アザミ 公演情報 アザミ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    壮絶
    一人の女性を巡る男性二人の心理戦。二人ともまともな大学生、教授であるはずなのにどこかが壊れている。
    暗転のほとんどない演出がとてもおもしろかったです。
    最後の一人芝居に近いものは壮絶、まさに役者としての全身全霊を出し切っているようで観ていて怖いくらいでした。
    個人的には編集者の女性が好きでした。

  • 満足度★★★★

    複雑な関係!
    愛人かつ仕事のパートナーであった女学生をめぐって、作家の大学准教授とその女学生と結婚を約束した男子学生の複雑な心理戦から事件が起こります。そして最後にどんでん返しがあります。
    大学准教授で作家役のテレビでも馴染みのある村田雄浩さんの苦悩ぶりに弘前劇場のキャストが怪しく演じます。とても深く見ごたえ十分でした。

    ネタバレBOX

    ストーカーだった男子学生のあの冷静さはなかなか理解しがたい。
    対照的に49歳の准教授の取り乱しようはどちらが大人かわからなくなるほど。
  • 満足度★★★★★

    素直に驚き
    考えを巡らせました。

    ネタバレBOX

    はたして死体は存在するのか。重苦しい雰囲気の中、ラスト、ふゆが部屋に入って来て素直に困惑しました。

    准教授の平井はラジオ童話作家でもあり、創作意欲を高めるためにも、口述筆記をさせるためにも若い女が必要で、その時々の女性のゼミ生に手を出していたようです。林ふゆは現在の女、ラジオ局の制作里中は過去の女の一人でした。

    警備員は既に帰った後ですが、男性ゼミ生の野口が血まみれで戻って来てからの時間があまりにも長く、里中も戻って来ず、変だなとは思いました。ふゆがドッキリでしたーと言ってくれれば済むのですが、そんなに軽くはないので色々想像でき過ぎてしまいます。

    野口は別にふゆのストーカーでもなく、准教授室に盗聴器が仕掛けられているというのも嘘、野口とふゆが婚約したというのも嘘、だと思います。

    里中が平井からアイデアを絞り出させて童話を完成させようとしていたのは本当だと思うので、そうすると、ほぼ完成とはいえ原稿が出来上がっていない段階でイタズラというか仕返しを仕掛けるのは少し早過ぎるようにも思えますが、全ては女性二人の発案による共謀でした。

    これに懲りて、平井は女に手を出せなくなるのでしょう。この童話を最後に平井はもう書けなくなるかもしないと局に電話した里中の真意はこれだったのかと思いました。

    村田雄浩さんの上半身ががっしりして下半身が細い感じはさすが格好良かったです。

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