なぞらえ屋~開闢九重千曳~
La・Moon
前進座劇場(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪
アメノウズメ
UZUMEは、あめのうずめと関係があるのだろうか? あるとすれば、危機を救う女神と解くことができるが、簡単すぎるな。いきなり龍が出てくるのもゲーム的ではある。なぞらえ屋というのも、良く意味がわからないし、九龍と言えば、今は無き巨大スラムであるから、黒社会のネーミングとしては適当か。まあ、訳は良く分からないのだが、面白そうではあるので見たい。
荒野1/7【全日程終了・ご来場いただきました皆様ありがとうございました!】
鵺的(ぬえてき)
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/08/07 (火) ~ 2012/08/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪
孤独
総ての生き物は絶対的に孤独である。誰かの代わりになって死ぬことは基本的にできないからである。死は、常に自分自身の死であるが、認識的には他者の死でしかあり得ない所に我らの孤独の二重性がある。
実際のことを基に創作された作品だとの話だが、死に共通性があるか否かも考えのヒントくらいにはなるかもしれない。
魔王調整官
劇団リベラトリックス
アドリブ小劇場(東京都)
2012/08/03 (金) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
調整官は神のパロディ?
言うまでもなく魔だの悪だのは、神の属性である。対立概念が無ければ、神などというも愚かなことだからである。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の教え通り、神が世界を作ったのなら、自らの存在証明をするために悪魔も作ったのであり、その後彼らを管理するのも神の役目であろう。まあ、調整官、も作ればいいわけだが。ただ、作っていなかった場合、調整官自身が神、という構図もあり得る。
招待されなかった客「ご来場誠にありがとうございました!」
劇団東京乾電池
アトリエ乾電池(東京都)
2012/07/28 (土) ~ 2012/08/04 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪
オトボケ
不倶戴天の敵同士が、こんなシチュエイションで出会う、という発想が良い。悪戯感覚満載という所だろうか。残念ながら今までこの劇団の芝居を見ていないのでぜひ見てみたい。
タニンノカオ~人命救助法2012
シンクロナイズ・プロデュース
東京アポロシアター(東京都)
2012/08/09 (木) ~ 2012/08/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
安部 公房
矢張り好きな作家の一人である。どんな舞台に仕上がるのか。楽しみだ。
「他人の顔」は映画にもなった。原作で、理Ⅲ出身の彼は、医学的なこともきちんと描写していたが、問題は、やはり複合意識としてのコンプレックスの問題だろう。複雑系の考え方で解いてゆきたい問題だ。
職業◉寺山修司(1935〜1983/1983〜2012)
重力/Note
STスポット(神奈川県)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/23 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
寺山 修司
寺山を文化的に呼吸してきた世代ではあるが、いまだに好きな作家の一人である。様々なコンプレックスを持ち、人生そのものに一種の距離感を持っていた人のような気がする。話したことは2度しかないし、それもほんのちょっとの間だけだったが、頭の回転の速い人であった。彼の作品とドキュメンタリーとをどう調理するか。ぜひ見たい。
結婚披露宴会場で演じられる「三人姉妹」
Theatre Polyphonic
アンフェリシオン・レガーロ(東京都)
2012/07/10 (火) ~ 2012/07/12 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪
試金石
近、現代劇上演に関して要の位置にいるのが、チェーホフだろう。演出法にしても彼の作品の前と後では、本質的な何かが変化した。それをどのように現代の演出家がアレンジするかは、誰しもが見たい、と思う所だろう。
また、外から内へと変化した創作の内容を、どのように表現できるか、役者の地力が試されるシナリオでもある。真に力のあるものを期待する。
天地に咲く 【全18ステージ無事終演致しました!皆様のご来場まことにありがとうございまいた!】
劇団熱血天使
d-倉庫(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
幕末
この時代、日本史の中で最も変化に富み、面白い時代の一つだ。おまけに、我々の現代生活の中に存在するイデオロギー的な問題は、殆ど総てこの時期から始まっているので、興味は尽きない。史的にそうなので、そういった背景を意識しながら、どのように物語が紡がれるか。興味津々。
Doll Castle ~人形の城~【当日券あります】
Souse
高田馬場ラビネスト(東京都)
2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
第三の道
デュアリズムは嫌いである。従って弁証法的に第三の道、居残りを選ぶのではないか。ニヒリスティックな説明を読めば、こちらの方が論理的帰結としては正当だろう。何れにせよ、あまり期待されることばかりはしたくない。
夜と耳
シアターオルト Theatre Ort
atelier SENTIO(東京都)
2012/07/12 (木) ~ 2012/07/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
開高健
安吾だけではなく、開高 健も様々な実験の中で、感覚を限定するというコンセプトで書いている。尤も、書き方、扱い方は、大分異なるとは思うが。安吾、太宰に限らず、無頼派は織田作之助も良い。檀はちょっと外れるような気もするが。演出の方のチョイスが良いね。
『孤独の惑星 (コドクのホシ)』ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
劇場HOPE(東京都)
2012/07/20 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ガイア
生命誕生時、無論、其処に知性などあるわけはなかった。あったのは、炭素や窒素、アンモニアなどと原始の海、そして結晶作用であろう。だが、事実はそうであったにしても、想像力の働かない知性は不毛である。どんどん、想像力を働かせて、我らの物語を紡ごうではないか。ニンベンに夢と書いて、儚(はかな)いと読む。我らはそのような存在なのだから。想像力を使って、目いっぱい遊ぶのだ。
朗読劇「夢の中では懐かしく」
代野英人プロデュース
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2012/07/14 (土) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
キッドアイラック
個人的な経験で恐縮だが、キッドアイラックとは、ずいぶん長い御縁だ。今の場所に移る前からの御縁であり、自分の関わるグループの展覧会や近しい人々の催しも、この会場を使わせていただいている。
面白いもので、説明文を読んでいて、やはり、キッドアイラックタイプなのだな、という気がする。微妙なな何かが共通するように思うのだ。で、自分には珍しく、近い感覚で見ることができるような気がする。だから見てみたい。以上だ! 余り近い感覚を5で評価するのは、恥ずかしいので4にしておく。
東京アメリカ
範宙遊泳
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/07/08 (日) ~ 2012/07/15 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
批評性
タイトル、説明文、フライヤーのデザインそれぞれにシャープな批評性を感じる。これは見たい。自分の批評意識と何が重なり、何が重ならないのか、その理由も見て考えたいのである。
病んだらおいで
ソラトビヨリst.
新宿シアターモリエール(東京都)
2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪
時代
発想の転換をする人は居ても、それが現実にならないこの国の歪みをこのような形で受け入れている現在、その先まで、見ることができれば。おそらくそのように作られてはいまいが。もう20年近く前になるが、当時、ドイツでは、不況で職を失う人々の問題を解決するに当たって、ワークシェアという考え方が実践されていた。日本のように、能力のある人まで辞めさせて、残った人だけで、過労死するほど働くという滅私奉公とは逆に、仕事が少ないなら、その少ない仕事を皆で分け合おうという発想であった。日本にもこのことを知る人は多かろう。而も、声を上げても認められない。今の原発反対と同じようにである。この歪みを打開する知恵を織り込めていたら、素晴らしいのだが。
ゾンビ×幽霊×宇宙人「オール恐怖大行進!!」【ご来場・応援ありがとうございました! 次回は11月! からくりサーカス~サーカス編~を上演いたします。 乞うご期待!!!】
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2012/07/12 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ヒト
世の中で一番怖いもの、それはヒトである。ゾンビ、宇宙人、幽霊なにするものぞ! っと笑いとばしてしまいそうだ。フライヤーの形はなんとなくDNAの螺旋を思わせるし、恐怖を明るい笑いに変えてしまいそうな雰囲気プンプン。
いい嘘、悪い嘘
山田ジャパン
ウッディシアター中目黒(東京都)
2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
嘘ついたらつき続けなきゃならない
100回で済む、なんてのは嘘だよね。嘘の怖さは、永久につき続けなければならないこと。そのうちに忘却とか、論理的矛盾とかが出てきてどうしようもなくなるのにね。馬と鹿な人は、そういうことに気付かないか、互いに忘れて助かっているだけだよね。って話。おめでたい話にしたいね。
ウィンドミル・ベイビー
演劇企画集団・楽天団
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2012/07/04 (水) ~ 2012/07/06 (金)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
アボリジニと被災三県
日本でどれだけの人が、アボリジニの置かれている状況を知っているだろう? この作品も同化政策によって子供たちを奪われたアボリジニに対して、オーストラリアの政府関係者が発した差別発言に対する答えとして、アボリジニ作家、ミルロイが書いた作品である。
この作品は、アボリジニの作家が初めて受賞したパトリック・ホワイト賞でもある。受賞させるか否かで、政治的判断があったか否か、その点も確認されるべきであるが、白人の意識が本当に変わったか否か、この作品は、問い続けるであろう。
今、福島をはじめ被災三県は、被差別との戦いの中にもある。福島生まれの大方さんが、今、各地でこの作品を演じるのも、差別、被差別の問題を演劇を通して、先ずは感じてもらいたい。そのうえで、新たな人間らしい生き方の縁になれば、との祈りからであろう。
ここに直接は出てこないが、沖縄に対するうちなんちゅの差別も当然指弾されるべきである。
骨唄
トム・プロジェクト
あうるすぽっと(東京都)
2012/06/28 (木) ~ 2012/07/01 (日)公演終了
未来の担い手たちに告ぐ
ThreeQuarter
池袋GEKIBA(東京都)
2012/07/15 (日) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
「時計仕掛け
のオレンジ」を思い出させるような感じだろうか。自分は、キューブリックの作品中、最も好きな作品なのだが、このようなテイストで繰り広げられる話には、とても興味がある。期待している。
群青カーニバル
バッカスカッパ
劇場HOPE(東京都)
2012/07/12 (木) ~ 2012/07/16 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
イマージュのギャップ
案内のコピーとフライヤーの色、タイトリングのギャップに何か隠されているような感じを持つ。これも惹きつけのテクニックであろうが。ちょっと粋ではないか。