満足度★★★★★
人物それぞれの「距離感」を実感
従弟の結婚式で久しぶりに石巻に帰省した新婚夫婦と披露宴にも出席しなかった従妹との会話劇。
比較的ライトに始まりながらやがて震災や“親族の暗部”について掘り下げてゆき、それを埋める方向に転じたかと思わせてまた掘る(笑)という構成と、登場人物3人はもちろん彼らの会話に名前が出てくる人物たちまでそれぞれの「距離感」がまるで自分の身内のそれのように実感できるのが見事。
満足度★★★★★
無題1617(15-306)
11:00の回(晴)。
10:20鷺ノ宮駅から歩いて(事前に道案内メールをいただいていたので迷わず到着)会場着、外から見ると普通の民家、木陰で待機、10:30受付、開場、和室です。桟敷と椅子。2間続きの和室、玄関側が舞台、上手は廊下とガラス戸、庭。中央にテーブル、座布団。
11:01前説(芝原さん、石巻のことなど)、開演~12:06終演。台本を購入。
ひと吠えめ「花束を渡すのは誰だ?(2013/3@FIND)」からで3公演目ですが、芝原さんは「とても個人的な~(2011/3@眼科画廊)」「犬と花(2011/4@OFF)」他を観ています。
当パンに「津田家 親戚の図」があり、11名の関係が示されています。長男、次男、三男の子供(いとこ「男女」2人、10年ぶりの再会)、その男の妻、3人、石巻でのお話でした。
震災後、両親との確執、自分への恐れ、などがどこにでもあるのかもしれない風景の中に見えてくるようでした。
柱や天井の濃い茶色。障子の白。畳の薄い黄色。庭の木の緑。室内からは見えませんが青い空。
ぎこちなかった3人の心は解きほぐれ始めたのでしょうね。