The Door
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
The Door
ドアとは、何処か から 何処か へ 繋ぐ物である。当たり前のことだ。然し、何処から何処へ、何の為に、誰が、何の用で、何時、どうやって と 質問はいくらでも出てくる。当然のことながら、一見当たり前の世界から当たり前ではない世界へ出掛けてゆくのであり、その結果、当たり前であったはずの世界の形は失われる、というのが、パターンだろう。さて、その具体的な展開は?
ミュージカル「ひめゆり」
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2012/07/05 (木) ~ 2012/07/10 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この国
沖縄、アイヌの人々を見、在日の方を見ると、この国の正体は丸見えになる。「ひめゆりの女子学生」は、その悲惨と痛ましさゆえに有名になったが、ヤマトンチューの腸を抉るような表現であって欲しい。
原始力~ゲシュタルト~ン・バボ!
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2012/05/30 (水) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
核戦争後?
新たな黎明期とは、核戦争後か? ヒトという生き物が発明したゲシュタルトのひとつに核戦略体制があるだろう。この体制は、あらゆる戦力、戦略が、核の破壊力と絶滅の恐怖に無限に集約してゆく、という必然性を内包していた。ぼん、というのは、爆発音か? とすれば無限の光は、爆発の閃光をイメージさせ、生き残った人々の神とは、即ち核爆弾ということになるのかも知れない。ちょうど「猿の惑星」でそうであったように。
真義―マギ―★千秋楽完売しました!
u-you.company
Geki地下Liberty(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
怖いもの見たさ
社会は怖い、というのは、当然のこと。それは、不信が渦巻いているからだ。その不信は、生き残る為の闘争から必然的に生まれてくるものだろう。知恵ある生き物としての人間は、知恵を用いて、他の動物には及びもつかないことをたくらむ。当然、他者を排除し、自らがより優位に立つ為である。その辺りをミステリーで何処まで先鋭的に描けるか。また、単なるミステリーだけに終わらせないか、力量が問われる所だろう。
光の帝国
teamりんくす
しもきた空間リバティ(東京都)
2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ミュータント
特異な能力を持つ人々という設定は、子供の時から好きだ。人間、生まれたからには、ユニークでありたい、と望むのは、当然のことなのだが、この国ではこのような発想はマイノリティーである。数百年の間、自由の何たるかも知らずに暮らしてきた、ヤプー(家畜人)には当然のことではあろうが。その特異な能力を持つ人々は、彼らの力をどのように用いるのか。その意味は。と興味は尽きない。
臨界幻想2011
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
この国
原発に限らず、この国の本質は、隠蔽と瞞着、支配集団と責任回避、支配集団の自己欺瞞と被支配層に対する虫けら扱いだ。その証拠に戦争遂行側最高責任者に責任すら問わず、彼の名に於いて殺された人間の数、我が国だけで300万、アジア諸国を入れると1000万以上という。また、戦争遂行側にいた高級軍人・官僚の多くも戦争中には死ななかった。敗戦後に東京裁判によって死刑判決を受け執行された者があったが。
今回の福島原発にした所で、30年前に危険性を指摘していた人々は、自分の周りにも居たし、本も出版されていた。止められなかったのは、人々の意識が低かったからである。チェルノブイリと並ぶ大事故を起こしたこの期に及んでさえ、国のトップをはじめ、危機管理レベルの低さでは、世界トップクラスだろう。内部被曝の危険性を無視して復興を唱え、あまつさえ制御できない技術を海外に輸出することを目論見、人類のみならず、地球上のあらゆる生物を破滅させかねない愚挙を推進する馬鹿ども。己の不明を恥じるべきである。然し、彼らに既に恥を知るなとという高級な文化はかけらも残っていないであろうが。愚挙を愚挙として提示しているであろう、この作品は見てみたい。
【全日程終了!】鬼畜ビューティー【ありがとうございました!】
ロ字ック
サンモールスタジオ(東京都)
2012/06/06 (水) ~ 2012/06/10 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
好奇心
説明の文章が詩的で好奇心を持った。感性が良い。対比もきちんとできている。一見、突き放しているようだけれど、神経の細やかな所、結構、恥ずかしがりで人見知りもしそうな雰囲気。こういう感性で世の中を生きてゆくのは大変だろう。どのように、姉妹という鏡を用い、それぞれどのように納得してゆくのだろう。そこが、見たい。
EgofiLterの授業
EgofiLter
MAREBITO(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
様々な解釈
「授業」は演出によって、実に多様な表現の可能な傑作だ。自分もこの作品の優れた演出を何作も見てきた。今回の演出家は、どのような解釈をし、どの部分を際立たせ、どのように身体化するのか興味がある。
泡
劇団 東京フェスティバル
OFF OFFシアター(東京都)
2012/07/11 (水) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
社会派
説明を読んでいて、久しぶりに本物の社会派の視座を感じた。社会は、下層と言われる、或いは、そのようにイメージされている社会層からしか見えてこない。そこだけが、真の姿に通じるからである。無論、幾重にも仕掛けられたバイアスの罠がある。だから、芯に至りつく為には、優れた観察眼と論理的思考が必要だし、検証能力の高さ、経験が必要である。そしてたゆまざる努力と真摯な情熱も。説明を読む限り、作家は、上記のような資質を具えていると感じる。ぜひ見たい。
【満員御礼・次回は11月です!】インストォル
ソテツトンネル
神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
主体
生きていても死んでもなお、誰かを振り回す。とすれば、そんぽ主体は異物ということになるが、それはどんな異物なのか? それとも実は、フェイクで関心は、別の所にあるのか。面白そうだ。
「Ⅹ4~10の銃と10の自由~」
tea for two
小劇場 楽園(東京都)
2012/05/31 (木) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
銃と市民
所詮、対抗するに足るだけの武器が無ければ自己主張を通すことなどできない。当たり前すぎるほど当たり前のことが、この国ではずっと無視されてきた。無論、公式にはである。だから、権力者に馬と鹿しかいないのだ。それを是正する為に、武装を喧伝することは大いに推奨されるべきだろう。それが嫌な人々は、いつも通り泣き寝入りすれば良いだけの話である。何処まで、ラディカルに追及できるか、何処まで腹を据えているのか、高みの見物と洒落たい。
キツネの嫁入り
青☆組
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
逆バージョン
生物学的に♂♀どちらが強いかは、明かである。無論、♀が強いのだ。したがって、科学的知識を持っている者が、当たり前にSF化すると、♀ばかりの世界を描くことになるはずだが、それでは面白くない、と考えたのだろうか。人間の住めなくなった森に少年は嫁探しに出掛けるというが、言葉通り取ると、それは人間の♀では無く、得体の知れぬ生き物の♀ということになるのだが、何処まで、遊べるか。楽しみである。
edit
shelf
atelier SENTIO(東京都)
2012/05/24 (木) ~ 2012/05/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
自意識
日本人も漸く、自意識の問題に取り組み始めたらしい。そのどうしようも無さに。然し、それは本当のことか? 自意識が自意識でしか無い以上、自意識の純粋は形には、自己認識など不可能だからである。それができる、などと言った段階で、それは、他者を意識し、それとの比較検証によって、自己の位置を定めた、ということを吐露しているということになろう。身体というはやりの単語の裏は何か、先ずは、その辺りのことを同時に考えなければ何の意味もあるまい。それが、できるのか? 確認をしたい。
Crime and Punishment
M.M.S.T
横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ラスコーリニコフ
余りに若い時に読んだので、分かり易すぎる感じを持っている為か、ドストエフスキー作品の中では、余り好きな作品ではないが、被害者の老婆は確かユダヤ人だった。ポグロムの実態やジャボティンスキーを生んだ背景を考えながら、再度、作品と出合うと、また違った感覚を持つかも知れない。
「定家」
d’UOMO ex machina
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/18 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪
能
能のテーマの多くは狂気、或いは狂的なまでにポテンシャルを上げられた情念。美もその完全な形に於いては、神々しい姿を提示し、人間など近寄れるものですらあるまい。そのようなイメージを追及しているのならぜひ見たいところだが、今回は、1日のみの舞台の様子。次にチャレンジしてみよう。
Fragments
津田記念日
OFF OFFシアター(東京都)
2012/05/18 (金) ~ 2012/05/22 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪
Fragments
Fragmentという言葉が好きだ。別にヴァレリーのFragments du Narcisseを思うからではない。断片が人間的真実を表す形だからである。それは不完全そのもの。そのような愛おしさを感じさせる何かなのだ。
歌のことづて
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
アトリエフォンテーヌ(東京都)
2012/06/15 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
因縁
このところ、閉める劇場が結構あるようだ。矢張り一抹の寂しさを覚える。麻布が未だ陸の孤島だった頃、結構、界隈に出掛けたものだ。その一角が、閉まるとなれば、これは行きたい。
ひとり芝居集 「蜜/夜光」
カトリ企画ANNEX
atelier SENTIO(東京都)
2012/06/02 (土) ~ 2012/06/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
鏡花を一人で
一人芝居で鏡花を演じる役者さんは、結構いるようだ。文体の妙に惹かれるのだろうか。それに対し、犀星とは珍しい。いずれの作品にも興味あある。
【初日・千穐楽売切!】Nine-to-knuckle down
HIME企画
劇場MOMO(東京都)
2012/05/17 (木) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
エージェント
007は派手だが、実際のエージェントの活動は、基本的には極めて地味なものだ。敵に簡単に勘づかれてしまっては、情報収集がままならないからだ。それは重々承知の上で規格外なのだろう。ダーティーなことを平気でやることで有名なモサドやFSB(旧KGB)だって、仕事の大半は情報収集であって、暗殺ではない。ただ、やり方がエゲツナイだけだ。
ところで、HIME企画は、どんな展開を見せてくれるか、楽しみである。
どらえも のびと肉体回帰
超歌劇団
木場公園 多目的広場(東京都)
2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了