満足度★★★★★
何度観ても
心が痛い。人の世は欲でまみれている。妬みで溢れている。そうではない世の中にならないのが、悔しいような悲しいような。その分富姫と図書之助との恋が羨ましくも感じる。東京でも観ていましたが、大阪でも観る事ができて幸せでした。いつの日か再演をしてもらいたい、そう思える舞台でしたm(_ _)m
満足度★★★★
宇野亞喜良の絵
宇野亞喜良の美術、衣裳、メークに至るまでが、ほんとに素敵だった。これだけでもかなり満足。今井寿の音楽もさすがというか、良かったわ。
入りやすくて、わかりやすくて、とにかく楽しい天守物語でした。これなら小6の娘を連れてきても大丈夫だったわ。客席通路での立ち回りもありで、すぐ真後ろに魑魅魍魎が張り付いてたり、図書様の息遣いが聞こえたりすると、やっぱりドキドキしますよ!
ただ、私はもっと耽美趣味に寄ったお芝居を期待していたので、残念な点はあった。富姫の人物造形がちょっと子供っぽいかな。女の子、という感じ。無邪気さはあっても、やはり魔物、人間を超越した存在だと思うのだけど、そういう要素はちょっと薄く、人間的な富姫だった。かつては人間であり、人間の心を持つからこその図書之助との恋、ということなのかな。
前半のキャンディボックスみたいな華やかな亀姫来訪の場面から、兵士の攻撃を受けてラストに向かうにつれて、舞台がだんだんと透明な印象になっていく。図書之助と富姫が互いに相手の為に命を差し出すシーンはさすがに美しかった。
主役二人のうち及川さんの富姫は愛らしかったのだけど、魔の要素が足りなかったのが不満。荒木さんの図書之助は文句なし。真っ直ぐな青年像はぴったり。
他の役どころとしては、関戸さんの亀姫!何と言っても可愛い!曽世さんのススキも魅力的だった。
満足度★★★★★
夢幻
単なる恋愛物語ではない。人と俗世の綱渡り。生前と死後の世界。なぜ人は私欲に溺れてしまうのか。なぜ人を蹴散らすような事をいってしまうのか。富姫の『人の世というのは、、、』という言葉←多分。耳が痛い。図書之助に対しての思いは清らかでまっすぐだから惹かれたのだと。衣装も素敵ですが、音楽がいい!!何度でもききたくなる。『通りゃんせ』があんな風になるなんて誰が想像したか。ままだ後少しこの世界観に浸れる事を幸せに思います。