満足度★★★★
きれいな人でした
演劇チャンネルで以前のオリガト作品を見て機会があれば
観たいと思っていた。
面白い、映画の方は先に観ていた。
他人に依存することしかできない人間 家族だけに恐ろしい
それを利用するのは少し清々しいとも思える。
若尾文子の若い頃もとてつもなくキレイだけど
緒川たまきって人も
なんてきれいな人なんだっ
魔性の女ってほど神秘性が無い所が現実的で都会的でイイ
どっちもいい
満足度★★★★★
何もかも見応えあり過ぎな力作でした
この映画は、全く知らず、何の先入観も予備知識もなく観に行ったので、最初から、浅野さんの名演技に釘づけとなり、最後まで、一瞬たりとも目が離せない、なかなかない観劇体験でした。
ストーリーを知らなかったのが余計幸いだった気もしますが、それにしても、こんな面白い映画があったなんて!それをまた、この時代に舞台化するなんて、関わった全てのスタッフの着眼点に瞠目しました。
近藤公園さんもとても魅力的でした。
緒川たまきさん、すごく同性から観ても、魅力的だと思っていたら、ケラさん、御結婚されましたね。
満足度★★★★★
清濁合わせ技
面白かった。
今コレを持ってくるセンスがスキです。
油断ならない人ばかりが出てくるので
狐と狸というと類型的過ぎかもしれませんが、その通り。
その大きさは違えど、女性陣が皆したたかで魅力的な悪女。
それでいてまたどこか憎めないのが素敵。
広岡さんの風に柳という感じの強さと軽妙さ、
すほうさんの無自覚の中の計算高さと若い故の軽さ。
そして緒川さんのペルシャ猫のような可愛いしたたかさ。
清濁合わせた人物のキャラがそれぞれきっちり描かれている
後味が痛快ともいえる脚本に忠実なトコロがまた面白かった。
うん、スキだコレ。
満足度★★★★
ゴーゴー音楽に乗って軽快に疾走するシャープでブラックな感覚。
映画版はまだ未見ですが2007年8月、THEATRE1010でやった高平哲郎演出版は観ました。
ケラ版は、明らかに映画をリスペクト。
ゴーゴー音楽に乗って軽快に疾走するシャープでブラックな悪の感覚。
家族のみんなは悪いことをしているのに、全然悪く感じさせない、妙に前向きな感じ。
何といっても、緒川たまきさんの幸枝が光ってました!!
男たちを翻弄しながら大金を巻き上げて、ちゃんと旅館を開設、
子供を育て、
しかも男たちに金を貢がせながらも、そのそれぞれの関係は
その時々では真面目に関係していただろうと感じさせる
かわいさ、ある意味での誠実さが伝わってくる
おっとりとしてチャーミングで、したたかという
キャラクターを見事に作り出しています。
先生の大河内浩さんも物腰の柔らかさや困った感じがとっても良くて
関西弁もぴったり。いつもの刑事ややくざの強硬な体育会系
の男っぽくて「攻める」雰囲気よりも、
こういう文系の弱い役のほうが何倍も面白くて、
良く合っていると思います。
税務署員のペンギンプルペイルパイルズ(pppp)所属、玉置孝匡さんは本当に出番が短くて大変だったのでは?
pppp公演とそれ以外でもなぜか観る機会の多い玉置さんですが、
追い詰められてあせる役が最高です。
浅野さんの鋭利なまじめさ、
広岡さんのその場に溶け込んでいるような自然な立たづまい
(杉村春子さんのようにみえることも)、
近藤さんも幸恵には真剣に尽くしているし
(普段に比べれば結構普通の役だったりする)、
さんも貢がせてはいても、作家先生のもとにいそいそと戻ったり・・・
みんな悪いことをしているのに、それぞれ、ある意味「まじめに」
やっていると感じるのが不思議。
「まじめ」の定義もわからなくなってきます。
満足度★★★★★
とんでもない作品
でしたわ。
まさに現代劇。
元ネタは
50年近く前の新藤兼人の脚本なのだが、
なのだが、まったく色あせていない。
むしろ鮮やかになっている。
歴史は繰り返すのかなあ、
なんて思いつつ、
汗びっしょりになりながら観ておりました。
流石に椅子はもわっとしなかったけどwww
満足度★★★★
後味良し
空気感、密度、展開具合、いつものKERA作品具合と
バランスがすごく良いように感じましたね。
KERA作品には珍しく?途中休憩が無いパターンですが
短時間で密度の濃い作品を楽しめる内容になっています。
原作は読んでいないので
今回の演出程度がどの程度だったかは何とも言えませんが
満足度★★★★★
コツコツやる奴はご苦労さん?
詐欺をされるのは御免だが、詐欺師を見るのは面白い。
詐欺で生計を立てている一家というだけでも面食らうが、
そのさらに上を行く人物の登場は痛快の一言。
黒いことを明るく語る面白さがある。
一方で、そんな連中と関わった生真面目な人物は、悲壮感たっぷりである。
コツコツやる奴はご苦労さん、でいいものか。
生真面目な人物(玉置孝匡)が色濃い疑問を投げ掛ける。
とにかく戯曲が面白い。映画も観たくなる。
緒川たまきの飄々とした色気と、浅野和之の無責任親父ぶり。
2人ともキーパーソンとして存在感たっぷりである。
他の人物も胡散臭さたっぷりで、物語を豊かなものにしている。
満足度★★★★
裏切られなかった
映画見てから観ました。もう、とても面白かった。配役もぴったりで。あのシーンはどう演出するのかな?と思ったところも、なるほど、びっくり!の演出。緒川たまきさんの堂に入った演技とか…、何より座長の広岡由里子さんが座長らしくなっていたことがとても嬉しかったです。前回の「漂う電球」とも違ったいや同じ?雰囲気な、…そこがいいのですよねぇ♪次回も楽しみにしています。