ぱち太の観てきた!クチコミ一覧

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鉄卜全

鉄卜全

鉄割アルバトロスケット

ザ・スズナリ(東京都)

2013/01/16 (水) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

観に行ってきたよ
今回は、気のせいか初めて観るネタが多かった気がする。

浅草にいそうなオッサンたちが
たくさんいた気がした(笑

やっぱり鉄割は良いなぁ。

めくるめくセックス 発酵版

めくるめくセックス 発酵版

シンクロ少女

王子小劇場(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

フィジカルな愛とおやすみプンプン
正直言うと、自分の両親が、父親が死ぬまでいつもずっと一緒にいるのを見ていたせいか
(父親が元気で、自分も一人暮らしをしていたころは
自分が家に帰ると両親二人で一緒にテレビを見ていたのをよく見たし、
父親が死ぬ前は母親が行ける限り毎日病院にも行っていた。
仕事が終わって病院に行くと毎日母親が父親の横にいたし、
仕事が遅くなっても、いた。
・・まぁ数え上げればきりがないんだけど)
自分の中での愛の基準が高めなのもあるのかもしれないが(苦笑
あくまで自分にとってはなんだけど、
この舞台の上には、最後の例外を除いては愛は存在しなかった。

・・どれが愛で、どれが愛じゃないか、だなんて
偉そうに言おうだなんて気もないんだけど(汗
あくまで、「観客席で自分が肌として、目の前のものが愛として感じらたかどうか」と言うことで。

ネタバレBOX

舞台の上で男性の優しさと見られるものは、
自分がよく目にする、
「自分はこんなに優しい」
と、口では言いながら
それまでの彼の人生を通してみると
優しさとは違う、
何かのしたたかさ、問題回避能力とでも言えばいいのか、
ある意味で弱さの裏返しのようなものであったりする。

また、舞台の上で男性の純粋さと見られるものは、
独りよがりの理想の押し付けであり、
自己愛や宗教以外の何物でもないもので
(両方とも別に嫌いって程じゃないケド(苦笑
簡単に女性に対する敵意や
その女性が好意を寄せている(と見られる)男性への嫉妬・殺意に反転する
実は極めて危険な代物だ
(僕の中ではただのテロです。そういう女性とも一生関わりたくないと思えるほどに(そんなんで死んだら、あの世で亡父に申し訳が立たん(苦笑

なお、見当はずれの嫉妬からくる暴力は、
優しいだけの人間として描かれているハズのキャラクター(男性主人公の弟)にも
男性の一般的な姿として描かれているようである。

子供への愛でつながっていると思われる夫婦は、
(これが一番愛に近いのかもしれないが)
なんか父親はSMクラブに入り浸ったりしてみている。
欲望や好奇心を抑えられないという意味では、
やっぱり弱さと受け取られても仕方がないように思う。



一人、自由人?としてジローなる人物が登場する。

実際、目にすると凄く鬱陶しい人物ではあるのだけれど、
多分、本人もそのことを意識している。

一見、無神経で雑だが、
多分登場する男性のなかで一番気配りができて
仕事が良くできる人間だと思われる
(仕事は多少無神経になれるくらいでないと務まらないと思う

やることは大雑把だが、一番傷つきやすい人間だと想像した
(逆に仲良くなると一番大変なタイプかもしれない

後輩が自分勝手な思い込みでフラれて
自分に当たっても、
イヤな顔ひとつしない。

ハッキリ言って苦手なタイプだが(苦笑
人間としては理解できる。

少なくとも他の男性キャラのように、
自分の弱さ(誘惑に勝てないのを含む)やコンプレックスを言い訳にして
ゲームやSMクラブに逃避したりしない
(ジローがゲームをしているのは楽しいからだけだと思う

この物語の男性登場人物の中で、
もっとも女性に心情が近いキャラクターだと自分は思った
(たぶん脚本家は一部の女性の心情を、敢えて男性に代弁させているのではないか(笑
少なくとも、悶々とする後輩に「おやすみプンプンでもみて寝てろ!」とハッキリ言える(なんて優しい言葉
そういえばラストシーンでなんか、その後輩が本読んでいたようだったけど、
あれは「おやすみプンプン」だったのかなぁ・・。



女性と交流がある男性キャラクターのなかには、
強さとみられるは箇所はほとんど描かれていない。

唯一、主人公と思われる男性が、
弟の恋人に言い寄られてもそっけなくする場面(男性の態度は終始冷め切ってる)が一見するとそのように見えるが、
あれは強さではなく、
相手の心に対する無関心だと思う。

その証拠に、
寝たきりだったはずの奥さんが起き出すと、
急に従順な下僕に変貌する。

男性の強さがほとんど描かれないからこそ、
終盤のプロレスによるフィジカルなやり取りが映える。

夢の世界から抜け出てきた奥さんは無言だが、繰り出す技が言っている(笑

的確に相手の急所をつく攻撃(致命傷になるかもしれない
武器(椅子)を使った極めて危険な攻撃(ちゃんと外れるようにはなっているんだろうけど(笑

夫もそれに耐え、容赦無い攻撃を繰り出す。
しかし、そのどれもが、微妙に相手の急所を外れているようにも見える。

女性のそれに比べると、相手を倒すための攻撃ではなく、
自分の熱量を伝えるための攻撃に見える。

女性は、相手に激情のままにぶつかって、
それでも相手が最後まで自分の前に立っていられるのかを品定めしているようでもある。

別にDVを推奨している訳ではなく、
胸を真っ赤にしながら女性の平手打ちに耐える
(しかし顔を殴られると耐え切れずに倒れ込む(笑
様子に、それまで感じなかった、
男性の強さと弱さが表れているようにも感じた。

男性が弱いままだと、愛は成立しない。

女性の容赦ない攻撃に耐えきって最後まで立つ人だけが、
サイゴに愛を語るに値する。

舞台はそう語っているようにも見える。

前回公演で割と賛否があったような気もするので、
今回はざっくばらんに書いてみました。

でも、この劇団、実はマジメな内容にも関わらず
敢えて扇情的なタイトルを付けるのは、感想も書きづらいんでやめてほしいなぁ・・(苦笑
王子じゃなかったら、自分もたぶん足を運ばないかもしれない・・(汗


追記・

宗教に似た感情を「愛」と呼ぶ人々(主に男性)も存在する。

そういった人たちと話すとき、
自分たちの熱情を「愛」と呼び、自分の両親の話などしても
「そんなのは愛じゃない」と言う。

そしてそういった人たちに限って、何故か極端な暴力に向かおうとする
(友達だったんで止めたが。
冷静に戻るまでは、共感してくれるのが友達だと言わんばかりだった。
このように、何故か特に若い男性は阿呆が多い(個性的な人物もその分多いが

「コイツらの親は、子どもたちがこんな意味不明な表情・目つきをしているのを見て
心配しているんじゃないか?その心配を無視して
信仰めいた愛(自分が捉えるところの)に突き進むことが、『愛』なのか?」

日本語の通じなくなった彼らに疑問に思うことは多い。

その誰もが、正気に戻ってみると(洗脳が解けたのか?
いたって気のいい連中ばかりであったりする(あ、なんか戻ってきたな、でも元気なくなったな、と思う(苦笑

自分は奇跡的に呑気な男子校で中学高校と過ごしたので
そのころは全く気づかなかったが(苦笑
大人になってみると、特に20代のうちの男性は
一見、穏やかそうに見えても
おかしな男性ばかりだ・・。

自分が40代になった時、
30代の男性についても同様のことを思うかもしれないので
まぁ、聞き流してほしいんだけど・・(そういうの軽く聞き流してほしい、でも言う(苦笑
F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

F/T12イェリネク三作連続上演 『レヒニッツ』 (皆殺しの天使)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2012/11/09 (金) ~ 2012/11/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

今更だけど・・
観てきました。

なかなか感想を書くのは難しいです。まだまだ勉強中・・ちなみに最前列でした。

「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」

「限定解除、今は何も語れない」+「あと少し待って」

A級MissingLink+三角フラスコ

王子小劇場(東京都)

2012/11/24 (土) ~ 2012/11/26 (月)公演終了

満足度★★★

みてきました
「限定解除・・」の方は・・たとえば「震災タクシー」なんかに比べてもちょっとイマイチというか、もう少しユーモアが欲しかったなぁ。
A級missinglinkの方は・・頑張って単独で「悲惨な戦争」を持ってきた方が良かったんじゃないかとふと思った(スミマセン(汗

・・勿論、頑張ってるのは分かるんだけど、
気のせいか地方から来ている劇団の人は
狭い会場(王子自体は好きなんだけど
をどう使いこなして観客の前にスペクタクルを展開するのか、
という視点が少し不足してるんじゃないかな、と
今まで王子で観た地方の劇団についてよく思う
(例外は大阪のを更にブラッシュアップして持ってきたピンク地底人くらい・・?

たぶん地方だと、割と立派な会場(大阪ならアイホールとか芸創とか
が(東京に比べると)安価で借りられたりするんだろうけど(金額は知らない
こっちではずっと狭苦しい空間の中に、
今まで以上のスペクタクルを展開することが必要になる。

正直な所、地方の劇団ほど、
東京での(ちいさな空間での)公演に備えて、
わざと小さな空間に限定した(大きな空間をわざと半分に区切っても良いんだし←大きな空間を使い切りたい気持ちは分かるが、それだと持ち運べない。面じゃなくて空間で囲むような舞台だったら小さな空間に詰め込める鴨・・
持ち運びいやすいサイズにパッケージした鉄板公演
(面白くかつ役者の特徴(←これ重要)も、すっと伝えやすい
を準備しておくことが必要不可欠だと思う。

ウィングフィールドじゃなく、アイホールでやる規模のものを
サイズダウンを感じさせずに王子に移すイメージ・・?(滅茶苦茶難しいけど(苦笑

それが無理なら、世田谷区民に署名運動させてトラムに地方劇団枠を設けさせるとか・・(苦笑

小さな劇場で大きな劇場以上のものを生み出すのは題材によっては非常に難しいことはあると思う。

出来れば、わりと地方の劇団が呼ばれて公演している
王子(に限らず小さな空間)での話題の公演(東京の劇団による)は
参考にわざわざ観に行った方が良いのかも(舞台美術の人が使い勝手を学ぶ上でも

初雪の味

初雪の味

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2013/01/06 (日)公演終了

満足度★★★★

壱番屋
自分も鎌倉に行ったときはよく小町通りのこのお店に行って煎餅をお土産にしたり、
ミルクホールで珈琲を飲んだり、
古本屋に寄ったり、
CAFE GOATEEではたまにライブもやっているので、
気になった人がいると
鎌倉の空気の中で音が聴きたいから、
わざわざ下北のラカーニャとかじゃなく
こっちに出張したりもする。

でも、正直、鎌倉駅周辺よりかは
逗子や長者ヶ崎の方がずっとのんびりした空気が流れているなと思ったりもする。

この舞台となる家は、鎌倉と言っても
駅からだいぶ離れたところにあるみたい。

きっと小町通り近辺よりずっとのんびりした空気が流れているんだろう。

ネタバレBOX

登場する兄弟(+妹)が、母親(+その弟)が駅から離れた家を手放して
駅から近いところにあるマンションに引っ越すのを嫌がっている気持ち、
分かる気がする。

でも、舞台の最後の方で
その母親が死んでから幽霊になって、彼女の弟に向かって語りかけるように、
家がなくなっても、
結局は人のところに家族は集まってくるのかな、とも思う。

この舞台は「家」の物語であり、かつ、
家からの旅立ちの物語でもあるようだった。

ちなみに以前から思っていたのだけど
作者はこれだけ年輩の方も含め役者たちを舞台上に巧妙に配置できるなら、
そろそろ子役に挑戦しても良いんじゃないかと思ったり。

ちなみに今回も男性キャラはイマイチだったなぁ・・
(演技云々ではなくキャラ設定という意味で
「男役の岡田あがさ氏」のような益荒男を一人配置するだけで
ぐっと自分好みに(なり過ぎる位)なる気もするのだけど・・
男性キャラがみんなあんまり無邪気過ぎるんじゃないかと・・こんなもんなんですか・・ちょっと世間の平均が良く分からないんですけど。
夕顔のはなしろきゆふぐれ

夕顔のはなしろきゆふぐれ

維新派

デザイン・クリエイティブセンター神戸(旧神戸生糸検査所)(兵庫県)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

2012年のベスト10に入れるとなると・・
維新派の舞台は関西の人ほどじゃないけれどそこそこ観ている気がする。

・・でも、年間のベストに入れるとなると、いつも躊躇してしまう(苦笑

というのも、東京に住んでいる訳だし、
土日に仕事が入る可能性も普通にあるので、
いつも直前まで日程が固まらず予約できない。

そのため、舞台の良い席は大抵埋まっていて、
東京公演(FTや早稲田)なんかではお蔭様で良い席も取れたりもするのだけど、
本領を発揮していると思われる東京以外の公演では
良い席を取れたことが無く、消化不良のことが多い
(端の方がお気に入りの方がお気を悪くしてしまいましたらスミマセン(汗

今回は、中途半端に予約して事前に席を割り振られるよりか
当日券で行って席を選ぼうとしたら、
受付の方に席は選べない的なことを言われたので、
さすがに結構な金額を払って観るのだから、
神戸だったらこのままトリトンカフェにでも行って夕暮れの景色でも見ながら
ご飯でも食べた方が良いかな、と思ってちょっと引き返しかけたら、
なんか多少は選べるという。

それでも端っこの席だったので、
観れたは観れた(その時は満足した)けど、
舞台セットの構造からすると、
終演後に客席の後ろの方からあちこち見て確認もしたけれど、
やっぱり舞台を完全に観れたとは思えない。

それで消化不良だったところへ、
その週末同じ関西で観たミジンコターボの「シニガミと蝋燭」は、
偶然キャンセルも出て良い席だったうえに、
ちびっこたちもたくさん出てきて、目の前で心から楽しそうに踊っていたし、
舞台の中に素晴らしい真心が溢れていたので、
なんだか感動して涙が出そうになってしまった(普段は涙もろくないと思うのだが(苦笑

自分の中での観劇体験としては圧倒的に上だったのは間違いない。

実際に同じ条件で観れればどちらが上か分からないが(これが微妙なところで
仕事をしていて絶対確実な日程を相当前に予約できない以上、
自分にとって関西では、維新派より大きな感動を受けられる劇団が
一定数存在してしまうということになる。

そのため、作品の評価として5つ星を捧げるのには何のためらいもないものの(それだけの完成度があるのは間違いない
年間のベストにあげるなら、どうしても前述のミジンコターボや
新進のピンク地底人やナントカ世代(関西では席にだいぶ余裕あり)などなど・・に、別にお世辞ではなく
普通に席を譲ってしまうことになる(自分の中での受け取り方の違いになるのだろう

2012年のベストはまだまだ検討中(汗)なので、実際にどうなるのかは分からないけれど、
2012年の年間のベストに維新派を選ばずに他の関西の小劇団を選んでいるとしたら、
それは別に宣伝でもなんでもなく
自分の演劇体験として実際そうだったということになるし、
維新派一辺倒(かもしれない)東京の関西演劇に対する眼も少しは変わってほしいな、という自分なりのメッセージのつもりでもあります。

当たり前と言えば当たり前のことなんですが。

ただ・・「シニガミと蝋燭」は維新派と同時期の上演だったのに、
東京の観劇にきてる人が圧倒的に少ない・・というか、いるの?
っていう感じだったのには(自分の回だけだったのかもしれないですが)
ちょっとショックを受けました。

舞台で素敵な作品と出会えるのは素晴らしいが、
現実とのギャップを見ていると辛くなる。

維新派は素晴らしい。

でも、それと同じ位素晴らしい志をもった若い人たちもいるなら、
その人たちにもそちらに対する以上の(時にはそちらを優先する位の
注意深さで耳を傾ける気持ちは無いんだろうか・・?

まぁ、公演から半年以上経ったんで
その当時感じたけど敢えて書かなかったことを
改めてこっそり書き直してみました(苦笑



ちなみに以前のコメントは以下~

今回は野外公演じゃなくて完全に建物内にセットを組み込んでいたせいか、
いつもより黒田武志氏の存在感を感じる舞台だったように思います(笑

もちろん、観劇前後の劇場前でのライブやパフォーマンスも含めて
楽しめました。

 ツレがウヨになりまして

 ツレがウヨになりまして

笑の内閣

京都大学吉田寮食堂(京都府)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

今考えても・・
演技云々はともかくとして、
着想も、公平であろうと苦闘しつつ考え抜くところも4とても素晴らしかった。

公演のまえの金曜日には、
アバンギルドでViolensのライブを見たんだけど、
この週末で賀茂川をちょっと上るだけで
散歩がてら
極度の洗練から究極の泥臭さ(でも凄くしなやかな思考)と、
川の流れとともにゆったりと味わえたので、
すでに暑くはあったけれど
5月の素敵な週末を味わえた気がして楽しかったことを今でも覚えている。

・・2012年のベスト10入れたいなぁ・・(笑

ワンサ

ワンサ

スクエア

ABCホール (大阪府)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

今更だけど・・
最終日に観てきました。

地域ネタ?を混ぜていてスクエアらしくて面白かったです。

バルブル

バルブル

げんこつ団

駅前劇場(東京都)

2012/12/12 (水) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

NKH(日本気配放送
出てくる人間は一見変人が多いけど、
よくよく見ていると「分かるな」ということが多い気がする。

あんまりキャラ設定とかは出てこないケド、
ひとりひとり、特に男性キャラを見ていると、
「あんまり一般的な演劇作品には出てこなさそうだけど、世間には時折見かけそうな」キャラクターが
そこここに紛れ込んでいたりする気もするので、
自分としては男性の(特に俳優に)じっくり見て欲しい気もしたり・・。



ネタバレBOX

最後の方に、唯一の肉親である母親が死んでずっと引きこもってる(でも本人はあんまり気にしていない感じの
男性が出てくるが、
この人はNHKではなく、NKH(日本気配放送)に受信料を払っている。

そうすると、家のあちこちに何らかの気配を感じ、
心配してやって来たバイトの先輩(魚をさばいているのでみんな魚臭いらしい)
を含め、頻繁に気配を感じて一斉に振り向く。

心配してやって来てるのに、みんな生臭くって、
主人公も生臭いのが嫌だとバイト行くのを嫌がって、
でもそのうちでは気配があちこちにあって、みんな気配がするたびに一斉に振り向く!

・・・意味が分からないけど、
男たち(中身は女性)が振り向くたび、
自分とお袋が、オヤジが死んでから、
(ふたりとも霊感チックなものもないし、たぶん父親もニコニコして死んだから化けて出ることもないせいか)
「ぜんぜん出てこないね」
「お盆とかって出てこないもんなのかね?」
「ちょっとでも気配がすれば戻ってきたって気もするのにね」
とか、しょんぼりして話したりしていることを思い出して、
「気配」とかって、他人にとっては意味不明でも、
親族にとっては確かに受信料払ってもみたいものなのかもしんないな、
などとおもったりして、
表向きにはその引きこもりの男性に共感する余地は無いのだけれど(感情があまり表には出てこないし、目つきも変(苦笑
なんか色々想像してみるとそいつらのシュールなやり取りの中に
作者の意図みたいなものが見え隠れする気がしたりして
(この人、ひょっとして本当に「NKHあるからお袋死んでも平気だよ~」とでも思ってるんじゃないか、と思ってしまうあたりがまた凄い(これを女性陣で作っているから余計ブラックなのかも
まぁ、面白いなと思ったりもしてみたり。

運命の理不尽さに抗う為には、
不条理で行くしかない、とでも見えるような・・。

気のせいか1年ぶりのせいか、いつになく挑発的な雰囲気にも
見える気がして、そこがなかなか良いな、と言う気もしたり(笑
雷神ウツボ

雷神ウツボ

ひげ太夫

Geki地下Liberty(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

この村守るぜ、ただし飯食ってからだ。
さすがに観てから半年たって書くのも何だけど、
12月の公演まさか観れないとは思わなかったんで・・(関西遠征と土日仕事と、日曜午後は横浜に行ってしまい

2012年のランキングを入れる段になって、
げんこつ団とひげ太夫も入れたいな・・
でも、ピーターブルックを入れないでこっち入れるってどうなんだろう?

アリじゃない。

ってな感じで、でも実際入れてみるかはまだ考え中なので良く分からんけど
でも、とりあえず先に書いてみました。

・・そうなんだよな、(脳内)少年・・というよりちびっ子?
でいるということは、
なんかダッシュで家から飛び出していく前に、
なんかもぐもぐ口に入れて、
「母ちゃん、美味かったぜ!」と言うんだか言わないんだか分からないうちに消えてなくなる・・・で「猫の髭を抜く」未満の悪さ?を外でなんかしでかして帰ってくる(笑

いつも思うんだが、男性の舞台は食事のシーンが少なすぎる(苦笑

元気に走り回っている俳優がいるということは、
なんか栄養の良いものをたくさん食べてるということで、
電車とか見たって、ろくに食べてない男性は元気もなさそうだ。

トリュフォーだって、キャメラ回す前にはたらふく飯を食べたんじゃないかと思うんだけど・・。

ジャン・ミシェル・ブリュイエール / LFKs [フランス]『たった一人の中庭』

ジャン・ミシェル・ブリュイエール / LFKs [フランス]『たった一人の中庭』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2012/10/27 (土) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

これだけの作品を再現するのも凄い
フランスの外国人問題は詳しくは知らないケド、
日本の作家でも、
これを参考にして、
外国人と自分たちの関係について
刺激的な作品を作ることに挑戦する人が現れても良いんじゃないかと思ったり。
(パリの中心部は綺麗だが、その外側は移民の綺麗とは言い難い住居が続いているというのは聞いたことがある(スクイテンもそんなことを言っていた

考えてみれば、隣国の北がいつ倒れるかも分からない状態だとすれば、
日本人の方がフランス人よりもっと敏感にこういった(移民)問題について
民間人の間での認識を深めることがとても重要なんじゃないかと思ったりする。

「梨の礫の梨」

「梨の礫の梨」

ライトアイ

「劇」小劇場(東京都)

2012/10/12 (金) ~ 2012/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄く持ち運びしやすくて・・
なるほど、色んな町に持って行ける舞台で、
なおかつ二人の持ち味が良く分かる舞台だったな、と。

書くのがだいぶ遅れたけど・・(汗

子供鉅人「幕末スープレックス」ザムザ阿佐ヶ谷(東京)ゲネ公演

子供鉅人「幕末スープレックス」ザムザ阿佐ヶ谷(東京)ゲネ公演

劇団子供鉅人

ザムザ阿佐谷(東京都)

2012/10/04 (木) ~ 2012/10/04 (木)公演終了

満足度★★★★★

2012年も
子供鋸人はこのザムザ含め、
12月の原宿や、7月の大阪での人狼イベントにも出張しました。

結構前からのファンなので、
客観的な評価というよりかは、
「ここはこんな良いところがあるんだけど、他の人にはどう映っているんだろうか?」
と言うところの方が気になって、
他の団体との客観的な評価が逆にしずらくなっているかもしれないです(五反田団みたいなもんか?(苦笑

来年もまたいろいろ公演を観に行きたいな、
と思いつつ、
本領を発揮する大阪の小さめの規模のイベントにはなかなか行けるかどうか・・?(汗

子供鋸人同様に以前から大ファンのデグルチーニ氏のライブなんかも一緒にセットで観れると良いなぁ。

東京にもポコペンチックな良い小屋があると良いんだけど。

bow-wow

bow-wow

GRINDER-MAN

象の鼻テラス(神奈川県)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

雨の中
観に行ってきました。

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園大大大大大卒業式

バナナ学園純情乙女組

王子小劇場(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

瞳子スゲェ・・
何が凄いって、最後の最後で遂に本気を出したっぽい
瞳子の、狂ったラジオ体操だかなんだかよく分からん
ぶっ飛んだダンス?と、
それに全くブレずに鬼気迫る表情で喰らいついてくる後ろのバナナ軍団がスゲェ!(笑

つい1週間ほど前まで、
2012年のスペクタクルの極致は
人智を超えた感のあったAMON TOBINのマジカルなライブで決まりだと思っていたけれど、
最後の最後で、
原宿の川村美紀子と王子の瞳子が来た(しかも二人とも身一つで(笑

ふたりとも観てて久々に
『ギャー!』と叫びたくなる位イカしていたしイカれていた(いい意味で

正直バナ学は最初はあんまり乗り気じゃなかったんだけど、
主宰の最後の「死ぬ気」を見届けるのも悪かないかなと思い直してチケットをとった
(別に被害にあったという方のことを忘れたつもりじゃないです、実際に見たわけじゃないけど

・・で、観てやっぱり良かったと思った。

いや、自分は別に舞台芸術が一番偉いと思っていて、
芸術の名の下には上演中のトラブル全てが許されると思っている類の人間では全くない
(勿論バナ学がそうだと言っている訳でもない
つもりではあるし、
「人を傷付けるくらいなら舞台なんか止めろ」と普通に考えるタイプの人間なんですが、
それ以上にバナ学の死ぬ気が凄かったと言えば良いんでしょうか・・?

別に自分の言葉にして書いても何も伝わらないし分からないと思う
(所詮書いた言葉なんてその程度の物です

ただ、あの瞬間あの劇場にいた人には、
目の前の「死ぬ気」が伝わったし、嘘偽りは感じなかったと思う。

横も上も下も後ろも見ない。ただ前(観客)だけを見る。
今この瞬間にすべてをぶつける。
明日死んでもいい。今日燃え尽きる。

眼がそう訴えてるみたいだった。

舞台の存在を信じるというのは、
ぺらい言葉のやり取りでは何も生まれなくても、
目で見て叫び合って、お互いに体温や息遣いを感じとれば、
気持ちが伝わる瞬間があることを信じることなんだと思う。

「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

「俺とあがさと彬と酒と」第1回公演『ふたりマクベス、マボロシ兄妹、ほか短編』

DULL-COLORED POP

アトリエ春風舎(東京都)

2012/12/27 (木) ~ 2012/12/31 (月)公演終了

満足度★★★

あり・・?@あくまでプレビュー
「ふたりマクベス」は割と予想の範囲内だったかも。

悪女と良妻を自由に行き来できる女優としての魅力は十分に伝わったけれど、
正直『男あがさ』のファンの自分としては(なかなかこんな野蛮な男優はいないもので・・(笑
見応えは確かにあったけれど、
せっかくの岡田氏の男役が観られないのはちょっと残念だったかなぁ・・(苦笑
タイトルから想像されるより思ったよりエンゲキエンゲキし過ぎていたかな・・?という感じもしたり(もっと野蛮な何かを想像していたから

対照的に「マボロシ兄妹」は、
観ていて文字通りの男優女優の心地よい台詞スマッシュの応酬に
頭がクラクラするようで・・(笑

ただ、この戯曲が出来上がったのがやっぱり2週間位前のためか、
まだ俳優の立ち位置がぐらついているみたいで
(それも演出家の目論見通りらしいが(笑
ひょっとしたら最終日には俳優たちはその立ち位置を完全に自分のものにしているかもしれないから(それはそれで詰まらない(笑
一応前から予定はしていたけれど、
明日の朝公演でこちらだけはもう一度観てみよう(最後は完成されていると思ったので最初と真ん中を見てみたいと思っていた。
(あと、『ふたりマクベス』の方までは時間的にキツイかもしれないし、マクベスの二人は流石の俳優でもあるので、プレビューの段階で既に役を完全に自分のものにしていたようなので。

・・ちなみに、3人とも実力は折り紙つきなので
採点は相当辛めです(苦笑

もっともっとすごいものはいくらでもできるだろうと思うので、
若手のように頑張ってほしいと☆5つとかを付けるのではなく、
「もっともっと派手にガンガン行ってくれ」と言う意味での☆3つです(派手にやりすぎて破綻するくらいがこの3人には自分にとっての☆5つです(笑

年末

年末

ろりえ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

女子は凄いなぁ・・
気が付くと、男になったり、母親になってたり、
殺人鬼になってたり、猫になってたり。

で、やっぱりいつも不安を抱えた女の子のままであって(笑

70分という時間も良かった。

すぐ家かえってお袋の手伝いをする時間もあったから(笑

さっきお袋が疲れたカオをして手伝う自分をみていった
「遊び過ぎて死んでも良いけど、私が死んでからにしてね。
私が生きてるうちは、五体満足でぴんぴんしてるくらいの体力は残しておいてね。生きているうちに死んだら駄目よ。
私が死んだらあとはどうなっても良いけれど(笑」

やっぱ女って凄い!・・死んだオヤジじゃこうは言わなかったろうなぁ(笑

ぼんやり君と金色ハムスター・他数篇

ぼんやり君と金色ハムスター・他数篇

耽美社

Live&CafeBar PLACEBO (大阪府)

2012/12/06 (木) ~ 2012/12/06 (木)公演終了

満足度★★★★★

荒削りだったけど面白かった。
「インディペンデントのフェスの選考に残れなかった」
と言われれば「そうだろうな」と思う。

インディペンデントの今年のラインナップを見れば、
役者も作者もそれぞれとびぬけたのが、
このショーのために強力にタッグを組んでるっぽいのばっかで、
その中に入り込むのは正直、東京の劇団の実力者でも至難の技だと思う。
(全然関係ない劇団の人同士で勢いと緻密さを持って準備すればどうにか勝負に・・という感じのものだと思う

それでも、以前から突劇金魚の中でも一風変わった雰囲気が持ち味のこの役者さんの一人芝居なら、完成度云々以前に観たいと思うのが人情というもの。

23日の原宿ラフォーレでも感じたけど、
東京のヒマ人(と言っても遊ぶのには忙しそうな)たちは今、完成度よりは一風変わったもの、特異な雰囲気を持ったもの、
なんか観たこともない気配を感じるものを求めているのだと感じた。
(EXILE(実力はさておき)よりはきゃりーぱみゅぱみゅみたいな?

そんな中、
大阪から子供鋸人以外に近い将来東京に出てこれそうな人、となると、
個人的にその筆頭は上田耽美さんなんじゃないかな、と思う。

大抵の人は、実際に見てみると
「なんだ、コレ?」
って感じるかもしれない。

でも、それでいいんだと思う。

やる気があるのかないのか分からないようでいて、
観終わった後でなにか奇妙な香りを残す登場人物。
(こういうのは考えて出ないと思う

ぼんやりとしているようで余韻を残す会話。

戯曲の完成度を高めると言うよりは
味園のなかに充満するあの奇妙な雰囲気を
芝居の中にいっぱいに蓄えるように、
一年くらいかけてじっくりと、その奇妙さ(と言うとアレだけど)に、さらに磨きをかけて行けば、
たぶんだけど・・原宿のどっか退屈に飽きた人が出入りする場所で
日の目を見るかもしれない(あくまで直感だけで根拠のない予感だけど(笑

・・・まぁ、まだまだ荒削りで製作途中だけど、自分はこの世界観がとても好きです。観れて良かった。

フェス落ちしても良いんじゃないかな、なんか勘違いして本編よりも
予選落ちしたこっちに東京くんだりから引き寄せられる物好きもいることだし(個人的には日程も奇跡的に良かった(笑

ナントカ世代の落語まつり

ナントカ世代の落語まつり

ナントカ世代

アトリエ劇研(京都府)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

大阪から京都に行ってそのままバス・・
で翌朝東京ついてそのまま仕事だったので感想書く時間が無かった・・(苦笑

東京ミルクホールのクリスマス会

東京ミルクホールのクリスマス会

劇団東京ミルクホール

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2012/12/23 (日) ~ 2012/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

正月 has come
・・・・ヤバい、力尽きてもう書けない(苦笑

面白かったのはまちがいない。

余力があればあとでもう少し詳しく・・。

気分はもう正月!

ちなみに2012年の1月6日の
コースケ・ハラスメントさんのゴールデン街劇場での舞台は
こりっちに載ってないんだよなぁ・・。

個人的に凄くファンなので、
出ていれば2012年のベスト10にはこっちを入れたいんだけど・・。

なかなか入れたいのが載ってないってのは難しいよなぁ・・(苦笑

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