満足度★★★★★
『走りながら眠れ』
伊藤野枝と大杉栄の登場する作品は、これまで何作品も観たが、今回の能島瑞穂さんが一番キュートで素敵だった。凛とした佇まいと無邪気さを併せ持って可愛らしく愛おしい。あの二人の古屋隆太さんがお茶をもらって言う「ありがとう」が自然で、ちゃんと感謝があって素敵。あんな風に夫婦がいつまでも「ありがとう」と言えたら幸せだろうなぁ。膝枕も気持ち良さそう。嬉しそうで羨ましかった。これまで観た中で最も幸せそうな大杉と野枝だった。話であることを意識せずとも楽しめる作品。秀作。
満足度★★★
忠臣蔵・武士編 まるでパラレルワールド!?。
本家の忠臣蔵という時代劇の世界に、平田オリザさん風にいじりつつ、現代にパラレルワールドにして、衣装は時代劇でも、小道具は、現代風、言葉もパラレル色豊かでコメディのような時代劇でしたね。
ヤルタ会談。
軽快な会話劇と役者や身体で魅せる30分だった。ただ2時間ダラッと続ける作品より余程面白い。他作品は今回は見てません。眠くなるのもあるので何とも言えず。
手軽に観れて素敵な企画でした。
満足度★★
【走りながら眠れ】脚本に難/約70分
実在した人物を主人公としながら、主人公の特質や境涯とはあまり関係のない、他愛のない会話がダラダラ続く。
その駄弁にしても、もっと自然に展開できないものか?
確かに、人間は会話するとき、唐突に話題を変えることがままあるけれど、本作ほど頻繁ではなく、多くの場合、話と話になんとか脈絡をつけようと頑張って話す。
会話のくだりに不自然さが色濃いのは、人物たちが上の努力を怠りがちなのもおそらく原因していよう。
“急な話題変え”が会話のシーンにそれらしさを与えるものだと思い込んでいるのならば、それは大きな勘違い。
それから、今回扱っている人物は『暗愚小傳』の高村光太郎ほど著名ではないのだから、もっと人物史が解るような戯曲が書かれるべきだった。
満足度★★★★
『ヤルタ会談』、この人達に負けたのか…
ルーズベルト、チャーチル、スターリンの3人が、ドイツ、日本、中国、韓国の戦後を決める『ヤルタ会談』。
3人の腹の読みあい、一人が退出している間に見せる、二人のぶっちゃけトーク。
30分間、笑わせてもらいました。
満足度★★★
『走りながら眠れ』、睦まじい夫婦…
何の先見知識もなく…会場に…。
当日の冊子に、虐殺される直前の2ヶ月の模様との事で、その旨のみ承知の上、観劇。
この後の悲劇(虐殺)と対比しつつ、大杉栄さんと伊藤野枝さん夫婦の睦まじさがほほえましくも、それが返って悲しく感じた。
何となく「暗愚小傳」とよく似た雰囲気で、静かな公演という感じでした。