1946年の敗戦直後。東京。神主の木内忠宣は軍国主義の手先だと揶揄され、戦後民主主義の新時代では肩身が狭い。しかし、それ以前に空前の食糧難である時期に、遠慮をしない元特高警察の本橋が居候しさらなる木内家の財政逼迫。シベリヤ抑留中である長男の妻、次男、本橋に加え、民主活動家に転身した元国防婦人会の女性が、住むアテがないという理由で東宝映画助監督・横倉たち 七人を面倒見ろと押しつけてくる。断る間もなく二階を占拠され、民主主義を盾に居座られ、ふゆもやがて影響を受け始めストライキを起こし始める始末。そんな中、養子の千代吉が復員。無垢な千代吉に初めてのお友達が出来、喜んだのも束の間。そのお友達は・・・。
食料難、生活苦、生きるのに必死だった時代。生きる為の手段も、生き方もそれぞれに模索していた時代。この時代の日本人には降ってわいた様な民主主義。権利や平等に翻弄されながらも悲喜交々に懸命に生きる人々を江戸間十畳が大胆な演出と緻密な俳優の演技でお届けします。主人公神主と千代吉を一人二役にて上演!
団体
劇団 江戸間十畳
ゲキダン エドマジュウジョウ
(東京都)