精霊流し
Soorasia
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2017/08/24 (木) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
子供の頃旧盆には、良く精霊流しをしたものだ。近所の川に流し、それが海に下ってゆくのが、良く見える場所からも、山からの湧水で野点ができるような場所にあった渓流からも。蛍が舞い、その様は魂を載せているようであった。
【第29回池袋演劇祭参加作品】『落語の国のアリス』
ラチェットレンチF
萬劇場(東京都)
2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
コンセプトは和用折衷のようだが、フライヤーのセンスは和、このチグハグが何とも言えず落語的ではないか? 無論、このフライヤー全体の各要素のあしらい方にはセンスがある。
追放選挙
SANETTY Produce
新宿村LIVE(東京都)
2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
15 Minutes Made Anniversary
Mrs.fictions
吉祥寺シアター(東京都)
2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ナンセンスを目指す劇団もあるようだ。単に無意味なだけでなく、面白かったり、怖かったりを何処かで感じさせてくれるとありがたい。狙いが見えるとナンセンスではなくなるけれど。
野外劇-誕生-
88生まれの女たち
旧・高田小学校 校庭(雑司が谷)(東京都)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
三十路を前に、未来の無いこの「国」で女性たちは、どんな覚悟で生きてゆくのか? 関東もかなり核汚染が激しいし、食物による内部被ばくの問題は、その深刻さが隠蔽されているだけで、一向解決などしていない。おまけに貧しいとなれば、贅沢な汚染の少ない食物の調達も難しかろう。まして子供への影響も、と考えだしたら・・・。
ロンリーアクタープロジェクト 番外編
きまぐれポニーテール
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2017/09/23 (土) ~ 2017/09/24 (日)公演終了
もう独りのSOS
@art。
アトリエファンファーレ東池袋(東京都)
2017/09/01 (金) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
新ハムレット
MSPインディーズ・シェイクスピアキャラバン
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2017/08/18 (金) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
Challenge!
take in ~stack up comedy~
ウッディシアター中目黒(東京都)
2017/08/24 (木) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
国家戦略の柱だったら、この「国」は、当然説明に書かれたような判断をするだろう。3.11人災、四日市公害、スモン、非加熱製剤、水俣等々、数え上げればキリがない。わけても3.11の被害矮小化、情報隠蔽・操作、測定方法による嘘づくり等々は既に犯罪である。裁かれるのはまず、この「国」でなければなるまい.
バールの賛歌 ~バールを愛した女
東京演劇集団風
レパートリーシアターKAZE(東京都)
2017/08/25 (金) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
愛して死ぬのが詩と詩人の宿命ならば、潔くそうするのが良い、とは誰しもが思う所、然しながら死後の世界を確たるものとして根拠づけることができる者が一人として存在しないことが、この美しい思いを無に帰してしまう。であれば、なるべく破滅的に生きることこそ、詩ではないか? そう考える人間がいたとして何処に不思議があろうか?
バルバトス
TABACCHI
小劇場B1(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
インパクトのあるフライヤー。突き落とす動機が、説明通りか否かは兎も角、矢鱈攻撃的になっている人間が東京には多い。余裕を失くしているのは明らかだろう。
メモリ
戯画演劇団 少年♂アダルト
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
シンギュラリティーに第三惑星&第四惑星の三十億年来の発達史を絡め、ちょっと安直だがロミジュリを絡ませて壮大なSFスペースファンタジーとして提示するという意気込み。やや盛り込み過ぎの感がないでもないが、その壮大に期待。
人生が二度あれば
演劇革命企画
四谷フラワースタジオ(東京都)
2017/08/15 (火) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
ほどなる。然し、セカンド同士因縁の敵に出会ったとして、生まれ変わって姿、形も変わっていように、互いにどのように相手を認識し得るのか? まずはその辺りが自然に展開しないと。
ほころび
スポンジ
OFF OFFシアター(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
恋の成就が目指すのは、あなたのDNAが欲しい、ということに尽きよう。その恋にほころびが出来するとすれば、核被害だ。ICRPの認めていない、しかし他の原因は考えにくい内部被ばくによるDNA・RNAの傷によるほころびがまず考えられる。
この予測は、恐らく、劇団の表現するものとは違うだろう。そうであることを願っている。だが、現在、日本に生きる我々に日々襲い掛かっている現実である。目を背けることができないのも事実である。
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あの樹の下で
劇団グスタフ
シアターグスタフ(東京都)
2017/08/24 (木) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
グスタフは、自劇団の気負いの割に掘り下げが浅いような気がする。”ひめゆり”を扱うというのなら、それがどれほどのことなのか、深く考えたものであって欲しい。自分は沖縄本島に1か月滞在したことがある。滞在先は金武の一画。キャンプハンセンに内包されたようなエリアだ。毎晩、金武で飲んだ。当然、多くの米兵とも話した。然し、彼らに同情することはしなかった。何故なら、彼ら1人の死に対し、相手方は戦闘員だけで50人以上の死者を出すからである。断っておくが、それでも20歳前後の彼らが、自分を含め、チャラケタ日本の若者より必死に死に向き合っている姿勢は痛いと思ったものだ。ところが、沖縄戦の悲惨はこんなセンチメンタリズムが入り込めるような生易しいものではなかた。而も、味方であるハズの日本兵から自決を迫られ、唯でさえ、差別された状況からの解放を願って必死の戦いをしていた沖縄の人々を苦しめた。このヤマトンチューの卑劣を糾弾する視点程度は最低限入っていて当たり前。自分の面倒をみてくれたウチナンチューの友人は、南部戦跡にだけは連れていってくれなかった。その気持ちの重さを、自分は今も心の砥石にしている。
しょうちゃんの一日
風雷紡
d-倉庫(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
いつも心に響く作品を見せてくれる風雷紡、今回は狭山事件だという。石川さんの「起訴事実」に関しては、実証実験との矛盾や証拠とされたもの・ことの不自然が目立ち、当初から冤罪の可能性が高いことが指摘されていた。また、野間宏をはじめ、多くの文化人が、裁判所の判断について様々な論証と共に異議を唱えたことでも有名である。この戦後史を代表する冤罪事件について部落差別を含めた様々な視点から、深い作品を仕上げてくれていると思う。是非拝見したい。
GIRLS PRISON OPERA~ガールズ プリズン オペラ~
ドラマデザイン社
ワーサルシアター(東京都)
2017/08/23 (水) ~ 2017/08/27 (日)公演終了
期待度♪♪♪
犯罪に走る子供達は痛い。それは、少年も少女も同じである。その痛みの拠ってくる所から、彼ら・彼女らは牙を剥く。その表れが犯罪名であるにすぎまい。その視座があれば、成功するだろうし、なければ失敗する。その程度のことは直ぐに分かろう。問題は此処までキチンと見た上で創作しているか否かだ。
夕凪の街 桜の国
“STRAYDOG”
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
原爆投下直後の無音の時間、太陽がもう一つ現れたような強烈な光、目玉が飛び出すほどの爆風、この世の終わりかと思われるような、聴いたことも無い轟音、カルメ焼きのような雲が成長する不気味な過程、一瞬にして蒸発してしまった人々の残した影、広島に落とされた原爆が齎した惨禍である。今また、トランプは、広島に落とされた原爆とは比較にもならないほど大きな威力の核爆弾を落とすと脅している。そんな現在、米軍基地、原発を多数抱える地震国・日本で核に纏わる作品を上演するという。インパクトのある作品を期待したい。
雨季
演劇ユニットG.com
王子小劇場(東京都)
2017/08/16 (水) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
何年も降り続く雨なら、とっくに都市は崩壊しているだろうし、水没しているであろう。ノアの方舟を思わせるような状況であるが、街は未だ機能しているらしい。By the way,子供達が異常な知的進歩を遂げているとすれば、当然、アホな大人たちは駆逐されているハズ。原作は当たっていないので分からないが、この辺りの自然な想像力の展開を如何様に説得していっているのか、興味深い。舞台化する時になって、どのように脚色しているかについても無論である。
日本国 横浜 お浜様
もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡
神奈川県立青少年センター(神奈川県)
2017/08/12 (土) ~ 2017/08/13 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
本牧は、浜の遊び人のメッカの一つだが、無論港が目と鼻の先である為、戦後のどさくさには、外人相手のちゃぶやが流行ったのは周知の事実。黄線、青線などの発想にも似、江戸時代の茶屋の発想にも似た発想の商売だが、幕末から明治にかけて、外国人の妻や妾となった者はラシャメンと差別されたこの国で、外貨の稼ぎ手、食糧調達の尖兵として働いた日本の多くの女性たちの姿を通して、描かれるのは敗戦の本質、ということになろう。ぜひ、拝見したい。嘘ばかり吐く、立法を担う政治屋と行政を担う官僚共には飽き飽きしているのだ。
また三権分立の最後の砦として良心の府たるべき裁判所、殊に最高裁の欺瞞にもウンザリ。
民主主義の根幹たるべき三権総てが修復しようのない瓦解を示している中、為すべきことは、これら国民のまともな意志とは真逆のことをやる連中の一掃と新たなシステムの構築である。嘘の上にどんな楼閣を築こうが、それは単なる砂上の楼閣に過ぎないことを肝に銘じなければなるまい。