「幕末千本桜」
劇団アニマル王子
ブディストホール(東京都)
2013/10/02 (水) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
温故知新
歌舞伎にはそんなに詳しくないのだが、「義経千本桜」を下敷きにしているということは、歌舞伎にも素養があるということなのだろう。古典をベースにしているということは、伝統を踏襲するにしても異化するにしても、これは相当な基礎力を要すること。きちんと拝見したい。
もしも僕がイラク人だったら
カムヰヤッセン
東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
イラク
ファルージャはどうなっているか? サドルシティーは? そしてバスラは? クルドエリアは未だ安定しているのか? バクダッドでも既にDUの被害が現れているはずだ。イラク戦争前にイラクに居たパレスチナ難民たちのその後は? アホなアメリカのせいでイラクは塗炭の苦しみを未来永劫味わわなければならぬ。アメリカ、イギリスなどイラクでDUを使った国々を戦争犯罪で告発せよ。損害賠償を求めよ! 最低、年間100億ドル程度は。あの馬鹿どもを止める方法は他にない。
短編集 幻獣の書
楼蘭
新宿眼科画廊(東京都)
2013/10/11 (金) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
ゴーストライター
ラズカルズ
上野ストアハウス(東京都)
2013/10/10 (木) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
タイトルとあらすじの関係や如何に?
これを見極めたい。様々なシチュエイションが考えられそうである。だが、拷問された果てにある恋とは? ライターの書いた物語に興味を持った異性がそうなるなら兎も角、本当に拷問を受けて血だらけ、膿だらけ、下手すれば、垂れ流し状態なら死んでも逢いたくないな。死んだ後ならご勝手に だが。
「鉄輪」二題
shelf
代々木能舞台(東京都)
2013/10/15 (火) ~ 2013/10/15 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
能
が扱うのは、一種の狂気である。そう言ってよかろう。それ故に単純で深い。それに対して現代は、やたらとエクスキューズのつく時代、その分浅い。これが、根本的な差であろうが、どう舞台化するか極めて興味深い。
Clash Point
劇団スクランブル
シアター711(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
あはは
笑うっきゃにゃい! そんなシチュエイションが浮かんでくるタイトリングも上手いし、、センスを感じる。コメディーはシリアスものと違って難しい。そして、その難しさを超えるのは、やはりセンスというほかあるまい。センスには、無論、いくつも意味があるが、外す方向とか、タイミングとかは、いちいち理屈で納得させることは、困難である。相当敏感な者でも試行錯誤が必ず必要になるほどだ。無論、笑いの底に、または向こう側にある意味を示唆できなければ薄っぺらい作品になってしまう。その辺りの匙加減も大変に微妙なものなのである。以上諸々の調合バランスがとれており、尚且つ、普遍性に届いているのが、王道。これらのことができた上で蹴っとばすのが、鬼才、狂的天才だろう。果たして、どのレベルを目指し、どんな舞台を観せてくれるか楽しみ。
ゴドーを待ちながらを待ちながら
トツゲキ倶楽部
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/10/07 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
原作は様々なアレンジに対応するが
Waiting for Godotほどいじれる作品は少ないと思うが、原作の構造が単純化の極限を走っている為だ。演出家がこのことに気付かなければ、その「演出家」は、演出家としての才能は無い。そう思った方が良い。説明を読むと劇中劇という構造がプラスされているであろうことが分かるが、問題はそのメタレベルをどのように設定してくるかに掛かる。期待しよう。
月刊小玉久仁子10月号「女心と秋の空」
ホチキス
スタジオ空洞(東京都)
2013/10/22 (火) ~ 2013/10/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
変わり易きもの
代表として女心と秋の空というわけか。そういえば、雨量が最も多い月は、秋だ。露時期より多いのである。無論、台風のせいだが。そういえば、ハリケーンの名前には、女性の名が用いられる。変わり易い女心の原因には、女性の置かれている社会的位置が関係しているということか? 不公平感なんだろうな。いずれにせよ、多様な形で爆発させてもらいたい。
言音の貸屋 ~ことねのかしや~
劇団ヒラガナ( )
高田馬場ラビネスト(東京都)
2013/10/04 (金) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
七味のサムライ2~琉球編~
Rooter
上野ストアハウス(東京都)
2013/09/19 (木) ~ 2013/09/23 (月)公演終了
櫻ふぶき日本の心中
椿組
ザ・スズナリ(東京都)
2014/01/15 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ゴリは×
左翼とアナーキストの理論的相違は、革命を展望する時、その諸段階の理論化で左翼は、論理的必然をその骨子とするが、アナーキストは、体制から革命への必然性を論理化していない点にあると言う。一方、論理というものは、そのオーダーを決めてしまえばあとは自動的に尖鋭化してゆくものだ。アナーキストは、その辺りのことが分かっているし、何より自由を標榜する者たちであるから、論理のオーダーそのものを疑う。従って必然的に、自動化しない。日本というのは、左翼と同じような間違いを犯すアホなシステムである。そんなことは、真っ直ぐに物を観、判断する訓練を積み、更に、自らを散々疑うだけの知性を具えていれば、それなりのパーセンテージで辿りつくことができる帰結なのであるが、それができないストイックな転向左翼、日本人とは、何と滑稽で惨めそのものであることか。椿組なら、その辺りを土俗的に下から解放する知恵を持っていよう。弁証法は下降してこそ、その威力を発揮する。
迷中の学舎
集団as if~
笹塚ファクトリー(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/13 (日)公演終了
旅のしおり2013
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2013/10/09 (水) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
センス
フライヤーからそのセンスの良さが伝わってくる。旅である以上、命が懸かるのは当たり前。だから、方向性とリアクションをキチンと瞬時に判断することが、必要不可欠。そして、風のようにさらりと身をかわす術も。日常は、淀んでグロテスクなのは、分かり切ったことだから、基本的に何も持たず、旅を続け、年老いて動けなくなったら、その思い出を糧として生きるのが良かろう。
熱海殺人事件
47ENGINE
タイニイアリス(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/08 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
劇団の特色が良く出る作品
つかさんは当て書きの名人だったが、この作品は、ホントに様々なバリエイションを創りだせる作品の代表格だろう。自分も今までいくつかの劇団が演じる今作を観てきたが、劇団によってホントに味わいの異なる作品に仕上がる。それだけにどの劇団が演じるにせよ、毎回楽しみな作品である。期待している。
2番目の女たち。
崖っぷちウォリアーズ
劇場HOPE(東京都)
2013/10/08 (火) ~ 2013/10/14 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
The last Man
だったりすると、ホントに奪い合いになるかも。そうなったらなったで♂はにげだしちゃったりして!! 招かれざる客とはどんな客だろうか? まずは、その辺りが気になる。そう言えば、友人にモテ過ぎて女恐怖症になり、女嫌いになった奴がいたっけ。何せ、学校帰りに待ち伏せされたりしてたから、無理もないけれど。
TAKE-MITSU~反逆のラビリンス~【公演終了!次回は2014年2月。】
キタムラ印
ウッディシアター中目黒(東京都)
2013/09/27 (金) ~ 2013/10/02 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪
近未来
不気味の谷を経て、アンドロイドやバイオノイドの進化は、これからも加速してゆくだろう。現在、放射能に弱い半導体以外の素材や基本的部品の生産が可能になると、昆虫の持つ武器を人型に適応するように改造して、効率よく気付かれずにターゲットだけを確実に殺るタイプなどが、秘密警察などに使われるようになるかも知れない。最も、そんなものが開発されても、当然秘密である。サスペンス部分が上に挙げた位怖いと面白いのだが。
さくら
劇団演者
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
青ざめた大地
母なる海は血に染まり、大地は蒼褪めた。それが、戦後の風景だろう。其処に狂気のように桜が咲く。桜が狂気に見えるのは、大地の吸った血のせいだ。主権者、裕仁の為にあたら犬死せざるを得なかった民の血である。
蝦夷地別件
ピープルシアター
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2013/10/10 (木) ~ 2013/10/16 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
船戸作品
全作品の演劇化許可を受けている、実力派ピープルシアターの作品。言うまでも無いことだが、歴史(正史)とは、勝者に都合よく作られた物語である。だが、旧くは東北以南、北海道を領していたアイヌの土地を侵略し、略奪し、殺し、騙して、日本国とし、同化政策によって、血統を根絶やしにしようと図ったのは我々、和人である。未だに、北海道では、混血のアイヌに対する差別は露骨である。日本の北、南双方の極にある被差別地域、北海道と東北、沖縄の側からの声を、今、我々は聴かねばなるまい。
青ひげ公の城
非シス人-Narcissist-
サンモールスタジオ(東京都)
2013/09/26 (木) ~ 2013/10/03 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ジル・ド・レ
ジャンヌ亡きあと100年戦争の名将、名君と領内で謳われたジルは稀代の暴君に変貌する。ジャンヌが戦場にあった時、彼は、影のようにジャンヌに寄り添い守った。然るに、彼女が英軍に引き渡され、殺されるに及んで、彼は領内の少年数百人をかどわかし拷問の末に殺害したとされる。
自分は、その原因を黒魔術によってジャンヌを蘇らせる為の儀式だと解釈している。ジルは、武将として頗る優れていたのみならず、当代一流のインテリであり、ディレッタントでもあった。その彼が、ジャンヌを蘇らせる為の施策として、当時唯一頼れたのは、黒魔術以外にない。
恐らくは、この儀式のもたらす恐怖に尾ひれがついて、青髭伝説が生まれ、後代の芸術家が、作品化したということだろう。何れにせよ、ジャンヌも、このように解釈した場合のジルも大好きなキャラクターである。
サスライセブン
東京アンテナコンテナ
ザ・ポケット(東京都)
2013/10/01 (火) ~ 2013/10/06 (日)公演終了