満足度★★★★
虚構の劇団
虚構の劇団 第8回公演「イントレランスの祭」観劇。
まるでライトノベルをベースに、大人な演劇風味を喰らった気分。
上手い!
え、本当に劇団員さんそんなに若い方ばかりなの?
と思えるぐらい手慣れた動きと発声をされている。
誰を主人公にしても面白く出来るだろう団員の層が厚い。
満足度★★★
勢いはあるけど少し粗い印象が
差別という重いテーマではありましたが、ダンスや笑いもあってポップな雰囲気の舞台だったので、構えずに観ることができ、若い劇団ということもあって勢いを感じられる舞台でした。
ただ、個人的には、若い俳優さんたちの演技を含め、全体として少し粗い印象があったので、著名な鴻上さん作の舞台とは言え、終演後にカーテンコールが繰り返されたことに少し違和感が…。内容の割にはちょっとチケット代も高かったかなと…。
重い問題を軽やかに
虚構の劇団が初の大阪公演!ということで、大阪日帰り観劇を決行。
ともするとタブー視されたり、重くなりがちな題材を、SFチックに、鴻上さんらしくギャグとダンスを交えて軽やかに。
満足度★★★★
大久保綾乃、高橋奈津季、退団が残念!
個人的にお気に入りの虚構の劇団公演。
今回のテーマは「差別」。
突如地球に現れ、各地で帰化した宇宙人達に対する差別と弾圧を描く。
移民宇宙人ネタは、第三舞台「深呼吸する惑星」にも共通するところがある。
小野川晶・富山恵理子の二人一役を通じて、人(日本人)が「外見」に対する依存度が
非常に高いことも描かれます。
小野川晶演じる「美人に変身した宇宙人」が、特定の条件では気が緩んで
「少しふくよかになる」と、富山恵理子に代わる。
そうすると付き合っていた彼の態度まで変わってしまう。
観ている観客も共感してしまうのは、我々も人を「外見で差別している」からに他ならない。
自分が今、芝居を観ながらにして差別を確認するというドキッとする演出です。
これは、私たちが、「同国人なら区別がつくけれど、外国人の人相は細かい点が違っていても
同じに人に見えてしまう」のと同様に、宇宙人から見たら些細な違いも、地球人が見ると
大きな違いに見えるのと一緒ですね。
何度かあるダンスシーンが非常に楽しい!
けれど大久保綾乃、高橋奈津季は俳優をやめて退団!ざんねん!
好きな女優さんが2人ともいなくなるのは大きい。
劇団旗揚げの頃のみんなが懐かしい…。
満足度★★★
もっとグイグイきた方が好き。
すごく軽いタッチで描かれているが、差別については直球で表現している。「違い」を許容するということはどういうことなのか。取り扱っている内容は重い。このテーマは個人的にはもっとグイグイきた方が好き。
満足度★★★★
面白かった…んですが
「差別」というテーマを、ギャグなども織り交ぜながら軽いタッチで描いた作品でした。
こういったテイストの作品は好きなので、楽しく観劇。
観劇初心者のかたにもオススメです!
が、期待がとっても大きかったぶん、大満足は出来なかった…ような気がします。
自分がお芝居を観る時は、「チケット料金と内容が見合っているか」をつい意識してしまうのですが、正直、「ちょっとだけ高いかな…」と思ってしまいました。
(でも、面白かったのは間違いないので☆は4です!)
満足度★★★
観た
設定がとても面白い。
鴻上作品らしく、抜群のテンポの良さとダンスの切れや笑いを織り交ぜて、重いテーマである現代社会の問題を提示する。
新しさは無いが安定した舞台。ファンには堪らないだろう。
満足度★★★★★
素直に面白かったです。
これだけ辛口のコメントが並ぶのは、鴻上尚史さんという方の名前が偉大すぎるのと、その演劇への期待が大きいからなんでしょうね。第三舞台を知らない身としては(解散公演だけは観ましたが)、古いと言われる表現も個性であると思って楽しめますし、ともするととてつもない悲劇をここまで明るく表現できることにある種の救いを感じます。テーマである差別については、物語で発せられたメッセージに激しく同意してますので特別重くは考えていませんが、それは私が渡辺さんの演じたホタルの恋人と同じで「差別されたこともないし、大きな差別もしたことがない」からなのかなぁ、と。しかしこの物語での一番の差別は、富山さんと晶ちゃんのスカートの中が違うことだと思う!(笑)
満足度★★★★
色々と考えさせる作品
「不寛容」「差別」の問題を正面から扱うなら、いろいろ意見が
あると思うけど、この位が限界なのではないかと思います。
これ以上やってしまうと、陰惨でかつ重い、エグい作品に
なってしまう危険性があるので…。
入場時に配っていた、鴻上氏の、英国留学体験を交えた
挨拶文、恐ろしくリアルで、本作に対する見方が変わるほどです。
満足度★★★★
良かったですよ
皆さん手厳しいですね。
私は、軽くて盛りだくさんで楽しいのが鴻上作品の良さだと思っているので、とってもスッキリさっぱり楽しかったです。
重いテーマで深くてどーんと迫る系は、他でじゅうぶん充たされていますから、「そうそう、あるある、整理がつかないよね」って、ちくちく刺さるくらいがちょうど良いです。
映像やココロの声etc.の使い方は、上手くはないというのが正直なところですけどね。
異なる文化とどう付き合うか、自分が当事者にならないと分かりませんよね。
人と人が出会えば何らかの摩擦があって当然、舞台と観客、また観客の間でも同じな訳で、自分と全く違った感想を見かける事も、面白いものです。
摩擦を無くそうとするのか、摩擦を前提として七転八倒するのか。
両方あってこその人の世、だと私は思います。
満足度★★★★★
宇宙人を考えてみる
高校生向け人権啓蒙活動という感じで少し青臭く軽いタッチでしたが、宇宙人に対して考えることを人間に対しても考えてみようというメッセージ性の高いストーリーでした。
満足度★
久々に拝見しましたが
ちょっと差別を扱うには、テイストが軽すぎると思いました。面白おかしくするのは構いませんが、扱われている人のことを考えるとあーは作らないと思います。深みをもっと求めていただきたいです。
満足度★★★
盛りだくさんでしたが
全体的には浅いと感じました。
たくさんの不寛容(=差別)の話がありましたが、問題点ばかりで解決が見えないので、見た後はちょっぴり消化不良。
まあ、現実の社会でも解決してないのだから、仕方ないともいえますね。
個人的には富山恵理子さんへの差別が一番イタかったです(笑)
初日だったので「ごあいさつ」が間に合わなかったと張り紙がありました。
この作品の鴻上さんの「ごあいさつ」、ぜひ読みたかった。残念。
満足度★★★
不寛容の炎上祭
最近の日本の中国・韓国との関係を思わせる、差別と(不)寛容について考えさせられる内容が、SF的設定の下、明るい雰囲気で描かれた作品でした。
日本に大量にやって来た宇宙人とそれを排斥しようとするナショナリズムを掲げる集団の対立関係に恋愛要素が絡んでストーリーが展開し、不寛容によって引き起こされる悲劇が描かれていました。
ネット上にアップされる動画に煽られて暴力的になっていく姿の見えない群衆の存在がリアルで不気味でした。
人の姿に化けて暮らす宇宙人が見た目にこだわらないという設定が効果的に使われていて、価値観の異なる人との意思疎通の難しさがユーモラスに描かれていたのが印象的でした。
途中、南京大虐殺や天皇制にまつわる議論を想起させるエピソードもありましたが、踏み込みが浅くて中途半端に感じられ、無理に話を広げる必要はないと思いました。
テーマやストーリーはタイムリーな内容で興味深かったのですが、オープニングの全員でのダンスや、殺陣のシーン、絶えず流れるBGM、背景として流される映像といった演出手法が煩く、古臭さと悪い意味での軽さを感じました。
もっとじっくりと考えさせるような落ち着いたテイストが欲しかったです。