ジャパニーズ・スーツケース
アンスティチュ・フランセ東京
アンスティチュ・フランセ東京(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/05/31 (金)公演終了
満足度★★★★
哲学の夜
6時半過ぎの回観てきました。
観客の中にちびっ子がいて、
上演のあいだ声をあげていたのが印象的だった。
・・とてもタテさんの公演(あくまでBGM的な演奏だけだけど
らしいな、と思ったりした。
初夏の爽やかな夕暮れに合った公演だったと思う。
My family?
劇団おしょうゆ
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/05/31 (金)公演終了
ココロに花を
ピンク地底人
王子小劇場(東京都)
2013/05/31 (金) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
「散歩する侵略者」×ピンク×上田耽美氏
2月に京都で「散歩する侵略者」を上演したことは知っていた。
ただ、自分はその時は観れなかった。
今回は、今まで突撃金魚で独特な役どころを演じてきて常に不思議な印象を残した上田耽美氏(この前大阪の美園での小ぢんまりとしたスペースでの芝居も印象深かった
が出演している。
「ココロに花を」は、物語としては最後の詰めが若干甘い気もしたけれど、
全体としては今までの「ピンク地底人」に、
これらの要素が上手くプラスされていることが伝わってくる舞台だった。
出演者と上演作品、これらによって昨年より明らかに進歩・・というより彩りを加えている。
舞台というのはこういうことが重要で、
作品の度に作風を変える人もいれば、このように貪欲に色々な要素をとり込んで躍進する人もいる。
特に今回は上田氏をうまく生かす脚本になっていたように思う
(個人的には上田氏は関西だけでなく、東京を含めても小劇場の中では独特の存在感は突出していると思う。ただ、彼のような俳優は脚本に恵まれないと持ち味をうまく発揮できないと思うのでその点では今回は良かった。ただ、もう少し全面に押し出しても良かったんじゃないカナ、とも思ったり
そういう変化は一作だけ観ただけではなかなか伝わってこない。
実際、日本の国内でここ1~2年、ピンクのように急激に構築する世界の深度を深めつつある劇団と言うのはそうはいないと思う(唯一自分が思いつくのはQ・・?
本家のイキウメが「散歩する侵略者」以降、それを超える作品を生み出せていないように見えるのに比べると、
ピンク地底人は、「散歩する侵略者」上演以降初めてその作品を自分たちの中で消化して
継承しつつある劇団と言えるのかもしれないな、とも思ったりした。
作品全体を通して見える「不安感」をキーワードにするなら、
東京で言えばジエン社にちょっと近くなってきた気もしないでもない・・何となくだけど。
三浦直之初監督作品『ダンスナンバー 時をかける少女』
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/27 (月) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
あれ・・
自分がむしろ映画好きだからかは分からんけども、
舞台に広がりのある映画の方が演劇より「良いな」と思ってしまった。
役者云々の問題でなく、
物語の向こうに見える景色の問題って言ったら良いんだろうか?
物語としては・・分かったような分からないような。
全体としては分かるけど、あちこちの細部が良く分からない・・イメージ先行?でもそれも良いと思う。
全体としてはキラキラしてるところがとても良い(笑
あと、他の観客の印象はどうか分からんけど、
我妻三輪子さんがとても印象に残った。
たぶん出演しているロロの他のメンバー全員が
彼女を引き立てるために演じていたからだと思う。
このようなチームワークはとても清々しくて好き(笑
次の舞台を観る予定を入れていたので、クレジットが流れ始めた瞬間に
劇場を飛び出した(苦笑
暗い室内から外へ出るとき、
我妻三輪子さんと思しき人とちょうど入れ違いにすれ違ったのだけれど、
不安そうな表情ながらも(観客の反応が気になっていたのかな・?・)
屋外の青空を背景にしてとてもキラキラした少女といった印象だった
(ちょうど来る途中でみた駒場東大前駅前の満開の紫陽花を思い出した(笑
女優と言うのはああいう暗室の中から青空を見るときみたいな眩さがあると良い。
そういうのは作ってないときのふとした瞬間にうまく目視しないと認識しづらいものなので、
その点では自分は幸運だと思った(苦笑
・・・まぁ、自分ももう三十路の良い年したオッサンなので、
年の離れた妹位の子の評価に少し甘くなるのは容赦してください・・
(ロリコンではないです、念のため(苦笑
あ、もちろん男子で言うならロクも良かったです・・取ってつけたようで悪いですけど(苦笑
余白
ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―
早稲田大学学生会館(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
ミーツ
ロロ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
物語るところに勢いがあって、
少しむらはあるけれど、スピード感があって、京都に持っていくにはむしろちょうど良い位かな(笑
あまりカッチリスタイルが出来上がる前に作品を持って旅をするのは良いと思う。
作風は違うけど、京都には飴玉エレナとか、
若々しい作品を作るところもいくつかあるし・・。
ちなみに若い人でルーニー・チューンズっぽいネタが多いのは・・何故?(笑
まぐろ月夜 〜赤身まぐろ青身まぐろ黄身まぐろ〜
天ぷら銀河
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2013/05/23 (木) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★
このスタジオでなければ再現不能そうな・・
何だかこのスタジオでないと出来ないのかも・・?
という予感がして、日曜の公演がなくなったので急きょ土曜の他の予定を取りやめて
昼の回に観に行きました。
たしかに、このセット?を公演の度ごとにばらしてまた組み上げるパワーはすごい!(笑
無料の公演でここまでやる勢いがあるのなら、
将来有望と言って良いのではないかと思ったり(笑
日曜の公演は無くなったけど、計4回の公演のためにわざわざ映像まで作って(舞台のためにあちこちで映像を採集したりロケしたりしている
さらにこのスタジオのシャッターをスクリーンに利用したり(前例があったのかもしれないけれど
登場人物のムダにGTOばりの迫力のある登場に利用したりと、
繰り出してくるアイデアの1個1個がとても面白い(笑
普通の演出家だったらこれらの一個紛れ込ませれば十分だろうし、
他の劇場で使い回しできるアイデアを優先させるところかもしれないけれど、
ここの人たちは与えられた場所を最大限に遊ぶことに集中してる。
老人ホームでの公演などが過去あったようだったので気になって(自分の母親も将来はいるかもしれないので、そういう場所を楽しませることに努力していると思われる団体は応援したいと思ったりする(笑
急きょ観に行く事にしたのだけれど、
確かにこの劇団は、普通のつくりの劇場よりかは、
例えばはえぎわが昔公演を打っていた
今はなき阿佐ヶ谷のアルスノーヴァみたいなちょっと特殊な小屋での公演があっているのかもしれない。
自分としては、自宅のドアから約30分で到達できる学食・・もといこの多摩美のスタジオでの公演をもっと観てみたいな、とも思ったり。
つい1~2か月前まで場所を知らなかった分際で言うのも何だけれど、
駅からも近くて都心からのアクセスも意外とよくて(特に半蔵門線、副都心線)
結構便利なんです。
駅前には何もないけど・・でも川の風が感じられてちょっと良い(笑
湖畔の探偵 全六話
トリのマーク(通称)
ザ・スズナリ(東京都)
2013/05/25 (土) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
タントンの部屋で
ジョン・スミスと探る演劇
ひつじ座(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
笑うゼットン
トツゲキ倶楽部
王子小劇場(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
初見だったけど
チラシが悪いわけではないのだけど、ちょっと損をしている気がした。
もっとB級とかを想像していたのだけれど(苦笑
ストレート1本という感じ。
ほぼ1場面だけなのに物語も人物も非常によく描けていました。
けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】
劇団鋼鉄村松
ザ・ポケット(東京都)
2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
哀しみのコルドバ・・?
全体としてはとても面白かったんだけど、後半はともかく前半が・・
う~ん、なんとかならなかったのかな・・?
ベースとなる原作があることが分かってきた後半あたりからは
物語の違和感もだいぶやわらいだ・・(苦笑
ちなみに宝塚はよく観るけど、
気のせいか女性をかけて男性同士の決闘シーンというのを観た記憶が無い・・ってこともないか、と思ってたらなんとなくわかった・・コルドバというあたりから。
「女性をめぐっての男同士の決闘がカッコ良いか?」
というあたりは議論になると思う。
自分はあまり日常では接する機会が無いが、
「カッコ良い」
と思ってる人たちもいるようである。
そのような人たちと現実に接すると、
何でもないことで必要以上に無用な恨みを買う恐れがあるため、
少し派手に踊るとき以外はクラブの片隅で
「私は透明人間」
と念じながらひっそりと移動するときのようにして
世の中を目立たないようにして渡っていくしかない。
自分の感覚としては・・
「カッコ悪い、というか最悪」
というところになる。
そういう意識が少しでも頭の中にあると・・
ちょっと決闘シーンのくだりは楽しめないような気もする。
今はそんな時代じゃないと思う。
元の設定はともかく、こうした男性が女性に一方的に自分の感情を押し付けるシーンは少し変えた方が良いのではないかと思った。
ちなみに帰宅してから、
自分の感覚が変わってるのかと思い、
お袋に舞台に登場した男性達の振る舞いについて一部かいつまんで説明し、
感想を聴いてみたところ、
「賢明とは言えないわね、素敵とは言えないと思う」
と、自分が感想を言う前に言ってくれて、ちょっとほっとした(苦笑
美女をかけて他の男と闘うなんていう展開は・・
自分が、仮にどんなひと目で女の子を大事にしなさそうな奴でも
「別にその人の方が好きなら良いんじゃない?」
てすぐに思う人間なので(どんなのがその人の幸せなのかなんて他人には分かりようもない。選択でその意図を探るべきだし、失敗もまた人生には必要なのだと思う。好きなら黙って失敗から学ぶまで時間と距離をおいて見守って、それでも自分が必要ないなら黙って去ればいいと思う
ハッキリ言って夢にも思わない(キッパリ
子猫やちびっ子を助けるために虎と闘うくらいの方が
自分には感情移入しやすかったなぁ・・(笑
舞台全体が非常に臨場感のある展開だっただけに
そこらへんの設定がちょっと残念だなと思った。
こういうのは、宝塚の男役だから危険な男の魅力が溢れる訳で、
それ以外の男性がやっても、ちょっと厳しいと思う・・。
カフカ朗読《流刑地にて》
夜想 presents パラボリカ・ビス
parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)
2013/05/22 (水) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★★
蔵前の古本屋の猫・・
夕暮れどき、風が気持ちよかったので、
浅草から浅草橋まで歩いた。
1時間あるから余裕かと思ったら、通りがかった古本屋の奥に猫がちらりと見えた(笑
白かったな、と思いながら奥に入ると、
相撲とか、芸能関係の本が多く、
みているちに最初の方で見かけた昔の江差(死んだ父親の故郷)の尺八吹きの本が欲しくなって探したけれど、
一生懸命に探したけれど、もう見つからなかった。
さっき見かけた猫も古本もマボロシなんじゃないかと思いかけたころ、
時間が無いのに気付いて(苦笑
あわてて走った。
下町は、町も古本屋も、
山の手ほどキレイではないけれど、
夕暮れ時にはなんだかフシギな甘い夢みたいに見えるときがある。
ビスも、ぱっと見はなんてことはない建物なんだけど、
以前創設時の話をトークショーできいて、
決してお金持ちの道楽なんかではなしに
苦労しながら作り出された場所だけあって、
自分にとってどんな馴染みも無い展示物でも(西岡兄妹は勿論知ってる
よくよく見てみると素晴らしい美に溢れたものばかりで
今まで大変勉強させて頂いてきた(笑
ハチスノイト+Magdala氏のライブや朗読も、
一見したところ凄さはなかなか分からないかもしれないけれど、
自分も夢中夢の頃から何度かハチスノイト氏のライブは観ていたのだけれど、
先日ドミューンで生でMark McGuire x Dustin Wongのライブを見ていたこともあり、
今回は音楽的な凄さをよりハッキリと認識できた気がする。
最近は技術の進歩もあり、
音楽でもバンドセットじゃなくとも
ソロやデュオでも相当複雑な世界の構築が可能になっている。
今回の朗読は、音楽的なテクニックをアレンジして使用しており、
通常のイメージの朗読会とはまったく違う。
技術とセンスさえあれば、
もちろん個人の相当の努力は必要だが、
一人芝居や二人芝居の可能性が大きく広がることを予感させるものではないかとも思った。
シュナイダー
青年団若手自主企画 マキタ企画
アトリエ春風舎(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
重
elePHANTMoonの舞台は重いため、体調が万全でないと即死する危険性を孕む(苦笑
今回は・・やっぱり凄かった(苦笑
青年団の役者ばかりなので
まったく知らない人たちばかりだったら、
「これってひょっとして素?」
と少しでも思ってしまうところだが、
そういった心配も無かったので、
フィクションとして集中して観れた。
仕事で疲れた状態で頑張れる自信が無かったので
土曜にして良かった(苦笑
前回の公演を王子で観たような・・そのせいか内心
「ヒィィ・・」
と思いながらも(苦笑
冷静に分析しながら集中して観れました。
好き嫌いは分かれる・・というか好みの問題ではないのかも。
周りに登場人物のような人がいるとかいないとかという話でもない気がする。
要は、それまでは普通の生活をしていたと思われる人たちが、
何かの事故や何かのきっかけで道を踏み外すと、
いつしか陰のように業が後ろにへばりつき
やがて何かの澱みのようなところに落ちていく。
河の流れに瑞々しいところもあれば澱みもあるように、
世の中にもそうした所、瞬間がある。
観なくても何不自由なく過ごしていけるのかもしれないが、
他に誰も描いていない空気がそこにあるのなら、
純粋に舞台として評価しなければならない気がする。
毎回観れるかと言われれば
「・・体力と相談させてください」
としか言いようがないが、
根拠のない前向きのメッセージが溢れる今の世の中には貴重な舞台であるようにも思う。
【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
一見泥臭そうな題材だけど・・
哀しい物語もすべてひっくるめて笑える物語にしてしまうのはヤッパリ凄い!
わざわざヘンな感じにしてからキメるところも流石。
カッコつけてキメるのはもうとっくに古くなってる・・というかカッコ良かった時代なんてないので、どうしてもカッコつけてキメたいという輩はこの舞台のラストを真似して「イエー!」とかやって欲しいもんだと思ったり。
旗揚げ以降、常に東京の演劇でいちばん見るべき作品を作っていたと思う。
東京のアート系のどの団体より洗練された舞台を作っていたから。
美大、芸大系統の劇団には一番必要なものがここには詰まっている。
FTに呼ばれないのが本当にフシギだ。
ドイツでポレシュなんかを観てる若い人たちにミルクホールを見せたら、
1/3位は涙を流して喜ぶんでないかと思ったり(あとの1/3は怒って帰り、残りの1/3は理解できないといった顔をすると思う(推測
大阪の子供鋸人のNASAボーイに東京で張れるのは
「Kissより甘いKissがある」
浜本ゆたか氏位なんじゃないかと思ったり。
いのちだいじに【全6ステージ終了しました!】
駄目なダーウィン舎
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
面白かったけど、もう少し演出を丁寧にした方が良い
学生劇団と言うのは、演出についてまとまって教わる機会が無い分、
地力(観察眼とでも言うのか)が如実にそれぞれの差となって出てしまう。
やりたいことが一杯あるうちはそれでもいいけれど、
ひとつひとつの役者の演技をきっちりとまとめ上げて行かないと、
そのうち詰まってしまう。
他の評者の方が書いていたが、
出てくる新聞紙が白紙というの、それが自分もとても気になってしまった。
自分も小学生の時に新聞を自作で作らされたりもしたからわかるが(苦笑
それっぽい新聞を作るというのは相当な手間だ。
しかもほとんど観客の目に触れることはない。
労力に比べて効果は非常に少ないと思う。
でも、そういうちょっとした見えないところまで血のにじむような作り込みを行うかどうかで、将来の姿が見えてしまうものだと思う。
舞台において本当に重要なものというのは台本には書いていないところにある。
それこそ作品の隅から隅までぎっしりとアイデアを詰め、
地獄にいるような思いをしながら舞台上に遊び心を敷き詰めていれば、
たとえ将来劇作家などにならなかったとしても、
普通の仕事をしてもきっちりとこなせる人間になるに違いないと想像できる。
舞台を作るのは楽しいかもしれないけれど、
人を楽しませるというのは本当に難しい。
物語の中には、
楽しめる要素がいくつもあったが、
それは本筋というよりかは、
役者ひとりひとりの個人技がうまく入り込んだ結果と言えるような気もした。
もう少し物語に緩急をつけ、
あっと驚くようなどんでん返しを何度も行い、
役者の動作をもっと笑いを増幅するよう工夫すれば(ろりえの舞台なんかは学生劇団には参考になるかもしれない。同じ若手なので。ただし一回観ただけではよく分からないかもしれない
もっともっと笑い声を大きく、笑う回数を増やすことも可能ではないと思えた。
ひとつひとつの細かい演出は、一見無駄に見えるかもしれないが、
例えば架空の新聞紙を1枚作れば
作っているうちに色んなアイデアがわいてきて、
それを次の公演に生かすこともできると思う。
アイデアはそうして増やしていくものだと思う。
物語は悪くないと思う。
若いのにちょっと古臭くも見える物語・演出を描くのは逆に新鮮だ。
アニメやライトノベルっぽい軽めの物語・演技が全盛のように見える今の流れと逆行している気もする。
ひょっとしたら数年後にはこちらが主流になってるかも。
若い人たちがやるとちょっと古臭い物語も逆に新しく見えてしまうフシギ(笑
若い人は流行を追い求めすぎると逆にぺらくなってしまう。
新品に古着をミックスするお洒落を真似るような気持ちで、
少し古臭い要素にもバランスよく手を出すのも悪くない。
若い人が全員ケラ氏みたいな作品ばっか作ってたら気持ち悪いし・・(苦笑
ちょっと昔の時事ネタっぽいのが入っていたが、それはあまり必要なかったかも・・。
東京の若手劇団は勢いはあるが、
地方の劇団のようなアイデアを寝かしてもっと演出を密にすることも学ばなければならないとな、とも思ったりした。
妖精大図鑑 上巻・下巻
妖精大図鑑
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2013/05/10 (金) ~ 2013/06/08 (土)公演終了
満足度★★★★
多摩美は意外と近かった
多摩美という位だから多摩にあるのかと思っていたら、
東急沿線で実は意外と渋谷とかからも近かった。
スタジオの場所もちょっとフシギめいていて(雨が降っていたせいかな?緑の中の音の漏れ出るスタジオで)良かった(笑
学食も8時までやっていたので、
舞台を観てから次の舞台に向かうまでの間にランチを食べたけど、
味噌汁とか美味しかった(笑
舞台の内容としては、ちょっと京都っぽい・・?
京都なんかでたまに見かけるゆるくてふわっとしている感じの舞台という感触。
こういう系統の作品は実は東京ではあまり見かけないタイプかもしれないという気もした。
のんびりとした雰囲気の多摩美ならでは(なんとなく
という気もしたり。
ただ、京都で見かける女子めいた舞台に比べると、ひょっとしてわざとちょっと分かりにくくしてる・・?
もう少し小道具を分かりやすくするとよかったかも。
自分は目が悪いなりにわりとすぐ分かったけど、
舞台を観慣れてない雰囲気の人は戸惑ってた気がした(苦笑
こんなのんびりとした雰囲気のゆるふわちょっとフシギ系ならまた観てみたいな・・(笑
(艸'∀゚*)lilΣ( @Д@∥;)i|l(゚∀゚三゚∀゚三゚∀゚)。+.。゚p(≧□×。)q)))゚。+。゚。+。(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)
宗教劇団ピャー! !
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2013/05/08 (水) ~ 2013/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
Qの波かな
今度で2~3回目かな?
そんな熱心に観てるってわけじゃないんだけど、
他の人の評価が低かったんで逆に確かめたくなって観てきた(笑
そしたら、面白かった。
ちょっと線が細いかな、とか、予定調和すぎないか、ていう気は若干したりもした。
でも、全体としてはとてもいい。
ちょっと気持ち悪いところはある。
でも、それは自分の中では決してマイナス評価には加えない。
他人だから、分からないところはもちろんあるし、それが当たり前だし、
ただ、自分は心地よさを演劇の評価にすることはない。
アフタートークの劇団員を観ていて、
以前他の係にいた新入社員(今はもう異動した
を思い出した。
その新入社員も主宰に似てちょっと線が細く
仕事が大変だったせいもあってか
心の病院に通っていたとあとで知った。
そこの係長は非常に高圧的な態度で(苦笑
今の自分の上司は非常に理解があるが、
それとは全く正反対で、
そういえば今日も上司と一緒にその人にどやされたことを思い出した(苦笑
こちらは二人で「~~です」
と対応してるのに、
その人はそれに対して机をたたきながら
「お前ら本当に~~だと思うのか?」
「いや、ですからそれはメーカーに確認しております」とこっち(苦笑
少し打合せするだけでも向こうの口調が荒いため、非常に精神的なストレスが溜まる(苦笑
自分はともかく理不尽なことで荒い口調で一方的に話される上司のことを考えるとちょっとひどいんじゃないかと思ったり(苦笑
そういう荒い口調が原因なのかはサッパリわからないが、
精神的に疲れ切った新入社員だけじゃなく
その上司には個人的なクレーマーもついたり、
「どうもトラブルメーカーなのは逆にこちらでは・・?」
と思ったりもしたり(真相は全く分からないが。ただ、一般にクレーマーと呼ばれる人もいろいろあるだろうから一概には言えないが、自分の対応した他の人が「クレーマー」と呼んだ人たちは、みな真摯に向き合えば要望に応じられなくても理解してもらえる人たちだった。運が良かっただけかも知らんが
このように社会に出ると、
学生の頃は想像もつかないこと(これはまだ可愛い方かもしれない、自分はもっといっぱいあった(苦笑
が目白押しだが、
それだからと言って自信を失う必要はないと自分は思う。
マジメで線が細い人ほど
「・・自分のせいじゃないか?」
と思ってしまうかもしれないが、
後になってみると、原因はもっと別のもので、今はただめぐり合わせが悪いだけ、とうことが多いと思う。
社会の評価を前にしてうなだれたりもするかもしれないが、
言語の経済的な価値と文化的な価値がまったく結びつかないように、
声の大きい人と小さい人の価値が結びつくわけではまったくないのだと思う。
アフタートークで主宰が、
エンゲキをやることでやっと自分も少し大きな声で話すことができるようになった、という話があったが、まさにそういうことだと思う(この話を聴いて自分はこの舞台を観にきて良かったと思った。まったく面識はないが(苦笑
じゃあリハビリ?のために作られた演劇に価値はないのか、というとそんなことはなく(ハイバイなどが良い例だと思う
社会全体が病んでいる以上、
リハビリのエンゲキにこそ大きな価値があると言えるのかもしれない。
病んでいる人ほど、自分が病んでいることに気づかない。
・・いや、気づくからこそ逆に苛立つのかもしれない。
だからと言って、
「病んでますよ」
と言っても喧嘩になるだけだ(そらそうだ(苦笑
自分はこの舞台を観て、
悩んで苦しんで、もがいて、でも、どこかで救われたい、
何を敵にしていいのか分からない、みたくじたばたする姉弟の姿を見て、
逆にこちらが健全なんじゃないかと思った。
逆に、それらをとりまく周りの人たちはどうなのかとも思った。
今の時代は、誰かを病気にしたがる。
しかし、病気にしたがる人こそ病気であることが多いと自分は感じることがある。
断言してもいい、
悩む彼らは健全だよ・・(笑
focus. 神話
ミームの心臓
王子小劇場(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了
満足度★★★★
上演時間を揃える必要はないのでは・・?
上演時間としては、真ん中のミームが少し長めに感じた。
説明的な台詞はすべてカットしても良いのかとも思った。
逆にハイジ座はもっとあっても良いのかとも思った。
順番として
「笑い」「シリアス」「シリアス」だったからかもしれない。
上演時間として両者半々くらいが観客としてはちょうどいいといつも思う。
別に4部構成にして
「ハイジ前半」「ミーム(短め)」「4次元」「「ハイジ後半」
でも良いのかとも思った。
別に劇団の実力云々とかではなくて、
出演者の数やテーマに従って上演時間を短くすることは
劇団の評価を低くすることにはつながらないと思うので
安心してほしいとも思った。
四次元ボックスは、
アフタヌーン?とでも思ってしまうような、
大学でも文学部のような割と限られたところで目にする気がする人たちの雰囲気をうまく伝えている気がして、
演劇ではわりとありそうで目にしなかっただけに
(現実があんな雰囲気だと作品ではもうちょい小難しくする傾向があるような・・
少し珍しいな、という気がしたりした。
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ただ、個人的には、こういう人たち(文学部っぽい人たち)を在学中目にする機会が多かったというのもあるのだけれど、
こういうモラトリアムっぽい人たちよりかは、
「最新の音楽やダンスが好きな女っけのない人たち(チャラ男は音楽に興味なんてない)」
「地方で日給8000円なのにエレグラ(入場料9000円だっけ?)に来るヤツ」
「バイト生活のヒップホッパー(流行らない方)」
などの、
実は文学部系などより100倍硬派(自分視点。文学系は硬派な顔をした軟派が非常に多い(笑
な野郎共の方が物語としては面白いのではないかと思う(苦笑
その街、その時代、一番面白いのはアグレッシブな素寒貧であるという
自分の中での(勝手な)法則性からしてみると、
別に全否定という訳ではないけれど、
もっと物語を探す余地はあったのではないかと思ったり
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でも日藝って、近いせいか気のせいか春風舎でその系統の作品を目にする気が・・気のせいかな?
3劇団それぞれのカラーが上手く出ていてよかったと思う。
ただ、テーマを揃えるんじゃなく、
無理を承知で言うなら
「同じ登場人物が登場する物語にする」
「同じ年、街で固有名詞、事件を会話の中に出す」
等の方が観客には伝わりやすい気がする。
そのためには、脚本を早くあげて揃えなければならない(笑
そこまでする必要あるの?
という気もするかもしれないけれど、
そこまですれば観客も
「このイベントでしか見れない」
という限定感で増える(もう満員ぽいけど(苦笑
と思う(大きな劇場で再演できるかもしれないという意味で
PHANTASMAGORIA (ファンタスマゴリア)~海の回廊~
三日月バビロン
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演もみたけど・・
何年かぶりかだから新作として楽しめました(笑
こういう劇団にとって思い入れのある作品はちょくちょく再演する位でもちょうど良いのかもしれない。
筋肉少女【残すは7月in→dependent theatre 1st!】】
石原正一ショー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/01 (水) ~ 2013/05/03 (金)公演終了
満足度★★★★★
久々
面白かったです。
関西で観ると観客席も盛り上がった者勝ちみたいな感もあり、早くいかないとかぶりつきの席は大抵埋まっていたり(笑
大人数で東京来るのが大変かもしれないけれど、
今回みたいに日程調整つく人で組んでいくと
全回違った味になって面白いだろうな、と思った。
自分が観た回が一番役者がはまり役だったと
回が違う人同士で言い合うのも楽しいと思う(笑