満足度★★
バランス
開場して劇場に入ったら高校野球のラジオ放送が流れていた。高校野球なんて全く興味ないし,耳障りだなぁ,どうせならPPMをかけてくれればいいのにと思いながら開演を待っていると,ラジオが3時の時報を告げた。芝居は始まらない。5分ほど経って,役者さんが全員出てきて前説をするとともに,パフを歌い,それが終わると芝居が始まる。あー長かったと感じながら,芝居に集中しようとすると人形劇?だったりする。どうしたんだろう,観劇し始めてこんなに早く睡魔が襲ってきたのも初めて・・・
なんとか睡魔との戦いに勝利して,芝居に集中しようとするも,人形劇が続き,あれれ,観客参加の水鉄砲での怪獣との戦いが始まってしまったよ,なんだろうこの芝居???
終盤に至り,なるほどこの芝居の構造が理解できる(自分の理解力のなさが恥ずかしい^^;)。主人公は・・・・だったんだ。怪獣は○○に××すればいろんな解釈ができるんだ。そうして振り返ると,よく出来ているとも言えないでもない。でも,そうだとしても,やっぱ全体のバランスだよなぁ。前半の時間が自分にはとてももったいなく感じた。
満足度★★★★
人形劇・・・
人形劇というので、違う形を想像していたので、「あーそういうことか」と。
アフタートークでも言われていましたが、シーツの使い方?その繋ぎ方とかが自然で感心しました。
ブラックBOX状の会場を生かした演出なのか、真っ暗な中で、ごおっと言う大音響が、とても恐ろしかったです。
満足度★★★
不思議な感じの公演
具体的なモチーフは、三宅島・雄山の噴火をイメージした。そして物語に出てくるジャッキーという“生きもの”は、映画「ロック」(実話らしい)を思い出した。上演後、作・演出の大原渉平氏と話をする機会があり尋ねたところ、三宅島は意識したが、映画のことは知らなかったようだ。もっとも映画は、自分が本公演と重ね合わせたものであるが。
さて、この公演の演出は一見ファンタジー、そして舞台美術は手作り(パペットも含め)のようで温かさがある。しかしテーマは示唆に富んでいたようだ。
満足度★★★★
パフとゴジラ
若者らしいリリックな感性で捉えられた作品だが、無論、このタイトルはPPMのヒット曲“パフ”に因んだものである。原曲では、寂しさに孤独をかこつのは、龍のパフであるが、今作では、これが反転している点も見逃せない。だが、今作には、矢張り、子供の遊び相手のような人形が登場するのも事実である。勘の良い型には既に察しがついたかも知れないが、続きはネタバレに回すとしよう。