「いろいろなおんな。」Volume2
演劇ユニット「みそじん」
OFF OFFシアター(東京都)
2018/07/26 (木) ~ 2018/08/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
DNA的に近い姉妹が、大人になるとすっかり他人になるのは、何がホントの原因なのか? 無論、その原因はいくつか直ぐ挙げられようが、ホントのホントの所、その原因は? それを女性の側から描いた作品になりそうだ。繊細で而も靭いその表現を拝見したい。
デペイズモン
Toshizoプロデュース
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/21 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
dépaysementからタイトルを採っているのだろう。ナクバ以降もシオニストによって、かつてのネイティブアメリカン同様に故郷を追われたパレスチナ人皆が置かれている状況であり、その精神的なしんどさである。イスラエルが国境を定めていないのは、かつてアメリカがネイティブアメリカンを騙し、虐殺して領土を広げていったことを真似てベングリオンらが採った政策を踏襲しているからである。現在では、法などによってこの原点が増々見えにくくなっているが。イスラエルの実行しているこのジェノサイドには、微塵も正義は無い。パレスチナ人には一切罪のない、ホロコースト被害を喧伝することにより、シオニストは、ユダヤ教を政治化して用いているからこそ、正当なユダヤ教徒から世界中で非難を浴びているのだ。
だが、無辜のまま、故郷を追われ難民となったパレスチナ人の多くは、未だに正当な人権をさえ認められない。その結果、彼らの抱える精神的状況がdépaysementなのである。状況はどんどん悪化している。
L4 -Best Laid Plans-
参画自由
d-倉庫(東京都)
2018/07/19 (木) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
プレシンギュラリティーが予測jされた時点まで、既に20年を切っている。日本で爆発的にパソコンが広まったのはウィンドウズ95からだから既に20年以上、それでパソコンのみならず、IT機器は此処まで広がり、最早ITなしに生活することなど考えられない。だが、合理的なコンピューターの作り出す世界は果たして生き物としての人間を幸せにするだろうか? よくよく考えなければならない問題だろう。
#21「コミュニティ」
ソラリネ。
明石スタジオ(東京都)
2018/07/19 (木) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
朗読劇ウキヨホテル
Ukiyo Hotel Project
サラヴァ東京(東京都)
2018/07/18 (水) ~ 2018/07/28 (土)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
当時のハマには、米人相手のパンパンがたくさん居た。歌にもなった横浜マリーは所謂オンリーさんになって伝説と化した訳だ。自分がハマにも遊びに行っていた頃、マリーを何度も見掛たことがある。
私は世界
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
何れも、日本人らしい反応が世界の耳目を集めた問題である。日本のメディアが、何とかメディアの面子を保っているのは、フリーランスのジャーナリストが、現地に赴いて実際命懸けで取材し、それらが一部マスメディアに流れるからである。彼かの貢献なくして最も大切なニュースソースが、日本人の手によって齎されることはない。
これに比べると、ブラックバイトなどに見られる貧困労働問題、即ち露骨な搾取の問題に関しては、NPO,NGOなどの貢献を除いて実にお粗末な対応しか為されていない実情がある。企業の姿勢、企業優先の法と政治屋の不備・体たらく等々。官僚の公僕意識の欠如も重大である。海外からの目は上記に比べると注目度が低いようではあるが、それでもPikettyのLe Capital au XXIe siècle(邦題「21世紀の資本」)が専門書であるに拘らずあれだけ売れたのは、トリクルダウンの嘘などを暴いているからでもあろう。
何れにせよ、新聞記者出身の古城さんの新作、内容的に深い問題提起を含む作品であることは疑いようがない。
百華妖乱
ジョーカーハウス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/07/19 (木) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
妖魔とは為政者の別名ではないか? 世の中を見ていると実際そのように思う。日本初の司法取引で責任を負わされるのが直接関わった社員だけなど、完全に蜥蜴の尻尾切り。数千万の賄賂について会社の幹部が関与しないハズはなく、経理から部長以上の幹部関与は明白であろう。更に検察と会社幹部の意向を受けた法定代理人との裏取引も疑って掛かるべきだ。そう考えることこそ常識ではないか? それができない社会だからこその作品だろうが。
破顔と鼓動
劇団水中ランナー
サンモールスタジオ(東京都)
2018/07/18 (水) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
描き方によってそれこそ、ダンテの「新生」に匹敵するような作品も描ける前提だが、どこまで練り、どこまで地獄下りを実践し、天上への飛翔を試み、人間界の泥にまみれたか。それが問われる。
顔!!!
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2018/07/18 (水) ~ 2018/07/25 (水)公演終了
高額時給制アシュトレト
演劇企画 heart more need
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2018/08/01 (水) ~ 2018/08/06 (月)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
タイトルに含まれるアシュタルトは豊穣神と関係するのか? だが、彼女らの入ってゆく世界は死と暴力の世界、ということは、遺体が土に戻り大地を肥沃なものとして再生する転生を用いてのハッピーエンド? いずれにしても面白そう。
お茶と同情 Tea and Sympathy
劇団フライングステージ
OFF OFFシアター(東京都)
2018/08/08 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
ジェンダーが盛んに言われる時代になった。お茶大の対応を見ても明らかなように、意識的な人々は、どんどん先を歩いているが、対応できない人が未だ多数派だろう。その多数派が、サイレントマジョリティーでなければ良いのだが。戦前は天皇の為に滅私奉公し、戦後はアメリカの為に滅私奉公している日本人の体質を見ると、ユマニストの視座で人間を見る目が欠けているとしか思えない。共謀罪も昨日で施行1年を迎えた。
ニューシネマパラダイちゅ
4121
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2018/07/18 (水) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪
逆転の発想だが、(つまり監督が非理性的らしいから)役者4人のキャラ設定をどう脚本化しているか、とシナリオが良い場合に、役者の演技力はどうか? が問われる。
プロポーズ難民
ピヨピヨレボリューション
吉祥寺シアター(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
女子最大の関心事は、矢張り恋。その行方は、死命を制する。で、ちょっとリスキーなイベントにも参加してみた訳だが。女子の視点から作られる恋愛攻略法と恋愛観の深みについて、これはみもの!!
THE SHOW MUST GO ON !!
劇団天動虫
ワーサルシアター(東京都)
2018/07/11 (水) ~ 2018/07/16 (月)公演終了
ANGRA少女
劇団ココカラ制作委員会
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2018/07/20 (金) ~ 2018/07/23 (月)公演終了
オールアップ
フロアトポロジー
六本木ストライプスペース(東京都)
2018/07/31 (火) ~ 2018/08/05 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
楽屋ネタでは最も肝心なことの一つだろう。フランクな精神を持たぬ日本人という人種は、とかくこのような下らないことで足を引っ張り合う。誰が、結果得をするか考えもしないのだろうか? 愚かなことだ。
清らかな水のように~私たちの1945~
ドラマデザイン社
新宿シアターモリエール(東京都)
2018/07/24 (火) ~ 2018/07/29 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
棄民政策の犠牲となった沖縄は、唯一米兵との直接戦闘に巻き込まれた「国土」であるが、島民の実に4人に1人が亡くなったと言われる。現在も続くその差別は裕仁が犯した戦争責任、戦後処理責任の最大のものの一つと言わねばならない。明仁さんが皇太子時代から何度も沖縄を訪れ、父の尻拭いをしてきたのもその為である。ヤマトンチューよ、キチンと目を覚まして沖縄を助けよ!
十二人の怒れる男
東北えびす
座・高円寺1(東京都)
2018/08/08 (水) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
売春捜査官-熱海殺人事件-
稲村梓プロデュース
サンモールスタジオ(東京都)
2018/08/07 (火) ~ 2018/08/12 (日)公演終了
女人嵯峨(にょにんさが)
劇団俳小特別プロジェクト公演
俳優座劇場(東京都)
2018/07/15 (日) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
期待度♪♪♪♪♪
座組み、協力関係、ゲストなどを見ても意気込みが感じられる。無神論者の自分から見ると、あの時代の”もののけ”などに対する懼れ方には奇異なものを感じざるを得ないが、血で血を洗う凄惨な権力闘争で殺した者達の復讐を恐れる心は、良く理解できるし、精神を病む者が居たであろうことも良く分かる。一方、その心理を利用した勢力もあったであろうし、祈祷等を用いて自らの陣営の隆盛、安泰を願う者らもあっただろう。それが、システムとして機能した時、その嘘を見破り、果敢に原理を究明、反駁するだけの科学技術力は当時無かったかし、ギリシャ哲学的発想も日本には無かったから心理の闇に取り込まれ迷妄に足元をすくわれたのだろう。その有様を現在もそのようである多くの日本人のメンタリティーと重ねて拝見したい。