軍鶏307・改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
ファウスト
モナカ興業
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/04/04 (水) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ファウスト
ギョエテとは俺のことかとゲーテ言い、なんていう川柳があったが、文明開化の時世から、ゲーテは大変な人気を誇ったようだ。実際、ファウストは、数ある文学の傑作の中でもとりわけ興味深い作品だ。錬金術から神学、悪魔学、生命工学や神秘学、真と偽、生命と不死(死)、契約と覚悟、夢と現、人と超越者などなど、ちょっと挙げてみただけでも、実に多くのテーマを孕み、且つそれらの悉くが、物語の様々な綾目となって全体を形づくっているからである。
自分も、大変に好きな作品だ、是非、見てみたい。
東京ノーヴイ・レパートリーシアター 第8シーズン公演
TOKYO NOVYI・ART
東京ノーヴイ・レパートリーシアター(東京都)
2012/02/03 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
スタニスラフスキー
スタニスラフスキーの方法論で、何をどのように表現するのか、気になる所だ。
というのも、スタニフスラスキー自身が、チェホフなどを演出する中で悩み、工夫を凝らして作り上げた方法論を、変に絶対化してドグマティックに援用してほしくはないからである。
この方法が日本に紹介され、隆盛を見た時代に、「貫通行動」などという訳のわからない翻訳が災いして、スタニフラスキーの考え方が、大いに誤解された歴史もある。この辺り、チェホフの”ワーニャ伯父さん」や「桜の園」を演じて来た劇団が、どう挑むのか、見ものだ。
下賤の天 ~白浪は蒼天に咲く~
カラスカ
TACCS1179(東京都)
2012/03/28 (水) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
悪の華
”善人なおもて往生を為す況や悪人をや”こんな狂った時代、狂った国で、今、本当のことを言い、正しいのは「悪人」と名指される者だったりする。このような逆転こそ、痛快の核を為すものであり、我々、庶民の代弁者であるだろう。期待する。
たくらみと恋
雷ストレンジャーズ
劇場HOPE(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
シラーは読んだことがないが
ゲーテの「ファウスト」は大好きな作品だが、シラーは読んだことが無い。然し、是非、その作品の質を確かめてみたいのも事実だ。訳、演出とも魅力的な感じがする。是非見てみたい。
OTOGI
touch my brassiere? company
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪
DNA
寿命とは、DNAの長さが、コピーを繰り返す度に段々短くなって、機能を喪失して起こる現象だというのを聞いたのは、矢張り演劇の中でであった。何れにせよ、死は、今の所避けられない。その避けられない宿命を、他人の事情によって左右されるのは真っ平である。
だが、この国は今OSが壊れている。その壊れたOSを必死に守ろうとする勢力が、力を持っていて、それを行使している。3.11以降最大の問題は、原子力を廃棄すべきであるにも拘わらず、未だ、推進と傍観が多くを占めていることである。そのような態度が、どういう結果を生んできたか。そのことが、どういう死を我々に強制するか。本当の問題は其処にあるだろう。
が、この劇団は、それをどのように絡めて、或いは絡めず、描くのか。
きら星のごとく【YoutubeにてPV動画公開中!!ご来場誠にありがとうございました!!】
蜂寅企画
王子小劇場(東京都)
2012/03/29 (木) ~ 2012/04/02 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
まつろわぬ者たち
天保の改革は、多くの庶民にも閉塞感を齎しただろう。水野 忠邦も秀才ではあったろうが、野暮天でもあったような気がする。
憂き世を過ごす庶民感覚には、国、政治、官僚、財界、権威、要は権力と権勢ある者総てに対しての不信感と反発が渦巻いている、今の日本と似た側面があるように思う。そこで、司令塔を失った庶民が、どう暴れるのか、楽しみである。
淋しいマグネット
ワタナベエンターテインメント
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了
期待度♪♪♪
真っ当な青春っぽい
説明を読む限り、矢張り、ヨーロッパ的で真っ当な思春期の物語のようだ。現代日本とは、異なる部分もあろうが、それはそれとして、一見の価値はありそうだ。
キミが読む物語
ナイスコンプレックス
サンモールスタジオ(東京都)
2012/04/06 (金) ~ 2012/04/10 (火)公演終了
期待度♪♪♪
冴えないライター
実話がもとになっていると言う。説明では、冴えないという単語が、枕詞よろしくついていて、詩ではあるまいし、如何にも素人っぽい。もし、関係者が、ライターをしているなら、売れないのも当然である。どんな、内実であると、結果、冴えない、のか。見てみたい。
太陽と灰二
9-States
OFF OFFシアター(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
シェイクスピア「十二夜」
チョコレートカンパニー改めディ・ショコラーデ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪
シェイクスピア
無論、たくさんのシェイクスピア上演を見て来た。この劇団が、史上最も有名且つ上演回数も多いであろうこの大天才の作品をどう扱えるのか。お手並み拝見といきたい。
Vector(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場HOPE(東京都)
2012/03/24 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
選択
理系学部に進む際に、誰しもが考えることである。研究費と実績作り、名声や
豊かな生活。だが、それらを得る為には、多くの場合、魂を得る必要が出てくる。
核がそうであった。総て、先端的技術は、軍事や経済的利害に直結する。それが、現代を席巻する資本主義の中枢に絡むからである。この現代的課題をこの劇団は、どう扱うか。期待している。
時代劇「椿版・どん底」
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2012/04/18 (水) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
世相
建前と隠蔽尽くしのこの国で、総てに追い越されたか、或いは、嫌ったか。何れにせよ、時代の趨勢には背を向ける羽目になった、普通の人々故に持つ、様々な歪。それが、事件で変わった、という。方向性は、丸見え、という感じだが、その内実を如何様に描くか。みものだ。
鬼界ヶ森
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2012/03/29 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ロマン ピカレスク
今時、善人面は流行るまい。矢張り、時代を突き抜ける力を持つのは、悪だろう。その悪が、どんな罠や策略に嵌り、どうあがくのか。興味深々だ。観客の推理を見事裏切って欲しいものだ。
遠吠岬は夕曇り【ご来場ありがとうございました!】
劇団ぺブル(ペブル・グラベル)
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/03/30 (金) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
年1回
多くの劇団が年2回公演のようだg、1回というのが、大事に作品化しているということなのだろうか。2回の劇団が、雑にやっているというわけではないが、その辺りを善意に解釈して、一度
見てみたい。
掏摸―スリ―
サイバー∴サイコロジック
OFF OFFシアター(東京都)
2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
純文学
センスが如何にも高等遊民的でシャープだ。尖鋭的な舞台を期待する。更に絶対を探求する高い志も窺われる。掏りというアーティスティックな犯罪にどのように絶対悪を対置するのか、手腕が見所だろう。
『一方向』 -真壁茂夫×韓国人俳優-
OM-2
d-倉庫(東京都)
2012/03/19 (月) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
ちょっと発想が19世紀的だが、好み。
アンチブルジョワ。よろしいではないですか。総てが売り物になってしまって、もう大分時間が経ってしまったけれども、資本に跪拝するなどという馬鹿げた奴隷根性は大嫌いな、自分は是非見てみたい。まつろわぬ者の精神の有り様が見えれば最高。
胎内
僕たち私たち
プロト・シアター(東京都)
2012/03/08 (木) ~ 2012/03/10 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪
三好 十郎の作品
情況が似たような作品に映画の「ひかりごけ」という作品があった。これは、戦中、実際にあった話がもとになり、生存者は、一事、マスコミで神兵として騒がれ、日本兵の神がかり的生命力を喧伝する為に使われた。
「胎内」の原作は読んでいないが、人間の本質を問うということを目指した演劇ユニットが、重いテーマにどう挑むか、見てみたい。
HELP!-『ハツカネズミと人間』より
ユニット TOGETHER AGAIN
劇場MOMO(東京都)
2012/03/15 (木) ~ 2012/03/20 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
世界大恐慌
恐慌は、大戦の序曲であった。想像したくも無いが、現在、世界で起こっていることは、実際、第三次の序曲であって不思議は無い。列強は、相変わらず自国に都合の良い勢力だけを温存する為に、嘘をつき、偽情報を垂れ流すばかりか捏造した上で喧伝し、世界を方向づけているからである。
この欺瞞に満ちた世界をスタインベックがどう描き、今回の舞台がどうアレンジするのか、興味深い。
Dで始まる鳥の名前
トリのマーク(通称)
ザ・スズナリ(東京都)
2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
この鳥の名は
Dで始まる鳥の名は、無論、絶滅してしまったが、「不思議の国のアリス」に登場することで余りにも有名だから、名前は誰でも知っているのに、敢えて、Dで始まるとしている所に面白おかしさがあると言えよう。
アリスの物語には、不思議な生き物がたくさん描かれるが、Dで始まる鳥は、かつて実在した生き物でるだけに、人間の野蛮を暴いて悲痛でもある。