満足度★★★★★
濃い!笑えて泣ける「70年代ピンキーバイオレンス」風大衆演劇!特に【木野花さん】がすごい。
小劇場の大衆演劇を!と旗揚げされた「真心一座身も心も」
の「流れ姉妹 たつことかつこ」第3章です。
母親殺しの果てに、日本中をさすらう姉妹たつことかつこ、
謎の元ヤクザの保護監察官末次ちゃん、
北海道の刑務所の看守を辞めてかつこを追い回す
谷村たちの物語。
2年ほど前に第2章を観劇、他では観たことのない、
その昭和風の雰囲気の濃さ、インパクトの強さ、
爆笑の連続となぜか泣かせる内容に一気にファンになりました。
2章はバスタオル1枚の「かつこ対ワニの死闘」にぶっ飛びました!
今回のポスターのような、
まさに「70年代東映ピンキーバイオレンス」風軽演劇!
自分でやりたいことがやりたくて集まった、
劇団4人の俳優さんたち・・・
千葉雅子さん(本)の男気あふれる荒々しさ、
村岡希美さん(座長)の昭和の色気と薄幸感、
河原雅彦さん(演出)のとっぽい感じ、
毎回挫折感いっぱいの坂田聡さん(にぎやかし)も
いいのですが、それ以外にその他の脇役を何役もこなす、
レギュラー出演の「ガヤ四人衆」が賑やかで、
早変わりも楽しい。
特に、谷村と悲恋におちる信川清順さんが泣かせます。
今回は、何といっても特別枠「ゲストマザー」の
【木野花さん】がすごい。
満足度★★★
ずるいけどねぇ。
でも見のがしたくないと思わせる魅力を漂わせているんですよ、このシリーズ、この座組。観れば観るほどの味わい深さがありそう。とくにこのゲストレイパー、ラバーならばたぶん長期に渡ってやったほうがいい具合に熟してきそう。レギュラー陣に慣れるまでに時間がかかるだろうから。
話は突飛だからちゃんと観ててもあれ、っと思う場面もあるけど、気にならない流れはある。関係者それぞれのホームよりも意外に全体としてのしっくり感は勝っているかもしれないくらい。
満足度★★★
真心一座身も心も『流れ姉妹~獣たちの夜~』を観た
前作『流れ姉妹~ザ・グレートハンティング~』が面白かったので
当然の如く行くだった。
自分自身の次の舞台が立ち上げ段階でうっかり前売りで
取るのを忘れ、
後日ぴあ窓口で普通に買うことになった。
「?」
いくら劇場が前作のRED THEATERから本多劇場になって、
平日の昼公演を選んだってH列って!?
オレとしては嬉しかったが、予想外のチケット状況にびっくりした。
作品は、本人達が「小演劇界の大衆演劇を目指す!」と公言している通り
定番のストーリーの流れと結末を迎えず次の公演に繋がる形だ。
マンネリをあえてやること自体全然構わないとオレは思う。
ただ偉大なマンネリを作りたいなら、その骨組みを屈強なものにして欲しい。
前作のゲストレイパー高田聖子にはレイパーになるべく物語がちゃんと作られていた。
今回のゲストレイパー高橋和也にはその物語が曖昧にしか伝わらなかった。
ゲストレイパーの逡巡がないと村岡希美の役が際立たない。
今回新しくゲストマザーという役を作り、次回作の村岡の伏線は作っていたが、
それ以前に本作でのゲストレイパーと村岡をしっかり本で見せて欲しかった。
小林隆、松金よね子両氏が観に来ていた。
満足度★★★★
昭和の忘れ物
な作品。
相変わらずの千葉節。
安心して観ていられる。
手管はそろっているし、
(若干噛んだりセリフ飛ばしているところがあったのは御愛嬌)
存分に楽しめた。
このユニットは第三弾で初見。
河原さんの演出でどんだけグロくなるんだろうと思ったら
意外?に上品にまとまっていた。
個人的には政岡さんの獅子奮迅ぶりと
伊達暁クンのそつない演技が良かった。
あ、あと、これから観にいく人は、
ぜひ開場から行って
客入れの音楽楽しんだらいいと思った。
あと気になったのは
平日マチネということもあるんだろうけど
空席の多さ。
この内容で6kJPNは安いと思うんだけどなー