実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/01/25 (土) 17:00
壁の上から見つめ、上から降りて来る仲間。ベッドが左右に動く舞台。一人二役の女性の登場。全て夏目(平原テツ)の妄想か。統合失調症に悩み苦しむ夏目。見守る仲間。作者の意図が理解できる。信也の胸に名札がぶら下っている、この意味するもの…。
2022年初演が国際交流基金からユーチュブでアップされている。初演の岸田國士戯曲賞受賞作品と今回の改訂版と見比べるのも面白い。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/01/18 (土) 14:00
主人公の不安定さとともにシームレスに綴られる物語は、彼と周囲と人々とのやり取りをある種の緊張を湛えながら描いていく。やるせない優しさとすれ違い。言葉にするにはナイーヴ過ぎる感情。この舞台を観に行けてよかった。
実演鑑賞
満足度★★★
まるで平原テツ氏の独り芝居のよう。L字型の2面の壁に囲まれた部屋。6本の蛍光灯が天井から吊るされている。それが時折点滅すると場転の合図。壁の上に寝そべった出演者達が舞台を上から覗き込んでいる。ロマン・ポランスキーの『テナント』みたいな被害妄想と強迫観念の構図。幻聴幻覚が自分の体内から滲み出てくる。かなり演出に凝って変えているので同じ戯曲の別ヴァージョンみたいな感じ。
今回観て気付いたのが安川まりさんが場のキーパーソンであること。要所要所で重しになっている。
初演時のイベント制作、藤原季節氏の役が秋元龍太朗氏になっている。ピン芸人秋元龍太朗氏の役は鈴木勝大氏に。バイトリーダー山脇辰哉氏の役が諫早幸作氏に。
前回は平原テツ氏の相方が登場しなかったと思う。今回はかなり重要な存在(金子岳憲氏)に。