満足度★★★★
ストーリーは、程よくまとっていたと思う。
多少無理やりな感じもなくはないが。
演者はやはり器量ある方々がその実力を発揮していた。
惜しいのは、主演の黒木華に、もう少し「悪女感」がにじみ出てくれば
もっと面白くなっただろう、、ということ。
決して能力不足ということではなく、経験値というものだろうか。
満足度★★★★
鑑賞日2017/02/16 (木)
幻想的な世界観に、出演者全員良かったが、3人の女優さんが素晴らしい。
乱歩文学をミックスさせた舞台担っていたが、大正時代のファムファタールとでも例えれば良いのか。舞台の上下左右、遠近を駆使した場面切り替えの舞台転換が多く、静寂で緊迫した会話を聞きたくてもその舞台裏の物音がやや耳障りだったのはしょうがなかったのか。
常軌を逸した作品人格と変態性を併せ持った作家って、木馬がお好きなんだろうな。
満足度★★★★★
乱歩の悪女ものと言えば、「黒蜥蜴」があまりにも有名で、八重子にあてた三島脚本も随分調子にいい本だったので有名だが、こちら、「お勢登場」のお勢はすっかり忘れ去られた作品になっていた。それもそのはず、乱歩は初めの第一犯罪が行われるところまでで投げ出してしまったのだ。今回はそのお勢を軸に現代版乱歩悪女ものを作ると言う企画だが、以上のようなわけで尺がたりない。そこで、乱歩の有名、中名の短編を集めて、なるほどの明キャスト思った黒木華をお勢に一夜芝居にした。
楽しめた、黒木もいい。こういう芝居はどんどん試みてほしい。しかし・・・
注文を挙げれば、数限りない。ネタバレにもなる。主なものだけネタバレで書かせていただくが、これはぜひ練り上げて再演、再再演をやってほしい。公共劇場だってそれくらいの度量はあっていいだろう。この劇場は「炎」と言う難しい芝居を当たり狂言にした実績もある。おごらず、区役所役員の天下りなどの影響を受けず、芝居好きを堪能させてほしいものだ。
満足度★★★★★
鑑賞日2017/02/11 (土)
江戸川乱歩原作を1つに再構成。その面白さ!拳銃に変装・早変わりまで盛り込んで、”明智度”も娯楽性も高くて良かった!
江戸川乱歩原作8本を1つに見事に再構成!
今回は、乱歩作品特有のおどろおどろした
ヘビーな怪奇は抑え目で見やすく、しかし、
地味なタイトルとは裏腹に、その面白さ!!
”明智度”(出てないけど)=娯楽度も高くて楽しめました!
役者陣も、特に、片桐はいりさん、千葉雅子さん、梶原善さん
という個性派ぞろいで、それもよかった!!