実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/12/06 (水) 19:00
アメリカの水爆実験により被災した第五福竜丸の事件は漠然と理解していた。他に被ばくした漁船が多くあり、実験が行われたマーシャル諸島の人々も被害を受けたことに深く理解していなかった。水爆実験で珊瑚が舞い上がり船員の体に白い粉となって張り付く場面は、珊瑚礁の自然破壊、放射能に汚染された珊瑚、被ばくした船員、核の問題点が全て含まれている気がした。
広島の黒い雨に対し、ビキニ事件の白い雨(雪)が印象に残った。
満足度★★★★
ランタイム二時間半超
第五福竜丸は受験で覚えたが、被爆した漁船くらいだけで…
戦後まだまだのところで起きた平和利用にはならない核問題
福島原発の話も交えながら、どれだけ日本の周りの海が放射能で汚染されているのか怖くなる
バカな自民党政治家が益々日本をダメにしてきたことと、これからもそうなんだろな〰️と思い、悲しくなった
実演鑑賞
満足度★★★★★
千秋楽前、時間ができたので当日劇場へ足を運んだ。題材が題材だけに力作が出て来そうと予想したが想像以上だった。燐光群の特徴である「解説」部分(人物らが自分が知っている事として発し合う)の割合も高いがそれがアダにはならずただただ情報と思考に圧倒される。水爆実験に被災した第五福竜丸を語る事は必然、現在進行形である所の放射能、原発を語る事になる。被爆者への差別、補償を受けた者への誹謗、補償そのものの不平等や問題矮小化の政治的背景も。そして芝居の大詰まりでビキニ環礁辺を航行する船の場面が出現する。NODA MAPのある作品(高橋一生が主演した)を思い出す(この作品は私が観たNODAMAP三つの中で唯一感動を覚えた舞台)。重要なイシューが他の雑多なイシューと共に忘れ去られる現代に、力技で注視を促す坂手舞台の優れた成果。演劇表現と感動は多様にあり得るが、坂手氏流の劇的要素が確かにあった。
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/11/20 (月) 19:00
久しぶりの燐光群観劇。しっかりと感動した。縦横無尽に動く役者たちが高円寺の空間に様々な世界を作りだす。放射能という言葉がまだ知られていなかった時代に放射能汚染の被害で亡くなった漁師たち。苦しみ、やるせない思い。そういうかきむしられるような感情を受け止め、前へ進んでいこうとする登場人物たち。演劇は鎮魂の作用もあるのだなとあらためて思った。芝居が今の私たちの世界のある側面を見せてくれ、体感させてくれる。そしてどうしたいかと問いかけてくる。舞台セットの組み替えも創造的。
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/11/20 (月) 19:00
座席1階
燐光群らしさ爆発の舞台。米国の水爆実験に巻き込まれた第五福竜丸の軌跡をたどる物語だ。
冒頭は記念館の場面から始まる。時系列的には少し行ったり来たりするが、ラストに向かっては時計が逆回転するかのように盛り上がっていく。短い台詞を次々にリレーするような展開は坂手洋二のおなじみの舞台回し。福島の原発事故などへ話を飛ばし、客席へのメッセージを次々に投げ込んでいく。
しかし、今回はやや詰め込みすぎの感も。役者も大変だったと思うが、2時間半を超える舞台への疲労感が客席に停滞していた。
客席に
実演鑑賞
満足度★★★★★
必見、観るべし! 華5つ☆ 綿密な取材と得られた科学的知見をベースに見えない放射能の齎す恐ろしさを見事に劇化。(追記完了11.22)