じべ。の観てきた!クチコミ一覧

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スペーストラベラー ~LOVE is in the Mother Ship!~

スペーストラベラー ~LOVE is in the Mother Ship!~

スーパーグラップラー

あうるすぽっと(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

4年前の記憶を辿りつつ観る
4年前の再演版の記憶が残っていたりいなかったりでそれを繋ぎ合わせたりしつつ、また、オチを知っているので「なるほどここでヒントを言っているな」などと思ったりもしながらコトの成り行きを見守る。
(前回どのタイミングでオチが読めたかは思い出せなかったが)
前説・本編で時として客席通路まで展開する趣向も楽しい。

組曲『回廊』

組曲『回廊』

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

大変満足♪
キーワードは「カクテル」?
出演者それぞれの味・個性をうまく配合して作り上げた各短編が、絶妙のバランスで組み合わされて1本の作品を成す、という二重の意味において。
また、事前に目にしたネタバレではない感想にヒントを得て冒頭から注視していたこと、ならびに同系統の作品が好きなことから、全編の軸となる表題作はある程度察しがついたが、3話目で明かされる真相がそれを凌駕するものでその発想に驚愕。
また、序盤で祐二と深月の二人に注ぐ眼差しの柔らかさが抜群の中田顕史郎、登場の度に設定を体現する武藤晃子を筆頭に、2人のコメディエンヌ(川田希は意外?)、ゲストの佐々木姉妹などオールスター的なキャストも贅沢で、非常に満足。

ネタバレBOX

ちなみに、ヒントとなった「事前に目にした感想」というのは「2回目だったので最初から泣けた」的なもの、それに序盤の顕史郎さんの「ある表情」も加わり、梶尾真治の「クロノス・ジョウンターの伝説」的なものか?と思ったのだった。
あと、冒頭で「SF」という言葉が出た時に藤子不二雄の「少し不思議」を思い浮かべたら、終盤に出て来たり、いろいろ「読めて」、バーを舞台にした作品中に「小説を読んでいて作家の気持ちがワカるような」的な台詞が出て来た時には「まるで今日の心境じゃん!」とビックリ。
「20世紀少年少女唱歌集」

「20世紀少年少女唱歌集」

椿組

花園神社(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★

やはり鄭義信戯曲は苦手?
ミシンの訪問販売で故郷の小樽を訪れた女性が振り返る少女期…ということで昭和40年代の夏満載、内容から使用曲に至るまで自らの少年期とラップして郷愁をそそられる。
また、テント内をわたる風、外のノイズ、この会場ならではの声の響き方など演劇界の「夏の風物詩」を満喫。
がしかし15分の休憩込み170分の上演時間はさすがに長い。
一昨年の『椿版「天保十二年のシェイクスピア」』と似たような長さでありながらもそう感じてしまったのは鄭義信戯曲が苦手であるゆえか?
あと、恒例の「借景」が無かったのも残念。(物語の内容上、また装置の構造上から無理に入れるべきではないし…)

神様のいないシフト

神様のいないシフト

芝居流通センターデス電所

駅前劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

悪魔とは何か?
二転三転するストーリーのバランスが若干良くない気がしないでもないが、「悪魔とは何か?」「本当にコワいものは何か?」的な哲学的(?)パートを経てホラー系で締めくくるのが巧い。
また、ラップ…と言うより河内音頭的なパートが楽しいOP曲を筆頭に楽曲群もイイ。

少女教育

少女教育

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★

名嘉作品の真骨頂+新境地
特色である併行する複数の会話の一部がシンクロする手法も序盤から終盤に近付くにつれてシンクロ率が上がるように進化した上に、3つの流れのうちの2つが煮詰まった頃合いにその関係性を明かすなど、まさに名嘉作品の真骨頂。
さらに男優陣のベタな…どころかクサくさえある(笑)ダンスを筆頭に笑える部分も多く、一皮も二皮も剥けた感じ?
また、中田麦平の(σ(^-^)の知る範囲では)かつてない役どころにビックリ。

「天国の待合室」(7月)

「天国の待合室」(7月)

劇団6番シード

d-倉庫(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台美術も見もの
遺した想いを伝えようとするパターンは多いが、本作のようなケースは珍しいため新鮮に感ずる。
また、途中にあった場面を鍵に各人がそれぞれ「思い出す」終盤が巧い。
また、支柱と手摺りに天然木を使った螺旋階段のデザインを筆頭とした舞台美術もイイ。
なお、是枝裕和監督の映画『ワンダフルライフ』をも連想。

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

僕の中にある静けさに降る、騒がしくて眩しくて赤くて紅い雪

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

抽出・構成の仕方に感服
「白雪姫」を4人だけで演ずるための抽出の仕方・構成などの工夫に感服。(公演は終了したが、以下は一応ネタバレBOXへ)

ネタバレBOX

中でもコビトを七重人格としたことは、その演じ分けと七色(虹の色−藍+白)の光で表現したことも含めて見事。
また、原典にかなり忠実なパートに続く白雪姫の蘇生後の創作部分も、コビトを少年に設定したことにより「悲劇」に昇華した感じ。
さらに赤い毛糸と黒いゴムを使った様々な表現も面白い。
墓場にて、竹。

墓場にて、竹。

7%竹

小劇場 楽園(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

あれこれ無駄遣い(笑)
あれこれ盛大に「無駄遣い」(例えば思わせぶりなだけでさして意味のないネット、外科席・内科席というネーミング、特別出演のアノ方など)、もちろん悪い意味でなく。
そして「バカだねー」「ナンじゃこりゃ?」と思っているうちに90分経っているとは時間泥棒め!(もちろん良い方の意味)
なお、この小屋の特色であるメイン、サブ両ステージの使い方とあれこれ盛り込んだ物販・前説も◎。
当日パンフレットで「上演中に(当パンを)見ろと言うので心の準備を」的なことを言いつつ、実際にその時になっても客電を上げず結局見にくい、なんてのも狙った上で仕組んでやっているのではないかしら?(え、それはかいかぶりで単に気が利かないだけ?(爆))

ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

アダチ・皮墓村組
オリジナルである男性版を順番的には最後に観ることに…。
で、女性版を観ていて「ここは男性版ではどうなっているんだ?」と抱いていたある設定に関する疑問の解答が得られるとともに男女版は男性版にかなり近いことがワカり、あれこれ納得。

ともだちのそうしき

ともだちのそうしき

RONNIE ROCKET

大吉カフェ(東京都)

2012/07/14 (土) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

秋澤・前田組
前回加わった男女版を初体験。
既に3回観ていた女性版とかなり異なる部分もあり、「あの設定はどうだったっけ?」状態に陥るのが楽しく、また、仕掛けられた「罠(?)」には度肝を抜かれる。

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★

バカバージョン
以前、某団体の「おまけ演劇」に「本編の余韻を著しく損ねるオソレがありますので…云々」という注意書きがあったが、まさにそんな感じ?(笑)
冒頭から「そう来たか!」なドタバタで、以降は典型的なボケとツッコミやら聞き覚えのあるフレーズやらテンコ盛りで暴走というよりむしろ悪ノリ気味?(爆)
なのでノーマルバージョンを観てからこちらを観る方が妥当か? ましてや初見の場合、こちらだけでは誤解を招きかねない…(笑)
さらに上演時間が65-70分で各2800円、セット券も半券持参割引もないという価格設定から言えば、あまりオススメできないかもなぁ。

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ノーマルバージョン
まさに「三題噺」、3(+1)の恐怖系クリーチャーを組み合わせて笑いをまぶし、その一方で得意のアクションは封印して65分という手頃な上演時間に収めて、あたかも戦隊ものの夏休みスペシャルあるいは劇場版、みたいな?(笑)

それいけ ユウコマン!

それいけ ユウコマン!

劇団K助

ザ・ポケット(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

それはまぁイイじゃないですか
3話構成の連作コメディ。
「正義の味方」に関するお約束とツッ込みどころ満載で、肩の力を思いっきり抜いて「バカだねー」と笑っていればヨロシイ。
がしかし、この公演の趣旨からすれば見事なほどに合致しており、そんなところも含めて「さすが」?
そんな中で見どころは…「それはまぁイイじゃないですか」(←ネタバレBOX参照)

ネタバレBOX

第3話で主人公を回復させるために、それまで登場したキャラたちが主題歌(これもお約束パターンだね)を歌う時、ちゃんと混声三部(かな?)合唱になっていて、その編曲とハーモニーが良かったぁ♪
愛のゆくえ(仮)

愛のゆくえ(仮)

アンファンテリブル

上野ストアハウス(東京都)

2012/10/30 (火) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

7/11公開稽古
本番ではない瀧川・赤澤組は初顔合わせということもあってかどちらかと言えばオーソドックス。
がしかし(いや「それゆえに」か?)、序盤で一旦止めるまでで状況はほぼ把握できる
一方、寺十・前川組は応用編と言おうか、あれこれ練り込んだ感じ(笑)。
特に冒頭のある状況は大いに納得。
さらに瀧川・前川ペアでの終盤まで観ることができて、まさに「三昧」状態。
これがまた本番までにどう練り上げられてゆくか、非常に気になる。(策略に見事ハマったらしい(爆))

めいしゃ

めいしゃ

sons wo:

ふね シェア客間(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに白日夢
機械人形と音声出力装置によって演じられるような演出により非現実っぽい雰囲気が増幅されてまるで夢の中のよう…と言うか「新・夢十夜」か!…みたいな?(笑)
いや、マチネだから白昼夢か?
ソワレはまた光の加減が違って印象も違うんだろうな、とも思う。
上演時間約50分。

LIFE OFF

LIFE OFF

劇団K助

ウッディシアター中目黒(東京都)

2012/07/05 (木) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

逆説的に命の重さを描く?
余命を売買できる施設を巡る物語、逆説的に命の重さを描くだけでなく、「できることなら自分の命を我が子に」という親心的なものを織り込んだり、細かいくすぐりの入れ方も含めてコメディとしてもよく出来ていたりで、「さすが金さん!」と思ったら作・演出とも金さんではなかったという…(汗)
ただ、終わり方が若干物足りないような気がしないでもない。
なお、LIFE OFFの医師や職員を「西洋なら(契約する)悪魔、日本なら(落語の)死神」かなと思ったりも。

『俺たちは(ペ)天使だ!』

『俺たちは(ペ)天使だ!』

劇団Peek-a-Boo

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

Bキャスト
初演キャストも含む古参メンバーが多かったAキャストに対してこちらは若手や客演が中心で、色合いがかなり異なる。
いわば「オリジナルバージョン」と「リニューアルバージョン」のような印象で、1日で続けて観た甲斐あり。
水出さんがカテコの仕切りで阿部さんが次回予告のナレーションというのは感慨深くさえあったり…。

『俺たちは(ペ)天使だ!』

『俺たちは(ペ)天使だ!』

劇団Peek-a-Boo

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/13 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★

Aキャスト
劇団第三反抗期時代の作品(初演は未見)ということでシンプルにしてストレート、ベタと言っても過言ではないものの、武末作品ど真ん中でオールドファンとしては「そうだよねぇ、これだよねぇ」みたいな…。(笑)
具体的に言えば「悪役」であってもどこか憎めない…どころかマヌケですらあり、そこを容認できるか否かで評価が変わるかも?

髪をかきあげる

髪をかきあげる

Moratorium Pants(モラパン)

千本桜ホール(東京都)

2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

次第に関連を深めてゆくピースたち
最初はキーワードが共通する程度の複数の流れが次第に関係性を深めて行く構成が面白い。
また、ほぼ四方囲みの客席だったが、既製作品ということで、ごく一般的な舞台だったら…などと考えながら観て楽しむ。
いやしかし「強度的には大丈夫なのだろうけれども見ていてひやひやするからガラステーブルに役者を上がらせないでくれよぉ」と思っていたら、ト書きによる指定とは…。何たる戯曲!(笑)

葬式クラス2012

葬式クラス2012

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2012/07/01 (日) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

44期ver.→28期ver.
変形同窓会もの系クロニクル?
いやはや、まるで同じ魚を最初はお造りで、次いで西京焼きで食べたように味わいが違う…。
聞けば44期の方が初演(未見)に近いそうで、基礎編と応用編的な関係、この順で観て正解か。
なお、28期・44期というのは劇中における卒業年次。なので両ver.の登場人物には16年の隔たりがあるというシカケ。
ちなみに実測上演時間は44期が75分、28期が80分。

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