるキーワードに沿った(時々そこから派生した)あれやこれやを組み合わせ時にはクロスさせて見せ、拡げるだけ拡げてどう落とすかと思っているとキチンとタイトルに絡めて締めくくるのが見事。
また、終盤で真相(?)を明かす前にサラッと仕込まれた「イイ話」も好き。かくて予告通りの100分の上演時間も体感的には1時間程度。もっと観ていたかったなぁ。
dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ver.黒
乱歩6、ウエルズ2に狂気も2ほどブレンドした「黒髪…」は基本的にはオリジナルに近くイヤーな感じ。
が、「ほんの遊び心 ver.黒」の良い意味で「しょーもねー」な可笑しさがそれを払拭するという確信犯的犯行、そのバランス感覚たるや…(笑)
dogma/黒髪と魚の足とプレシオサウルス
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ver.青
オリジナル版は極限状況での2タイプの師弟関係に重点があるように感じられたが、長編化によって「生きること」が色濃く浮き上がってきたように思う。
また、価値観の異なる別世界での出来事とすることにより主題が際立っているのに今更ながらに気付く。
併演の短編「ほんの遊び心 ver.青」における「崖の上感」もなかなかに見事。
せいし
はぶ談戯
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2012/02/07 (火) ~ 2012/02/13 (月)公演終了
満足度★★★★
女性作家ならでは
提示された複数の挿話が関連付けられて収束する物語構造に加えて、後半で見せる複数の「対比」が上手い。特に女性キャラ達の生き方・考え方は女性作家ならでは、な感じ。
さらに鯨幕が…だったりな装置案や音楽も◎。
『ZIPPY』 ジッピー
anarchy film
新宿アシベ会館B1(東京都)
2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了
満足度★★★
捻り過ぎあるいは捏ねくり回し過ぎ
謎をちりばめまくりなストーリーや手作り感満載で独特な味のある美術(メイク・衣装も含む)など「ヨリコワールド」ド真ん中だが、過去に観た2作と比べて捻り過ぎあるいは捏ねくり回し過ぎ(=考えさせ過ぎ)なのが残念?
おどろきもものき桃の木荘
CAPTAIN CHIMPANZEE
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/02/02 (木) ~ 2012/02/06 (月)公演終了
満足度★★★★
対象年齢不問のお伽噺
オトナのための…いや対象年齢不問のお伽噺、な感じ。
ともすればマンガチックで陳腐になりかねない内容を「芝居のウソ」ギリギリの範囲内にとどめて和む・癒されるという感覚。
途中で語られる「幸福論」的なものや「隕石」のオチや「メカ59」のような脱力系ネタも◎。
2ndライブ
38mmなぐりーず
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2012/02/05 (日) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
なぐりーず は レベル が *つ あがった
衣装のみならずあれこれバージョンアップ。「なぐりーず は レベル が *つ あがった」みたいな。初ステージを観た時は感じなかったとはいえ、こうして比べてみるとやはりあの時はカタかったのかな?という印象。余裕が出て来て良かったぁ。
次回公演のダンスパートを中心に構成したコエキモ、A-1GP参加作品にして歌で締め括る青春事情、と「対バン」の演目も(結果的に)バランス良く、今後はワンマンと対バン(要選定)の2本併行が良いのではないかとも思う。
チェーホフのスペックⅡ
カトリ企画UR
STスポット(神奈川県)
2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
手法に特色ある中編2本
「熊」では小柄で可愛らしい女優2人で1人の巨漢を演じさせる手口にしてやられる(笑)。当日パンフレットの配役を見て「2人で1役とな?」と思ったが。劇中で人物設定を聞いて納得、みたいな。
「アングル」は断片的にしか知らなかった「櫻の園」を改めて知る感覚? また、シテが舞台上で演じ、ワキは生声や映像という手法に唸る。
FAST LANE ファースト・レーン
Performance team PADMA
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
時間泥棒?
擬闘、ダブルダッチ、バイクなどのスゴ技と脱力系ネタ(「台詞が棒読み」だなんてご謙遜!」)との組み合わせ方・バランスが良く90分弱の上演時間が1時間程度にしか感じられず。終演時に「あぁ、やっぱりこのテは体力的な面もあるので1時間くらいなんだなぁ」と思って時計を見たら90分演ってた、ってくらいで。時間泥棒でもいたのか?
また、ネタ系が単発でなく忘れた頃に既出のもののリプライズがあったりする(医者とかメガネとか)のも上手い。
それにしてもバイクと人のプロレスなんて発想、どこから出て来るのやら?
つぎ、待ち
激情コミュニティ
d-倉庫(東京都)
2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
痛快だが古傷が痛む終盤
表面的には独立したエピソードを同じ列車に乗り合わせたという共通項で括った形式はまさに「オムニバス」の語源的。
終盤で隠された共通項が明らかになり、女性たちが一斉に…な場面は痛快であると同時に古傷を掻きむしられるような気がしたりも(爆)。
その終盤の展開は昭和中期頃には男女逆で成立していたのではないか、とフト気付き「時代だなぁ」と。
あと、カラフルな幾何学模様に見せかけたバミりと、それを必要としたところの装置案も◎。
ロゼット〜春を待つ草〜【ご来場有難うございました!】
ハイリンド
「劇」小劇場(東京都)
2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★
舞台美術もステキ!
観始めてから初となる現代モノということに加えてシリアスなものも内包しながら基調はユーモラス、というのが新鮮。
また、いわば線描のように最小限の要素だけで組んだ装置(ドアにハイバイ式を連想)もデザイン、機能の両面からステキ。
あの日はライオンが咲いていた
PocketSheepS
萬劇場(東京都)
2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
脚本にチカラあり
実は二軸な物語ながら「軸がブレた」印象でなくきちんと「シフトさせている」構成が巧み。
また、中盤で全体の構造と真相に関するヒントを提示することやくすぐりなどの小ワザを程よく仕込んでいることも上手い。
今夜だけ / × / ママさんボーリング(公演終了!感謝!御感想お待ちしています!))
MU
駅前劇場(東京都)
2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
「MUの三段跳び」(笑)
いかにもMUな3本、中編2本で短編を挟んだ構成もバランス良く、いわば「MUの三段跳び」(笑)。
中でも特に「今夜だけ」の【代理戦争】部分の演出と突き放したような(大人向け「道徳教材ドラマ」のような?)終わり方が印象的。
前週の鵺的が実は変態ではなかった分、こっちで埋め合わせた、な感もアリ。(爆)
2980!!
ボビボビ。
小劇場 楽園(東京都)
2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
タイトルの意味もイイ
前作の続編だが、前半・後半にそれぞれヤマ場があり、やや盛り込み過多な感無きにしも非ず。
とはいえ家族愛がクローズアップされる後半は出色の出来(家族ネタには甘いσ(^-^))。
タイトルの意味が明かされるあたりとか、上手いよなぁ。
浅草版・くるみ割り人形
Project Nyx
吉祥寺シアター(東京都)
2012/01/19 (木) ~ 2012/01/30 (月)公演終了
満足度★★★
若干高めなチケット代にも納得
宇野亜喜良(=本作の構成・美術)のイラストから抜け出したかのようなオープニングシーンに導かれて繰り広げられるファンタジー。
豪華絢爛なショウ風のシーンなどもあり、若干高めなチケット代もこれなら納得。
それにしても3人のおネエ、強烈!
墓場、女子高生
ベッド&メイキングス
座・高円寺1(東京都)
2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
幕切れが秀逸
一見突拍子もない設定てありながら、友との突然の別れやらいつか忘れてしまうかもしれない高校時代の友人関係などが浮かび上がってくる構成が見事で、それを端的に表現した幕切れは秀逸。
半島にて
オックスフォードパイレーツ
明石スタジオ(東京都)
2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★
「会話のお手本」オンパレード
自然だったりリアルだったりステキだったり、な「会話のお手本」オンパレードだが、どちらかと言えば「会話劇」よりは「会話スケッチ集」気味?
欲を言えばグループそれぞれがもう少しクロスして欲しかったが、これはこれで味わいがあるので可か。
また、上手の四角いヤツの土台部分とか、下手のラクダ色(?)の敷物(?)のフチの加工などを筆頭に、実は手が込んでいる舞台美術も◎。専任の美術さんがいないなんて信じられん!
ロンググッドバイ
オーストラ・マコンドー
JORDI TOKYO(東京都)
2012/01/31 (火) ~ 2012/02/12 (日)公演終了
満足度★★★★
原作に目を通してから臨むことを強く推奨
観る直前に原作である萩原朔太郎の「猫町」を読んだ(※)ので冒頭とエピローグでニヤリ。また、中心となる部分は原作の精神(?)とハードボイルドとの融合で、これまたニヤリ。
(以下ネタバレ)
※ ケータイでもアクセスできるサイト「青空文庫」で手軽に読めるので、会場に向かう途中でも原作に目を通しておくことを強く推奨
『The B.B.』
Q -codeblue&red-
萬劇場(東京都)
2012/01/26 (木) ~ 2012/01/31 (火)公演終了
満足度★
不自然極まりない導入部
「なるほど確かに「青い鳥」だ!」な部分や、プレゼント関連、ダンス、装置など良いところもありつつ、10分近く押したことに何も触れないままの無神経な開演に続く不自然極まりない導入部で作品世界に入り込めず。
なお、舞台に見えた幅広テープでのバミり、スタッフが普段は大きな小屋を担当していると聞き、納得。(笑)