幕が上がる
パルコ・プロデュース
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2015/05/01 (金) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★
二時間・・
ちょっと長いような・・
物語としてみると、ちょっと無駄なパーツが見える気が・・出演者の輝きでカバーする仕組みなんだろうか。
身体能力の高さ?を見せる意味では舞台美術でさりげなく廊下を歩いたり走ったりする生徒の様子がちらと見えるセットが良いと思った。
でもそれならもっと廊下を長くしても良いんじゃないかとも思った。
ちなみに、これは学校のことがサッパリ描かれていないけど女子高?なのかと一瞬思った(家に帰ってネットで調べるまで分からなかった)。逆に共学なのにここまで男性が全く出てこない設定を見てみんな奇妙だと思わなかったんだろうか?
ちなみに男性アイドルくらいしか知らない自分には誰がももクロか分からなかった・・(苦笑
家に帰ってネットで調べてようやく分かりました・・いまだに名前ははっきり区別できてないんですが。
舞台でスタンディングオベーションなんてほとんどお目にかからない自分にはどこら辺がスタンディングなのかはよくわからなかった。
確かに演技という意味では、観る前から予想はしていたんだけど、井上みなみ氏や坂倉花奈氏なんかの演技が別によく演技を目にするという贔屓的なアレを除いたつもりでも桁違いだというのは一目瞭然だと思った。
だからこそ「なんで?」って思っちゃうんだよなぁ・・
とてもいい作品だとは思ったんだけど、六本木駅からの遠さを考えると、もう少しライトでも良いんじゃないかと思った。
あっち無為て本意
無隣館若手自主企画 vol.9 キムラ企画
アトリエ春風舎(東京都)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★
坂倉奈津子氏あっての・・
という感じの舞台だったなぁ・・
青年団系の役者というとみんな異常なくらい器用にすべてをこなすという印象だけど、気のせいかこの人だけちょっと違うというか・・
何ていえばいいんだかわからないけど、
そのために作られた60分という感じがした。
「何考えてんだかわかんない女優」と、ある意味ちょっと華のある男優(串尾一輝氏)と、体力のある男優(苦笑
の、ある意味トライアスロンな演技をさらっと見れるのはなかなか・・
これで75分だったらちょっと思ったかもしれないけど。
アダムの肋骨
劇団肋骨蜜柑同好会
王子小劇場(東京都)
2015/04/01 (水) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★
肋骨
とかけた「最後の晩餐」という展開はオタクっぽいけれど秀逸(だがエヴァをちょっとおもいだしてしまうが
ただ、他の人も書いているけれど女性12人を引き付けるという男の魅力が見えないのがちょっと残念(苦笑
こういうのは脚本に書けるものじゃなく、出演者が稽古する中でアドリブで作った空気感を劇場に持ち込むのが望ましいように思えるので(脚本家が頭の中で組み立てた「魅力」が役者に微妙にずれた為に削除されたのではないかと思ってしまう)そういう意味では少し複雑な脚本の消化に出演者が追われたためではないかと邪推してしまった(苦笑
もう少し時間を掛ければ、個性の全く違った女優が12人もいただけに12色の魅力を男優に与えることは簡単だったのではないかと思えるだけに余計に残念(こういうのは男性が考えるんじゃなく女優たちが組み立てた理想を物語を壊さない範囲で男優に仕草やものの考え方で与えるのが最適だと思う
去年の王子の演劇祭では男女逆だったけどしっかりできていたのになぁ・・
顔面☆物語
天ぷら銀河
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/04/04 (土) ~ 2015/04/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
多摩美(上野毛)での公演なんかと比べると
訳わかんなさは変わらないけど、やっぱ会場が狭いからかちょっと疾走感が足りなかったのが残念かも。
でも、多摩美伝統?(推測だけど)の気持ち悪さと無意味なテンションの高さとか死とかが絡み合っていく感じが変わらず確認できたのはよかった(笑
「なんだこりゃ?」感は否定しようにも否定しきれないけど(苦笑
二時間を眠気を催さずに(自分は)やたらと高いテンションと決して明るくはないストーリーと誇大妄想気味な設定で引っ張ったのは確かに凄い。
・・まぁ体力をかなり削られるから、このあと「神々の黄昏」なんかを見に行くのは難しいけれど(苦笑
かっこいい音楽を聴きながらちょっと体を動かすくらいはできたかなー♨
高校演劇サミット2014
高校演劇サミット
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/03/27 (金) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
もうちょっとコンパクトにまとまると・・
3公演見てみました。
どれも面白かったけど、成蹊はちょっとまとまりが悪かったかも・・。
甲府南もその点はちょっと同じだけど、女子高生たちの動きを出すための演出がなかなか考えられていた感。
暁星は最後の方がよかったけど、もう少し見せどころを絞って描いた方が良いかも。
オパンポン☆ナイトvol.3 曖昧模糊
オパンポン創造社
王子小劇場(東京都)
2015/03/06 (金) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
今週は・・
若手コンクールとかで地方の少人数の劇団が大量に東京に来ているんだけど・・
オパンポンとGOANDMOがやっぱり
東京の劇団とかと比べても頭二つくらい抜けている。
両方とも大阪っぽさと京都っぽさを全開で体現している劇団なので、
なかなか東京では観れないだけに。
ゴキブリハートカクテル
ゴキブリコンビナート
タイニイアリス(東京都)
2015/02/12 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了
とらわれた夏
ほりぶん
ムーブ町屋4階ハイビジョンルーム(東京都)
2015/01/29 (木) ~ 2015/02/11 (水)公演終了
ワンダーランド
Straw&Berry
王子小劇場(東京都)
2015/02/04 (水) ~ 2015/02/11 (水)公演終了
満足度★★★★★
「世界が終わるまで待っててBaby」
ファット・ボブが夢中なウエイトレスの返事はいつも
・・ビックリした。物語が若返ってるんじゃないのかな?(苦笑
希望と絶望が隣り合わせの国、ワンダーランドは夢の国。
なかなかに美しい。
後味の良い枝葉なんて一つもないのに。
センスのない構成で美しい絶望のラブストーリーをチープにまとめていた。
高尚さなんて何一つない。
シンプルな台詞の連続。
でも良いな・・若い演出家ならもっと難しく作ってしまいそうだけど、役者を信頼して余白を持たせた。これが10年ほどの歳月で積み上げたものなのかな、作者の。
これじゃ褒められても演出家じゃなくて役者なんじゃないのか?
でもそれで良いんだ。
演出家だけが褒められる舞台なんて大したものじゃないんだ。
演出家なんているの?くらいで。
でも、唐突に浮き出てくる台詞の直後の暗転に演出家がいるのがはっきりと分かる。ゾクッとするほど確実に。
・・急に核心を突く恐ろしい台詞が沸いてきたかと思うと、途端に全てが闇の中に包まれる。
・・なるほど、ここがワンダーランドなのか。世界の終りの先の国。
最近、センスのある演出ばかりに慣れてきたからかもしれないな。
ずいぶん久々かも知れない。
こんな暴力的にブッタ切るようなコマ割りは・・
物語にはロックの欠片もないんだけど、カットアップの仕草はまさに無骨なロックだった(笑
なんてセンスのない演出家だ、最高だと思った。*川氏とかと違って。
・・こんなタイトルつける自分もアレだが。
それと憎しみがなく、愛しかない。
お暇をこじらせてⅡ
aji 2021年活動終了
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/01/29 (木) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
こわれゆく部屋
水素74%
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/01/16 (金) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
This is 30
シンクロ少女
スタジオ空洞(東京都)
2015/01/23 (金) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
一見シンプルだけど・・
若さだけでは難しい舞台なんだなぁ・・
舞台の上ではちょっとピッとしない兄弟を演じているようだけど、
役者としてはチラシ通りの決死の演技。
生半可な気持ちでは臨めない舞台なんだなぁ・・
ジャスティスプロモーション
多摩美術大学卒業制作展 めっけ!
下北沢ArkBox(東京都)
2015/01/23 (金) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
うをぉッ・・
最終日最終回だけ時間が空いてたんで、これだけを見るために下北沢へゴー!
予告編を見ただけでうすうす感じてはいたんだけど、衝撃を受けるくらい完成度が高い!
普通にそこら辺のテレビで放映していても全然おかしくない。
ただ、クオリティが高いだけなら「SADA」とかもあるんだが、
自分もボンベイサファイアのお湯割りを呑みながらでもすぐ気づいたんだけど、
実はテレビでは深夜枠ですら放映されそうにないところがまたすごい。
完全に無意味で下ネタオンパレードに見せかけて、
実はすごく政治的(に見える
じゃあ面白くないんでしょ、堅苦しい作品なんでしょ、となりそうなんだけど、そんなこと全然ない。酔っ払いの酒の肴にピッタリ(笑
よくよく考えればタイトルの「ジャスティスプロモーション」ってのも凄い。
言ってみれば「正義」を広告代理店がプロモーションしてるわけだから。
・・ん、どっかで聞いたような。
戦争?原発?
でもそんなん知らなくたって大笑いして楽しめる。
そこが凄い。
特殊効果の使い方も凄く巧いし、音楽がまた良い。
いわゆるアマチュアじゃ限界のあるところも逆に笑いどころに落とし込んでいる。
全部の映像・パフォーマンスを見れたわけじゃないんだけど、
これだけとびぬけた作品があるとはちょっと思わなかった。
お前の魂百まで
多摩美術大学卒業制作展 めっけ!
シアター711(東京都)
2015/01/21 (水) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
他のも観たんだけど・・
なんでかここだけ観客が少なかったんで先に・・
内容が全く分からず、映画とかに比べてすら外部からは予備知識すら全くなかった中で「演劇だから」というだけでぶらっと観に行ったんだけど・・
他の人がどう思うかは全くわからないんだが、自分はとても好きだと思った。
男は二度死ぬ・その一度目!!~その三~
ライオン・パーマ
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/01/15 (木) ~ 2015/01/19 (月)公演終了
「だいなし」/「本日昔噺」
劇団ウミダ
王子小劇場(東京都)
2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
本日昔噺
だいなしを見てからこっちを見ると・・予想以上の出来にちょっとびっくり(笑
衣装だってこっちとあっちとじゃ・・
一瞬キャストとかを見比べてみて
「これって大阪の劇団?」とか思うくらい
エンターテインメント性に富んでいてわちゃわちゃしていて、
無茶苦茶なのに押さえるところは押さえている。
これって本当に旗揚げ公演?
次作ったらどうなるんだろ?
と期待してしまう感。
でも、最初からなんとなく決めてはいたんだけど、
もし今週時間がなくてどっちかしか見れないって思ったなら、
自分は「だいなし」の方だろうなって。
いや、よくわかんないけど、たぶんこっち(昔噺)は脚本、演出が主役、
あっち(だいなし)は役者そのものが主役って感じなんだろうなって
なんとなく予感はしていた。
で、どっちの舞台に出る役者が奇特かって言ったら
間違いなく後者(苦笑
自分は奇特な役者と奇特な演出家が揃う舞台が好きだからなぁ(苦笑
でもって、そんなのもできるんだけどこっちだってなかなかだぜってのが、こっちの昔バナシの方なのかな。
物語なんてどーだっていいんだ(ホントはどうでもいくないけど
って感じでスピード感でどんどん飛ばす舞台がたまにあるけど(自分の記憶の中では大阪とかで
この昔噺はまさにそーだな。
出来ようと出来なかろうと、歌って踊って斬って喋って死んで、
・・うん、悪くないエンタメ性
なんかよくわからないタイミングでよくわからないキャラが飛び出しては消えて。
これこのままのテンションで行くのかな?
「だいなし」/「本日昔噺」
劇団ウミダ
王子小劇場(東京都)
2015/01/08 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
プロジェクト7
田上パル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/01/05 (月) ~ 2015/01/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
最初なんだかと思ったけど・・
観ているうちにどんどん頭がついて行った感あり(自分が正月明けだからかも(苦笑
主題としては逆に中学生とか高校生の方が共感するかもとか思ったりした。
物語の主幹がシンプルなだけに(粗筋通り
その枝葉が見どころなんじゃないかと思うくらい、それぞれに小ネタが微妙に効いていて面白いなと思った。
こういう物語の作り方もあるんだよな。
途中から作者が広げた道具が
「こう組み立てるとどこにでもある物語になるな」
と懸念したところが
「そう来るか」
と鮮やかに返されるところがテンポがよかった(ただ逆に途中で物語が急にストップするところがちょいちょいあるように見えたのが多少気になったけど
全体としてのバランスとしては悪い気もしたけど
(そう感じる人結構いると思う。物語の本筋で多少弱くて、逆にちょっとわき道で突っ込み(笑い)どころがあるところとか)
このネタをこう来るかという意外さと不思議なセットが
ラストの方でヒロインの展開と相まって違和感なくひとつの世界観に収束しているように見えるあたりに(個人的な感覚としては
凄くセンスの良さを感じたりした。
そうだよな、こういうのってあまりスマートにまとめすぎないほうが良いのかもな。
くろいぬケンネルハッピーニューイヤー公演『幸福少女メリルリン子』
くろいぬパレード
王子小劇場(東京都)
2015/01/01 (木) ~ 2015/01/05 (月)公演終了
うぇるかむ★2015〜革命の夜明け〜
革命アイドル暴走ちゃん
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2015/01/02 (金) ~ 2015/01/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
当日券
病院行ってから5分遅れで行ったら前口上中に何とか入れた(苦笑
人間何事も諦めないのが肝心だなぁ。
五反田団の3時間と比べるとこちらはぎゅっと濃縮された観客も一緒に盛り上がる30分。
五反田団だったら靴下も晴れやかな色でもいいけど、
こちらはまだおっかなびっくり汚れてもいい灰色の靴下。
結局心配は杞憂で全然汚れなかった
どっちがいいのかっていうとどっちもいいな。
どっちつかずでスンマセン(苦笑
でも東京が年始からこれだけ演劇熱が高いと、
地方に湯治に行く暇もないなぁ・・(苦笑