地獄のオルフェウス 公演情報 地獄のオルフェウス」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★

    夢は、砂糖菓子のようにもろく儚い。
    暗く重く悲惨…
    観劇は入門者ですが、テネシー・ウィリアムズの本は、
    本当に引き裂かれるように救いが無く、
    夢は、砂糖菓子のようにもろく儚い。

    逞しく生きる中年女性。
    大竹しのぶさんが演じる中年女は、今回もと言っては何ですが、粗野で、口も悪い。
    夢見ていながらも、今の立場に縛られて飛び立つことができずにいる。

    そして、乱暴で保守的で独裁的な男たち。
    ある意味、これが今でもアメリカ人のイメージだ。

  • 満足度★★★

    この手の海外戯曲は好みでない。
    全体的に重いわ暗いわ狂いがちだわ、色男はお尋ね者になるくらいなのに、なーんであんな若オバちゃん好きになるかなぁ。
    そんな愛されないと死んでしまいそうな女の色欲がよく出てる大竹さんはいつも通りスゴく安定し過ぎて却ってつまらない、と言ったら怒られるかな。三浦さんの歌声も美声でした。
    休憩込み約3時間。

    ネタバレBOX

    冒頭の峯村さんや猫背さんのスリリングな語り口や、いつも明るく濃い役柄を見ていたので、今回のような役柄の久ヶ沢さんも印象的でした。
  • 満足度★★★★★

    さすがの
    大竹しのぶ

    ネタバレBOX

    一人の若いハンサムな男に惑わされた三人の女の話。南部の旧体制に押しつぶされた悲劇でした。

    父親の仇と知らずに妻になり、くろんぼに密造酒を売ったという理由で秘密結社の俺たちがやったと真相が明かされ看病する気も失せて、末期癌の夫の死を目前にして、これから自分の好きにできるというところで夫に射殺される衝撃的なラスト。過去のエピソード通りに、猿が死んでショーは終わったと口にして死んでいくレイディ、伏線の回収は秀逸でした。

    保安官の妻に親切にしたばかりに、バーナーで焼かれるという余計に残虐なリンチに遭った青年ヴァルも悲惨。

    ただし、肝心なことは舞台の袖で行われている感はありました。そういう意味では、カーテンに隠されたお菓子売り場は最後まで見ることができないのかと思っていましたが、お花畑のような喫茶店のことでしたが、最後に見ることができました。

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