パフ 公演情報 パフ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★

    バランス
    開場して劇場に入ったら高校野球のラジオ放送が流れていた。高校野球なんて全く興味ないし,耳障りだなぁ,どうせならPPMをかけてくれればいいのにと思いながら開演を待っていると,ラジオが3時の時報を告げた。芝居は始まらない。5分ほど経って,役者さんが全員出てきて前説をするとともに,パフを歌い,それが終わると芝居が始まる。あー長かったと感じながら,芝居に集中しようとすると人形劇?だったりする。どうしたんだろう,観劇し始めてこんなに早く睡魔が襲ってきたのも初めて・・・
    なんとか睡魔との戦いに勝利して,芝居に集中しようとするも,人形劇が続き,あれれ,観客参加の水鉄砲での怪獣との戦いが始まってしまったよ,なんだろうこの芝居???
    終盤に至り,なるほどこの芝居の構造が理解できる(自分の理解力のなさが恥ずかしい^^;)。主人公は・・・・だったんだ。怪獣は○○に××すればいろんな解釈ができるんだ。そうして振り返ると,よく出来ているとも言えないでもない。でも,そうだとしても,やっぱ全体のバランスだよなぁ。前半の時間が自分にはとてももったいなく感じた。

  • 満足度★★★★

    人形劇・・・
    人形劇というので、違う形を想像していたので、「あーそういうことか」と。
    アフタートークでも言われていましたが、シーツの使い方?その繋ぎ方とかが自然で感心しました。
    ブラックBOX状の会場を生かした演出なのか、真っ暗な中で、ごおっと言う大音響が、とても恐ろしかったです。

  • 満足度★★★

    みてきた
    さすが京都ですね。アナーキー感がでていました(個人的な感想です)

  • 満足度★★★

    不思議な感じの公演
    具体的なモチーフは、三宅島・雄山の噴火をイメージした。そして物語に出てくるジャッキーという“生きもの”は、映画「ロック」(実話らしい)を思い出した。上演後、作・演出の大原渉平氏と話をする機会があり尋ねたところ、三宅島は意識したが、映画のことは知らなかったようだ。もっとも映画は、自分が本公演と重ね合わせたものであるが。
    さて、この公演の演出は一見ファンタジー、そして舞台美術は手作り(パペットも含め)のようで温かさがある。しかしテーマは示唆に富んでいたようだ。

    ネタバレBOX

    当日パンフには、幼い頃親しんだ怪獣映画の記憶や当時へのノスタルジーなど諸々の要素を詰め込んで創作した旨のことが書かれている。さて、脚本はピーター・ポール&マリー楽曲「パフ」をモチーフに作ったとある。公演全体がリリックで優しさに包まれているようだ。
    しかし、その描く内容は鋭い。島内住民はみんな知り合いで好きな人たちばかりだが、近頃は抽選で火星に移住してしまう人が多い。さびしい思いをしながらもジャッキーと遊ぶ。しかし、とうとう島の火山噴火で脱出せざるを得なくなり、自分と兄が先に避難船へ、その後両親が続くはずだったが…。そしてジャッキーは乗船できず。
    究極的な状況下における非理を問う公演だが、その演出はギニョールを用い婉曲に表現しており好感を持った。
  • 満足度★★★

    初見!
    一見、ファンタジー物語かと思いきや中々奥深い展開でした。
    「ゲーム」関東の人晩熟だから。

    ネタバレBOX

    大好きな友、家族、港町を離れ何故「ボク」は此処に居るに至ったのか。
    黒い龍をどう捉えるか!自然災害、戦争、紛争等、私はそう感じながら観劇。
    人形の出来も「ボク」が作ったのであれば納得です。
  • 満足度★★★★

    パフとゴジラ
     若者らしいリリックな感性で捉えられた作品だが、無論、このタイトルはPPMのヒット曲“パフ”に因んだものである。原曲では、寂しさに孤独をかこつのは、龍のパフであるが、今作では、これが反転している点も見逃せない。だが、今作には、矢張り、子供の遊び相手のような人形が登場するのも事実である。勘の良い型には既に察しがついたかも知れないが、続きはネタバレに回すとしよう。

    ネタバレBOX

      メインストリームは、大災害に遭った兄妹が、大切な人を失い故郷の島を離れて喧騒渦巻く都会暮らしを余儀なくされているのだが、未だ、若過ぎる二人には、役所に申請を出して何らかの生活資金を援助して貰う以外、生活の目途は立たない現実が横たわっており、その厳しい現実から逃れる為のアイテムとして故郷の人々に擬した人形が必要とされているのである。このことは、後半になって漸くちらっと明かされるだけなのだが、それ迄は、故郷での暮らしが人形と役者の混交した所作で語られ、形作られてゆく。子供達の宿題には、街の探検が含まれ、その探検と郵便屋さんや歯医者さん、市長、街の名物おばさん、魚屋さんや学校の先生等々の人々、クラスメイト等の逸話が含まれ、災害が来た時の様子が、描かれていたから、それとの対比になるわけだ。災害はひとまず火山の爆発ということになっているが、その災害が人々を襲う時には、黒い龍、ゴジラの形をしているので、3.12を当然示唆してもいよう。一見ファンタスティックで、リリックなおとぎ話に見えて、実は、被災後の長く苦しい避難生活や、一向に先の見えない政府・東電の愚にもつかぬ無策に傷つけられる民衆の姿を描いて鋭利である。

このページのQRコードです。

拡大