ワークインプログレス・子どもたちは未来のように笑う
遊園地再生事業団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2016/03/05 (土) ~ 2016/03/16 (水)公演終了
満足度★★★★
子どもより夫婦や母親の心の形・・
なのかな、と思った。
確かに子どもは素敵だ。存在自体が素晴らしい。キラキラしている。
でも、たとえば夫婦が子供が産めないからといって離婚するものなのか?
自分が将来結婚して、奥さんが子どもが出来ないからと言って離婚するのか?
そのことが原因で離婚するとは到底思えない。子どもが出来れば素敵だとは思うけど、勿論。
子どもというのは目的じゃなく、夫婦の間で幸せなコミュニケーションを積み重ねた末の予期せぬご褒美のようなものだと思うし、そうであってほしい。
そう考えると何に注目したらいいのか分からないぼんやりしたタイトルそのものがまず疑問だ。
未来のように笑う子どもに誤魔化されたらいけないんではないかな。地道なコミュニケーションこそが重要だ。
観に行くのか若干迷ったが見ることにした。ちょっと遅刻したけど(苦笑
MOON
ユリイカ百貨店
元・立誠小学校(京都府)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
他人事のような顔をして見に行ったら・・
ブスリとやられた。
受付をちびっ子がやっておりました。
一生懸命もぎろうとしていたので心の中で頑張れ頑張れと思いました。
きれいにもぎれなかったけど逆にずいぶん愛しい感じのチケットの半券が出来上がった。
るろうに剣心
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2016/02/05 (金) ~ 2016/03/14 (月)公演終了
奴らの影踏む千葉
MCR
シアター711(東京都)
2016/02/03 (水) ~ 2016/02/07 (日)公演終了
cicada
八焔座-Yaenza-
王子小劇場(東京都)
2016/01/22 (金) ~ 2016/01/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
すみません、
支援会員枠で観たんで、チケットシステムについての理解が不十分で・・
でも舞台を観てHPを観てみてやっとわかった気がした。
このチケットシステムが舞台上にどう反映されているのかは見れば分かると思う。いいんじゃないか。確かにキャラがかぶっててこの人この舞台に必要なのかな?と思う機会が全くない。みんなギラギラしている。
ただ、このチケットシステムだと笑える三枚目の役者に票が集まらない気がする。
それだとどうしても芝居の全体の構成としてのバランスが悪くなる。
個人的には三枚目の役者があと一人だけ必要だった。できればガリガリの人が(笑
どうしてもシリアスな物語だけだと疲れてしまう。
若い人ならとにかく、中高年の男性の観客が小劇場には多いから、目を休める時間も必要だ。
そういう意味ではチケットシステムに関係ない三枚目枠は別個に必要なような・・
でもそれ以外は緊張感のある「俺を・私を・見ろ」オーラが感じられる舞台は新鮮で素晴らしい。
暗い物語も良い。
今週はショウダウンも観たんだけど、明るい物語と暗めの物語のどちらが好きかっていうと・・暗い物語かな、個人的に(笑
役者それぞれがライブの朗読とかでちょこちょこ活動してないとまったく判断する基準が無いので初見の観客は凄く判断に困るところだけど・・旗揚げが王子で本当に良かった。
鶴巻紬のオールナイトニッポン
喪女会
SPACE EDGE(東京都)
2016/01/20 (水) ~ 2016/01/24 (日)公演終了
苔生す箱舟
万博設計
王子小劇場(東京都)
2016/01/09 (土) ~ 2016/01/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
この舞台
自分は大好きなんだけどなぁ・・初見だけど。
八尾市文化会館で自分は万博設計のイプセンの作品を観てきた経験が役に立っているのかもしれない。観なくても楽しめた自信はあったけど。
・・・なるほど、こういう作品が分かりにくいのか・・
自分は事前にサカイヒロトの舞台美術という情報をフェイスブックで仕入れていたので、粗筋をみながらどういう作品か事前に予想したうえで、実際に観劇をしながらそれを裏切られる楽しみがあったんだけど。
確かにコテコテのドギツイ大阪弁で関東の人間から見ると攻撃的にも見える大阪人のボケ・ツッコミが観念的な舞台などに入ってくると他の地域の人に全く意味不明になって不評だという話はずいぶん昔から良く聞く。
でも東京生まれでずっと東京育ちの自分でも何回か観ると全く気にせず全体の文脈を理解しながら楽しめるというか、関西の観客は観念的な感じの流れだけで統一されるのを非常に嫌うというか途中で退屈するというのが分かってきたというのもある。
舞台を観ながら、これが関西でやってたら・・たぶん途中で寝かかったオッチャンが大阪弁で何やらわめき始めた瞬間「なんやなんや?」と起きだす姿が目に浮かぶ。それを想像しただけで自分は十分楽しい(笑 舞台の文脈とは別に。
それとイプセンめいた雰囲気と、チェーホフのパクリの台詞とサカイヒロトの一見シンプルな舞台美術の意図が徐々に明らかになり、文脈の中で行かされていくのに従って、舞台の上の全員が・・・・・なんじゃないかっていう朧な確信に変わっていくところとか観ていてゾクゾクする。
これだけ純粋に面白い作品が全くわからない人が多いかもしれないというのは、逆に自分にはちょっと意外で(観劇中はまったく気づかなかった)・・でも高校生の方が楽しめたのかも。ひょっとしたら。
なんか最近自分以外の観客のことが全く分からなくなってきたかも・・。
みんなアフロジャックに集まる人たち位シンプルだったらいいのになぁ・・
idiot
青年団若手自主企画 vol.64 山内企画
アトリエ春風舎(東京都)
2016/01/05 (火) ~ 2016/01/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
・・・これは結構・・
観客が男性か女性かで見方がだいぶ違ってきそうな・・
ほとんどの男性客が観た場合、これを見ても渋谷のハロウィン騒ぎくらいしか思いつかないんじゃないんだろうか?
それを待つ人というか。
・・例えば日曜日にZEDDのツアーが幕張であるけど(自分はいかないけど(苦笑
このZEDDが日曜じゃなく、いつか来て未知のワクワクするパーティーに連れ出してくれるのを待つ女子二人と考えて自分はこの舞台を観てみた。
海の詩歌(オード)
「海の詩歌」実行委員会
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2015/06/30 (火) ~ 2015/06/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
アルヴァロ・デ・カンポス
アルヴァロ・デ・カンポスの詩は凄く好きで・・ペソアの中の完全な別人としてのアルヴァロ・デ・カンポスなんだけれど、それがこんなフィジカルな舞台になるとは思わなかった。
ほとんど役者一人で叫んだり飛び跳ねるだけで成立する舞台。素晴らしい。
まつりのあらし
カメハウス
パシフィックシアター(大阪府)
2015/08/20 (木) ~ 2015/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
高知弁・・
高知弁を使ってここまで本格的な芝居が作られるとは正直思っていなかった。
しかも今まで自分が知ってるこの劇団の作品は方向性が全く違うのに。
昔、何度か夏の高知に旅行に行って、ガラガラの道路の端っこのコンビニの駐車場に寝そべって夜明けの空を眺めたり、高知の友達と好きな漫画の話をしたりしたことを思いだしたりした。
HODOCHICCHI
鉄割アルバトロスケット
ザ・スズナリ(東京都)
2015/08/08 (土) ~ 2015/08/16 (日)公演終了
ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場「ガリバー旅行記」
東京芸術劇場
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2015/10/15 (木) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
2作品とも観たけれど・・
個人的にはこちらの作品の方が好きかも。
・・やっぱ生きた馬が出てくるからかな?
生きた美しい馬の迫力にはなかなか人間は太刀打ち出来ない。
以前もラドゥ・スタンカの作品を観たけど、どの作品も洗練と言うよりは凄くパワフル。
でもそれって、自分もインターネットで良くみるルーマニアの音楽番組なんかにも言える事なのかも。
洗練と言うだけでも日本の作品を凌駕しているけれど、それを上回るジプシー的な想像力の混淆具合に目をすぐに奪われてしまう。
昔は想像しながら見るだけだったけど、今はフェイスブックとかでたまにしか日本に来ない劇団の情報収集もできて事前準備できるから良いね・・
ボリショイ・ライフ
げんこつ団
駅前劇場(東京都)
2015/11/04 (水) ~ 2015/11/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきました
観て、勿論面白くないわけはなかったんですが、なかなかすぐに感想を書けない昨今・・いや、勿論最高でした。
・・他にも感想書く時間が無かった作品が山のように・・(汗
Theater ZOU-NO-HANA 2015
象の鼻テラス
象の鼻テラス(神奈川県)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
5日に・・
ツアーからクルーズ、スイッチとみてきました。山内健司氏の一日を通しての活躍に、ツアーの横浜の路上の詩人譚の話も含め深い感銘を受けました♨
MEMENTO2
カメハウス
一心寺シアター倶楽(大阪府)
2015/12/26 (土) ~ 2015/12/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
関西の劇団っていうより・・
なんか以前から感じていたんだけど、
東京本公演がまったくないんで関東ではあまり印象に無いんだけど、
物語ってだけじゃなく設定の独特さ、
あと何といっても主人公含め生い立ちが薄暗い設定のキャラクターばかりなのにみんな純粋なところとか、
完全に独自の色を出しているって言う点では国内の劇団では突出していると思う。
矢継ぎ早に物語が展開していくんで観客が物語についていくだけで精一杯かもしれないけれど(3時間を越えるにもかかわらず!)
最後まで物語の勢いが落ちないところとか凄すぎる。
主人公の女優が今回で休業するみたいなので、
ちょっと見逃すと一生後悔するかもしれない。
個人的には自分と同じように東京の観客に見てほしいなぁと思う。
クオリティという点では関西にも同じかそれ以上の劇団があるのかもしれないけれど、
作・演出の亀井氏の世界観が痛いほど分かりすぎる。
今年も関東・関西・東北とかでぶらり演劇を観たけど、
個人的な好みではダントツかも。
ただいま
劇団こふく劇場
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/12/19 (土) ~ 2015/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
最初地点ぽいなと思ったけど・・
観てるうちにのめりこんでいったら気にならなくなってきた。
全編女性目線の物語の作り方なのが面白いなと思った。
宮崎弁と言うけれど凄く聞き取りやすい。
最初2時間と聞いてええ、と思ったけど最後は悪くないなと思った。
宮崎というと自分のイメージでは九州のなかでダントツの田舎なんだけど・・(鹿児島なんかは距離的には遠いけど島に行くため東京の人間がいっぱい行くんで宮崎のほうが田舎っぽい気が・・)そこをうまく生かしてるんじゃないかと思った。
ちょっと長いけどがんばって見に行ってもいいんじゃないかと思う。
五反田怪団2015冬
五反田団
アトリエヘリコプター(東京都)
2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了
俺が読む哲学の嘘
劇団 幕星
中野スタジオあくとれ(東京都)
2015/12/11 (金) ~ 2015/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
65分くらい(上演時間)
休日出勤のあときょうくらいしか見にいけねぇ!とダッシュで向かったら奇跡的に間に合った(苦笑
桜井氏の脚本を本人以外の演出・出演で見に行くのってあんまり記憶に残ってなかったんでどんなものかと思って少し不安に思ってた。正直。二次創作みたいなもんかな?とも。でも観始めてしばらくして慣れてくるとがぜん「良いじゃない!」となってきた。さすがに桜井氏の役を本人以外がやるのは違和感があったけど、でもこれが良い道筋になるんじゃないのかな。誰かがやらないと他の人が真似しにくいともいえるし。
個人的にはこういう作品こそ高校演劇とかで上演するものなんじゃないかと思った。
多くの名作はバランスを重視するあまり愛情的な物が描かれない。
そもそも愛情みたいなものはアンバランスの塊みたいなものなんだから、バランサーになった時点でどこか遠く隔たってしまうのは当たり前なのかもしれない。
その点、この作品はアンバランスの塊。
作品の無軌道な構造そのものが愛を体現しているといっても良いのかもしれない。
しかも、そこに別人の演出によってさらに奇妙な安定感が生じているように見える。
ん・・・こんなことあんのか?
こういう演出のことをマジックと言うのかもしれない。
舞台の上に登場するのは頭のネジがぶっ飛んだ登場人物ばかり。
それなのに、そこになんだか奇妙な夢の中の靄みたいな空気が漂う。
落ち着いた悲壮はやがて、対峙するディスコミュニケーションと共に、なんだか主人公の苛立ちとゆるふわの入り混じった夢の中にいつの間にかみんな取り込まれてるみたいな・・まるでJ・G・バラードの夢限世界に4畳半宇宙が何の特別な小道具もなく口先だけの囀りによって取り込まれていくみたいな・・そんな奇妙なねじれ感が、見えてくる。
一見何てことないけど、こういうのって想像以上に凄い。
言葉は桜井氏で演出が関村氏というのでどうなるのかと思ったけど、ようはリリックがパンクでメロディがそれとはまったく別の・・うまい喩えが思いつきませんが、スミマセン(苦笑
普通、こういう荒馬みたいな脚本を使えば台詞ばかりが頭に残るけど、今回は演出も両方残る。
作品の中に登場人物以外に2人いる。見える。
その2人が主人公と見えない幽霊の愛について神輿を担いでいる。
最初、それが愛には見えなかった。
でも今は見える。なんでかよくわからんけど(苦笑
なるほど、「僕たちこんなに愛しているんです」っていう人たちは本当は愛してなんかいないんだね。きっとなんか愛しているってことは、誰かが居なくなったとしても一人でニコニコしながら退屈そうに散歩できる人なんじゃないかね?小一時間くらい。
心の中に人ひとり住まわせられるかどうかってことは、きっと、心霊写真専門のキャメラマンのレンズによってしか分からないものなんじゃないのかね(笑
人生や愛とか呼ばれるものは凄くシンプルなんだと思う。
桜井氏の脚本は100年経って今の役者がみんな死に絶えるころには不朽の名作になってるかもしれないな、とかふと思った。
でも今回の舞台自体も地味に凄い気がする。
観客が異様に少ない(キャパゆえに)というのが残念なところではあるんだけど。
ちなみに帰りに会場近くのホームセンター寄ったらもう閉まってた(苦笑
どうぶつえんものがたり
ユリイカ百貨店
恵文社COTTAGE(京都府)
2015/11/22 (日) ~ 2015/11/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
「私の恋した青木さん」
を見てきました。
先に人間座に行って、それから恵文社、それから劇研に行ったのでこれしかみれなかった・・・
ちびっ子がいっぱいいて良い公演だったな。
ちょっと音声でトチっちゃったのが少し残念かもな。
でも青木さんの素敵さは子どもたちにも伝わったんじゃないかって思う。
それが一番大事なことなんだしね。
汗と涙の結晶を破壊
綾門企画
アトリエ春風舎(東京都)
2015/11/26 (木) ~ 2015/12/01 (火)公演終了
満足度★★★★★
この作品は・・
「面白さ」を評価する作品じゃないのかもしれない。
・・というのも美大の作品なんかをたまに見たりすることがあるんだけど
ここに出てくる登場人物と全く同じといって良い学生たちを(作品の中に)見付けた記憶が何個もある。