Romeo. シンガポール&ジャパンツアー (盛況にて終了!ご来場ありがとうございました) 公演情報 Romeo. シンガポール&ジャパンツアー (盛況にて終了!ご来場ありがとうございました)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    幻を求め右往左往するロメオ(たち)
    動きがとにかく素晴らしい。
    演じているのが、女性の方は別として、すべてダンサーではなく、役者である、ということには驚いた。あれだけキレがあり、動きが大きく、運動量のある動きを最後まで緊張感が途切れることなく見せてくれたのだから。

    肉体的な会話の応酬は濃厚であったり、暴力的であったりとコトバがないだけに、逆にストレート。

    結局、男は、女に振り回されるということなのか。しかも、それは自分の中にある幻の女に。

    内容(ストーリー的なもの)を理解した上で見たいという方は、開幕の前に渡されるパンフレットを読んだほうがいいかもしれない。各登場人物の役割が書いてあるので。
    ただし、何も情報がなく、舞台で起こることを素直に感じるのも面白いと思う。

    ネタバレBOX

    恋をしているときは、やはり前しか見えず、しかもかなり狭い範囲でしか物事を見ることができない。
    というより、現実を見ているのではなく、特に男は、目の前にいる現実の女に、自分が思い描く幻のようなものを重ね合わせてしまい、その幻に恋をしてしまう。

    男たちは、自分の幻に現実の女を縛り付けておきたいのだが、それは無理である。幻は幻でしかないからだ。

    恋する男たちも、いつか幻は幻でしかないことに気がつくときがやってくる。
    それでも幻から目覚め、現実の世界に戻ってきて、目の前の現実の女を愛することができる者は幸いだ。・・・それを妥協と言う者にはそう言わせておけばいい。

    舞台の上では、幻が消えてしまったことで、自分の恋する女は「不明」や「不在」になる。それに焦り、男たちがあたふたと右往左往する。
    そして、さらに迷宮(砂漠や荷物の)に迷い込む。幻の女を求め、自分が壊れてしまうまで。

    どこまでいっても掴むことのできない幻を探し求める男たちが、ロメオなのだ。

    ラストが、最初のシーン、つまりライターがパソコンで何かを書いているところに戻ってしまうというのは、今までの舞台上での出来事が「お話の中の出来事」のように見えてしまい、そのあたりはどうなのかな、とは思った。
  • 満足度★★★★

    Romeo.
    オシャレで、適度に妖艶。

  • 満足度★★★★

    興味深いスタイルでした
    冨士山アネットの舞台は今回初めて見ました。
    「独創的」という言葉がぴったりの表現手法がとられていてたいへん興味深く見ました。
    せりふはほとんどなく、せりふの代わりに、ダンスで心情を表現するというスタイルがとられています。

    事前に配布されたパンフに記載されている内容を先に熟読しておくことをオススメします(逆に、パンフを読まずに舞台を見ると、何を表現しているのか理解が難しいかもしれません)。
    パンフに記載されている内容をこう表現するのかと感嘆させられることもありました。

    その一方で、せりふ劇に親しむものとしては、せりふがあったほうがより伝わるのではないかなどと考えもしました。

    個人的には、興味を惹かれましたが、この劇団は好みの分かれるところではないでしょうか。

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