【ご来場ありがとうございました!】死と再生とテクノに【次回本公演は6月です!】
ロ字ック
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/04/03 (火) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
6人のメインキャラの個性に引き付けられる
開演前からパーティー気分満載で盛り上げておいての本編、「お天気屋でこの夜は不機嫌」なTSUTAYA(大竹沙絵子)と「空気を読まない(読めない?)」アイドル(えみりーゆうな)のやり取りからグッと引きずり込まれ、以降はその2人を含む6人のメインキャラの個性に引き付けられる。
雑然と散らかった感じの舞台美術も設定を上手く表現して◎。
上演時間70分。
【21ステ無事終了!】とーく・おぶ・ざ・でっど 弐【次回は夏か秋!】
JOHNNY TIME
エビス駅前バー(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/04/02 (月)公演終了
満足度★★★★
まさに佳境!
十分に面白いがタイトルからの予想とは異なった「序」に対してこちらはモロに「リビングデッド」の系譜で、なるほど確かにアレは「序」なワケだ、的な。
また終盤の「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」風な映像で新たな謎を見せて次に繋ぐのが上手い。
赤色のジュース
みどり人
阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)
2012/03/30 (金) ~ 2012/04/02 (月)公演終了
満足度★★★
女性(作家)ってコワい
冒頭の三姉妹の会話や長男のヨメ候補に対する「品定め」の視線を筆頭に、リアルというよりはナマナマしくてドキリ。
女性(作家)ってコワい…(笑)
きら星のごとく【YoutubeにてPV動画公開中!!ご来場誠にありがとうございました!!】
蜂寅企画
王子小劇場(東京都)
2012/03/29 (木) ~ 2012/04/02 (月)公演終了
満足度★★★★
温故知新
「ネオロマン時代劇」もしくは「温故知新」。
物語のベースは所謂「義賊もの」で古典的だが、主人公を女性絵師にしたのがミソで面白い。
また、墨絵的な屏風(ギミック込み)をメインとした装置や終盤に登場する大凧(舞い上がる表現を含む)など舞台美術も◎。
ハムレッツ!! To be or Not to be
メディアゲート
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/04/10 (火) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
王道パターンの部活譚
ダメダメな面々が、ある出来事を通じてちょっぴり成長する、という大好きなパターンに加え、アニメを中心に様々なネタを織り込み、超短縮版ハムレットや殺陣(!)まで入れて感動の結末に導くのが巧み。
それを劇団BOOGIE★WOOGIEでのノウハウを活かした演出が磨き上げ、ローティーンから20代前半まで、平均年齢は20歳未満(以上推定)のキャスト(女優のみ14人)が善戦して非常に満足。
上演時間80分で4500円(一般席)はやや高い気がするが、観て損はないと思う(個人の感想です)。
本編は満点だが、チケット代が高めなことと、配役表がなく知るためには2800円(!)のパンフレットを買わねばならず、しかしキャストの活動歴・プロフィールは掲載されていない、などにより星を1つ減ずる。
東雲十六夜【ご来場誠にありがとうございました!!】
ラフメーカー
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2012/03/27 (火) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
満足度大
故人が隠して遺した手紙が巻き起こす波紋。
未練を残さないための(比較的ありがちな)思いやりかと思いきや、意外にも暗号解読的な内容となり「本当の読み方」に至ろうとは…。
また、回想シーンで故人のいる位置を明かりの動きで表現する演出や豪華マンションを再現した装置(搬入時小屋側が「劇場を間違っていませんか?」と問うたとか)も良くて満足度大。
ただ、謎解きのキモである「もう1つの遺書」、耳で聞いただけではワカりみくいので、終演後に印刷したものを配布すればイイのに…。
また、チラシ、予約受付メール、会場入口のどれにも受付開始タイミングを表示しないのはいかがなものか?
文化系体育会
カトリ企画UR
劇場MOMO(東京都)
2012/03/29 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
ナサケない男たちにイタく共感
中高生時代への郷愁をそそられると共にナサケない男たちにイタく共感!(爆)
また、終盤での1人が4人にボコられる場と別の1人が2人にボコられる場を融合させて見せるシーンを筆頭に場所や時を隔てた複数の場をモーフィングのようにシームレスに繋ぐ舞台ならではの演出には感服。
さらにアフタートークでは観ながら抱いた脚本と演出の領域に関する疑問についても明かされてスッキリ。
Vector(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場HOPE(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
早くも次回公演が待ち遠しい
メンバーの1人が退職願を提出しに来る場面は白眉。理屈として死を受け入れる気持ちと「生きたい」という感情の板挟みに加え、そのことが主人公に再起(ちょっと違うか?)の気持ちを抱かせるのがイイ。
各登場人物の造形・設定(多少のデフォルメもある)とその表現、及び映画におけるマルチスクリーン的な見せ方を可能ならしめ、かつ遠近法を利用した装置も良く、早くも次回公演が待ち遠しい。
『ココニオイデ』
La Compagnie An + 小峰公子
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
Anの真骨頂
4(3?)つに分かれた二人芝居の他に朗読、歌、ジェストダンスなど12のパートで構成された福島への鎮魂・応援・郷愁など様々な「想い」。
Anの真骨頂とも言うべき複合表現(映像も加わる)を堪能。
中ではリーディング風に始まり、次第にストレートプレイに変化して行く二人芝居と、地名を解説(?)するものが特に印象的。
三月十一日の夜のはなし / わたしのお父さん
趣向
STスポット(神奈川県)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/24 (土)公演終了
満足度★★★★
「わたしのお父さん」
姉・美月のエキセントリックなキャラ(設定・演技両面で)が特筆に値する(もちろん他のキャラも◎)。
が、「三月…」の装置をバラして平たく置いてしまったのがもったいないような…(笑)
三月十一日の夜のはなし / わたしのお父さん
趣向
STスポット(神奈川県)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/24 (土)公演終了
満足度★★★★
「三月十一日の夜のはなし」
ああいう「あの夜」の過ごし方もあったのか、と少し救われた気分になる。
また、角材(?)を貼り合わせブロック化したシンプルな装置(むしろ「中道具」?)がその使い方も含めて面白い。
∞ (メビウス)
乙山×ト Produce Project (o.p.p)
Geki地下Liberty(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
満足度★★★★
胸が締め付けられるよう
東日本大震災の被災者4人それぞれの状況・苦しみがありありと描き出されて胸が締め付けられるよう。
それゆえ、無情な幕切れもテーマを引き立てる感じ?
また、冒頭では確かに物騒な計算をしているが、序盤には笑いもあるのでその落差も効いている感じ。
怪盗ルパン 竹久夢二の双曲線
月蝕歌劇団
ザムザ阿佐谷(東京都)
2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
月蝕テイスト満載
荒唐無稽なハナシでも、歴史上の人物が複数登場するとそれなりにリアリティが出て…などということは全くなく(笑)、「んなワケあるかーい!」な月蝕テイスト満載(爆)。
そんな中、紅日毬子・しのはら実加両嬢の人形振りのキレの良さ&美しさは流石!
Kon-Kon、昔話
世田谷シルク
pit北/区域(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
アレンジが巧み
狐をテーマにしたものに限らず複数の昔話をミックスし、それでいて導入部など何箇所かは現代風で、そのアレンジの仕方が何とも巧み。
また、穴に落ちる場面や龍宮に向かう場面などの表現が良く、吉原でのラップは楽しい。
いやぁ、観ることができて本当に良かった。
遠吠岬は夕曇り【ご来場ありがとうございました!】
劇団ぺブル(ペブル・グラベル)
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/03/30 (金) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
会話・台詞が巧みで楽しい
ストーリーがしっかりしている上に細かいくすぐりや「島言葉」なども含め会話・台詞が(演技と相俟って)巧みで楽しい。
がしかし、小劇場芝居としては暗転が多く長めなのが珠に疵か?
あと、冒頭、誰がどんな役だかワカらないうちの回想的シーンが初めて本作を観る身には理解し辛いのも疵?
一方、地方の港町の定食屋を再現した装置は(メニュー単価が高いことを除き(笑))見事で、下手側壁に貼ってある観光案内は終演後にじっくり見ることを推奨。
上演時間120分
ボーダー・ラインブレイカー
ハチビットプラネット
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
旗揚げ作の路線ふたたび
「地球によく似た星の紛争中の国の出来事」ということで、一目惚れした旗揚げ作品『朝焼けのパレード』路線ふたたび、なのが嬉しい上にいくつかのアメリカ映画(ネタバレBOX参照)を彷彿とさせて頬が緩む。
ホント、設定の巧いこと!
また、「赤石さん」の「外国人が話す言葉」という設定の「翻訳的な」感じも◎。
ただ、以前ほど特撮・アニメ関連のネタが出て来ないのがちょっと残念?
なにもいらない ―山頭火と放哉
劇団俳小
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しく、勉強になりましたぁ
いくつかの句を知っているだけだった2人の俳人について改めていろいろ知ることができて「勉強になるなぁ」的な。
また著名人の評伝的な内容をユーモアを交えて描く内容に井上ひさし作品を連想。(著名人の霊がメインに近い役として登場するのも然り)
ジョギリ婦人
芝居流通センターデス電所
「劇」小劇場(東京都)
2012/03/21 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★
観応え充分
「司法制度の弱点と私刑の是非」「罪と赦し」などによって土台をしっかりさせたストーリーをスプラッタ+心理ホラー+サム・ペキンパー風味で調えて観応え充分。
楽曲については歌の伴奏がピアノだけなので却ってミュージカル度が強くなった感じ?
「ホテルニューパンプシャー206」(3月)
劇団6番シード
Geki地下Liberty(東京都)
2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了
満足度★★★★
さすが4演目
4演目だけに前半のドタバタ気味から中盤でライトミステリに転じ、謎解きを経て絶妙な所に落とす全体の構成がイイ。
が、ビデオカムは液晶モニター付きにすべきだし、それより薬莢が落ちているならオートマでなくっちゃ…。
とはいえ録画内容を見るシーンの見せ方、会場の使い方(あそこを劇中の入口にするとは!)なども良く、田代と理香のメイクも楽しい。田代が時としてローワン・アトキンソンに見えたとか見えなかったとか。(笑)
七人の白雪姫~同時上演 七人の桃太郎~【満員御礼の中、無事終演致しました!】
X-QUEST
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/23 (金) ~ 2012/03/25 (日)公演終了
満足度★★★★
トクナガワールド絶好調
童話、お伽噺、神話のSF風翻案にナンセンスコント(!)や殺陣・ダンスを取り合わせ、時事ネタや言葉遊びをまぶしたスタイルはもはや独壇場か。
また、アラフォーも少なからずいるのに身体の動きがシャープでキレイ。
もはや様式美の域かも?