僕には高校の3年間を共にした親友がいた。名前は関本恒一。大阪出身で四日市中央工業高等学校サッカー部33期のキャプテンだった。1997年の卒業後はJリーグのサガン鳥栖で6年間プレーをした。自分も抱いた夢であるプロのサッカー選手になって活躍するのが凄く嬉しかった。試合も観戦に行った。負けた日は何故だかごめんと言っていた。僕の創る演劇も観に来てくれた。終演後の彼の健やかな表情を今でも覚えている。プロを引退して指導者の道へ進み、2013年にFC伊勢志摩で現役に復帰した。僕の地元のJリーグを目指すチームだ。然し、2014年8月に骨肉腫が見つかり入院。2016年1月23日の夜、彼は天へと還ってしまった。36歳だった。
大西弘記
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