押入れのちよ
演劇集団 笹塚放課後クラブ
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2014/10/28 (火) ~ 2014/10/30 (木)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
座敷童or コロポックル?
小さな者は可愛い、とは清少納言だが、これは、我々ヒトの本能に根ざした普遍的な感覚だろう。単に親のみならず、種の生存の為にその方が有理だからである。何れにせよ、押し入れの中に居る可愛らしい何者か、という設定は、頬を緩ませる。それに童、コロポックルやノーム、ドアーフなどは、皆、自分の大好きなキャラクターだし。
【全日程終了】葉桜/ぶらんこ 【ご来場ありがとうございました】
7度
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
岸田 國士作品
上演の難しさは、とびきりセンスの良かった彼の感覚を何処まで推し量れるかにあるだろう。演出は勿論のこと、演じる役者自身が、深くイマジネーションを働かせなければ、陳腐そのものに堕してしまうのが、彼の作品の怖い所だ。その点をキチンと押さえた演出、演技であって欲しい。
Memento Mori
K-FRONT+
劇場MOMO(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/02 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
戦争のリアルを何処まで描けるか?
この植民地で勢力を相変わらず保っている者の多くが、撤退した司令部に居た連中の末裔であることは、今更、申し上げるまでもない。そんな糞野郎をひっくり返せない、社畜や能無しが、この植民地人の実体である。さて、こんな実情を、この実情が齎す結果として描くことが主眼になろうが、最初の敵が誰か、という観点も忘れて欲しくない。最初の敵は、自分達に命令だけ下しておいて裏切った司令部であろうからだ。そのような意見を述べ、その最初の敵を倒しにゆく兵士が一人ぐらいいても良い。
アポトーシス
0 LIMIT
浅草リトルシアター(東京都)
2014/10/28 (火) ~ 2014/10/29 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪
神にも良心があったのか?
絶対とされる唯一神だが、その神にも幾つかの弱点はある。例えば、自らが善であることを証明する為には、悪を対置させなければならないが、総ての創造主であると規定されていることが正しいならば、悪もまた、神の創造になるのであるから、アポトーシスが、生存主体に組み込まれているとすれば、それは、選択の自由を生存主体の判断に任せることを意味する。だから、ある意味良心的、逆に神の罠、責任放棄とも取れる。何れにせよ、こういったことが、神の弱点に繋がり得るのである。喜劇的視点から描かれるということは、この程度の初歩的神学問答についても、追求と茶化しがあるということであろう。実力を拝見しに参りたい。
おもてなし
玉造小劇店
ザ・スズナリ(東京都)
2014/11/18 (火) ~ 2014/11/26 (水)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
形ばかりではあるまい
本物のもてなしを見せることによって、政権中枢に図々しく居座る下司共の茶番を明らかにして欲しい。金持ち争わずであろうから、そこは、やんわりとで良いが、キチンと本質的批判をして欲しいのだ。あんな下司共にも分かるように。
パラ・オルト・メタ・シティ
フロアトポロジー
d-倉庫(東京都)
2014/12/26 (金) ~ 2014/12/29 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
必然
関西では、関東以北で生産された野菜などは、随分安く売られているらしい。 ところで、こういった現象を風評被害という馬鹿がいるが、トンデモナイ。レベル7の原発人災事故を起こした東電・自民党政権の失策の結果である。まあ、当然だろう。政府・東電の情報隠しや悪質な嘘とプロパガンダ、放射線管理区域の数倍の線量が観測される地域への人々の還流等々と共に、推進側組織による被曝者管理(IAEA,エートスプロジェクト等)の実体を知る人々は、日毎に増えている。愚か極まる政治屋や経済界、御用学者に官僚などの言うことを誰が、まともに信じるものか! こんな時代背景で、このような作品が生まれるのは、必然である。被曝による生殺しよりは、完全に終わらせた方が良いと考える者が増加するのも必然なのだ。馬鹿の代表である安倍も知るが良い。うぬら阿保の繰り出す馬鹿馬鹿しい「政策」が、この国を駄目にしているのだということを。秘密保護法と名付けた情報隠蔽法を施行することに意味などない。何となればうぬらの正体は見え透いているからである。このような批判的見解を潰す時、うぬらを待ちうけているのは、まぎれも無く、うぬら自体の崩壊である。
泥の子
劇団 きみのため
劇場HOPE(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
敗戦後
親を失った子供達にとって、戦中よりも戦後の方が、厳しかったことは良く知られてはいないだろう。戦中は、滅私奉公で、親を失った子を、社会の子としてフォローする大人達や町内会組織などもあり、家が焼かれていれば、手を差し伸べる大人が居たり、駅で野宿をしている子供に、食べ物を与える大人が居た。然し、戦後は、そういった箍が外れた為、人々は自分のことを最優先するようになった為、また、配給制度などの遅れの為、戦災孤児の状況は戦中より悪化していた。3年後ともなれば、闇市などもあちこちに立ち、子供達は、そういう場所で働いたり、担ぎ屋の手伝いをしたり、靴磨きをしたり、或いは、養子として貰われていったり、徒党を組んでカツアゲをしたりと様々な暮らしをしていた頃だろう。姉弟の視点ではどう描かれるのか、興味深い点である。というのも、女の子は、比較的早い段階で、養子になったりした比率が男の子に比べて圧倒的に高いからである。何れにせよ、戦争の最大の犠牲者である、子供の視点からの戦後という発想は良い。感動的な側面だけでなく、生きてゆく為に、彼らがしなければならなかった犯罪行為をも作品中に織り込んでおいてほしいものだ。
愛フォンブース
劇団フルタ丸
「劇」小劇場(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
携帯の物神性
ということになっちゃってる、という恐ろしい説明。でも、パソコンにしろ、携帯にしろ、既に我々は、ITの奴隷であることは、疑いも無い。そのこと自体、無論大問題であるが、更に救いようが無いのは、利便性という表層に囚われて、その意味する所を、殆どの人が考えることさえ、しなくなってしまったことだろう。その事に、対する鋭い批評ということが言える作品になるのではあるまいか。
CHRIST~クライスト~
絶倫マリー
六行会ホール(東京都)
2015/01/09 (金) ~ 2015/01/13 (火)公演終了
Lucifer
Ammo
d-倉庫(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
football
に魅了されたのは1993年、日本でFifaアンダー17大会が催された時だった。生まれて初めて、サッカーについて真剣に考え、世界の一流プレイヤーと朝から晩まで、1日中、一緒に過ごした。時々、選手に混じってボールも蹴った。こんなに面白く、エキサイティングで知的なスポーツを他に知らない。世界中で人々が何故これ程熱狂するのか、自分で世界トップクラスの選手と付き合ってみれば分かる。Jリーグを作ろうという話が出たのも、この時だ。
おまけに、自分のお気に入りはLuciferである。
御処河原家の瞬間(ごしょがわらけのまたたき)
ビニヰルテアタア
3331 Arts Chiyoda B104(東京都)
2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
もつれ
お大尽というものは、面倒臭いものである。日本の場合だと、寺の守りや檀家総代としての務め、旧家であれば、名主や村方、町方三役などの務め、遺産も正妻ばかりじゃないから、グチャグチャで、本家の跡継ぎが若くして他界したりすると、親族・倦族が寄ってたかって、本家の幼い跡継ぎを蔑にしつつ、アリバイを作りながら、財産を掠め取るなんざ、当たり前。世の中の汚い部分ばかり観て育った、本家の総領息子は、ぐれて碌な者にならない。これ、ホントの話だぜ! だから、恋のもつれがどう絡まるかは重大な結末を招く。
2つの重力の間で
屋根裏展望台
王子小劇場(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
とどのつまり
大したことをしやしないんだし、実際にできることは限られているので、案外リアルな作品になるだろう。二つの重力は恋愛引力との関連も連想させる。そのつもりでつけたタイトルだろうし。劇団名を名付けるセンスといい、フライヤーのセンスといい、中々の力と観た。
匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉
劇団印象-indian elephant-
シアター711(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
作・演 鈴木 アツト氏
となれば、観なけりゃ損!
ボーダーを問題化した作品と聞いている。
ボーダーレスという言葉も最近、余り耳に
しなくなったようだが、ボーダーの問題は
益々、入り組み見え難くなっているだけだろう。
この予測が当たっているとすれば、この時期、
このような作品を上演することの意味は益々
大きいと言わねばなるまい。
【終演しました】断食芸人【ありがとうございました】
指輪ホテル(YUBIWA Hotel)
パラボリカ・ビス(東京都)
2014/10/25 (土) ~ 2014/10/28 (火)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
カフカ
は自分が初めて読んだ近現代世界文学というわけではないが、少なくとも、現代を意識させた世界文学お嚆矢である。本格的に文学の世界に入ったのも、カフカを通してであったので、最も好きな作家の一人であり、断食芸人は、彼の作品の中でも好きな作品群である。思えば、「審判」の主人公、ヨーゼフ・KのKは、カフカ自身なのであろうし、カフカ自身、人間は一つの生しか生きられない、ということを言っている。カフカとは、生の裸形なのである。
わるくないもん
人間嫌い
STUDIO543中野店(東京都)
2014/11/03 (月) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪
居直り
若い感性の居直りを感じるタイトルだが、設定が女性刑務所。こちらの予想を裏切るだけの展開を期待する。DNAの二重螺旋のような捻りを加えてにゃ!
SKY RUNNER
SPINNIN RONIN
d-倉庫(東京都)
2014/10/15 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
人力飛行機舎
寺山修司が偉く拘っていたのが、人力飛行機であった。寺山に限らず、ライト兄弟が初飛行に成功する迄に、多くの今ではその名も忘れられてしまった人々が、空を飛ぼうとした。エッフェル塔から、人工の羽を取り付けて飛び降りた人もいたし、どうも、人間は、空に憧れるものらしい。肩甲骨は、昔、我々に撥ねがついていた時の名残だ、なんて発想は、結構色々な人がするわけだし。加藤 登紀子が歌った中島 みゆき作詩・作曲の“この空を飛べたら”の人気は高い。だが、今作、出演者の殆どはダンサーなどで、役者の数が少ない。その分、身体パフォーマンスの激烈さに身体が耐えられるか否か、という問題kがあって、キャストはA,Bともに全員が出演するのだが、変則キャスティングをしているのだ。ダンスの好きな方も、役者の絶対数が少ないが、ダンスと演劇が、どのように交錯し、ダンスの身体がどのように演劇化するのか、或いは役者の身体はダンスの身体をも演じ得るのか? といった身体性や呼吸法、身体の物理学的に合理的な使用法などに対する修練も拝見したい。
暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
あうるすぽっと(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
生物学的にも女性が強い
のは、常識。まあ、男性社会では一応、受け身という形になるが、だからこそ、そこでの社会的地位は、男にとってほど、重要ではない。男はそれが無くなったら唯のカス。無意味、であるのだから。
君が眉毛を剃った日
なば缶
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了
みわたすかぎりのセカイ
Cooch
劇場HOPE(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
In The PLAYROOM
DART’S
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了