満足度★★★★
万博設計「苔生す箱舟」、田舎町の廃屋の持ち主三兄弟と不法居住三姉妹。馴れ合いと緊張感の間で目まぐるしく変わる、パワーバランスと新秩序。そして結局世界は何も変わらない、関西発チェーホフ的舞台(アフタートークで「ボルシチ風うどん」と)。いい意味で嫌な雰囲気。王子にて15:00千秋楽!
満足度★★★★★
無題1716(16-006)
19:00の回(晴)。
予約返信メールでは「受付開始は開演の60分前(これって定型文ですかね)」でしたが、18:16受付開始(時間についてドア前に掲示あり)。
チケット裏に整理番号、18:35開場。最前列はミニ椅子、2列目に座ります。
正面壁に「枠」、左右にはビニール(天井から床まで)、手前には角を客席に向けた正方形の舞台、上部に裸電球、16本の空瓶が縁際に並べてあります。
19:03前説(橋本さん、95~97分)、19:06開演~20:42終演、アフタートーク20:46~21:06。
事前に当パンを読んでみました。何十年も前、社会人2年目で大阪に転勤(実際は尼崎市にアパートを借りて)、3年間過ごしました。そのおかげなのか今でも関西弁に違和感全くなし、「あれそれこれ」もOK、台詞を切り刻んでランダムに繰り返す芝居がありましたが本作は普通に観劇、とても面白くチェーホフは嫌いだけど気にならないし、それを言うときの表情が印象的。
3人姉妹、3人兄弟の不思議な生活。「孤独のメッセージ」を送り続ける三男。どこかありそうな気もするお話、正面の窓枠が額縁にみえ、絵を観ているときのように自分で勝手に想像しながらの約90分。次に東京にいらっしゃるとき、また観たいと思いました。
満足度★★★★★
この舞台
自分は大好きなんだけどなぁ・・初見だけど。
八尾市文化会館で自分は万博設計のイプセンの作品を観てきた経験が役に立っているのかもしれない。観なくても楽しめた自信はあったけど。
・・・なるほど、こういう作品が分かりにくいのか・・
自分は事前にサカイヒロトの舞台美術という情報をフェイスブックで仕入れていたので、粗筋をみながらどういう作品か事前に予想したうえで、実際に観劇をしながらそれを裏切られる楽しみがあったんだけど。
確かにコテコテのドギツイ大阪弁で関東の人間から見ると攻撃的にも見える大阪人のボケ・ツッコミが観念的な舞台などに入ってくると他の地域の人に全く意味不明になって不評だという話はずいぶん昔から良く聞く。
でも東京生まれでずっと東京育ちの自分でも何回か観ると全く気にせず全体の文脈を理解しながら楽しめるというか、関西の観客は観念的な感じの流れだけで統一されるのを非常に嫌うというか途中で退屈するというのが分かってきたというのもある。
舞台を観ながら、これが関西でやってたら・・たぶん途中で寝かかったオッチャンが大阪弁で何やらわめき始めた瞬間「なんやなんや?」と起きだす姿が目に浮かぶ。それを想像しただけで自分は十分楽しい(笑 舞台の文脈とは別に。
それとイプセンめいた雰囲気と、チェーホフのパクリの台詞とサカイヒロトの一見シンプルな舞台美術の意図が徐々に明らかになり、文脈の中で行かされていくのに従って、舞台の上の全員が・・・・・なんじゃないかっていう朧な確信に変わっていくところとか観ていてゾクゾクする。
これだけ純粋に面白い作品が全くわからない人が多いかもしれないというのは、逆に自分にはちょっと意外で(観劇中はまったく気づかなかった)・・でも高校生の方が楽しめたのかも。ひょっとしたら。
なんか最近自分以外の観客のことが全く分からなくなってきたかも・・。
みんなアフロジャックに集まる人たち位シンプルだったらいいのになぁ・・
満足度★★
2本目
あれ!とか、それ!とか言われても、どんな顔したらいいか分からないよ。”そんな時は笑えばいいと思うよ'' と言われても、全然面白く無いから笑えない。って言う感じの芝居。まぁ、良く分かんないと言う事で。