満足度★★★★
女優とは
女優とは?後半がよかった。
溶けていくアイスの事などを入れる部分に遊びを感じました。
ティッシュの出し方などいつもよりも動きも見えやすかったです。
凄くおもしろかった。
勉強になりました。ありがとうございます。
満足度★★★
落語的スタイルの演技論
ライブハウスを会場にした、佐々木幸子さんによる40分間の一人芝居で、報告口調の台詞回しで数役を演じる様子が落語のようでした。
ある公演で配役を交代することになった嫉妬で殺されてしまった女優が、演劇を始めて死ぬまでの経歴を語り、そして死後の世界で生前に少し関わりのあった男と出会って対話する物語で、小劇場演劇や美大生に対する自虐的な台詞を織り混ぜながら、岡田利規さんの演技論がその場で実践される体裁になっていて、興味深かったです。
役者の内的な感情表現はそれほど重要ではなく、パフォーマンスによって観客に何かしらの効果を与える「強さ」が大事という主旨の台詞に共感を覚えました。実際、佐々木さんの演技は一般的な意味での感情表現はあまりなく、必然性のない動きがダラダラと続くのですが、引き込まれるものがありました。
死後の世界に場面が変わる時と終盤には、この日の対バン相手のmmm(ミーマイモー)さんがエレキギターを持って上手に静かに現れ微かな弱音でBGMを演奏し、メガネ女子2人がお互い関わらずに立っている姿がユーモラスでした。
チェルフィッチュの作品の舞台美術はシンプルでクリーンな感じのものが多いのですが、和+アジアンな内装の会場との取り合わせも意外と違和感はなく、劇場での緊張感とは異なる、ゆるい感じが出ていて良かったです。