間の時間 公演情報 間の時間」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    愛知県芸術劇場×Dance Base Yokohama「パフォーミングアーツ・セレクション」Bを10歳娘と。
    個性豊かな3つのパフォーマンスがそれぞれ自分の心身の別々の場所を訪れる。そのアクセスで初めて気づく感覚や感情、記憶もあり踊りの奥深さや身体が否応なく抱えるドラマを改めて思い知った。濃密な時間だった。


    ①柿崎麻莉子「Can't Sleeper」自分の身体との対話について考えさせられた。耳を澄ませたらその囁きがふとどこからか漏れ聞こえてくる様な柿崎さんと堀田さんの身体の動きや流れ。それらが重なり、解けてまた重なっていく中、なぜか遠い郷愁に触れた気がした。観客の言葉との交わりにも胸がぎゅっと。

    ②岡田利規×酒井はな『ジゼルのあらすじ』古典を網羅した人の身体から発せられる現代口語。ジゼルの物語と酒井さんの生き様が混ざり合って"あらすじ"に止まらぬ新たな全幕を見た心地。酒井さんのコメディエンヌっぷりに感嘆しつつ"悲劇のヒロインらしさ"に収められる女性へのクエスチョンも受け取った。

    ③島地保武×環ROY『あいのて』裏面や側面をもがぐっと開かれた舞台がそのまま心象風景へと繋がる様な時間。刻まれた記憶や意識/無意識に重なる履歴、身体に宿る様々なアーカイブその在処へと導かれるパフォーマンスだった。ラップの韻と身体の動と静の間がまさにあいのて如くハマった瞬間ドキッとした。

    ダンスは全然詳しくなくて子が習うようになって興味を寄せるようになったのだけど、身体とはこんなにも自由で無限なのだと改めて感じてこの体感忘れたくないな、と綴った。B以外の作品観られなかったのが悔やまれるけどインタビュー読んで想像するなどもして踊りを知らぬ身体で踊りたくなる一日でした。
    観劇中娘の爪先がトゥシューズを履く時みたく自然にのびゆくのが目に入り一緒にきてよかったと心から。あの爪先を久々にみた。(訳あってお休みしていたバレエを年明け再開するにあたり不安がないか気になってたけど今日「楽しみになってきた」と言っていた。バレエもヒップホップも楽しんでほしいな)

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