初めての唐作品
50分ずつの3幕構成(途中10分休憩2回あり)で約3時間の大作。テント芝居も唐作品も初めてだ。桟敷席は板に茣蓙を敷いてあり座布団などはない。お尻は痛くなるしやっぱり疲れたな。でもこれがテント芝居なんだよね、きっと。ブルーシートに包まれた空間はやっぱり芝居小屋という雰囲気でどこか魔窟のような雰囲気は堪能できた。
物語の方は、自分の兄を手術によって廃人のようにされてしまった女、牛乃京子の復讐劇なのだが、長台詞を早口で喋るような場面が多く、展開が掴みにくかった。白塗りや派手な化粧の登場人物たちは、いかにも昭和チックで猥雑で、見世物的な印象が強い。役者のエネルギーがそこかしこに迸るようで観ていて圧倒された。
結論から言えば唐さんの作品は一度観ただけじゃわからないな、といこと。こんな感想で恐縮だが機会があれば唐組も含め、再度チャレンジしてみたい。ということで★は付けがたい。