笑うゼットン
トツゲキ倶楽部
王子小劇場(東京都)
2013/05/24 (金) ~ 2013/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
初見だったけど
チラシが悪いわけではないのだけど、ちょっと損をしている気がした。
もっとB級とかを想像していたのだけれど(苦笑
ストレート1本という感じ。
ほぼ1場面だけなのに物語も人物も非常によく描けていました。
けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】
劇団鋼鉄村松
ザ・ポケット(東京都)
2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了
満足度★★★
哀しみのコルドバ・・?
全体としてはとても面白かったんだけど、後半はともかく前半が・・
う~ん、なんとかならなかったのかな・・?
ベースとなる原作があることが分かってきた後半あたりからは
物語の違和感もだいぶやわらいだ・・(苦笑
ちなみに宝塚はよく観るけど、
気のせいか女性をかけて男性同士の決闘シーンというのを観た記憶が無い・・ってこともないか、と思ってたらなんとなくわかった・・コルドバというあたりから。
「女性をめぐっての男同士の決闘がカッコ良いか?」
というあたりは議論になると思う。
自分はあまり日常では接する機会が無いが、
「カッコ良い」
と思ってる人たちもいるようである。
そのような人たちと現実に接すると、
何でもないことで必要以上に無用な恨みを買う恐れがあるため、
少し派手に踊るとき以外はクラブの片隅で
「私は透明人間」
と念じながらひっそりと移動するときのようにして
世の中を目立たないようにして渡っていくしかない。
自分の感覚としては・・
「カッコ悪い、というか最悪」
というところになる。
そういう意識が少しでも頭の中にあると・・
ちょっと決闘シーンのくだりは楽しめないような気もする。
今はそんな時代じゃないと思う。
元の設定はともかく、こうした男性が女性に一方的に自分の感情を押し付けるシーンは少し変えた方が良いのではないかと思った。
ちなみに帰宅してから、
自分の感覚が変わってるのかと思い、
お袋に舞台に登場した男性達の振る舞いについて一部かいつまんで説明し、
感想を聴いてみたところ、
「賢明とは言えないわね、素敵とは言えないと思う」
と、自分が感想を言う前に言ってくれて、ちょっとほっとした(苦笑
美女をかけて他の男と闘うなんていう展開は・・
自分が、仮にどんなひと目で女の子を大事にしなさそうな奴でも
「別にその人の方が好きなら良いんじゃない?」
てすぐに思う人間なので(どんなのがその人の幸せなのかなんて他人には分かりようもない。選択でその意図を探るべきだし、失敗もまた人生には必要なのだと思う。好きなら黙って失敗から学ぶまで時間と距離をおいて見守って、それでも自分が必要ないなら黙って去ればいいと思う
ハッキリ言って夢にも思わない(キッパリ
子猫やちびっ子を助けるために虎と闘うくらいの方が
自分には感情移入しやすかったなぁ・・(笑
舞台全体が非常に臨場感のある展開だっただけに
そこらへんの設定がちょっと残念だなと思った。
こういうのは、宝塚の男役だから危険な男の魅力が溢れる訳で、
それ以外の男性がやっても、ちょっと厳しいと思う・・。
カフカ朗読《流刑地にて》
夜想 presents パラボリカ・ビス
parabolica-bis(パラボリカ・ビス)(東京都)
2013/05/22 (水) ~ 2013/05/22 (水)公演終了
満足度★★★★★
蔵前の古本屋の猫・・
夕暮れどき、風が気持ちよかったので、
浅草から浅草橋まで歩いた。
1時間あるから余裕かと思ったら、通りがかった古本屋の奥に猫がちらりと見えた(笑
白かったな、と思いながら奥に入ると、
相撲とか、芸能関係の本が多く、
みているちに最初の方で見かけた昔の江差(死んだ父親の故郷)の尺八吹きの本が欲しくなって探したけれど、
一生懸命に探したけれど、もう見つからなかった。
さっき見かけた猫も古本もマボロシなんじゃないかと思いかけたころ、
時間が無いのに気付いて(苦笑
あわてて走った。
下町は、町も古本屋も、
山の手ほどキレイではないけれど、
夕暮れ時にはなんだかフシギな甘い夢みたいに見えるときがある。
ビスも、ぱっと見はなんてことはない建物なんだけど、
以前創設時の話をトークショーできいて、
決してお金持ちの道楽なんかではなしに
苦労しながら作り出された場所だけあって、
自分にとってどんな馴染みも無い展示物でも(西岡兄妹は勿論知ってる
よくよく見てみると素晴らしい美に溢れたものばかりで
今まで大変勉強させて頂いてきた(笑
ハチスノイト+Magdala氏のライブや朗読も、
一見したところ凄さはなかなか分からないかもしれないけれど、
自分も夢中夢の頃から何度かハチスノイト氏のライブは観ていたのだけれど、
先日ドミューンで生でMark McGuire x Dustin Wongのライブを見ていたこともあり、
今回は音楽的な凄さをよりハッキリと認識できた気がする。
最近は技術の進歩もあり、
音楽でもバンドセットじゃなくとも
ソロやデュオでも相当複雑な世界の構築が可能になっている。
今回の朗読は、音楽的なテクニックをアレンジして使用しており、
通常のイメージの朗読会とはまったく違う。
技術とセンスさえあれば、
もちろん個人の相当の努力は必要だが、
一人芝居や二人芝居の可能性が大きく広がることを予感させるものではないかとも思った。
シュナイダー
青年団若手自主企画 マキタ企画
アトリエ春風舎(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
重
elePHANTMoonの舞台は重いため、体調が万全でないと即死する危険性を孕む(苦笑
今回は・・やっぱり凄かった(苦笑
青年団の役者ばかりなので
まったく知らない人たちばかりだったら、
「これってひょっとして素?」
と少しでも思ってしまうところだが、
そういった心配も無かったので、
フィクションとして集中して観れた。
仕事で疲れた状態で頑張れる自信が無かったので
土曜にして良かった(苦笑
前回の公演を王子で観たような・・そのせいか内心
「ヒィィ・・」
と思いながらも(苦笑
冷静に分析しながら集中して観れました。
好き嫌いは分かれる・・というか好みの問題ではないのかも。
周りに登場人物のような人がいるとかいないとかという話でもない気がする。
要は、それまでは普通の生活をしていたと思われる人たちが、
何かの事故や何かのきっかけで道を踏み外すと、
いつしか陰のように業が後ろにへばりつき
やがて何かの澱みのようなところに落ちていく。
河の流れに瑞々しいところもあれば澱みもあるように、
世の中にもそうした所、瞬間がある。
観なくても何不自由なく過ごしていけるのかもしれないが、
他に誰も描いていない空気がそこにあるのなら、
純粋に舞台として評価しなければならない気がする。
毎回観れるかと言われれば
「・・体力と相談させてください」
としか言いようがないが、
根拠のない前向きのメッセージが溢れる今の世の中には貴重な舞台であるようにも思う。
【次回公演は3月!ご来場ありがとうございました!】「かたわこや」
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
一見泥臭そうな題材だけど・・
哀しい物語もすべてひっくるめて笑える物語にしてしまうのはヤッパリ凄い!
わざわざヘンな感じにしてからキメるところも流石。
カッコつけてキメるのはもうとっくに古くなってる・・というかカッコ良かった時代なんてないので、どうしてもカッコつけてキメたいという輩はこの舞台のラストを真似して「イエー!」とかやって欲しいもんだと思ったり。
旗揚げ以降、常に東京の演劇でいちばん見るべき作品を作っていたと思う。
東京のアート系のどの団体より洗練された舞台を作っていたから。
美大、芸大系統の劇団には一番必要なものがここには詰まっている。
FTに呼ばれないのが本当にフシギだ。
ドイツでポレシュなんかを観てる若い人たちにミルクホールを見せたら、
1/3位は涙を流して喜ぶんでないかと思ったり(あとの1/3は怒って帰り、残りの1/3は理解できないといった顔をすると思う(推測
大阪の子供鋸人のNASAボーイに東京で張れるのは
「Kissより甘いKissがある」
浜本ゆたか氏位なんじゃないかと思ったり。
いのちだいじに【全6ステージ終了しました!】
駄目なダーウィン舎
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
面白かったけど、もう少し演出を丁寧にした方が良い
学生劇団と言うのは、演出についてまとまって教わる機会が無い分、
地力(観察眼とでも言うのか)が如実にそれぞれの差となって出てしまう。
やりたいことが一杯あるうちはそれでもいいけれど、
ひとつひとつの役者の演技をきっちりとまとめ上げて行かないと、
そのうち詰まってしまう。
他の評者の方が書いていたが、
出てくる新聞紙が白紙というの、それが自分もとても気になってしまった。
自分も小学生の時に新聞を自作で作らされたりもしたからわかるが(苦笑
それっぽい新聞を作るというのは相当な手間だ。
しかもほとんど観客の目に触れることはない。
労力に比べて効果は非常に少ないと思う。
でも、そういうちょっとした見えないところまで血のにじむような作り込みを行うかどうかで、将来の姿が見えてしまうものだと思う。
舞台において本当に重要なものというのは台本には書いていないところにある。
それこそ作品の隅から隅までぎっしりとアイデアを詰め、
地獄にいるような思いをしながら舞台上に遊び心を敷き詰めていれば、
たとえ将来劇作家などにならなかったとしても、
普通の仕事をしてもきっちりとこなせる人間になるに違いないと想像できる。
舞台を作るのは楽しいかもしれないけれど、
人を楽しませるというのは本当に難しい。
物語の中には、
楽しめる要素がいくつもあったが、
それは本筋というよりかは、
役者ひとりひとりの個人技がうまく入り込んだ結果と言えるような気もした。
もう少し物語に緩急をつけ、
あっと驚くようなどんでん返しを何度も行い、
役者の動作をもっと笑いを増幅するよう工夫すれば(ろりえの舞台なんかは学生劇団には参考になるかもしれない。同じ若手なので。ただし一回観ただけではよく分からないかもしれない
もっともっと笑い声を大きく、笑う回数を増やすことも可能ではないと思えた。
ひとつひとつの細かい演出は、一見無駄に見えるかもしれないが、
例えば架空の新聞紙を1枚作れば
作っているうちに色んなアイデアがわいてきて、
それを次の公演に生かすこともできると思う。
アイデアはそうして増やしていくものだと思う。
物語は悪くないと思う。
若いのにちょっと古臭くも見える物語・演出を描くのは逆に新鮮だ。
アニメやライトノベルっぽい軽めの物語・演技が全盛のように見える今の流れと逆行している気もする。
ひょっとしたら数年後にはこちらが主流になってるかも。
若い人たちがやるとちょっと古臭い物語も逆に新しく見えてしまうフシギ(笑
若い人は流行を追い求めすぎると逆にぺらくなってしまう。
新品に古着をミックスするお洒落を真似るような気持ちで、
少し古臭い要素にもバランスよく手を出すのも悪くない。
若い人が全員ケラ氏みたいな作品ばっか作ってたら気持ち悪いし・・(苦笑
ちょっと昔の時事ネタっぽいのが入っていたが、それはあまり必要なかったかも・・。
東京の若手劇団は勢いはあるが、
地方の劇団のようなアイデアを寝かしてもっと演出を密にすることも学ばなければならないとな、とも思ったりした。
妖精大図鑑 上巻・下巻
妖精大図鑑
多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇スタジオ(東京都)
2013/05/10 (金) ~ 2013/06/08 (土)公演終了
満足度★★★★
多摩美は意外と近かった
多摩美という位だから多摩にあるのかと思っていたら、
東急沿線で実は意外と渋谷とかからも近かった。
スタジオの場所もちょっとフシギめいていて(雨が降っていたせいかな?緑の中の音の漏れ出るスタジオで)良かった(笑
学食も8時までやっていたので、
舞台を観てから次の舞台に向かうまでの間にランチを食べたけど、
味噌汁とか美味しかった(笑
舞台の内容としては、ちょっと京都っぽい・・?
京都なんかでたまに見かけるゆるくてふわっとしている感じの舞台という感触。
こういう系統の作品は実は東京ではあまり見かけないタイプかもしれないという気もした。
のんびりとした雰囲気の多摩美ならでは(なんとなく
という気もしたり。
ただ、京都で見かける女子めいた舞台に比べると、ひょっとしてわざとちょっと分かりにくくしてる・・?
もう少し小道具を分かりやすくするとよかったかも。
自分は目が悪いなりにわりとすぐ分かったけど、
舞台を観慣れてない雰囲気の人は戸惑ってた気がした(苦笑
こんなのんびりとした雰囲気のゆるふわちょっとフシギ系ならまた観てみたいな・・(笑
(艸'∀゚*)lilΣ( @Д@∥;)i|l(゚∀゚三゚∀゚三゚∀゚)。+.。゚p(≧□×。)q)))゚。+。゚。+。(ご来場下さいまして、誠にありがとうございました!!!!!!!!!)
宗教劇団ピャー! !
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2013/05/08 (水) ~ 2013/05/13 (月)公演終了
満足度★★★★★
Qの波かな
今度で2~3回目かな?
そんな熱心に観てるってわけじゃないんだけど、
他の人の評価が低かったんで逆に確かめたくなって観てきた(笑
そしたら、面白かった。
ちょっと線が細いかな、とか、予定調和すぎないか、ていう気は若干したりもした。
でも、全体としてはとてもいい。
ちょっと気持ち悪いところはある。
でも、それは自分の中では決してマイナス評価には加えない。
他人だから、分からないところはもちろんあるし、それが当たり前だし、
ただ、自分は心地よさを演劇の評価にすることはない。
アフタートークの劇団員を観ていて、
以前他の係にいた新入社員(今はもう異動した
を思い出した。
その新入社員も主宰に似てちょっと線が細く
仕事が大変だったせいもあってか
心の病院に通っていたとあとで知った。
そこの係長は非常に高圧的な態度で(苦笑
今の自分の上司は非常に理解があるが、
それとは全く正反対で、
そういえば今日も上司と一緒にその人にどやされたことを思い出した(苦笑
こちらは二人で「~~です」
と対応してるのに、
その人はそれに対して机をたたきながら
「お前ら本当に~~だと思うのか?」
「いや、ですからそれはメーカーに確認しております」とこっち(苦笑
少し打合せするだけでも向こうの口調が荒いため、非常に精神的なストレスが溜まる(苦笑
自分はともかく理不尽なことで荒い口調で一方的に話される上司のことを考えるとちょっとひどいんじゃないかと思ったり(苦笑
そういう荒い口調が原因なのかはサッパリわからないが、
精神的に疲れ切った新入社員だけじゃなく
その上司には個人的なクレーマーもついたり、
「どうもトラブルメーカーなのは逆にこちらでは・・?」
と思ったりもしたり(真相は全く分からないが。ただ、一般にクレーマーと呼ばれる人もいろいろあるだろうから一概には言えないが、自分の対応した他の人が「クレーマー」と呼んだ人たちは、みな真摯に向き合えば要望に応じられなくても理解してもらえる人たちだった。運が良かっただけかも知らんが
このように社会に出ると、
学生の頃は想像もつかないこと(これはまだ可愛い方かもしれない、自分はもっといっぱいあった(苦笑
が目白押しだが、
それだからと言って自信を失う必要はないと自分は思う。
マジメで線が細い人ほど
「・・自分のせいじゃないか?」
と思ってしまうかもしれないが、
後になってみると、原因はもっと別のもので、今はただめぐり合わせが悪いだけ、とうことが多いと思う。
社会の評価を前にしてうなだれたりもするかもしれないが、
言語の経済的な価値と文化的な価値がまったく結びつかないように、
声の大きい人と小さい人の価値が結びつくわけではまったくないのだと思う。
アフタートークで主宰が、
エンゲキをやることでやっと自分も少し大きな声で話すことができるようになった、という話があったが、まさにそういうことだと思う(この話を聴いて自分はこの舞台を観にきて良かったと思った。まったく面識はないが(苦笑
じゃあリハビリ?のために作られた演劇に価値はないのか、というとそんなことはなく(ハイバイなどが良い例だと思う
社会全体が病んでいる以上、
リハビリのエンゲキにこそ大きな価値があると言えるのかもしれない。
病んでいる人ほど、自分が病んでいることに気づかない。
・・いや、気づくからこそ逆に苛立つのかもしれない。
だからと言って、
「病んでますよ」
と言っても喧嘩になるだけだ(そらそうだ(苦笑
自分はこの舞台を観て、
悩んで苦しんで、もがいて、でも、どこかで救われたい、
何を敵にしていいのか分からない、みたくじたばたする姉弟の姿を見て、
逆にこちらが健全なんじゃないかと思った。
逆に、それらをとりまく周りの人たちはどうなのかとも思った。
今の時代は、誰かを病気にしたがる。
しかし、病気にしたがる人こそ病気であることが多いと自分は感じることがある。
断言してもいい、
悩む彼らは健全だよ・・(笑
focus. 神話
ミームの心臓
王子小劇場(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了
満足度★★★★
上演時間を揃える必要はないのでは・・?
上演時間としては、真ん中のミームが少し長めに感じた。
説明的な台詞はすべてカットしても良いのかとも思った。
逆にハイジ座はもっとあっても良いのかとも思った。
順番として
「笑い」「シリアス」「シリアス」だったからかもしれない。
上演時間として両者半々くらいが観客としてはちょうどいいといつも思う。
別に4部構成にして
「ハイジ前半」「ミーム(短め)」「4次元」「「ハイジ後半」
でも良いのかとも思った。
別に劇団の実力云々とかではなくて、
出演者の数やテーマに従って上演時間を短くすることは
劇団の評価を低くすることにはつながらないと思うので
安心してほしいとも思った。
四次元ボックスは、
アフタヌーン?とでも思ってしまうような、
大学でも文学部のような割と限られたところで目にする気がする人たちの雰囲気をうまく伝えている気がして、
演劇ではわりとありそうで目にしなかっただけに
(現実があんな雰囲気だと作品ではもうちょい小難しくする傾向があるような・・
少し珍しいな、という気がしたりした。
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ただ、個人的には、こういう人たち(文学部っぽい人たち)を在学中目にする機会が多かったというのもあるのだけれど、
こういうモラトリアムっぽい人たちよりかは、
「最新の音楽やダンスが好きな女っけのない人たち(チャラ男は音楽に興味なんてない)」
「地方で日給8000円なのにエレグラ(入場料9000円だっけ?)に来るヤツ」
「バイト生活のヒップホッパー(流行らない方)」
などの、
実は文学部系などより100倍硬派(自分視点。文学系は硬派な顔をした軟派が非常に多い(笑
な野郎共の方が物語としては面白いのではないかと思う(苦笑
その街、その時代、一番面白いのはアグレッシブな素寒貧であるという
自分の中での(勝手な)法則性からしてみると、
別に全否定という訳ではないけれど、
もっと物語を探す余地はあったのではないかと思ったり
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でも日藝って、近いせいか気のせいか春風舎でその系統の作品を目にする気が・・気のせいかな?
3劇団それぞれのカラーが上手く出ていてよかったと思う。
ただ、テーマを揃えるんじゃなく、
無理を承知で言うなら
「同じ登場人物が登場する物語にする」
「同じ年、街で固有名詞、事件を会話の中に出す」
等の方が観客には伝わりやすい気がする。
そのためには、脚本を早くあげて揃えなければならない(笑
そこまでする必要あるの?
という気もするかもしれないけれど、
そこまですれば観客も
「このイベントでしか見れない」
という限定感で増える(もう満員ぽいけど(苦笑
と思う(大きな劇場で再演できるかもしれないという意味で
PHANTASMAGORIA (ファンタスマゴリア)~海の回廊~
三日月バビロン
ザムザ阿佐谷(東京都)
2013/05/03 (金) ~ 2013/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演もみたけど・・
何年かぶりかだから新作として楽しめました(笑
こういう劇団にとって思い入れのある作品はちょくちょく再演する位でもちょうど良いのかもしれない。
筋肉少女【残すは7月in→dependent theatre 1st!】】
石原正一ショー
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/05/01 (水) ~ 2013/05/03 (金)公演終了
満足度★★★★★
久々
面白かったです。
関西で観ると観客席も盛り上がった者勝ちみたいな感もあり、早くいかないとかぶりつきの席は大抵埋まっていたり(笑
大人数で東京来るのが大変かもしれないけれど、
今回みたいに日程調整つく人で組んでいくと
全回違った味になって面白いだろうな、と思った。
自分が観た回が一番役者がはまり役だったと
回が違う人同士で言い合うのも楽しいと思う(笑
ブルーノ・シュルツ『マネキン 人形論』
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2013/04/25 (木) ~ 2013/04/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
別に誰がどうとかいう訳じゃないけれど・・
3日間観てきました。
これだったら4日間観ておけばよかった。
たぶん4日観てもまだ伝わらないことが多いと思う。
ポーランド語の知識がほんのちょっとあって、
シュルツのことが少しわかってるだけのつもりの自分でもそうだから、
本当だったら1週間くらいやって毎日観ることを前提にする位の方が良いかもしれない。
自分の演劇読解力からして3日観てまだ足りないと思うし、
上田さんでさえ終わりの会で「観る度に発見がある」という。
非常に酷な言い方になってしまうけれど、
あまり接する機会のないポーランド文化のなかでも
最もポーランドらしいと思われる作品を、
1回観ただけで理解するのは日本人には不可能だと思う。
舞台だけではなく、ポーランド語や文学、文化や歴史、映画についての知識も必要とされている。
できれば今はウクライナになっている
ポーランド東部地域についてのイメージもあった方が良い。
1回観て、芝居の全容をなんとなく把握し、
2回目で見にくかった字幕の内容を頭に叩き込み(台詞と合ってない部分もあるのでそれは頭の中で調整しつつ参考程度に(苦笑
3回目でようやく諧謔、皮肉、認識の反転などの様子が見えてくる。
たぶん3回目からが面白くなってくるし、
役者の動きもそれぞれ変わるので、
飽きさせない(何回も見れるように即興の余地を残しているし、
そのために字幕と上手く合わないということもある。
即興的な舞台は字幕と上手く合わないが、
字幕のことばかり考えていると、
きっちりと組みあがった舞台しかやってこないというこれもまた皮肉(苦笑
何度見ても、最高だと思ったし、毎日観たいと思った。
最近特に思うが、時代は逆行している。
20世紀初頭にこそ、今現在の最先端はあると感じる。
今あるものはそれら断片のつぎはぎでしかない。
ポレシュとは言わないが、
ウォルホールやバロウズのように
すべての素材を分断してつぎはぎして自分たちの曲にのせた後は・・
すべての始まりに手探りで帰還しなければならない・・。
エンゲキが何をしなければならないかは、決まっているように思うのだけれど・・
「アナクロと呼ばれることを恐れない」
というようなことを主宰が言っていた。
ブルーノ・シュルツ『マネキン 人形論』
シアターX(カイ)
シアターX(東京都)
2013/04/25 (木) ~ 2013/04/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
シンプルだけれど・・
非常に示唆に富んだ作品。
エイゼンシュタインくらいは観ておいた方が良いかも。
きょうは初日だったけど、
回を重ねるごとにもっと良くなるかもしれない、舞台も観客も。
ポーランド語だけじゃなく
最後の方はロシア語やドイツ語も入ってくる。
そのことが余計にポーランド語を引き立てている気がした。
アフタートークを聴いても、
劇団のひとりひとりがポーランド語をはっきりと発音しているのが
とても印象的だった。
言葉を非常に愛しているように感じる。
ポーランドの素晴らしさが詰まった舞台と言って良いと思う。
出来たら一度観た後で予習してもう1~2回観た方が良いかも。
自分もそうしまふ・・♨(苦笑
土曜追記----
アフタートークでポレシュへの反発があってようやくハッキリと分かった。
この舞台は、きわめて「ポーランド語的」な舞台だと。
ポレシュを写し鏡にしてようやく姿が見えてきた気がした。
ポーランド語は学ぶ価値のある言語で、シュルツは世界で最高の作家のひとりであるという話もあった。
自分もその話には大いに共感するところがあった。
ドイツや日本よりは田舎かもしれないけれど、
平原のただなかのポーランド語からは、
ちょっとした文章のなかにも
平坦さとは程遠い、奥深い森を思わせる迷宮のような言語の高層棟が見える。
ゴンブロヴィッチのようなパラドキシカルな天才と、
シュルツのように死を予感しつつ生への渇望を詠い上げる者とを、
友情で結びつける何かがある
(シュルツはユダヤ系だがユダヤ的というよりは遥かにポーランド的だ。
このことだけを取ってみても、ポーランドが様々な要素を
溶融しないままとり込める多様性をもった
「世界的な」文化であることが読み取れると思う
ドイツ語やロシア語や中国語なんかよりは遥かに金にならない言語だけれど、
文化的には極めて豊かな言語であると思う(一応フランス語や英語より、とも言っておこう・・ペルシア語だと分からない気もするけど・・
日曜もまた観てみたいな・・。
「flat plat fesdesu vol.2 」
Crackersboat
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
B
あれ、みんな面白かったよ。
岩渕貞太目当てで行ったけど、
Aokid VS たかくらかずきも横山彰乃も凄く良かったし、
Y.I.M×お茶プロダクションは1日だけなのが勿体ない位。
ピグマリオン効果も謎だったけど面白かった。
かっぱ海老煎が食べたくなった(日によってver.違うのかも(笑
休憩含めて2時間以上というのが予想外だったけど(苦笑
AやCものぞいてみようと思ってるけど、前後の予定再確認しないとナ。
平田オリザ・演劇展vol.3
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
銀河鉄道の夜
自分は悪くないと思った。
以前、神戸の高架下のライブハウスで鹿殺しが銀河鉄道の夜の舞台をやっていたのを見たときとはちょうど真逆の感覚かな?(笑
オール女性キャストということを念頭に置きながら舞台をみていくと、
ひとつひとつ完璧に表情の流れが組みあがりながらも、
きっちりと抑えた中に納まった美しさが際立ってくるようにも思う。
足穂チックな危うさの残る真っ直ぐな少年の美しさが読み取れると思う。
やはりある年齢をこえると、
女性の方が少年に対する観察眼が鋭いためか、
男優よりも女優の方がさまざまな少年を描写するには適しているようだ。
それを上回るとすれば、
少年の心をいまだ持ち続けている
高円寺あたりのモヒカンや金髪のパンク氏あたりくらいか・・?
まぁそれは趣向が180°変わるからさておき。
オール女性キャストということで、
主題が幸せや優しさや愛ではないかと想像できた。
自分は想像する。
お金持ちのカンパネルラは貧乏で父親が音信不通で母親が病気のジョバンニより幸せだったのか?
マリア
Straw&Berry
王子小劇場(東京都)
2013/04/17 (水) ~ 2013/04/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
土日の雨で水を含んで落ちた庭の紅い躑躅を拾いながら思ったこと
これは中高生に観て欲しいと思った。
以前に大阪のどっかで
別にカッコ良いと言うほどでもない中途半端な音を鳴らす
それほどカッコ良いとも思えないバンドに
知り合いの女の子たちがキャーキャー言ってる端の方で
別の女の子たちがこの世の地獄みたいな顔をして恨めしそうに眺めていたのを見たときのことを思い出した(苦笑
自分はそのとき、
「この人たちの音に別に良さはないし、
カッコ良いわけでもないと思うよ」
とは彼女たちに言わなかった(逆に「良んじゃない」くらいは言ってたかも。他に言いようがないし、友達感覚なら(苦笑
ただ、その子たちもその男たちのことなのか別の何かなのか
あとでその周りでみてた子たちのような顔をしだして、
「そーなのかな?」
と、ぼんやり思ったことを覚えている(なんとなくだけど
・・まぁ、人生こんなもんだ(苦笑
でも、それを冷静に描くのはなかなか難しい。
同じようなことを繰り返す若い女の子は多いけど、
自分は
「後悔しないで前向きに進めば別に致命的ではないし良い経験になると思う」
と内心思うけど、
それを実際口に出して女の子たちに言うほど状況に詳しくもないし、
逆に死ぬほど辛い言葉かもしれないと思うので
敢えて口に出しては言わない。
死んで灰になったりするよりは生きて血の廻った体でいる方が
余程良いと強く思うのだけれど、
そうでない子も結構いるようだ(苦笑
土日の雨で水をふくんで地べたに落ちた真っ赤に色づいた躑躅を拾いながらそんなことをふと思った。
・・まぁ、それがメインテーマかはよくわからんが。
淡仙女
あやめ十八番
セーヌ・フルリ(東京都)
2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
物語はシンプルだけど・・
演出的に軽く見せながらサクサク進んでいく工夫をすごく凝らしているという印象。
さっき雨の二子玉から帰って家で食事しながら・・綺麗な緑が多い町だなぁ・・目黒区とはだいぶ違う(苦笑
【全公演終了!】東京ユートリア【ご来場誠にありがとうございました。】
劇団東京ペンギン
王子小劇場(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
東京ユートリアは別に悪いことじゃない
「東京」ということは、大阪にもありうるんだろうか?
あるいは京都、岡山、鹿児島・・・いろんなところに。
ゆとり世代の集まる場所、物理的に。
自分はそんなところは東京以外にないんではないかと思う。
だからこそ、東京に地方の目ぼしい若手が集まってくるんだと思う。
携帯の画面上には、いろんな町それぞれ集う場所があるかもしれない。
しかしそれは携帯を使っている以上、政府に監視可能な統制された場所。
地方の大学があるいはそうかもしれないが、
それは時間限定の場所で、
その町に就職先がすくなければ(京都のように
4年後には大半の人が全国に散ってしまう(それは東京の大学だってそうかもしれない
物理的に集まれない人たちは
ネット上で、あるいは消費によって細分化されていく。
情報、あるいは消費財を求める欲望の塊としてメディアには扱われ、
集合した意識を持たない断片として、
短絡的にメディアの流す情報に反応しながら
永久に終わらない不安に苛まれていく。
本当に大人は子供たちのことを考えているんだろうか?
自分たちが不幸せだから、
あるいは見せかけの幸せに満足したフリをしているから、
自分たちの人生を否定したくなくて
同じ人生(しかも劣化している)を子供たちに強要しているだけなんじゃないだろうか?
普通に考えて、
親が幸せな人生を送っていると子供たちが考えれば、
親がいくら
「自分たちの人生はちっぽけなもので、子どもたちには才能を生かした仕事をしてほしい」
というようなことを言ったところで、
賢明な子供たちは聞く耳を持たず、
ちっぽけな人生を目指すんではないだろうか?
今までの日本の競争力と呼ばれるものは、
ちっぽけな人生の集積でできていると思う。
そうでなければ、みんなシリコンバレーを目指して、
街中の小さなパン屋や食べ物屋には残飯程度の食物しか存在しない。
ちいさくても自分だけのパン、あるいは猫(笑
で満足できるなら、
アメリカで強盗に怯えながら
壁を張り巡らせた邸宅に住むことを目指すより
だいぶ手近に幸せを発見できる(それはちょっと大げさかもしれないけれど(笑
これは一見正論だが、
高度に発展した消費社会では、危険な思想として扱われかねない。
ひょっとしたら将来、江戸時代の
ゆったりと農作物を作りながら徒然なるままに本を書いていた文筆家たちの本なんかが
発禁になっているかもしれない(これは政府による発禁という意味ではなく、誰も求めないために、経済的に発行できないという意味で、こうしたことはイランの演出家なんかも言っていた
世の中の流れが、
「世界でひとつだけの花」から、
シリコンバレーにうつってきているような気もする(何となくだけど
そうした変化に一番敏感に反応しているのが、
いわゆる平成生まれ近辺の世代なんではないかと思ったりする。
じゃあ何に反抗したらいいのか?
安保の頃のように、明確に反対する何かがあるのか?
いや、それだってあるとみんなが勝手に思い込んでいるだけだったのかもしれない。
経済的に完全に適合しながら世の中の流れを
大企業の意向からゆっくりと引きはがす方法は無いんだろうか?
・・ちょっとお袋の手伝いをしながら書いているので途中です・・(苦笑
平田オリザ・演劇展vol.3
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2013/04/10 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了
この暑さは受け入れがたし
寒さに慣れた身にあの暑さは地獄だった。
途中から舞台を観る気力もなくなり、
ラジオだと思って聴くことにしたが、
最後には何を言ってるんだか聞き取れなくなった。
そういえば暑さ寒さに弱い受験生だった(苦笑
何度も出ようと思ったが、
ぎゅうぎゅう詰めのなかで出るのも迷惑かと思い思いとどまったが、
今考えるとさっさと出た方が良かったかもしれない。
空調を入れなかった理由が良く分からなかったが、
空調の音程度で雰囲気がなくなる舞台なら
上演しない方が良いと思う。
こどもの頃からの目黒区民なので
ちびっ子のころ寄生虫博物館に行かされた記憶はあるが、
やっぱり慣れない(苦笑
暑さと相まって気分が悪くなりトラウマになりそうだった。
仕事で疲れてあの状態でヘロヘロになった。
明日の仕事もあるので手加減してほしいと思った。
自分の時間を返してほしい(苦笑
たぶん☆2つ以下を付けるのは初めてだと思う。
次はなるべく早く行って通路に近い席を確保し、暑かったらすぐ出ようと思う。
劇場側も、暑かったらすぐ出られる席を空けておいてほしい。
ブラック・サバンナ
世田谷シルク
アトリエ春風舎(東京都)
2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
2~3割
今回は割と後ろめで観たせいか、観客全体の後ろ姿がよく見えた(笑
そのなかで舞台に集中できていた率をみると、
世界観にうまく適合していたたのは全体の2~3割なのかなぁ・・(雰囲気で
自分は何度かシルクを見ていて、
独特な感じが結構好みだったのでわりと面白く観れたけれど、
こういうのは慣れが楽しめるかどうかの生命線になるやもしれん(苦笑
谷氏がアフタートークでも言っていたけれど、
最近、観る度に照明、音楽、役者の立ち位置などが整理され、
良くなっている気がする。
群舞シーンが揃っていないように見えるのは、
笑顔がひとそれぞれなのでも分かるように
わざと統一させていないようだし、それでもいいと思う。
ただ、全体として群舞がわざと統一させていないところをよりハッキリさせるという意味でも、
完璧な群舞を決め所で何か所か挿入させればよかったんではないかと思ったり(そっちの方が難しいという噂もある
それだけでだいぶ観客の受ける印象も変わる。