満足度★★★★
sons wo:「野良猫の首輪」観ました
カゲヤマ気象台さん、パズル星団「短篇集 サランツェツェグ」で共演した芋さん(静岡・浜松市出身)の後輩だそうです(驚)
京都造形芸術大で杉原邦生クラス「転校生」を観た後、京阪本線で移動。芸術創造館の最寄り駅へほぼ直通♪
好きか嫌いか聞かれたら「好き」だけど、面白いか否かを問われたら言葉に詰まる。。。
人形劇かゲームのNPCのような、強い意志を感じさせない動き。
脳内電流のような、即物的で修飾されない台詞・発語・やり取り。
チェルフィッチュを連想するも、よりプリミティブで抽象的な印象。
子供の落書きのような風景。
脳内世界(夢、白昼夢、妄想、既視感)の不気味な手触りを全身を使って掻き分けるような、不安な感覚。
「転校生」もそうだったけど、こちらも、本来の舞台と逆転して演技スペースになった階段客席が、私たちの物理と一線を引いた別世界として当然のように存在。
舞台上の観客席周辺に展示された、現代美術作家の作品も、コンセプトが哲学的で興味深い(芝居で使われなかったのが残念)
じつはいまだに、何だかよく分からないけれど、世界を探る様々な手法の可能性を感じさせる、観た意義のある作品でした。
満足度★★★★★
野良猫の首輪
私の好みにはまりました。とてもよかったです。一つ一つはいびつに狙っているように感じてしまいますが、それが重なると!!!になりました。驚きました。そんな感じの作品が好きな方にお勧めします。言葉の決定力を感じました。
満足度★★★★
曖昧さの確かさ
入場して、客席スペースのどこで観るかを迷う。
置かれているものを眺める。
字幕の言葉を読み続ける。
開演すると、最初はその捉えどころのなさに戸惑うのですが・・・、
ルーズに組みあがった世界には、
過去から未来にいたるまでの俯瞰があって、
その中にある今のあいまいさが、確かな質感と共に切り出されてきました。